この記事はASUS様よりレビュー用サンプルをお借りして記事を書いております。
- 広色域有機ELディスプレイ搭載で発色も抜群!
- 薄型軽量だけど最大13時間のロングバッテリー!
- テレワークだけでなく趣味にも使える万能ノート!
“有機EL焼き付き対策も万全”
13.3インチの軽量ノートパソコン、ASUS『ASUS ZenBook 13 OLED UX325EA《UX325EA-KG409TS》』をレビュー。第11世代Core i7と有機ELディスプレイを搭載しながらも、最薄部13.9mmで重さ約1kgという薄軽ボディーが魅力のモバイルノートなのです。
高性能 × 美麗 × 堅牢 の融合ですわ。
仕事も趣味もこれ1台って感じやね!
本日のレビュー:ASUS ZenBook 13 OLED UX325EA
ASUS ZenBook 13 OLED UX325EAってなに?
PANTONEカラー準拠の有機ELディスプレイを搭載した、薄型軽量モバイルノートパソコン。MIL規格準拠の堅牢性も魅力。
- 息を呑む美しい有機EL
- 写真編集に最適な色再現性
- microSDカードスロット搭載
- 取捨選択が絶妙なI/Oポート
- フルサイズに近いキーボード
- 映り込みの多いパネル
- NumberPad非搭載
- 賛否分かれる右端キー
ASUS ZenBook 13 OLED UX325EA | |
---|---|
型番 | UX325EA-KG409TS |
メーカー | ASUS |
プラットフォーム | |
OS | Windows 10 Home 64bit |
SoC | - |
CPU | Intel Core i7-1165G7 ├ 1.20GHz–2.80GHz–4.70GHz └ 4コア・8スレッド |
iGPU | Intel Iris Xe Graphics |
dGPU | - |
RAM | 16GB └ LPDDR4X-4266 |
SSD | 1TB └ PCI Express 3.0 x2 |
ディスプレイ | |
画面パネル | OLED |
画面サイズ | 13.3インチ(16:9) |
画面解像度 | 1,920×1,080(FHD) |
カメラ | |
フロント | 0.92MP |
コミュニケーション | |
無線LAN | Wi-Fi 6(IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax) |
有線LAN | - |
Bluetooth | Bluetooth 5.1 |
バッテリー | |
搭載容量 | 67,292mWh*1 |
駆動時間 | 13時間 |
インターフェース | |
データ | Thunderbolt 4 ×2 USB 3.2 Gen 1 Type-A ×1 |
ビデオ | HDMI ×1 |
オーディオ | - |
ネットワーク | - |
その他 | microSD ×1 |
ボディー | |
サイズ | 304×203×13.9–14.9mm |
質量 | 1.14kg |
備考 | |
生体認証 | 顔認証(Windows Hello) |
その他 | Harman Kardonスピーカー MIL規格準拠(MIL-STD-810G) PANTONEカラー準拠 TÜV Rheinland認定 |
ASUS ZenBook 13 OLED UX325EAのスペック
*1Windows 10 Battery report参照
薄型軽量で頑丈だから、お仕事用パソコンにしても良し。
広色域有機ELパネル搭載だから、クリエイティブ作業用パソコンにしても良し。
…とにかく“万能性”が魅力なモバイルノートであーる!
デザイン
本体
サイズ | 304×203×13.9–14.9mm |
質量 | 1.14kg |
ASUS ZenBook 13 OLED UX325EAのサイズと質量
3辺狭額縁ディスプレイを採用していることもあり、フットプリントは13インチクラスのノートパソコンとしては小さめ。質量も超軽量というわけではありませんが、持ち運びが苦になるようなことはなく、モビリティーは総じて良好。
カラーはASUSおなじみの『パイングレー』を採用。グレーとは言ってますが、実際にはブルー寄りのグレーで『サラテリブルー』のような発色をしています。
ASUS ZenBookを象徴するカラーですなっ!
本体天面には、ASUS製ノートパソコンのアイデンティティーとも言える、スピン加工がロゴタイプに沿って施されています。
本体底面の上部にある大きなメッシュ部分は、ファンの吸気用。エアフローは、底面吸気・背面排気という形式。なお、左右に分かれて搭載されている下部にあるメッシュ部分は、スピーカーグリルになっています。
本機は楔形のデザインを採用しており、カタログスペックよりも薄く作られているように感じ、都会的で洗練されたシャープな印象を与えてくれます。
本体左面には、HDMI、Thunderbolt 4(×2)、バッテリーインジケーター、を搭載。
本体右面には、パワーインジケーター、microSDカードスロット、USB 3.2 Gen 1 Type-A、を搭載。
インターフェースを見てピンと来たかもしれませんが、いわゆる『ヘッドホン端子(φ3.5mmステレオミニ)』は搭載されておりません。ヘッドホンを有線接続した場合は、付属の変換ケーブルを用いることになります。
最近のノートパソコンでは廃止されがちな、各種インジケーターを搭載している点については、同社の質実剛健とした姿勢が伺えます。どうでもいいと思う人もいらっしゃるかもしれませんが、何かトラブルがあったときにインジケーターがあると原因究明がしやすく、便利だったりします。
たまに頭がおかしい製品(褒めてる)も作るけど、インターフェース類はコンサバティブな要素も残してるから、すっごい使いやすいんだよねー。
攻めすぎず、守りすぎず、絶妙なバランスですわね。
ディスプレイ
画面パネル | OLED(グレア) |
画面サイズ | 13.3インチ |
画面解像度 | 1,920×1,080(FHD) |
アスペクト比 | 16:9 |
リフレッシュレート | 60Hz |
タッチパネル | 非対応 |
ASUS ZenBook 13 OLED UX325EAのディスプレイスペック
ディスプレイのパネルには、PANTONE認証を受けた広色域有機ELを採用。
ただ単に、高コントラストで発色の良い有機ELパネル採用というわけではなく、DCI-P3 100%、sRGB 133%、という高い色再現性を備えています。なお、解像度は1,920×1,080で、タッチパネルには非対応。
ディスプレイヒンジの可動域は、ごくごく一般的なノートパソコンという感じで、180°べったりと展開はできません。
カメラ
画素数 | 0.92MP |
プライバシーシャッター | 非搭載 |
顔認証 | 対応 |
ASUS ZenBook 13 OLED UX325EAのカメラスペック
搭載されているインカメラは、92万画素と一般的なもの。また、Windows Helloの顔認証に対応しており、セキュアかつ、簡単にログインできるようになっています。
プライバシーシャッターに関しては、残念ながら非搭載。テレワークの普及にともない、プライバシーやセキュリティーの意識が向上しつつあるため、できれば搭載してほしかったところ。
スピーカー
スピーカー数 | 2(ステレオ) |
スピーカー出力 | 1W ×2 |
ASUS ZenBook 13 OLED UX325EAのスピーカースペック
スピーカーは筐体底面の前方にオフセットする配置。両端に1基ずつスピーカーユニットが搭載されています。
ASUS製のパソコンは、オーディオに力を入れている傾向にありますが、例に漏れず、本機もHarman Kardonのサポートを受けた高音質スピーカーが採用されています。
キーボード
キーサイズ | 16×13.5mm |
キーストローク | 1.35mm |
キーピッチ | 19mm |
バックライト | 搭載(3段階) |
ASUS ZenBook 13 OLED UX325EAのキーボードスペック
※キーサイズ:Qキーのサイズを測定
※キーストローク:Qキーのストロークを測定
※キーピッチ:QキーとWキーのピッチを測定
キーボードは13.3インチという筐体ながら、キーピッチが19mmのフルサイズキーボードを搭載。
キーストロークも十分で、キーが指に吸い付くように若干中央が窪んでいる形状になっているため、カタカタと非常に快適なタイピングが行えます。キーボードバックライトも搭載しており、場所を選ばずに快適に利用可能な点も嬉しい。
一部小さくなってしまっているキーはあるものの、よく使うであろうキーのサイズはしっかりと確保されています。Enterキーの右一列に、HomeキーやEndキーが配されているタイプになるので、ここは好みが分かれるところでしょう。
トラックパッド
サイズ | 130×65mm |
クリックボタン | 一体型 |
高精度タッチパッド | 対応 |
ASUS ZenBook 13 OLED UX325EAのトラックパッドスペック
※トラックパッドサイズ:実測値
トラックパッドは130×65mmという非常に大きなものが搭載されており、非常に快適なポインティングが行えます。
Windows 10の『高精度タッチパッド』に対応しているので、各種ジェスチャー動作にも対応。クリックボタンは一体型ですが、適度な沈み込みがある硬質なクリック感なので、マウスを用意する必要性もないでしょう。
I/Oポート
左側面 | 右側面 | |
データ | Thunderbolt 4*1 ×2 | USB 3.2 Gen 1 Type-A ×1 |
ビデオ | HDMI ×1 | - |
オーディオ | - | - |
ネットワーク | - | - |
その他 | - | microSD*2 ×1 |
ASUS ZenBook 13 OLED UX325EAのI/Oポート構成
*1USB PD:対応|DisplayPort Alternate Mode:対応
*2対応カード:microSDXC・microSDHC・microSD
I/Oポートはバッサリと切り捨てられているものがありつつも、13.3インチノートとしては充実したポート構成。全体的な印象としては、バランス良く搭載しつつも、モダンな方向性という感じがします。
最新のThunderbolt 4を2基搭載しているので、高速なデータ転送や映像出力も可能。相性に関しては注意したいところですが、eGPUも利用できます。なお、本機のThunderbolt 4ポートは、USB PDプロトコルでの充電にも対応しています。
さらに、micro規格ながらSDカードスロット搭載なので、本機の広色域を活かして、写真編集用のノートパソコンとしても活用できそうです。
付属品
■付属品一覧
- ACアダプター
- USBイーサネットアダプター
- USB Type-Cオーディオジャックアダプター
- Microsoft Home and Business 2019
- 専用スリーブ
- 製品マニュアル
- 製品保証書
ACアダプター
付属のACアダプターは ACプラグ → USB Type-C のタイプ。
ケーブル自体は比較的細身で、ボックス部分も小ぶり。なので、比較的に取り回しは良好。ただ、スイングプラグではないため、ACプラグ部は折り畳み不可。
ACアダプターの最大出力は65Wと、意外と出力が高め。
本機はUSB PDによる充電が可能なので、付属のACアダプター以外でも充電可能です。その際には、この65Wを目安としてUSB PD充電器を用意するようにしましょう。
スリーブケース
嬉しいことに、しっかりとしたスリム形状のスリーブケースが同梱。
至極当然ですが、ASUS ZenBook 13 OLED UX325EAのサイズにぴったり。
これなら、わざわざ別で保護ケースを用意する必要もありません。こういう部分にASUSのホスピタリティーを感じさせてくれます。
変換アダプター類
- USB Type-A to RJ-45(Ethernet LAN)
- USB Type-C to φ3.5mm
の変換アダプターも同梱されています。
ASUS ZenBook 13 OLED UX325EA自体には、LANポートやオーディオポートは搭載されていませんが、この付属品を用いることによって当該機能を補完することが可能です。
Ethernet LAN変換アダプターは、Gigabit Ethernet(1000BASE-T)に対応。φ3.5mm変換アダプターは、ESS Technology社のDACチップ内蔵型でJASのHi-Res Audio認証を受けたものが同梱されています。
φ3.5mm変換アダプター、付属品とは思えないくらいの作りやんね!?
わざわざHi-Res Audio認証を取るくらいだし、メジャーなESS社のDACを搭載してるし。…これ単体で幾らするんだろうねー!?
冊子類
冊子類として、ユーザーマニュアルや製品保証書、Microsoft Home and Business 2019が同梱されています。
ポイント
- デザイン:ZenBookを象徴するフィニッシュ
- パフォーマンス:第11世代Coreと高速SSDを採用
- ディスプレイ:広色域有機ELパネル採用
- サウンド:Harman Kardon認証スピーカー搭載
- マイク:AIノイズキャンセリングオーディオ採用
- バッテリー:最大13時間駆動 + 急速充電対応 で快適
- フィーチャー:MIL-STD-810G準拠の高耐久性
- ファンクション:快を生むMyASUSアプリ
- ユーザビリティ:タイピング精度が向上する設計思想
- コネクティビティ:13インチ筐体に最新I/Oを全部盛り
- モビリティ:13.9mm・1.14kgの薄型軽量ボディー
デザイン:ZenBookを象徴するフィニッシュ
ASUS ZenBook 13 OLED UX325EAの天板には、ASUSのZenBookシリーズを象徴する『スピンメタルデザイン』が施されています。
筐体の素材にはアルミニウム合金を採用。パイングレーのカラーリングを相まって、大人の気品あふれるデザインに仕上がっています。
また、随所にダイヤモンドカットが施されており、所有欲を充分に満たしてくれます。
「ZENBOOK SERIES」の刻印が誇らしげですなー。
パフォーマンス:第11世代Coreと高速SSDを採用
本機は13インチクラスのモバイルノートパソコンでありながら、最新の第11世代Intel CoreプロセッサーとPCIe 3.0接続の大容量SSDを搭載している、ハイパフォーマンスも魅力のひとつ。
CPU
CPUは『Intel Core i7-1165G7』を搭載(UX325EA-KG409TSの場合)。
CPU末尾が“G7”ということからも分かるように、モバイルノートとしては比較的高性能なものが採用されています。本CPUは、L3キャッシュが12MBあり、Turbo Boost時には最大4.70GHzまでクロック周波数が上昇するため、かなり快適な動作が見込めるでしょう。
RAM
RAMにはLPDDR4X-4266規格のものが、16GB搭載されています。
ちなみに、今回レビューしている機体では、Samsung製のメモリモジュールが使われていました。
ROM
ストレージは、PCI Express 3.0 x2接続のSSDを1TBも搭載。
NVNe 1.3対応なので、いわゆる“爆速”なデータ転送が行えます。今回レビューしている機体では、Intel製のSSDが採用されていました。
ディスプレイ:広色域有機ELパネル採用
画面パネル
本機に搭載されているディスプレイは、一般的な液晶パネルではなく、非常に発色の良い有機ELパネル。
コントラスト比が1,000,000:1もあり、色のコントラストや明暗もしっかりと再現可能。ディスプレイ輝度も最大400nit・最低0.0005nitという広いレンジに対応しており、クリエイティブ用途にも申し分ない鮮明さを備えています。
広色域
本機をクリエイティブ用途マシンとして見ているなら気になる色域ですが、DCI-P3 100%・sRGB 133%、という広色域を誇っています。
各色空間における色域については、のちほど実際に測定しているので、そちらを見てもらうとして、これくらいの広色域であれば、クリエイターの意図をマシンがしっかりと汲み取ってくれることでしょう。
各種認証取得
本機は、ブルーライト軽減とフリッカーフリーにおいてTÜV Rheinland認定を受けており、美しいだけでなく疲れづらいディスプレイにもなっているのが魅力。
また、ディスプレイはPANTONEカラー準拠にもなっており、より正確な色彩表現が可能にもなっています。
観る・創る・使う、の三方良しなディスプレイってことですなっ!
サウンド:Harman Kardon認証スピーカー搭載
本体に「SOUND BY harman/kardon」とプリントされているように、本機はHarman Kardonによる認証を受けた高音質スピーカーを搭載。
ちなみに、オーディオシステムのチューニングは、ASUS Golden Earチームという同社専門のエキスパートチームが行っているとのこと。
マイク:AIノイズキャンセリングオーディオ採用
テレワーク時代に突入し、ノートパソコンのカメラ性能やマイク性能が注目視されるなか、本機には『AIノイズキャンセリングオーディオ』という、搭載マイクの高音質化を図る機能が搭載されています。
このAIノイズキャンセリングオーディオは、MyASUSアプリ上から設定変更が可能。
シングルプレゼンターモードを選択すると、人間の声以外をカット。マルチプレゼンターモードを選択すると、すべての音声が同程度の音量で伝達できるよう調節。…と、シーンに合わせて、最適な機能を細かく選択することができます。
バッテリー:最大13時間駆動 + 急速充電対応 で快適
薄型軽量でIntel Core i7搭載ノートなので、バッテリー持ちが気になるところですが、67Whの大容量バッテリーを搭載し、最大約13時間駆動と申し分なし。
また、急速充電機能も有しており、 2% → 60% になるまでの充電をわずか49分で行えます。
ちなみに、過充電防止機能も搭載されており、充電の閾値を任意で3段階切り替えが可能になっています。
そして、『ファンモード』という機能もあり、パフォーマンスと静音性のバランスをユーザー自身がチョイスすることもできます。
フィーチャー:MIL-STD-810G準拠の高耐久性
薄型筐体だと堅牢性が気になりますが、本機はMIL-STD-810G準拠のテストに合格しており、スリムながらタフさも兼ね備えています。
ファンクション:快を生むMyASUSアプリ
今回のASUS ZenBook 13 OLED UX325EAに限ったことではないのですが、ASUS製パソコンの多くには『MyASUS』という、非常に優秀かつ多機能なユーティリティーアプリケーションがプリインストールされています。
MyASUSアプリの概要は、ここで紹介しきれないくらいに機能が豊富。中でも、スマートフォンと連携して、ファイル転送やリモート操作を行うことができる『Link to MyASUS』という機能が大変便利。ぜひ、本機を手にした際には試してほしい機能の1つです。
このMyASUSアプリの中には、本機に搭載されている『ASUS Wi-Fiマスターテクノロジー』という、高速な無線通信を実現する機能をより活用できる、『Wi-Fi SmartConnect』というものが搭載されています。
このWi-Fi SmartConnectをオンにすることで、常に最適な信号にWi-Fi接続することができ、より安定したワイヤレスネットワーク下で本機を利用することが可能です。
ユーザビリティ:タイピング精度が向上する設計思想
エルゴリフトヒンジ
本機には『エルゴリフトヒンジ』という機能が搭載されています。
このエルゴリフトヒンジを採用していることにより、本体を開くと同時にキーボード面に傾斜が自動的につき、より自然な角度でタイピングを行うことができるようになっています。
バックライトキーボード
キーボードには3段階で切り替え可能なバックライトも搭載。
バックライトは発色の良い白色LED採用で、明るさを最大にするとかなり明るくなるため、灯りが十分に取れない場所でも快適なタイピングが行えます。
コネクティビティ:13インチ筐体に最新I/Oを全部盛り
充実のインターフェース
13インチクラスのノートパソコンだと、インターフェースの少なさに悩まされるものですが、本機は、Thunderbolt 4(×2)、USB Type-A(×1)、HDMI(×1)、と充実。
最新のThunderbolt 4を搭載しているので、拡張性も申し分なし。また、フルサイズのHDMIを搭載していたり、microSDXCカードスロットを搭載しているので、変換アダプターを用意せずに、仕事や趣味に…と幅広く使うことが可能です。
USB PD充電対応
搭載されているThunderbolt 4ポートは、2ポートともUSB PDによる充電に対応。
本機は65Wで充電が行われるので、USB PD充電器を利用する場合は、できるだけ高出力なものを選ぶようにしましょう。なお、出力が低い充電器ですと、画面上にアラートが表示され、充電が行われない場合があるので要注意。
モビリティ:13.9mm・1.14kgの薄型軽量ボディー
ここまでで話してきたとおり、ASUS ZenBook 13 OLED UX325EAには、ありとあらゆる機能やスペックが凝縮されております。
にもかかわらず、本体は最薄部で13.9mmと非常にスリム。さらに、1.14kgと軽量。ハイパフォーマンスでありながら、モビリティーに優れているのが本機の大きな魅力でもあります。
パフォーマンスもモビリティーも犠牲にしない素晴らしさあーるっ!
ベンチマーク
CPU-Z | |||
CPU Single Thread | 580.8 | ||
CPU Multi Thread | 2,715.8 | ||
Geekbench 5 | |||
Single-Core Score | 1,562 | ||
Multi-Core Score | 5,507 | ||
OpenCL Score | 15,639 | ||
Vulkan Score | 15,060 | ||
PCMark 10 | |||
PCMark 10 | 4,988 | ||
PCMark 10 Express | 5,019 | ||
PCMark 10 Extended | 4,778 | ||
Full System Drive Benchmark | 1,603 | ||
Bandwidth | 259.92 MB/s | ||
Average access time | 106 μs | ||
Battery Profile (Modern Office) |
12時間38分 | ||
Cinebench R15.0 | |||
OpenGL | 103.93 fps | ||
CPU | 861 cb | ||
CPU (Single Core) |
216 cb | ||
MP Ratio | 3.99 x | ||
Cinebench R20.060 | |||
CPU | 1,886 pts | ||
CPU (Single Core) |
552 pts | ||
MP Ratio | 3.42 x | ||
3DMark | |||
Time Spy | Score | 1,742 | |
Graphics score | 1,590 | ||
CPU score | 3,808 | ||
Fire Strike | Score | 4,684 | |
Graphics score | 5,305 | ||
Physics score | 10,547 | ||
Combined score | 1,728 | ||
Wild Life | Score | 12,508 | |
Graphics score | 12,508 | ||
Night Raid | Score | 15,454 | |
Graphics score | 20,268 | ||
CPU score | 6,588 | ||
CrystalDiskMark | |||
1GiB | 32GiB | ||
SEQ1M Q8T1 |
Read | 1,849.60 MB/s | 1,921.96 MB/s |
Write | 1,732.15 MB/s | 1,731.17 MB/s | |
SEQ1M Q1T1 |
Read | 1,542.78 MB/s | 1,556.04 MB/s |
Write | 1,270.43 MB/s | 1,274.62 MB/s | |
RND4K Q32T1 |
Read | 429.08 MB/s | 429.37 MB/s |
Write | 502.20 MB/s | 495.91 MB/s | |
RND4K Q1T1 |
Read | 56.29 MB/s | 55.33 MB/s |
Write | 140.08 MB/s | 135.79 MB/s | |
ColorAC | |||
sRGB | カバー率 | 100 % | |
比率 | 145.7 % | ||
Adobe RGB | カバー率 | 97.1 % | |
比率 | 108.0 % | ||
DCI-P3 | カバー率 | 97.0 % | |
比率 | 107.4 % | ||
Display P3 | カバー率 | 97.0 % | |
比率 | 107.4 % | ||
SpyderX Display Calibration Tool | |||
sRGB | カバー率 | 100 % | |
NTSC | カバー率 | 95 % | |
Adobe RGB | カバー率 | 98 % | |
P3 | カバー率 | 97 % |
ASUS ZenBook 13 OLED UX325EAのベンチマーク結果
※色域測定:Datacolor SpyderX ProでICCプロファイル作成後ガマット図化
各種ベンチマーク結果は上表のとおりで、Intel Core i7-1165G7搭載ということもあり、全体的に優秀なスコアを出してくれています。
中でも特筆すべきなのが、これだけのパフォーマンスを出しながら、PCMark 10のBattery Profileテストで12時間38分という好スコアを叩き出したところ。公称値が13時間なので、本機に関してはスペックシートと変わりないバッテリー持ちであるという結果になりました。
パフォーマンス
ゲームユース | |
★★☆☆☆ | ・軽量ゲームは可能 ・リフレッシュレート普通 |
オフィスユース | |
★★★★☆ | ・静かなファン音 ・ロングライフバッテリー ・カメラ/マイク良好 |
クリエイティブユース | |
★★★★☆ | ・広色域ディスプレイ ・書き出し速度充分 |
ASUS ZenBook 13 OLED UX325EAのパフォーマンス評価
ゲームユース:★★☆☆☆
ドラゴンクエストX | ||
設定 | 解像度 | スコア |
最高品質 | 1,920×1,080 | 9,561 |
標準品質 | 1,280×720 | 15,268 |
FINAL FANTASY XIV | ||
設定 | 解像度 | スコア |
最高品質 | 1,920×1,080 | 2,699 |
高品質 | 1,920×1,080 | 4,690 |
標準品質 | 1,920×1,080 | 5,328 |
FINAL FANTASY XV | ||
設定 | 解像度 | スコア |
高品質 | 1,920×1,080 | 1,090 |
標準品質 | 1,920×1,080 | 1,564 |
軽量品質 | 1,920×1,080 | 2,129 |
各種ゲームのベンチマーク結果
搭載されているGPUは、iGPUである『Intel Iris Xe Graphics』のみ。dGPUは非搭載。
だからゲームは全然ダメ…と思っていたのですが、第11世代Intel Coreに搭載されているIntel Iris Xe Graphicsが意外と優秀で、ドラゴンクエストXのような軽量級ゲームはもちろん、FINAL FANTASY XIVのような中量級ゲームも設定次第では処理落ちすることなく遊べました。
とはいえ、やはりiGPUの限界はあり、FINAL FANTASY XVのような重量級ゲームはハッキリ言ってプレイは無理。このあたりはゲーミングパソコンではないので致し方なし。
搭載されているディスプレイのリフレッシュレートは60Hz。
本機はゲーミングノートパソコンではないので、リフレッシュレートに関しては一般的なノートパソコンレベルという感じになっています。
オフィスユース:★★★★☆
- High-end gaming PC
- 5948
- Premium gaming PC
- 5875
- Gaming PC
- 5739
- Office laptop
- 5166
- UX325EA
- 5019
- Gaming laptop
- 4819
PCMark 10 Expressのスコア比較
一般的なオフィスユースを想定したベンチマークテストである『PCMark 10 Express』の結果を見ると、スコアが5,000越えという優秀なものでした。
このスコア結果は、PCMark 10 Expressが比較対象としているパソコンの上位30%に入るレベル。このことからも、オフィスユースであれば、何ら不満のないスペックを持っていることが分かります。
オフィスユースなら気になるファンの音ですが、シンワ測定のデジタル騒音計を用いて、ファンが全開で回転している状態の音を測定したところ、50dBA前後という結果に。なお、トラックパッドから垂直方向に上10cm程度の場所で測定しています。
さすがにファンが全開で回転すると少し耳障りではありますが、そこまで負荷がかかっていない状態であれば、コワーキングスペース等の利用でも問題ないでしょう。
クリエイティブユース:★★★★☆
キャリブレーターを利用して実際に色域を測定してみたのですが、sRGBカバー率100%、Adobe RGBカバー率97.1%、DCI-P3カバー率97.0%、という謳い文句どおりの素晴らしい広色域ディスプレイが採用されていました。
sRGBはフルカバーなので、Web系のデザインなら余裕。DTP系や写真編集も、この色域の広さであれば、充分に現場で使えるレベルに達しています。
このレベルのディスプレイが搭載されていて、20万円を切っている点は大変素晴らしい。しかも、本機にはMicrosoft Officeもバンドルされています。…恐ろしいことよ。
CPUにIntel Core i7-1165G7が搭載されていることもあり、一度に大量のRWAファイルを書き出しても、よそ見している間に書き出しが終わっているくらいにスムーズで快適。
条件によって異なってきますが、100枚ぐらいのRAWファイルであれば、画質設定を100にしても90秒前後で書き出しが終了しました。厳密に測定はしていないので参考値…としてほしいのですが、少なくとも書き出しでイライラすることはないでしょう。
ここがすき!
息を呑む美しい有機ELパネル
スマートフォンこそ有機ELパネル搭載機が当たり前になりつつあるが、ノートパソコンで見ると、まだまだ有機ELパネルというのは稀有な存在。ただ、スマートフォンよりも画面が大きいからこそ、そのメリットも大きく感じる。
有機ELらしい、パキっとした高コントラストな発色はコンテンツビューアーとしても最適で、液晶パネル搭載機よりも高い没入感を得ることができるのです。
今回のASUS ZenBook 13 OLED UX325EAは有機EL搭載に加えて、狭額縁設計になっており、より一層高い没入感を得ることが可能。
狭額縁設計によりモビリティーが向上するだけでなく、視界に余計なものが入らず、より作業やコンテンツ視聴に集中できるのです。見た目のスタイリッシュさも含めて、有機ELと狭額縁設計というのは親和性が高く感じます。
そして、ベンチマークで示したとおり、かなり広色域を誇る。また、コントラスト比も高く、輝度のレンジも広いため、写真編集やデザイン制作にも非常に適している点も高評価。
sRGBフルカバーというノートパソコンは多くなってきましたが、Adobe RGBのカバー率が97%もあるノートパソコンは貴重な存在。にもかかわらず、クリエイター向けパソコンのように高価ではなく、手が届く範囲の価格設定なのも嬉しい。
有機EL焼き付き防止の配慮
有機ELと聞くと、気になるのが画面の焼き付きなのは間違いない。この焼き付きが嫌で、スマートフォンやテレビを選ぶ際に、あえて液晶搭載機を選ぶ人も少ないくないはず。
本機にはそんな心配性に最適な『ASUS OLED Care』という機能が搭載されている。
このASUS OLED Careとは、端的に言えば、有機ELパネルの焼き付きを防止するような機能が複数用意されており、それらを利用することによってパネルの寿命を伸ばすというもの。
私も有機ELの焼き付きが気になるクチなので、本機のように焼き付き防止機能がプリセットで用意されている点は高評価。これに限らず、ASUS製のパソコンはユーティリティーが非常にしっかりと作り込まれており、買った状態から“痒い所に手が届く”感が凄かったりします。
良い割り切り方のI/Oポート
薄型ノートパソコンの宿命として、インターフェースの何を残して何を削るかというのがあるが、フルサイズのHDMIやUSB Type-Aを残して、ヘッドホン端子を削ったというチョイスは良い割り切り方だと好印象。
ヘッドホン端子はなくても工夫次第でどうにかなるものですが、HDMI端子がないと意外と仕事では不便。USBも全部をType-C化するのではなく、Type-Aを残してくれているのも、いざというときに大変頼もしいのです。
Thunderbolt 4のような最新のインターフェースを取り入れつつも、HDMIやUSB Type-Aをしっかりと残している。この絶妙なI/Oのバランス感覚がかなり好み。
microSDカードスロット搭載
インターフェース関係だと、フルサイズSDではないものの、microSDXCカードスロットを本体にビルトインしてくれているのが非常にありがたいところ。
本機の広色域を活かして、デザイン制作や写真編集のマシンとして使わせてもらっていたのですが、そこで役立ったのがこのmicroSDXCカードスロットでした。これがあるだけで、Lightroomへの取り込みが非常に楽になるのです。
ちなみに、microSDカード格納時の出っ張りは上画像のとおり。
microSDカードのイジェクト機構はプッシュプル式で、スロットインもアウトもノンストレス。出っ張りも1mmあるかないかなので、これなら挿しっぱなしにして、サブストレージ的に使ってもアリかもしれません。
ここがうーん?
グレアパネルゆえの映り込み
有機ELを搭載しておいてノングレアパネルはナンセンスなので、これはある意味で有機EL搭載機の宿命のようなものなのですが、輝度を下げると結構映り込みが多いのが気になる点。
もちろん、ノングレアのフィルムを貼付すれば解決するのですが、それをやってしまうと…というところもありますし、ここは非常に悩ましいところだったりします。
Enter右のキーの存在
これはかなり好みが分かれるところなので、ぜひ実機を試してほしい点なのですが、本機はEnterキーの右側にもう1列キーが存在するタイプです。
「ASUS ZenBook 13 OLED UX325EAは欲しい!けど、このキー配列は解せぬ」という人もいるはず。そういう人には、自己責任にはなりますが、レジストリを利用してキーアサインを変更する(もしくは無効化する)という手段もあるので、解決方法は一応あると覚えておくとよいかもしれません。
まとめ「広色域有機ELノート時代の幕開け」
そういうわけで、ASUS『ASUS ZenBook 13 OLED UX325EA《UX325EA-KG409TS》』のレビューを総括すると、
- 第11世代Intel Core搭載でサクサク快適動作
- ただ有機ELというだけでなく広色域で高品質
- 有機ELパネルの焼き付き防止機能搭載が嬉しい
- 充実のI/OとThunderbolt 4搭載なのが素敵
- グレアパネルゆえの映り込みはもはや宿命
…という感じ。
広色域有機ELパネルを採用、最薄部13.9mmで質量1.14kgと高いモビリティー性能、最新プロセッサー搭載でハイパフォーマンス、MIL規格準拠の堅牢性…とお腹いっぱいになるくらいに全方位でグレードが高い本機。
見た目の奇抜さこそ少ないものの、オフィスワークからデザイン作業、そしてコンテンツビューアーとして非常に優秀で隙の少ないプロダクトになっています。有機ELは一度使うとクセになること必至なので…ぜひ!
出先でGPU性能を求めないクリエイティブな作業をするのにも向いているのであーるっ!
おまけ
海外では『NumberPad 2.0』搭載モデルとか、日本未発売カラー(Lilac Mist)があるんだよねー。
確かにカラバリは欲しいやんね!
淡いパープル系のカラーって、日本だとウケないのかなー!?
あと、NumberPad好きとしては、日本でも搭載モデルを出してほしかったぞっ!!
かなり調べてますわね。
せっかくレビューするんだし、いろいろ知りたかったのであーる。
おわり
…うーん、うっとりあーる。