この記事はASUS様よりレビュー用サンプルをお借りして記事を書いております。
- ROG × Alan Walker コラボは特別仕様で超クール!
- ゲームも仕事もDJプレイもこれ1台なAll-in-One機!
- WQHD@120Hzと英語配列キーが刺さるなら即買い!
“ハッカーになれるゲーミングPC!?”
14型ゲーミングノートPC、ASUS『ROG Zephyrus G14 AW SE GA401QEC』をレビュー。Zephyrus G14をベースにした、Alan Walkerコラボな本機。モビリティを確保しつつ、Ryzen 9とGeForce RTXを搭載したハイスペックマシンなのです。


しかも、Alan Walkerコラボ!

そして、貴重な英語配列ですわ。
目次
本日のレビュー:ROG Zephyrus G14 AW SE GA401QEC
ROG Zephyrus G14 AW SE GA401QECってなに?
音楽プロデューサー兼DJであるAlan WalkerとASUS ROGがコラボした、特別仕様のゲーミングノートパソコン。PCゲームはもちろん、クリエイティブ作業やハンズオンDJ体験まで、これ1台で実現できる夢のマシン。
- 最高にクールなデザイン
- 高性能ディスプレイ搭載
- USB PDでの充電が可能
- 玄人好みな英語配列キー
- AniMe Matrixのギミック
- 右側USB-CがUSB PD非対応
- Webカメラ非搭載
ROG Zephyrus G14 AW SE GA401QEC | |
---|---|
型番 | GA401QEC-ALAN |
メーカー | ASUS |
プラットフォーム | |
OS | Windows 10 Home 64bit |
CPU | AMD Ryzen 9 5900HS ├ 3.00GHz–4.60GHz ├ 8コア・16スレッド ├ L1キャッシュ:8KB ├ L2キャッシュ:4MB └ L3キャッシュ:16MB |
iGPU | AMD Radeon Graphics |
dGPU | NVIDIA GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPU └ VRAM:4GB(GDDR6) |
RAM | 16GB └ DDR4-3200 |
SSD | 1TB └ PCI Express 3.0 x4 |
ディスプレイ | |
画面パネル | LCD |
画面サイズ | 14インチ(16:9) |
画面解像度 | 2,560×1,440(WQHD) |
リフレッシュレート | 120Hz |
カメラ | |
フロント | - |
リア | - |
コミュニケーション | |
無線LAN | Wi-Fi 6(IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax) |
有線LAN | - |
Cellular | - |
Bluetooth | Bluetooth 5.1 |
バッテリー | |
搭載容量 | 75,998mWh*1 |
駆動時間 | 約12.8時間 |
インターフェース | |
データ | USB 3.2 Gen 1 Type-A ×2 USB 3.2 Gen 2 Type-C ×2 |
ビデオ | HDMI ×1 |
オーディオ | φ3.5mmステレオミニ ×1 |
ネットワーク | - |
その他 | - |
ボディー | |
サイズ | 324×222×19.9–20.9mm |
質量 | 約1.75kg |
備考 | |
生体認証 | 指紋認証(Windows Hello) |
その他 | AniMe Matrix対応 PANTONEカラー準拠 |
ROG Zephyrus G14 AW SE GA401QECのスペック
*1Windows 10 Battery report参照(Design capacity)

自己主張フルマックスな筐体に、高性能コンポーネント搭載。
…これぞ、2021年最高にクールなゲーミングノートPCだっ!
デザイン
本体

サイズ | 324×222×19.9–20.9mm |
質量 | 約1.75kg |
ROG Zephyrus G14 AW SE GA401QECのサイズと質量
本機はゲーミングノートPCにしては、珍しく3辺狭額縁ディスプレイを採用。それにより、14インチではあるが、13インチクラスのフットプリントに収まっています。
1.75kgという質量、最厚部20.9mmの厚み、この2つを考慮すると、ゲーミングPC感がなく持ち運べるギリギリのサイズを攻めてきた、という印象。
なお、筐体カラーには、『エクリプスグレー』が採用されています。

グレー:98% + ブルー:2%
…なイメージかなっ!

つまり、ほぼグレーやね。
本体天面には、『AniMe Matrix』というLEDディスプレイを搭載。
このAniMe Matrixは、全部で1,215個のミニLEDで構成されており、アニメーションや自分の好きな文字、アイコン等を表示できるようになっています(詳細は後述)。
本体底面上部にある大きなメッシュ部分がファンの吸気口、本体底面下部の左右にある小さなメッシュ部分が底面スピーカーに、それぞれなっています。
一般的なノートPCと比べるとさすがに厚みはあります。ただ、Ryzen 9とGeForce RTXを搭載しているゲーミングノートPCと考えると、薄い…とまではいかなくても、比較的スリムな仕上がりにはなっています。
なお、本体後面の左右にあるスリットはファン排気口です。
本体左側面には、DCジャック(×1)、HDMI(×1)、USB 3.2 Gen 2 Type-C(×1)、φ3.5mmステレオミニジャック(×1)、を搭載。
本体右側面には、USB 3.2 Gen 2 Type-C(×1)、USB 3.2 Gen 1 Type-A(×2)、を搭載。
搭載されているUSB Type-Cポートは左右で仕様が異なり、左側のポートはデータ転送・映像出力・給電に対応、右側のポートはデータ転送に対応、となっています。この詳細に関しては後述しています。
なお、各本体側面にあるスリットは、ファン排気口。なので、エアフロー的には、底面吸気・側面/背面排気、ということになります。

GeForce RTX搭載機だけあって、エアフローをしっかり確保していますわね。

独Thermal Grizzly社製液体金属グリスを採用してるくらいだし、かなり冷却性能にこだわって設計されてる感じですなっ!
ディスプレイ

画面パネル | LCD(ノングレア) |
画面サイズ | 14インチ |
画面解像度 | 2,560×1,440(WQHD) |
アスペクト比 | 16:9 |
リフレッシュレート | 120Hz |
タッチパネル | 非対応 |
ROG Zephyrus G14 AW SE GA401QECのディスプレイスペック
ディスプレイパネルには、WQHD@120Hzの14インチLCDを採用。なお、レビュー機では『TL140BDXP01-0(TMX1400)』という、型番のパネルが採用されていました。
ゲーミングノートPCらしく、120Hzという高リフレッシュレートに対応。また、DCI-P3 100%やAdaptive-Syncにも対応しており、PANTONEカラーにも準拠しています。

なお、ディスプレイヒンジの可動域は、一般的なノートPCと比べると若干狭め。180°ベッタリとは開くことができません。
スピーカー

スピーカー数 | 4(ステレオ) |
スピーカー出力 | 1W ×2 0.7W ×2 |
ROG Zephyrus G14 AW SE GA401QECのスピーカースペック
スピーカーは、筐体底面の左右とパームレストの左右に、合計4ユニット搭載されています。
スピーカーユニット数が一般的なノートPCと比べて多いぶん、トータルで3.4Wと高出力。なので、音質面も期待できます。
キーボード

キー配列 | 英語配列(US) |
キーサイズ | 15.5×15mm |
キーストローク | 1.7mm |
キーピッチ | 19.05mm |
バックライト | 搭載(3段階) |
Nキーロールオーバー | 対応 |
ROG Zephyrus G14 AW SE GA401QECのキーボードスペック
※キーサイズ:Qキーのサイズを測定
※キーストローク:Qキーのストロークを測定
※キーピッチ:QキーとWキーのピッチを測定
キーボードには、キーピッチ19.05mmのフルサイズキーボードを採用。なお、ゲーミングノートPCらしく、Nキーロールオーバーにも対応しています。
日本国内で流通しているROG Zephyrus G14は日本語配列なのですが、Alan Walkerモデルである本機のみ英語配列になっています。

キーボードバックライトは3段階(オフを入れると4段階)。
キーボードバックライトには白色LEDを採用。ゲーミングノートPCだとフルRGBバックライトを採用している製品もありますが、本機ではバックライトカラーを変更することはできません。
トラックパッド

サイズ | 150×61mm |
クリックボタン | 一体型 |
高精度タッチパッド | 対応 |
ROG Zephyrus G14 AW SE GA401QECのトラックパッドスペック
※トラックパッドサイズ:実測値
トラックパッドは比較的大きめで、クリックボタンが一体型になったものを採用。なお、トラックパッドのクリック感は、カチカチとした音がする硬質な感じ。
また、Windows 10の『高精度タッチパッド』に対応しており、3本指や4本指の各種ジェスチャー動作にも対応しています。
I/Oポート

| 左側面 | 右側面 |
データ | USB 3.2 Gen 2 Type-C*1 ×1 | USB 3.2 Gen 1 Type-A ×2 USB 3.2 Gen 2 Type-C*2 ×1 |
ビデオ | HDMI ×1 | - |
オーディオ | φ3.5mmステレオミニジャック*3 ×1 | - |
ネットワーク | - | - |
その他 | DCジャック ×1 | - |
ROG Zephyrus G14 AW SE GA401QECのI/Oポート構成
*1USB PD:対応|DisplayPort Alternate Mode:対応
*2USB PD:非対応|DisplayPort Alternate Mode:非対応
*3マイク/ヘッドホンコンボジャック
USBポートは、Type-AとType-Cの両方を搭載しているので、ゲーミングマウスやUSBメモリーを直挿しできるのが大きな利点。また、USB Type-Cポートは、USB PDプロトコルでの充電や映像出力にも対応しています(いずれも左側面のUSB Type-Cポートのみ対応)。
若干注意しておきたいのが、ゲーミングノートPCではありますが、本機には有線LAN端子(RJ-45)が搭載されておりません。ですので、USB to RJ-45変換アダプターを用意しておくことをおすすめします。
付属品

■付属品一覧
- ACアダプター
- USB Type-C to USB Type-Cケーブル
- ROG x Alan Walker ベースボールキャップ
- ROG x Alan Walker ソックス
- ROG x Alan Walker GA401QEC 用スリーブ
- ROG Remix
- 製品マニュアル
- 製品保証書
ACアダプター

付属のACアダプターは ACケーブル → IEC C5/C6 → DCプラグ のタイプ。
ACケーブルがIEC C5/C6(ミッキー型)なので、ケーブル自体もゴツくて太め。ACアダプターのサイズ自体も 151×72×23mm と巨大。このあたりは、180W(20V・9A)という高出力なので、致し方ない部分ではあります。

ACアダプターに『マスクロゴ』発見っ!

ASUSって、こういう細かい部分も手を抜かないやんね!

マザーボードに「GOD BLESS JAPAN」に入れてくれた感動よ!
…もう、あれから10年になるんですなー。

本機はUSB PDに対応しているため、別途USB PD充電器を用意するとモビリティが向上するでしょう。
ただ、USB PD 3.0の規格上、180W入力はできません。なので、使い方によっては、USB PDからの電力供給が追いつかず、充電中でもバッテリーは減る可能性があることを理解しておく必要があります。

ここはACアダプターとの使い分けで対処あーる!
スリーブケース

同梱されているスリーブケースは、本機だけに付属している完全オリジナルモデル。
ちゃんとデザインもコーディネートされており、PC本体のファブリックベルトとデザインがリンクするように設計されています。作り自体も非常にしっかりしており、スリーブケース単体で販売してもらいたいレベルの出来。
冊子類

冊子類として、ユーザーマニュアルや製品保証書が同梱されています。
なお、ROG Zephyrus G14シリーズには、一部Microsoft Office付属のモデルもありますが、本モデルにはMicrosoft Officeは付属していないので注意。
ROG × Alan Walker グッズ

前述のスリーブケースもそうなのですが、Alan Walkerコラボである本機にのみ、ソックスとベースボールキャップという、アパレルアイテムが同梱されています。
「PCにアパレルアイテム!?」と疑問に思う人もいらっしゃるかもしれませんが、これはストリートファッショングッズを展開するAlan Walkerたっての希望とのこと。ちなみにこちらも、本機を購入しないと入手できない限定アイテムになっています。

これぞ…特・別・感!!
ROG Remix

本体パッケージが…まさかのDJプレイができるスペシャル仕様。その名も、『ROG Remix』。
ROG Remix Tutorial |ROG Zephyrus G14 AW SE - YouTube
ROG RemixとPC本体を付属のUSBケーブル(Type-C to Type-C)で接続するだけで、専用のアプリケーションが起動し、即DJプレイができるようになっています。
ROG Remixには合計18種類のエフェクト(3つのサンプラーセット × 6つのエフェクト)搭載されており、接続するだけで、Alan Walkerの『Sorry』という曲をリミックスすることができます。なお、DJプレイできる曲に関しては、別途自分で用意すれば、『Sorry』以外もリミックスすることができます。
ポイント
- デザイン:Alan Walkerコラボ専用仕様
- プロセッサー:AMD Ryzen 9 5900HS搭載
- グラフィック:NVIDIA GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPU搭載
- キーボード:Alan Walker仕様のUS配列
- ディスプレイ:WQHD × 120Hz × DCI-P3 100%
- サウンド:Dolby Atmos対応
- ファンクション:本機専用AniMe Matrix搭載
- モビリティ:軽量ボディ × 本格的パワー
デザイン:Alan Walkerコラボ専用仕様

本機(ROG Zephyrus G14 AW SE GA401QEC)は、『ROG Zephyrus G14』をベースにした、Alan Walkerコラボレーションモデルとなっており、ベースモデルから大幅にデザイン変更がなされているのがポイント。
ROG × Alan Walker 専用筐体
筐体デザインがベースモデルから大きく変更されているのですが、とりわけ特徴的なのが、『ネームプレート』と『ファブリックベルト』の2つ。

天板のネームプレートは、
ベースモデル:ROGロゴ
↓
Alan Walkerモデル:ROGロゴ + Alan Walkerサイン入りロゴ
…というデザイン変更がなされています。
また、ネームプレート自体のカラーリングも、本機のコンセプトカラーである『スペクターブルー』に変更されています。ここがダブルネームの証。

また、天板にはベースモデルにはない『ファブリックベルト』が2本ビルトインされており、Alan Walkerコラボモデルであることの大きな象徴になっています。
この2本のファブリックベルト、1本はノーマル加工のベルト、もう1本は反射材採用のベルト、となっており、見る角度によって表情を変えてくれるこだわりの仕様。さすがは、Alan Walker肝煎りのデザインだけあります。
DJ体験ができるROG Remixパッケージ

前述したように、Alan Walkerコラボモデルである本機だけのアイテム(スリーブ・ソックス・キャップ)を多数同梱しているのも、本機の特徴であり魅力的なポイント。
そんな数ある同梱物の中でも特に異彩を放っているのが、PC本体を入れているパッケージ自体が『ROG Remix』という、DJ体験ができる特殊な構造になっている点。
いわゆる“お遊びギミック”にはなるのですが、ROG Remix自体の構造やソフトウェアなどがしっかりと作り込まれており、決しておまけ要素ではないことが伺えます。この作り込みの凄さについては、ぜひ実際に購入してみて試してほしいところ。
プロセッサー:AMD Ryzen 9 5900HS搭載

ROG Zephyrus G14 AW SE GA401QECに搭載されているプロセッサー(APU)は、AMDの『Ryzen 9 5900HS』というもの。
この『AMD Ryzen 9 5900HS』は、第4世代Ryzenシリーズ(Zen 3)に該当するAPUで、末尾が“HS”のHシリーズプロセッサーの中では、2番目に高性能なもの。そんなハイエンドAPUが、本機では採用されているというわけです。
仕様を見てみると、8コア・16スレッド、基本クロック3.0GHz、最大クロック4.6GHz、TDP 35W、となっています。コア数とスレッド数は多いものの、TDPは最上位に比べると抑えられた設計なので、パワーとバッテリーライフが両立されたAPUになっていることが伺えます。
グラフィック:NVIDIA GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPU搭載

ROG Zephyrus G14 AW SE GA401QECに搭載されているディスクリートグラフィックチップ(dGPU)は、NVIDIAの『GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPU』というもの。
GeForce RTX 30シリーズには、これの上位にRTX 3080やRTX 3070があるため、本機はウルトラハイエンドゲーミングノートPCでは決してありません(ウルトラハイエンドでないだけで、充分ハイエンドではあるが)。ただし、そのぶん全体バランスがよく作られています。
なお、本機には『ROG Boost』という機能が搭載されており、細かくCPUやGPUのチューニングをすることが可能になっています。ですので、利用用途やゲームタイトルに合わせて、常に最適なパフォーマンスを生み出してくれるのも、大きな魅力のひとつとなっています。
キーボード:Alan Walker仕様のUS配列

ベースモデルであるROG Zephyrus G14は、日本語配列のキーボードを採用。それに対し、Alan Walkerモデルである本機では、英語配列のキーボードを採用しています。ここもベースモデルとの大きな違い。

また、キーボード自体のデザインもベースモデルから変更が加えられており、キーによってカラーリングが異なる仕様(ベースモデルのキーは全部同じカラー)になっています。
特に、“A”キーと“W”キーは、Alan Walkerのロゴタイプをモチーフとしたデザインに変更されており、より本機の特別感を醸し出してくれています。
ディスプレイ:WQHD × 120Hz × DCI-P3 100%

ROG Zephyrus G14 AW SE GA401QECのディスプレイには、WQHD(2,560×1,440)解像度の液晶パネルが採用されています。
この搭載している液晶パネルは、ゲーミングノートPCらしく、高リフレッシュレート(120Hz駆動)とAdaptive-Syncに対応しています。
これにより、一般的な60Hz駆動のディスプレイよりも滑らかな映像でゲームをプレイすることが可能です。また、Adaptive-Sync対応なので、スタッタリング(カクつき)やテアリング(表示ズレ)を抑えられるようにもできています。

さらに、搭載されているパネルは、PANTONEカラー準拠でかつ、DCI-P3 100%の広色域・高色再現性を備えています。

つまりは、ゲーム向けでもあるし、クリエイティブ向けでもあるディスプレイってことあーる!すごい!!
サウンド:Dolby Atmos対応

ROG Zephyrus G14 AW SE GA401QECには、合計4基のスピーカーユニットが搭載されており、より迫力のあるサウンドで、PCゲームやコンテンツ視聴を楽しむことができます。
さらに、イマーシブサラウンド技術である『Dolby Atmos』にも対応。これにより、Dolby Atmos対応コンテンツであれば、より臨場感あふれるオーディオ体験をすることが可能になっています。
ファンクション:本機専用AniMe Matrix搭載

ROG Zephyrus G14シリーズに搭載されている唯一無二の機能、それが『AniMe Matrix』という、筐体天板にある合計1,215個のミニLEDによる8bit風ディスプレイ。
この無数のLEDがデザイン上のアクセントになっていることはもちろん、AniMe Matrixディスプレイ上に任意のアニメーションやインフォメーションを表示することができるようになっています。

そして、ここにもAlan Walkerモデルならではの“特別仕様”が入っております。
ベースモデルのAniMe Matrixディスプレイには『ホワイト』のLEDが採用されているのですが、Alan Walkerモデルである本機では『スペクターブルー』のLEDに変更されているのです。
さらに、Alan WalkerモデルしかないLED発光パターンも内蔵。まさに至れり尽くせりな特別仕様となっています。

通常のROG Zephyrus G14でも充分ドヤれるけど、ROG Zephyrus G14 AW SE GA401QECなら…もっとドヤれるのであーるっ!
モビリティ:軽量ボディ × 本格的パワー

高性能なCPUとGPUを搭載していることから、質量がヘビーになりがちなゲーミングノートPC。しかし、このROG Zephyrus G14 AW SE GA401QECは、約1.75kgという質量に収まっているモビリティの高さも魅力。
ゲーミングノートPCとしては軽量な部類に入るため、外出先でPCゲームをプレイしたり、動画編集や写真編集などの高いスペックが要求される作業をいつでも行うことができます。要するに、ちょっとしたモバイルワークステーション的にも使えるというわけなのです。
ベンチマーク
CPU-Z | |||
CPU Single Thread | 613.9 | ||
CPU Multi Thread | 6,126.7 | ||
Geekbench 5 | |||
Single-Core Score | 1,475 | ||
Multi-Core Score | 7,569 | ||
OpenCL Score | 72,511 | ||
CUDA Score | 72,850 | ||
Vulkan Score | 55,929 | ||
PCMark 10 | |||
PCMark 10 | 6,735 | ||
PCMark 10 Express | 6,257 | ||
PCMark 10 Extended | 7,677 | ||
Full System Drive Benchmark | 1,461 | ||
Bandwidth | 232.23 MB/s | ||
Average access time | 114 μs | ||
Battery Profile (Modern Office) |
3時間19分 | ||
Cinebench R15.0 | |||
OpenGL | 165.10 fps | ||
CPU | 2,715 cb | ||
CPU (Single Core) |
240 cb | ||
MP Ratio | 9.08 x | ||
Cinebench R20.060 | |||
CPU | 5,091 pts | ||
CPU (Single Core) |
566 pts | ||
MP Ratio | 8.99 x | ||
3DMark | |||
Time Spy | Score | 6,196 | |
Graphics score | 5,873 | ||
CPU score | 9,015 | ||
Fire Strike | Score | 13,177 | |
Graphics score | 14,298 | ||
Physics score | 24,423 | ||
Combined score | 5,784 | ||
Wild Life | Score | 31,476 | |
Graphics score | 31,476 | ||
Night Raid | Score | 32,420 | |
Graphics score | 41,628 | ||
CPU score | 14,388 | ||
CrystalDiskMark | |||
| 1GiB | 32GiB | |
SEQ1M Q8T1 |
Read | 3,133.31 MB/s | 3,153.01 MB/s |
Write | 1,729.03 MB/s | 1,731.09 MB/s | |
SEQ1M Q1T1 |
Read | 1,929.18 MB/s | 1,928.11 MB/s |
Write | 1,620.67 MB/s | 1,467.72 MB/s | |
RND4K Q32T1 |
Read | 422.48 MB/s | 427.12 MB/s |
Write | 502.78 MB/s | 467.94 MB/s | |
RND4K Q1T1 |
Read | 45.90 MB/s | 44.79 MB/s |
Write | 128.99 MB/s | 130.45 MB/s | |
ColorAC | |||
sRGB | カバー率 | 100.0 % | |
比率 | 135.8 % | ||
Adobe RGB | カバー率 | 88.9 % | |
比率 | 100.7 % | ||
DCI-P3 | カバー率 | 98.9 % | |
比率 | 100.1 % | ||
Display P3 | カバー率 | 98.9 % | |
比率 | 100.1 % | ||
SpyderX Display Calibration Tool | |||
sRGB | カバー率 | 100 % | |
NTSC | カバー率 | 87 % | |
Adobe RGB | カバー率 | 89 % | |
P3 | カバー率 | 99 % | |
BBench | |||
駆動時間 | 3時間41分29秒 |
ROG Zephyrus G14 AW SE GA401QECのベンチマーク結果
※色域測定:Datacolor SpyderX ProでICCプロファイル作成後ガマット図化
各種ベンチマーク結果は上表のとおりで、APUにAMD Ryzen 9 5900HS・dGPUにNVIDIA GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPUを搭載しているということもあり、とにかく申し分ないスコアを出してくれました。
その高性能と引き換えに、バッテリー駆動時間が短くなっていますが、ここは専用にユーティリティーソフト『Armoury Crate』を駆使すれば、もう少し長い駆動時間が得られるでしょう。ちなみに、バッテリー駆動時のみdGPUを無効にして、iGPUのみを使うという設定も可能です。
ハンズオン
Cyberpunk 2077をプレイ

今回、ハンズオンとしてプレイするPCゲームには、『Cyberpunk 2077』をチョイスしてみました。
このCyberpunk 2077は、数あるPCゲームの中でも、高いGPU性能を要求する“重量級ゲーム”の部類に入ります。
なので、個人的な所感ではありますが、Cyberpunk 2077が快適にプレイできるのであれば、大抵のPCゲームも同様に、快適なプレイができると考えています。…果たして、その結果はいかに!?
レイトレ:無 品質:低 解像度:FHD |
レイトレ:無 品質:低 解像度:WQHD |
レイトレ:無 品質:中 解像度:FHD |
レイトレ:無 品質:高 解像度:FHD |
レイトレ:有 品質:高 解像度:WQHD |
55 fps–60 fps | 39 fps–41 fps | 41 fps–43 fps | 34 fps–36 fps | 23 fps–25 fps |
Cyberpunk 2077プレイ時の平均フレームレート
※各種設定:ベンチマーク測定時と同様
60fpsを基準として考えるのであれば、FHD解像度の低品質でプレイするのが良さそうだという結果になりました。
あくまで筆者が試した結果ではあるのですが、レイトレーシング有でヌルヌル描画を望むのであれば、もう1ランク高いdGPUを搭載したゲーミングノートPC(ASUSだと『ASUS ROG Strix SCAR 15』など)を選択するほうがベターでしょう。
AniMe Matrixで遊ぶ

ROG Zephyrus G14 AW SE GA401QECの大きな特徴でもある、スペクターブルーに発光する『AniMe Matrix』で遊んでみました。

AniMe Matrixはすべて、ユーティリティーソフト『Armoury Crate』上で設定が可能です。
なお、Armoury Crateは、キーボードにあるマスクロゴ(ROGのアイコン)のキーを押下すれば、ワンタッチで起動することができます。


プリセットがいくつか用意されているので、ものぐさな人であれば、全然これでも良いかも。発光パターンもチューニング可能なので、プリセットだけで充分遊べます。

こんな感じで、自分の好きな文字やロゴを、AniMe Matrix上で発光させることもできます。
LANパーティー時の自己主張にも良し。職場で「休憩中」なんて出しておくのも良し。プロポーズ風の電光掲示板にするの良し。…とにかく、いろいろ遊べます。

ここにわたしの顔をデカデカとっ!!

…却下。
パフォーマンス
ゲームユース | |
★★★★☆ | 【○】リフレッシュレート120Hz 【○】AMD Ryzen 9 5900HS搭載 【○】NVIDIA GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPU搭載 |
オフィスユース | |
★★☆☆☆ | 【○】タイピングしやすいキーボード 【○】USB PD充電対応 【×】Webカメラ非搭載 【×】高負荷時のファン音 |
クリエイティブユース | |
★★★★☆ | 【○】DCI-P3 100%の広色域 【○】AMD Ryzen 9 5900HS搭載 【△】FHD < WQHD < 4K な解像度 |
ROG Zephyrus G14 AW SE GA401QECのパフォーマンス評価
プロセッサー性能

- ROG Zephyrus G14
- 6257
- High-end gaming PC
- 5948
- Premium gaming PC
- 5875
- Gaming PC
- 5739
- Office laptop
- 5166
- Gaming laptop
- 4819
PCMark 10 Expressのスコア比較
一般的なオフィスユースを想定したベンチマークテストである『PCMark 10 Express』の結果を見ると、“6,257”という超優秀なスコアを叩き出してくれました。
このベンチマークスコアは、PCMark 10 Expressが比較対象としているパソコンの上位95%に位置しています。ハイスペックなゲーミングノートPCなので、「当然の結果だ」と言われればそうですが、オフィスユースであれば、何も不自由することはないでしょう。

また、合計150枚のRAWファイル(補正無|24M)を、ファイル画質100にしてJPEGに書き出したところ、所要時間は3分15秒という結果でした。
搭載されているプロセッサーが『AMD Ryzen 9 5900HS』というハイエンドモデルだけあり、プロセッサー面に不満を持つことはまずないと考えてよいでしょう。
グラフィック性能

ドラゴンクエストX (軽量級ゲーム) |
||
---|---|---|
設定 | 解像度 | スコア |
最高品質 | 1,920×1,080 | 22,061 (すごく快適) |
標準品質 | 1,280×720 | 22,670 (すごく快適) |
ドラゴンクエストXのベンチマーク結果
『ドラゴンクエストX』は、PCゲームの中でも非常に軽量(最近のPCならiGPUでも快適動作可能)ということもあり、ROG Zephyrus G14 AW SE GA401QECの性能を持て余してしまうレベルのベンチマークスコアでした。

FINAL FANTASY XIV (中量級ゲーム) |
||
---|---|---|
設定 | 解像度 | スコア |
最高品質 | 1,920×1,080 | 13,281 (とても快適) |
高品質 | 1,920×1,080 | 15,338 (非常に快適) |
標準品質 | 1,920×1,080 | 17,179 (非常に快適) |
FINAL FANTASY XIVのベンチマーク結果
『FINAL FANTASY XIV』は中量級のPCゲームですが、こちらもROG Zephyrus G14 AW SE GA401QECだと非常に快適に動作するというベンチマーク結果。

FINAL FANTASY XV (重量級ゲーム) |
||
---|---|---|
設定 | 解像度 | スコア |
高品質 | 1,920×1,080 | 5,582 (やや快適) |
標準品質 | 1,920×1,080 | 7,790 (快適) |
軽量品質 | 1,920×1,080 | 9,823 (とても快適) |
FINAL FANTASY XVのベンチマーク結果
『FINAL FANTASY XV』は比較的重量級のPCゲームになるのですが、こちらもROG Zephyrus G14 AW SE GA401QECでは問題ナシ。ただ、高品質設定の場合は、dGPUに高い負荷がかかっている感じ(ファンの轟音と排熱量)はします。
グラフィックチップに『NVIDIA GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPU』を据えていることもあり、“超”が付く重量級ゲーム(ハンズオンでプレイしたCyberpunk 2077のような)でなければ、基本的には設定問わず快適にプレイすることができるでしょう。
ディスプレイ性能

キャリブレーターを利用して実際に色域を測定してみたのですが、sRGBカバー率100%、Adobe RGBカバー率88.9%、DCI-P3カバー率98.9%、Display P3カバー率98.9%、という結果になりました。
これくらい広色域なディスプレイを持っているのであれば、Webデザインはもちろんのこと、写真編集やDTPデザインなどを外出先で行うためのマシンとしても非常に有用でしょう。
ただし、Adobe RGBカバー率を考慮すると、最終確認用のマスターモニターは別途用意しておくのが無難。とはいえ、全体の色域は広い傾向にあるため、マスターモニターとのズレを調整する手間も少なくて済みます。
ファン静音性
サイレント | Turbo | ||
アイドル時 | アイドル時 | Lightroom書き出し時 | Cyberpunk 2077プレイ時 |
41.2dB | 45.6dB | 58.9dB | 59.2dB |
ファン静音性の測定結果
※測定位置:左側面ファンから垂直方向10cm間隔で騒音計設置
※騒音計:シンワ測定78588
測定場所が無音室でもないただの部屋なので、あくまで参考値として見てもらいたいのですが、Armoury Crateを『Turbo』にすると、作業内容によっては轟音が鳴る印象です。そして、排熱量も結構凄く、排気口付近に手を近づけるとホカホカ感が伝わってきます。
なお、Armoury Crateを『サイレント』にすると、超静か…とまではいかないものの、かなり静かになってくれます。これなら、オフィスワークでも鬱陶しがられることなく使えるでしょう。ただし、図書館のような完全なる静寂が求められる場所で、本機を使うことはおすすめしません。
インプレッション
専用の起動アニメ&起動音に感動

PCを起動したときに最初にお出迎えしてくれるもの、それが起動アニメーション。言わば、起動アニメーションは“PCの顔”でもあるわけでして。
通常、ASUSのROGブランドの起動アニメーションは『マスクロゴ』になっています。それがなんと、ROG Zephyrus G14 AW SE GA401QECでは『Alan Walkerロゴ』に変更されているのです。しかも、起動音すらも専用のものになっています。
人によってはどうでもいい部分かもしれませんが、個人的にはこのちょっとした特別感が嬉しかったりします。「通常のROG Zephyrus G14とココで差をつけろ!」という、心の中で叫びたくなる優越感がホクホクさせてくれます。
絶妙なWQHD解像度ディスプレイ

私事で恐縮なのですが、私はかねてより、本格的PCゲームとクリエイティブ作業が両立できるマシンを探し求めていました。そして、出会ったのが、今回レビューしているROG Zephyrus G14 AW SE GA401QECというひとつの解。
ゲームとクリエイティブの両立をする中で“壁”となっていたのが、快適にゲームができる高リフレッシュレートディスプレイと、正確な色でデザイン業務が行える広色域ディスプレイの共存でした。

本機に搭載されているディスプレイは、120Hzリフレッシュレート + DCI-P3 100%と、この2つをバッチリ共存させてくれています。しかも、ゲーミングノートPCにありがちなFHD解像度ではなく、広々とした作業領域を持つWQHD解像度。
ノートPCにおいてはWQHD解像度が至高と思っているので、このROG Zephyrus G14 AW SE GA401QECのディスプレイスペックは、まさに願ったり叶ったりなのです。ですなの。
Webカメラ非搭載が惜しい

個人的にはWebカメラはセキュリティ面から不要派なのですが、テレワークが普及しつつある昨今の時流を鑑みると、人によってはWebカメラ非搭載というのが大きなマイナスポイントになるでしょう。
もちろん、USB接続のWebカメラを別途用意すれば万事解決…なのですが、それはそれで億劫。そういった意味では、Webカメラは搭載すべきだったでしょう。私のようにセキュリティが気になる人も多いので、プライバシーシャッターがあれば、なお良かったと言えます。
USB PD充電対応が便利

本機専用のACアダプターが180W出力なので、USB PD 3.0では明らかに電力不足…という懸念はあるものの、USB PD対応とUSB PD非対応では大違い。なので、電力不足は重々承知としながらも、USB PDで充電できるようにしてくれていることに拍手。
最近では65W超の高出力なモバイルバッテリーも増えてきたので、そこまでモバイルバッテリー選びで苦労することもありません。また、Armoury Crateを『サイレント』にすれば、USB PD経由でもちゃんと充電できます。なので、工夫次第で意外となんとかなります。
コンセントがない場所だと、このUSB PD対応というのが非常に活きてくるので、モバイルバッテリーでも充電できる仕様にしてくれたのは有り難い限り。
右側USB-CがUSB PD/DP Alt Mode非対応

最後にUSBつながりなのですが、このROG Zephyrus G14 AW SE GA401QECには、本体左右にひとつずつUSB Type-Cポートが搭載されています。
「あ、じゃあ、左右どっちでも充電できるのね」と思いがちですが、USB PDによる本体充電や、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力に対応しているのは、本体向かって左側のUSB Type-Cポートのみ。右側のUSB Type-Cポートは、純粋なデータ通信専用ポートになっています。
非常に勘違いしがちですが、USB Type-Cという規格には、『USB PD』や『DisplayPort Alternate Mode』は必須要件ではありません。これらはあくまで“オプション”扱い。なので、こういうややこしいことになってしまっています。
そういうこともあり、可能であれば、どのUSB Type-CポートもUSB PDとDisplayPort Alternate Modeは対応してほしかったところではあります。

分かってないと、右側のUSB Type-Cポートが故障してるって思っちゃうだろうからねー。

確かにそれはあり得ますわね。
まとめ「時代が求めたAll-in-One機だ!」

そういうわけで、ASUS『ROG Zephyrus G14 AW SE GA401QEC』のレビューを総括すると、
- 高性能CPU + 高性能GPU で快適ゲーム体験可能
- 120Hz駆動 × DCI-P3 100% のWQHDディスプレイ
- Alan Walkerコラボ限定仕様が盛りだくさん
- AniMe MatrixやROG Remixで遊び尽くすべし
- USB PDでの充電が可能な素晴らしさ
…という感じ。
本音を言えば、dGPUに『GeForce RTX 3060』が搭載されていれば、なお嬉しかったところ。とはいえ、気になるところはそれくらいで、非常にバランスの良いゲーミングノートPCに仕上がっています。
もし、ゲーミングノートPC選びに悩んでいて、WQHD解像度・120Hz駆動・広色域・英語配列キーボード…に刺さるポイントがあるのであれば、「買って良し」でしょう。もちろん、“限定モデル”という響きに弱い人、そして何よりAlan Walkerが好きであれば、間違いなく買いなモデルなのです。ですなの。

うーむ、自分でも買っちゃおうかなー!?
おまけ

とにかく実機を見てほしい!
…そう思っちゃうデザイン性なんだよねー。

あ、だから写真もクールなハッカー風に撮りましたっ!

は、はぁ……。

誰に向けて言ってるん?それ!?
おわり
120Hz駆動とRTX 3050 Ti Laptop GPUでPCゲームもばっちり!
DCI-P3 100%色域でクリエイティブ作業も良き!!
ROG RemixでDJ体験までできる!!!
…一粒で三度おいしいのだ!