2022年7月1日(JST)、iPhone・iPad・Apple Watch・AirPods・Apple TV・Apple Pencil・HomePod等が値上げされました。
- WWDC22後…MacとStudio Displayが大幅値上げに!
- 秋のイベントで…iPhoneやiPadが値上げされそう!
- 円安ドル高傾向が続く限りこの値上げは止まらない!
— 15%値上げは覚悟すべきか —
『WWDC22 Apple Keynote』後、Appleレートに調整が入り、MacとStudio Displayが“円安値上げ”となりました。そこで本稿では、秋のAppleイベントに備えて、今のうちに買っておくべき製品をチェックしていきます。
新製品発表と同時に値上げしてるわけやね!
…ってことは、次は『iPhone』と『Apple Watch』の値上げがほぼ確定やん!!
為替レート(米ドル/円)起因なので、致し方ない面はありますがね。
目次
Appleレートと値上げ幅(WWDC22後)
本題に入る前に、まずは『WWDC22 Apple Keynote』後に行われた為替レート(米ドル/円)起因による、Apple製品の値上げ状況について整理していきます。
WWDC22後のAppleレート
| MacBook Air MacBook Pro |
iMac Mac mini Mac Studio Mac Pro |
Studio Display | iPad Pro iPad Air iPad mini iPad |
iPhone | Apple Watch |
---|---|---|---|---|---|---|
WWDC22前 | $1 ≒ ¥108.4 | $1 ≒ ¥105.2 | $1 ≒ ¥113.3 | $1 ≒ ¥111.2 | $1 ≒ ¥112.5 | $1 ≒ ¥109.9 |
WWDC22後 | $1 ≒ ¥124.5 | $1 ≒ ¥114.3 | $1 ≒ ¥125.0 | $1 ≒ ¥111.2 | $1 ≒ ¥112.5 | $1 ≒ ¥109.9 |
Appleレート比較結果
※小数点以下端数処理:小数第一位四捨五入
先のWWDC22において、一部製品における価格改定(値上げ)が実施され、上表のようなAppleレートになりました。
なお、表のAppleレートは販売価格から算出したものになるので、Appleがオフィシャルで公表しているものではないという点については、あらかじめご注意ください。
- MacBook(ラップトップ): $1 ≒ ¥108.4 → $1 ≒ ¥124.5
- MacBook(デスクトップ): $1 ≒ ¥105.2 → $1 ≒ ¥114.3
- Studio Display: $1 ≒ ¥134 → $113.3 ≒ ¥125.0
2022年6月10日現在、為替レート(米ドル/円)は $1 ≒ ¥134 で推移しております。
しかし、今回値上げとなった製品の平均的なAppleレートは $1 ≒ ¥121 となっており、幾分かは現在の為替レートよりも円高/ドル安に傾いております。
Appleは米国企業なので、当然ながら日本で販売される際には、米ドル/円レートを反映した価格設定がなされます。これがいわゆる『Appleレート(= Apple内の為替レート)』というもの。
とはいえ、本当の為替レートのように日々販売価格が変動するわけではなく、定期的にこのAppleレートが見直されるという形になっています。もちろん、Appleレートが設定されたタイミングによっては、実際の米ドル/円レートよりも、高くも安くもなったりします。
WWDC22後の値上げ幅
| MacBook Air MacBook Pro |
iMac Mac mini Mac Studio Mac Pro |
Studio Display | iPad Pro iPad Air iPad mini iPad |
iPhone | Apple Watch |
---|---|---|---|---|---|---|
値上げ幅 | 約15%↑ | 約9%↑ | 約10%↑ | 値上げナシ | 値上げナシ | 値上げナシ |
WWDC22後の値上げ幅
※小数点以下端数処理:小数第一位四捨五入
今回、円安により値上げとなった製品は、各種MacとStudio Display。値上げ幅は 約9% 〜 約15% となっております。
- MacBook Air 13″ (2020):115,280円 → 134,800円
- MacBook Pro 14″ (2021):239,800円 → 274,800円
- MacBook Pro 16″ (2021):299,800円 → 338,800円
- Mac mini (M1 | 2020):79,800円 → 92,800円
- Mac mini (Intel | 2020):124,080円 → 148,800円
- iMac 24″ (2021):154,800円 → 174,800円
- Mac Studio (2022):249,800円 → 278,800円
- Mac Pro (2019):659,780円 → 662,800円
- Studio Display:199,800円 → 219,800円
※税込価格
各吊るしモデルにおける、最廉価ラインナップでの値上げ価格は上記のとおり。いずれも高単価製品ゆえ、軒並み数万円レベルで販売価格が上昇しております。
言い換えれば、それだけ今ままで円高/ドル安の恩恵を享受できていた、というわけです。少なくとも、Apple製品においては…ですが。
詳細な値上げ状況については、過去記事(Apple製品の円安値上げチェックリスト《WWDC 2022》)を見てくだされっ!
…という手抜き。
む!?正解っ!!
次に“円安値上げ”されるであろう製品
- iPhone
- iPad
- Apple Watch
- AirPods
- HomePod mini
- Apple TV 4K
- その他アクセサリ
先のWWDC22において、これらはAppleレートの変更が実施されず、いわゆる“円安値上げ”の対象からは外れております。
ですので、もしこれらの製品の購入検討をしているのであれば、 9月 〜 10月 に開催されるであろう、秋のApple Eventまでに決断するのが得策でしょう。
しかしながら、iPhoneやApple Watchにおいては、慣例どおりならば、ほぼ間違いなく秋のApple Eventでモデルチェンジが行われます。そして、iPadやAirPodsについても、モデルによっては新型が発表される可能性が大いにあります。
つまりは、「円安値上げは恐ろしいので早く買いたいが、あと数か月で型落ち確定の製品を買うのはいかがなものか」というジレンマに陥ってしまうわけです。
新型『HomePod mini』が開発中…なんて話もありますからなー。
モデルチェンジが行われるのは必然として、問題は“いつ実施されるか”ですわね。
今のうちに買うべきApple製品
- 『iPhone 13 mini』 → iPhone 14 miniは出ないとの噂
- 『iPad Air (第5世代)』 → 2022年3月に発表されたばかり
- 『iPhone SE (第3世代)』 → 2022年3月に発表されたばかり
- 『AirPods (第3世代)』 → 2021年10月に発売されたばかり
- 『Apple TV 4K (第2世代)』 → モデルチェンジ自体が遅い
- 『Magic Trackpad 3』 → アクセサリの値上げはまだ
- 『Magic Mouse 3』 → アクセサリの値上げはまだ
- 『Magic Keyboard 3』 → アクセサリの値上げはまだ
- 『Apple Pencil (第2世代)』 → アクセサリの値上げはまだ
これまでの話から、今のうちに買っておくべきだと感じるApple製品は上記のとおり。
要するに、円安値上げは不可避と仮定し、そのうえでモデルチェンジが直近で行われない(もしくは、製品自体が廃止される)であろう製品、というわけです。
【要検討①】iPhone 13 mini
ほぼ確実に『iPhone 14シリーズ』が秋に登場するが、iPhone miniシリーズは廃止されるとのもっぱらの噂なので、『iPhone 13 mini』を今のうちに買っておくのはアリ。
【要検討②】iPad Air (第5世代)
『iPad Air (第5世代)』は2022年に発表されたばかりで、モデルチェンジの心配も当面はナシ。
しかも、iPad Air (第5世代)は『Apple M1』搭載となっているため、iPadOS 16の新機能である『Stage Manager』にも対応している。
2022年発売なので、Appleレート的にはお得感はない(日米で約1万円の価格差)のですが、値上げされると痛いので要チェック。
【要検討③】Magic Trackpad (3rd Gen)
これはアクセサリ全般に言えるのですが、この手の製品が値上げされるのが実は一番痛いので、検討しているのならばお早めに。
モデルチェンジされるのであれば別ですが、個人的には『Apple Pencil (第2世代)』も円安値上げされるのでは…と戦々恐々しています。
まとめ「新モデルの円安値上げは不可避」
最後に『Appleレート』の話をもう少し。
Appleレート、どのタイミングで決めているかは分かりかねますが、2か月ほど前(3月下旬 〜 4月上旬)は、今のAppleレートに近い為替レート(米ドル/円)でした。
とどのつまり、何が言いたいのか。それは、まだ円安による値上げがなされていないApple製品(iPhoneやiPad等)については、現在の $1 ≒ ¥121 よりもさらに円安傾向なレートになる可能性があるのではないか、ということです。
このあたりは、“Appleのみぞ知る”なので判断が難しいですが、 $1 ≒ ¥135 のようなレートで今後も推移するのであれば、iPhoneやiPadの値上げ幅というのは、先のMacやStudio Displayのそれを凌駕するものになるかもしれません。
『iPhone 13 mini』か『iPad Air (第5世代)』を、今のうちに買うべきか。…うーむ。
おまけ
こういう話をすると、「値上げをしたAppleはひどい」という思考になりがちですが、単純に現在の米ドル/円レートに合わせただけですよね。(正確に言えば、「現在の米ドル/円レート」ではなく、製品発表を計画しているタイミングでのレート、だとは思いますが)
Appleレートにはラグがあるぶん、WWDC22で改定した $1 ≒ ¥121 というレートは良心的ではありますからなー。
でも、その“ラグ”で実際のレートよりも安くなっているってことは…やんね!?
それは考えたくないのであーる。
でも、2022年8月ごろのレートは注目あーる。
おわり
…ということは!?