Apple Watch『ファミリー共有』——できること・できないこと

セルラー契約ナシでも設定可能
Apple Watch『ファミリー共有』——できること・できないこと
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記事のポイント
  • Apple Watch → “自分用”と“家族用”の設定がある
  • できること:Apple Watch単体利用や電話・メール
  • できないこと:母艦のiPhoneとの通知や機能の連動

本稿では、Apple Watchを『ファミリー共有設定(ファミリー共有)』にした場合、何ができて、何ができないのか、ということについて知見を深めていきます。

二条ねこ
  • できること
    • Apple Watch単体での利用
    • 電話(要セルラー契約)
    • 一部のApple Pay機能(交通系IC・WAON)
    • Apple Cash Family(日本非対応)
  • できないこと
    • 母艦(iPhone)との連動
    • iPhoneが必要なアプリの実行
    • Walletと連動するApple Pay

…なのであーるっ!

さたえり

『ファミリー共有設定』にすると、Apple Watchが独立して動くから、すっごい小さなiPhoneっぽくなるんよね。

まの

セットアップにiPhoneが必要なので自由度は低いですが、意外と可能性に富んだ機能かもしれませんわね。

Apple Watch『ファミリー共有設定』とは?

『ファミリー共有設定』:Apple Watch単体で利用可能

Apple Watch『ファミリー共有設定』とは?

Apple Watchには『自分用に設定』『ファミリー共有設定(ファミリーメンバー用に設定)』という、2種類の利用用途に応じた設定があります。

二条ねこ
  • 自分用に設定 → 自分が使うならこっち
  • ファミリー共有設定 → 家族が使うならこっち

と、使い分ける感じですな。

Apple Watch『ファミリー共有設定』とは?

その中の『ファミリー共有設定』を選択し、Apple Watchをセットアップします。

すると、Apple Watchが『ファミリー共有』状態(『ファミリーウォッチ』として母艦のiPhoneに登録される)になり、iPhoneを持っていないユーザーでも、Apple Watchを利用できるようになります。

つまり、Apple Watch単体で利用可能になる設定というわけです。

Apple Watchでの『自分用に設定』『ファミリー共有設定』の違い:誰が使うかで変わる

Apple Watchでの『自分用に設定』『ファミリー共有設定』の違い:誰が使うかで変わる

2022年6月9日

『ファミリー共有設定』の仕様

ファミリー共有設定
(ファミリーメンバー用に設定)
対応モデル Apple Watch SE (GPS + Cellularモデル)
Apple Watch Series 4以降のGPS + Cellularモデル
利用目的 Apple Watchの見守りケータイ化
想定利用者 家族
(iPhone非所有者)
Apple ID iPhoneと別
(iPhone自体不要)
セルラー契約時の電話番号 iPhoneと別
(iPhone自体不要)

※セットアップにはiPhoneが必要

このApple Watchにおける『ファミリー共有設定』の目的は、iPhoneを持っていない子どもやシニアに持ってもらい、いわゆる見守りケータイとして使うというもの。

Apple Watchをファミリー共有状態で利用すると、セルラー契約時に、iPhoneと連動していない独立した電話番号が付与されます。

なお、『ファミリー共有設定』で利用したい場合は、Apple Watch SEかApple Watch Series 4以降のセルラーモデルを用意する必要があります。ただし、セルラー契約をしなくても、Apple Watchをファミリー共有状態で利用することは可能です。

できること・できないこと

Apple Watch(ファミリー共有)のできること・できないこと

Apple Watch(ファミリー共有)のできること

タイトル
ファミリー共有のできること
  • モバイルデータ通信(要セルラー契約)
  • アプリの追加(Apple Watch上からDL)
  • Apple Cash Family(日本では利用不可)
  • Apple Pay(交通系ICカード・WAON)
  • 緊急SOS
  • スクールタイム
  • スクリーンタイム
  • アクティビティ
  • 連絡先
  • 探す
  • 手洗い
  • ヘルスケア
  • マインドフルネス
  • 心臓(心拍数など)
  • 電話(要セルラー契約)
  • メール
  • メッセージ
  • カレンダー
  • リマインダー
  • 写真
  • ワークアウト
  • 計算機
  • マップ
  • コンパス
  • 株価
  • 天気
  • ノイズ
  • ミュージック

Apple Watchをファミリー共有状態に設定して、利用すること自体はセルラー契約不要。ただし、モバイルデータ通信や電話をするのであれば、当然ですがセルラー契約は必須となります。

またApple Payについては、一部機能が制限され、『交通系ICカード』と『電子マネー』のみ利用可能。

Apple Payのいち機能として、『Apple Cash Family』も対応していますが、こちらは米国のみの提供なので日本では非対応。また、電子マネーについても、ファミリー共有設定に対応している必要があり、日本では『WAON』が唯一対応しています(2022年6月時点)。

Apple Watch(ファミリー共有)のできないこと

タイトル
ファミリー共有のできないこと
  • Apple Pay(Walletと連動するもの)
  • ヘルスケアデータの共有(データの確認は可能)
  • iPhoneと連動する通知
  • 呼吸数
  • 不規則な心拍の通知
  • 心電図
  • 周期記録
  • 睡眠
  • 血中酸素ウェルネス
  • Podcast
  • オーディオブック
  • Remote
  • News
  • ホーム
  • ショートカット

Apple Watchをファミリー共有状態にすると、iPhoneと同一Apple IDで紐付けが必要な機能が利用できなくなります。もちろん、母艦のiPhoneと連動する通知も利用不可。

Apple Payについては、前述のとおり『交通系ICカード』と『電子マネー(WAON)』は利用できますが、Apple Walletアプリに入っている決済手段については、ファミリー共有状態では利用できなくなります。

『ファミリー共有設定』対応キャリア

Apple Watch『ファミリー共有設定』対応キャリア
対応 非対応
au docomo
SoftBank
楽天モバイル
MVNO各社

Apple Watchのセルラー契約には、『自分用に設定』と『ファミリー共有設定』に対応したサービスがそれぞれ提供されています。

そのうち、ファミリー共有設定に対応しているのは、au(KDDI)の『ウォッチナンバー』のみになります(2022年6月時点)。

【比較】Apple Watchセルラー契約の対応キャリアと料金

【比較】Apple Watchセルラー契約の対応キャリアと料金

2022年6月2日
関連リンク

まとめ「Apple Payの挙動だけ要注意」

Apple Payの挙動だけ要注意
できること できないこと
  • モバイルデータ通信
  • アプリの追加
  • Apple Pay(交通系IC・WAON)
  • その他機能全般
  • Apple Pay(Wallet連動型)
  • ヘルスケアデータの共有
  • 呼吸数
  • 不規則な心拍の通知
  • 心電図
  • 周期記録
  • 睡眠
  • 血中酸素ウェルネス
  • Podcast
  • オーディオブック
  • Remote
  • News
  • ホーム
  • ショートカット

ファミリー共有状態のApple Watchでは、Apple Payに制約が生じるので、その点だけは注意が必要です。あと、iPhoneと連動するような機能も使えません。

二条ねこ

Apple Watch(ファミリー共有) = iPhone nano
…かもですなっ!?

この記事で紹介したガジェット

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おまけ

二条ねこ

自分用として使うなら、『ファミリー共有設定』は無用の長物なんだけどねー。

まの

そもそも、設定項目に『自分用に設定』がありますものね。

さたえり

あくまで、iPhoneを持っていない子ども向け、って感じやね。

おわり


▽Source
Apple(1, 2, 3, 4