- CES 2022で発表された“新時代”のPCをディグる!
- ニューノーマル到来でPCはさらなる進化を遂げた!
- 各企業のカンファレンスを見るだけで圧倒的幸福!
“テクノロジーの宝庫”
2022年1月7日(PST)まで開催されている、『CES 2022』にて発表されたパソコンの中で、“ニューノーマル”を感じた3製品を掘り下げて見てみます。あとは、ちょっとしたまとめも。
2020年代は激動の10年間になりそうですよね。
そんな中で、『パソコン』に注目してるんやね!?
目次
CES 2022の概要と日程
まずは、ちょっとだけ『CES 2022』についてのおさらいを。
概要
釈迦に説法かもですが、『CES』とは、Consumer Technology Associationが主催している、世界最大のIT電子機器見本市のこと。CESは毎年1月に、米国ネバダ州ラスベガス(にあるLVCC)にて開催されています。
昨年開催された『CES 2021』は初のオンライン開催となりましたが、『CES 2022』はオンラインと本会場のハイブリッド開催になっています。
イベント開催期間は 2022年1月5日 〜 2022年1月7日 (PST)で、プレス限定のメディアデーが3日と4日に行われる。なお、当初は8日までの予定だったが、感染対策として1日短縮して行われることになりました。
日程
○ 2022年1月3日(メディアデー)
︙└ Press Conferences (Media Only)
︙
○ 2022年1月4日(メディアデー)
︙├ Press Conferences (Media Only)
︙├ C Space Conference & Exhibits
︙└ Keynotes
︙
○ 2022年1月5日
︙├ Press Conferences
︙├ Exhibits
︙├ C Space Conference & Exhibits
︙└ Keynotes
︙
○ 2022年1月6日
︙├ Press Conferences
︙├ Exhibits
︙└ C Space Conference & Exhibits
︙
○ 2022年1月7日
├ Press Conferences
├ Exhibits
└ C Space Conference & Exhibits
※日時はPST時間基準。
CES 2022の全日程は上記のとおり。
注目のNew Normal PC
そういうわけで、開催中のCES 2022で発表されたパソコンの中で、“ニューノーマル感”があったものを探してきたのであーるっ!
どうせ、自分が欲しいデバイスだけピックアップしたんでしょ?
ま、そうとも言う!
…やっぱり。
Lenovo『ThinkBook Plus Gen 3』
Lenovo ThinkBook Plus Gen 3 Teaser video - YouTube
Lenovo ThinkBook Plus Gen 3 hands-on | CES 2022 - YouTube
<特徴>
- 業界初の 21:10 × 17.3″ ディスプレイ構成
- キーボード面に8″サブディスプレイ搭載
- デジタイザーペンによる手書き入力対応
<価格>
- 1,399ドル〜
<発売日>
- 2022年5月
Lenovo『ThinkBook Plus Gen 3』は、キーボード面(C面)にサブディスプレイを搭載した2画面ノートパソコン。
C面にディスプレイを搭載している2画面ノートパソコンといえば、ASUSの『ASUS ZenBook Duo 14 UX482EG』(レビュー)がある。しかし、ThinkBook Plus Gen 3はそれとは異なり、8インチタブレット風な縦長のディスプレイを搭載している(ASUS ZenBook Duo 14 UX482EGは横長)。
そんなサブディスプレイだけでなく、本機はメインディスプレイも面白い。なんと、アスペクト比が21:10という、ウルトラワイドな17.3インチパネルを採用しているのです。Lenovo曰く、業界初だそう。
公式サイトやプレスを見ると、サブディスプレイ側はランチャーのように使えるようで、マルチタスキングが捗りそうな予感。また、デジタイザーペン(ペンは本体に収納可能)による手書き入力やお絵描きにも対応しているのも良き。
GPUがCPU統合型のIris Xeしか搭載してないのが気になるけど、開発やデザインを生業としてるユーザーなら注目な感じですな!
ThinkBook Plus Gen 3 | |
---|---|
プラットフォーム | |
OS | Windows 11 Pro |
CPU | 12th Gen Intel Core i7 |
iGPU | Intel Iris Xe Graphics |
RAM | 32GB └ LPDDR5 |
SSD | 2TB └ PCIe |
ディスプレイ | |
画面パネル | LCD |
画面サイズ | メイン:17.3インチ └ 21:10 サブ:8インチ └ 10:16 |
画面解像度 | メイン:3,072×1,440 └ 3K サブ:800×1,280 └ WXGA |
ボディ | |
サイズ | 約410×228×15.9–17.9mm |
質量 | 約2,000g |
ThinkBook Plus Gen 3のスペック
※いずれも最大構成の場合
※Source:Lenovo
ASUS『Zenbook 17 Fold OLED UX9702』
Unfold the incredible - The groundbreaking ASUS Zenbook 17 Fold OLED Laptop - YouTube
Trên tay tablet 17" gập thành laptop 12.5" - ASUS ZenBook Fold 17 OLED | CES 2022 - YouTube
<特徴>
- 17.3″のフォルダブルディスプレイ搭載
- 折りたたみ時は 12.5″ ×2 のディスプレイ
- 専用キーボード『ErgoSense』を用意
- DCI-P3 100%を誇る広色域OLEDパネル
<価格>
- 未定
<発売日>
- 2022年第2四半期
ASUS『Zenbook 17 Fold OLED UX9702』は、17.3インチのFOLEDを採用したフォルダブルノートパソコン。
フォルダブルパソコンといえば、Lenovoの『ThinkPad X1 Fold』が非常に有名(これが世界初)。ただ、ThinkPad X1 Foldは13.3インチという画面サイズだったのですが、Zenbook 17 Fold OLEDは17.3インチと超巨大なのが特徴的。折りたたみ式なので、展開時は17.3インチ(4:3)、折りたたみ時は 12.5インチ(3:2) ×2 、という2つの顔を持つ。
専用のキーボード『ASUS ErgoSense Bluetooth keyboard and touchpad』が用意されており、合計で6つのモード(On-screen keyboard・Laptop・PC・Tablet・Book・Extend)で使えるようになっている。
CES 2022ではお披露目だけのようで、おそらく詳細な発売日や価格については、2022年5月開催のCOMPUTEX TAIPEI 2022で公開されるものと推測されます。
2021年末に畳み掛けるようにOLED搭載機をリリースしてたけど、こういう“伏線”があったわけですな。…うーむ。
Zenbook 17 Fold OLED UX9702 | |
---|---|
プラットフォーム | |
OS | Windows 11 Home Windows 11 Pro |
CPU | Intel Core i7-1250U ├ 1.1GHz–4.7GHz └ 2P+8Eコア |
iGPU | Intel Iris Xe Graphics |
RAM | 16GB └ LPDDR5 |
SSD | 1TB └ NVMe PCIe 4.0 |
ディスプレイ | |
画面パネル | OLED └ FOLED |
画面サイズ | 17.3インチ └ 4:3 |
画面解像度 | 2,560×1,920 |
ボディ | |
サイズ | 約378.5×287.6×8.7–11.7mm |
質量 | 約1,650g |
Zenbook 17 Fold OLED UX9702のスペック
※いずれも最大構成の場合
※Source:ASUS
ASUS『ROG Flow Z13 (2022) GZ301』
2022 ROG Flow Z13 - One Device. Infinite Play. | ROG - YouTube
ASUS ROG Flow Z13 First Look: The Ultimate Gaming Tablet? - YouTube
<特徴>
- 13.4″のタブレット型ゲーミングパソコン
- Surfaceライクなキックスタンド搭載
- 最大でRTX 3050 Ti Laptop GPU搭載可能
- 4K@60HzとFHD@120Hzから選択可能
- eGPU兼ドッキングステーション『ROG XG Mobile』対応
- デジタイザーペン(ASUS Pen)対応
<価格>
- 未定
<発売日>
- 2022年第2四半期
ASUS『ROG Flow Z13 (2022) GZ301』は、ゲーミングに特化したタブレットパソコン。
イメージ的には、2-in-1ノートの『ROG Flow X13』をタブレット端末に落とし込んだ感じのプロダクト。なので、本機でも専用のeGPU兼ドッキングステーション『ROG XG Mobile』が利用できるようになっています。
2021年前半のASUS ROGはAMD推しな感じだったのですが、今回はIntel推しな様子。ROG Flow Z13もIntel CPU搭載なので、待望のThunderbolt 4が搭載されています。また、USB PDによる充電にも対応。
タブレットではあるが“ゲーミング”なので、リフレッシュレートが120Hzのパネルも選択可能(4Kだと60Hz)。そして、嬉しいデジタイザーペン(ASUS Pen)にも対応しています。
2-in-1なROG Flow X13を、タブレット端末にしてIntel化したって感じあーる。
ROG Flow Z13 (2022) GZ301 | |
---|---|
プラットフォーム | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core i9-12900H ├ 2.5GHz–5.0GHz └ 6P+8Eコア |
dGPU | NVIDIA GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPU |
RAM | 16GB └ LPDDR5 |
SSD | 1TB └ NVMe PCIe 4.0 |
ディスプレイ | |
画面パネル | LCD |
画面サイズ | 13.4インチ └ 16:10 |
画面解像度 | 3,840×2,400 └ WQUXGA |
ボディ | |
サイズ | 約302×204×12.0mm |
質量 | 約1,180g |
ROG Flow Z13 (2022) GZ301ZEのスペック
※Source:ASUS
CES 2022ぷちまとめ
世界最大規模のIT見本市だけあり、CESに対する力の入れようは各社ともに凄まじいものがあります。なので、とてもじゃないけど追いかけきれないし、全部を深掘りしてチェックは大変。
…というわけで、カバーできなかったぶんを“ぷちまとめ”として、以下にまとめておきます。
- ThinkBook Plus Gen 3
詳細
前掲の内容を参照のこと。
- ThinkPad X1 Nano Gen 2
詳細
ThinkPad X1 Nanoの第2世代。
オプションでタッチ対応も可能。
2022年4月発売。1,659ドル〜。 - ThinkPad X1 Yoga Gen 7
詳細
ThinkPad X1 Yogaの第7世代。
2022年3月発売。1,749ドル〜。 - ThinkPad X1 Carbon Gen 10
詳細
ThinkPad X1 Carbonの第10世代。
- Yoga 9i
詳細
14″の2-in-1ラップトップPC。
1,399ドル〜。 - Yoga 7i
詳細
16″と14″の展開。
オプションでIntel Arc graphics搭載版も用意。
899ドル〜。 - Yoga 6
詳細
AMD Ryzen搭載モデル。
749ドル〜。 - ThinkPad Z 13
詳細
サスティナブル素材採用。
トラックパッドの物理ボタン廃止。
トラックポイントにジェスチャー追加。
1,549ドル〜。 - ThinkPad Z 16
詳細
サスティナブル素材採用。
トラックパッドの物理ボタン廃止。
トラックポイントにジェスチャー追加。
2,099ドル〜。
- Zenbook 17 Fold OLED UX9702
詳細
前掲の内容を参照のこと。
- ROG Flow Z13 (2022) GZ301
詳細
前掲の内容を参照のこと。
- Zenbook 14X OLED Space Edition
詳細
ASUS製ラップトップが宇宙に送られてから25年を記念するモデル。
MILを超えるSMC-S-016Aに準拠した宇宙グレードの耐久性
天面に3.5″ OLEDサブディスプレイ(ZenVision)搭載。
厚さ15.9mm。質量1.4kg。
- Razer Blade 14
詳細
14″ゲーミングラップトップPC。
GeForce RTX 30シリーズ搭載。
Windows Hello対応カメラ搭載。
1,999.99ドル〜。 - Razer Blade 15
詳細
15.6″ゲーミングラップトップPC。
GeForce RTX 30シリーズ搭載。
4K@144Hzディスプレイ搭載可能。
2,499.99ドル〜。 - Razer Blade 17
詳細
17″クリエイター向けラップトップPC。
GeForce RTX 30シリーズ搭載。
NVIDIA Studio認定。
4K@144Hzディスプレイ搭載可能。
2,699.99ドル〜。 - RAZER x Fossil Gen 6
詳細
Fossilコラボのスマートウォッチ。 OSはWear OS by Google。
329ドル。 - Project Sophia
詳細
モジュラー構造採用のゲーミングデスク。 コンセプトモデル。
- Enki Pro HyperSense
詳細
触覚フィードバック搭載のゲーミングチェア。
映像に連動してチェアが振動・稼働をする。
- Odyssey Ark
詳細
55″の曲面ゲーミングモニター。
アスペクト比は16:9。
曲率は1,000R。
ピボットとチルトに対応。
- OMEN 45L Gaming Desktop
詳細
新しい冷却システム搭載。
フロントパネルとサイドパネルはツールレス着脱。
PCケース単体で販売予定。 - VICTUS 15L Gaming Desktop
詳細
エントリークラスのゲーミングデスクトップPC。
- OMEN 27u
詳細
4K@144Hz。
HDMI 2.1入力対応。
DCI-P3 95%。
- XPS 13 Plus
詳細
トラックパッドがパームレストの高さと同じ。
キーボード面がフルフラットのデザイン。
ファンクションキーが静電容量のタッチ式。 - Alienware x14
詳細
Alienware史上もっとも薄いゲーミングラップトップPC。
厚さは14.5mm。 GPUは最大でGeForce RTX 3060まで。 - Alienware x15 R2
詳細
Alienware x15の第2世代。
- Alienware x17 R2
詳細
Alienware x17の第2世代。
- Concept Nyx
詳細
ローカルPCをゲーミングサーバー化。
コンセプトモデル。 - Concept Polaris
詳細
AlienwareのeGPUボックス。
フルサイズのグラフィックボードに対応。
製品化の可能性があるコンセプトモデル。
- PlayStation VR2
詳細
PlayStation VRの後継機。
4K HDR・OLEDパネル。
視野角(FoV)は110°。
アイトラッキング対応。
3Dオーディオ対応。
ヘッドセットフィードバック搭載。
PlayStation 5とはUSB Type-Cで接続。
- FMV LOOX
詳細
FUJITSU PC 40th Anniversaryモデル。
『CES Innovation Awards 2022』受賞製品。
13.3″の軽量タブレットPC。
2022年内に発売を予定。
これでも一部なんだよねー。
…さすがですわね。
各社の公式YouTube
まとめ「CES 2022はギークの夢の国」
CES 2022…ずっと見てたら、1日は余裕で潰せます。ヘブンになります。
CES 2022: Abbott Labs Keynote - YouTube
Keynoteを見てるだけでも楽しいのですぞっ!
おまけ
オンライン開催になってから、わたしのような一般人でも情報が入手しやすくなったのであーる。
そういう恩恵もあるわけですね。
今後はハイブリッド開催が主流になったりして!
これも“ニューノーマル”なわけやね!
おわり
ヘルスケアやFinTechはもちろん、EVやメタバースのような世相を反映したものも多い印象かなー!?