- WWDC22の基調講演を時系列で振り返る!
- 新しいmacOSの名前は『macOS Ventura』!
- ハードウェアとしてMacBook Air (M2)発表!
2022年6月6日午前10時(PDT)に開催された、Appleの基調講演『WWDC22 Apple Keynote』。この内容を3分で読めるよう、圧縮しておさらいしていきます。


えーと、どういうこと!?

そういう“演出”があったのでしょうね。
目次
TL;DR
- 『iOS 16』発表
- 『iPadOS 16』発表
- 『macOS Ventura』発表
- 『watchOS 9』発表
- 『Apple M2』発表
- 『MacBook Air (M2 | 2022)』発表
- MacBook Pro 13″が M1 → M2 に刷新
- Craig Federighi氏がチャーミング
『WWDC22 Apple Keynote』振り返り
WWDC 2022 - June 6 | Apple - YouTube
①Introduction

Image:Apple
——Introduction。Tim Cook(CEO)氏登壇。
WWDC22は、去年に引き続き映像配信での提供。また、Appleはデベロッパーの育成やその機会を与える活動をしているとのこと。
②iOS

Image:Apple
——iOS。Craig Federighi(SVP, Software Engineering)氏登壇。

Image:Apple
新しいiOS『iOS 16』発表。
ロック画面が大幅にリニューアル。カスタマイズ性が増し、よりパーソナライズ可能に。デベロッパー向けに『Live Activities API』を提供。集中モード用の『Focus filter API』も提供されます。
メッセージアプリは、送信取り消し機能を搭載。ユーザーと共有できる『Shared with You API』も提供されます。また、『Live Text』が、システム全体の画像内テキストや動画内テキストに対応。認識用API『Live Text API』も公開される。
Apple Payは、後払い機能『Apple Pay Later』を実装。管理はウォレットアプリにて。マップ機能は、複数地点を経由する経路案内に対応。『MapKit』も改良される。
③Ecosystem

Image:Apple
——Ecosystem。Corey Wang(Producer, Human Interface)氏登壇。
ホームは、Connectivity Standards Allianceが策定した、スマートホームの標準規格『Matter』に対応。
次世代のCarPlayも少しだけお披露目。大画面や変則的アスペクト比に最適化し、インストルメントクラスターも表示できる。対応車種は2023年後半に発表とのこと。
④watchOS

Image:Apple
——watchOS。Kevin Lynch(VP, Technology)氏登壇。

Image:Apple
新しいwatchOS『watchOS 9』発表。
4種類の新しいウォッチフェイスが追加。Siri UIと通知バナーも刷新。アクティブなアプリケーションがDockの一番上に固定されるように。ファミリー共有設定は、Podcastアプリに対応。
Workoutアプリも機能強化。より細かな設定が可能に。Fitnessアプリが、Apple Watchを持っていない場合でも利用可能に変更される。Apple Watch上のキーボードは、ついに日本語にも対応します。
⑤Health

Image:Apple
——Health。Dr. Sumbul Ahmad Desai(VP, Health)氏登壇。
Sleepアプリの解析機能も強化され、睡眠ステージを計測できるようになりました。『Apple Heart and Movement Study』に参加している場合、睡眠ステージのデータを提供できる。
心房細動のログを細かく取ることができ、どういう状況下で、どの時間発生したかを確認できる。また、その発生した心房細動が与える影響を医師とPDFで共有し、オピニオンを受けることも可能。
Medicationsアプリが追加され、薬やサプリメントの管理が可能に。服用時間のリマインドもできる。異なる薬やサプリメントをグループ化して、リスト管理も可能。
⑥Mac

Image:Apple
——Mac。John Ternus(SVP, Hardware Engineering)氏登壇。

Image:Apple
新しいApple Silicon、『Apple M2』発表。低消費電力でありながら、パフォーマンスを最大化するというコンセプトは継続。
『Apple M2』は、第2世代の5nmプロセスを採用。200億以上のトランジスタを搭載(M1比:25%増)。メモリの帯域幅は100GB/s(M1比:50%増)。ユニファイドメモリは最大24GBまで対応。CPUは8コア(high-performance core x4 + high-efficiency core x4)。GPUは10コア。次世代のSecure EnclaveとNeural Engine(M1比:40%以上増)も搭載している。Media engineも強化。

Image:Apple
新型『MacBook Air (M2 | 2022)』発表。デザインを刷新し、ウェッジシェイプ(楔形)を廃止。傾斜のないフルフラットなデザインに変更。
薄さは11.3mm。質量は1.24kg。カラーバリエーションは、シルバー・スペースグレイ・スターライト・ミッドナイト。MagSafe(MagSafe 3)が復活採用。Thunderboltは2基搭載。φ3.5mmステレオミニジャックも搭載。
ディスプレイは狭額縁化し、13.6インチに大型化。明るさは500ニト(M1比:25%増)。MacBook Pro 14″/16″ (2021)と同様に、ディスプレイ上部にノッチがある仕様に変更。インカメラは1080p FaceTime HD。空間オーディオ対応。ファンクションキーがフルサイズに変更し、Touch IDも継続搭載。
『MacBook Air (M2 | 2022)』の価格は164,800円(税込)から。2022年7月発売。上位モデルには、USB Type-Cポートが2基搭載された、USB PD充電器が付属する。

Image:Apple
現行の『MacBook Air (M1 | 2020)』も、Apple M1のままラインナップに残る。また、MacBook Pro 13″は筐体そのままで、Apple M2に変更されリニューアル。
⑦macOS

Image:Apple
——macOS。Craig Federighi(SVP, Software Engineering)氏が再登場。

Image:Apple
新しいmacOS『macOS Ventura』発表。
新機能『Stage Manager』搭載。アクティブなウィンドウが中央に配置され、非アクティブなウィンドウが自動的に端に配置される。端にあるウィンドウを選択することにより、アクティブなウィンドウを切り替え可能。アクティブ状態のウィンドウはグループ化可能。Stage Managerは、コントロールセンターから起動可能。
Spotlightは、よりファイルを横断的に検索可能に強化。メールには、送信取消や送信スケージュール機能が搭載。メールの検索機能も強化され、“Typo”していても、正しい結果で検索できるように。
Safariには『Shared Tab Groups』が搭載。Safariのタブをユーザー間で共有可能に。また、他ユーザーが閲覧中のタブをタブバーから確認可能。FaceTimeともシームレスに連携できる。パスワード不要でアカウント認証できる『Passkeys』も搭載される。
ゲーム向けには、Metal 3 APIが発表。MetalFX UpscalingやFast resource loading APIが導入される。『BIOHAZARD VILLAGE』がmacOS向けにリリースされる予定。
FaceTimeでは、iPhoneをMacにマウントすることで、iPhoneのカメラをWebカメラとして利用可能に。専用のスタンドは2022年後半リリース。
⑧iPadOS

Image:Apple
——iPadOS。Craig Federighi(SVP, Software Engineering)氏、三度登場。

Image:Apple
新しいiPadOS『iPadOS 16』発表。
ようやく、天気アプリがiPadに実装。デベロッパー向けに『WeatherKit』が公開され、天気の情報をアプリケーションに組み込み可能に。
macOS Venturaと同じく、iPadOS 16にも『Collaboration』機能を搭載。FaceTimeでは、共有スペースとして使えるホワイトボード機能(Miroのような機能)が追加される。
こちらもmacOS Venturaと同様に、Metal 3やMetalFX Upscalingに対応。また、ゲームデータをバックグラウンドでダウンロードできるようになる、Background download APIも公開される。
iPadOS 16では、macOSに近いアップデートが行われ、Undo/Redo機能がシステム全体で実装。ファイルの拡張子変更やフォルダサイズの表示も可能となる。こちらも、Desktop-class apps APIsとして、デベロッパーに提供される。
新機能として、正確なカラー確認に使える『Reference Mode』が実装される。こちらは、iPad単体でも、Sidecarでも利用可能。
macOS Venturaで搭載されう『Stage Manager』が、iPadOS 16でも実装される。これにより、iPadに新たなマルチウィンドウ表示の選択肢が増える。また、外部モニター接続時には、別ウィンドウをモニター側に表示可能(ミラーではなく、セカンダリとして認識)。
⑨Outro

Image:Apple
——Outro。Tim Cook(CEO)氏、帰還。
『WWDC22 Apple Keynote』の総括をして、お開きとなりました。OSのリリースは、パブリックベータが2022年7月、正式リリースは秋とのこと。
発表された製品
MacBook Air (M2 | 2022)

<上位モデル>
- 価格
- 208,800円(税込)
- スペック
- 8コア CPU
- 10コア GPU
- 8GB RAM
- 512GB SSD
- 充電器
- デュアルUSB-Cポート搭載35Wコンパクト電源アダプタ
<下位モデル>
- 価格
- 164,800円(税込)
- スペック
- 8コア CPU
- 8コア GPU
- 8GB RAM
- 256GB SSD
- 充電器
- 30W USB-C電源アダプタ
| MacBook Air (2022) | |
---|---|---|
上位モデル | 下位モデル | |
カラー | ミッドナイト スターライト スペースグレイ シルバー |
ミッドナイト スターライト スペースグレイ シルバー |
SoC | Apple M2 | Apple M2 |
CPU | 8コア | 8コア |
GPU | 10コア | 8コア |
NPU | 16コア | 16コア |
RAM | 8GB | 8GB |
SSD | 512GB | 256GB |
画面パネル | LCD | LCD |
画面サイズ | 13.6インチ | 13.6インチ |
画面解像度 | 2,560×1,664 | 2,560×1,664 |
フロントカメラ | 1080p | 1080p |
無線LAN | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6 |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.0 |
インターフェース | MagSafe 3 Thunderbolt/USB4 ×2 φ3.5mm AUX |
MagSafe 3 Thunderbolt/USB4 ×2 φ3.5mm AUX |
バッテリー駆動時間 | 最大18時間 | 最大18時間 |
本体サイズ | 304.1×215.0×11.3mm | 304.1×215.0×11.3mm |
本体質量 | 1,240g | 1,240g |
MacBook Air (2022)のスペック
まとめ「Craig Federighiが大活躍」

Craig Federighi SVPが大活躍。そんなWWDC22でした。
…こんな感じで。こういう演出をするのも、Appleのチャーミングなところなのです。

一瞬、登場していたWindowsノートPC、昔のVAIOぽかった気が……。
おまけ

やっぱり、値上げがありましたな。

Mac関連の値上げだったので、かなり上げ幅が大きいですわね。

これは、iPhone 14も価格が高くなりそうやんね……。
おわり
『WWDC22 Apple Keynote』を完走した感想は…「Craig Federighi氏@がんばる」ですな!