この記事はASUS JAPAN様よりレビュー用サンプルをお借りして記事を書いております。
- 『ROG Zephyrus G14 (2022)』は“真のAMDゲーミングノート”だ!
- AMD Ryzen 9 + AMD Radeon RX の組合せはメリットが大きい!
- ゲーム用途だけでなくクリエイティブ用途にも使える万能選手!
“AMDerは買いましょう”
14″ゲーミングノートPC、ASUS『ROG Zephyrus G14 GA402RK (2022)』をレビュー。人気のROG Zephyrus G14シリーズが2022年モデルになり、フル刷新。より完成度が高くなりました。
2022年モデルは、CPUもdGPUも『AMD』なのですよね。
めっちゃ珍しい組み合わせやんね!
Bottom line
ROG Zephyrus G14の2022年モデル。
今回はCPUもdGPUもAMD製に統一。それにより、より強力なパフォーマンスを引き出せるようになった。
待望のWebカメラやRGBバックライトキーボードも搭載。もちろん、AniMe Matrixも採用。中も外も個性豊かで、魅力的なデバイスへと進化した。
Score
- Price 5.5
- Design 9
- Performance 8.5
- Function 8.5
- Usability 8
ここがすき!
- 圧倒的パフォーマンス
- WQXGAの画面解像度
- USB PD 100W充電対応
- ヘッドホン端子が左側
- 使いやすいアプリケーション
ここがうーん?
- 価格がちょっと高価
- レイトレーシングは苦手
- キーボードの一部が窮屈
目次
本日のレビュー:ROG Zephyrus G14 (2022)
Ryzen + Radeon 仕様の希少なゲーミングノートPC!
CPUとGPUが同メーカーだから実現するパフォーマンス向上にも注目であーる!!
特長
ASUS『ROG Zephyrus G14 GA402 (2022)』シリーズは、CPUに『AMD Ryzen』、dGPUに『AMD Radeon RX』、を採用した14インチのゲーミングノートPCです(CPUとdGPUのSKUはモデルによって異なる)。
| GA402RK | GA402RJ |
---|---|---|
CPU | Ryzen 9 6900HS | Ryzen 9 6900HS Ryzen 7 6800HS |
dGPU | Radeon RX 6800S | Radeon RX 6700S |
SKU別の搭載CPU/dGPU
CPUとdGPUに同じAMD社製チップを採用することにより、AMD独自のパフォーマンス向上機能(SmartShift MaxとSmart Access Memory)が利用可能。これにより、パフォーマンスの向上や最適化が見込めるようになっています。
ディスプレイには、ASUS『ROG Nebula Display』を冠した高品位なパネルを採用。画面解像度はWQXGA(2,560×1,600)で、リフレッシュレートは120Hz対応となっております。さらに広色域パネルを用いており、美麗な映像でゲームを楽しむことができます。
そして、ROG Zephyrus G14シリーズではおなじみとなる、天面のドットLEDディスプレイ『AniMe Matrix』も引き続き採用(AniMe Matrix非採用モデルもあります)。LANパーティーでの自己主張や、デザイン面での遊び心も充実しております。
スペック
ROG Zephyrus G14 GA402RK (2022) | |
---|---|
型番 | GA402RK-R96RX6800SWL |
メーカー | ASUS |
プラットフォーム | |
OS | Windows 11 Home 64-bit |
CPU | AMD Ryzen 9 6900HS ├ 3.3GHz–4.9GHz ├ 8コア・16スレッド ├ L1キャッシュ:512KB ├ L2キャッシュ:4MB └ L3キャッシュ:16MB |
iGPU | AMD Radeon Graphics |
dGPU | AMD Radeon RX 6800S Mobile Graphics └ VRAM:GDDR6 8GB |
RAM | 32GB └ DDR5-4800 |
SSD | 1TB └ PCI Express 4.0 x4 |
ディスプレイ | |
画面パネル | LCD └ TFT |
画面サイズ | 14インチ └ 16:10 |
画面解像度 | 2,560×1,600 └ WQXGA |
リフレッシュレート | 120Hz |
カメラ | |
フロント | 0.92MP |
コミュニケーション | |
無線LAN | Wi-Fi 6 └ IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax |
有線LAN | - |
Bluetooth | Bluetooth 5.1 |
バッテリー | |
搭載容量 | 76,000mAh*1 |
駆動時間 | 約10.7時間 |
インターフェース | |
データ | USB Type-A ×2 └ USB 3.2 Gen 2 USB Type-C ×2 └ USB 3.2 Gen 2 |
ビデオ | HDMI ×1 └ HDMI 2.0b |
オーディオ | φ3.5mmステレオミニ ×1 └ マイク/ヘッドホンコンボ |
ネットワーク | - |
その他 | microSD ×1 ├ microSDXC └ UHS-II DCジャック ×1 |
ボディ | |
本体サイズ | 約312×227×19.5–22.61mm |
本体質量 | 約1.72kg |
備考 | |
生体認証 | 顔認証(Windows Hello) |
その他 | AniMe Matrix対応 |
ROG Zephyrus G14 GA402RK (2022)のスペック
*1Windows 10 Battery report『Design capacity』参照
デザイン
本体
サイズ | 約312×227×19.5–22.61mm (312×227×19–23mm) |
質量 | 約1.72kg (1,712g) |
ROG Zephyrus G14 GA402RKのサイズと質量
※括弧内は実測値
ROG Zephyrus G14 GA402RK (2022)には、2kg以下の質量かつ、薄型設計が可能な『Radeon RX 6000S』シリーズのdGPUが搭載されています。それもあり、高性能なゲーミングノートPCとしては、比較的コンパクトな筐体設計となっているのが大きな特長。(参考:AMD)
ムーンライトホワイト(レビュー機)
エクリプスグレー
なお、カラーバリエーションは、以上の合計2色展開です。
- 3Dマイクアレイ
- カメラ/赤外線カメラ
- カメラインジケーター
- ステータスインジケーター
- スピーカー(ツイーター)
- 電源ボタン
- AniMe Matrix
- スピーカー(ウーファー)
- DCジャック
- HDMI(Output・HDMI 2.0b)
- USB Type-C(USB 3.2 Gen 2)
- φ3.5mmステレオミニ(マイク/ヘッドホンコンボ)
- microSDカードスロット
- USB Type-A(USB 3.2 Gen 2)
ROG Zephyrus G14 GA402RK (2022)の筐体デザインは、ゲーミングノートPCとしてはゴテゴテ感も少なく、比較的に落ち着いたテイストになっています。ただし、いくら落ち着いたテイストと言っても、ビジネスシーンで利用するには、やはり無理があるでしょう(AniMe Matrixの存在も含めて)。
天面に搭載されているLEDドットディスプレイ『AniMe Matrix』については、モデルによって搭載されてないものもあります。非搭載モデルでは、この部分にプリズム状フィルムの加工が施されております(本機はAniMe Matrix搭載モデル)。
ディスプレイ
画面パネル | TFT LCD(ノングレア) |
画面サイズ | 14インチ |
画面解像度 | 2,560×1,600(WQXGA) |
アスペクト比 | 16:10 |
リフレッシュレート | 120Hz |
タッチパネル | 非対応 |
ROG Zephyrus G14 GA402RK (2022)のディスプレイ仕様
ディスプレイパネルには、120Hzのリフレッシュレートに対応した、WQXGA解像度の14インチのものを採用。本機はASUSの『ROG Nebula Display』という、高輝度・高色域・高レスポンスを謳うゲーミングパネルが用いられております。
なお、レビュー機のディスプレイパネルは、BOE製の『NE140QDM-NX1(BOE BOE0A1D)』が使われておりました。
ディスプレイのヒンジ部分は、180°フラットになるまで可動することができます。
2021年モデルのROG Zephyrus G14は、180°フラットには展開できませんでした(120°ぐらいまでしか開かない)。2022年モデルになり、かなりヒンジの可動域が広がっております。
カメラ
画素数 | 0.92MP |
プライバシーシャッター | 非搭載 |
顔認証 | 対応 |
ROG Zephyrus G14 GA402RK (2022)のカメラ仕様
搭載されているWebカメラは、92万画素(720p)。Windows Helloの顔認証に対応しております。
2021年モデルのROG Zephyrus G14では非搭載だったWebカメラ、今回はしっかり搭載されております。ユーザーの声がしっかりと反映されているようです。
スピーカー
スピーカー数 | 4基(ステレオ) |
スピーカー出力 | 1W ×4 |
ROG Zephyrus G14 GA402RK (2022)のスピーカー仕様
スピーカーは、合計4ユニット(1W ×4)構成。筐体底面にあるのがウーファー(×2)で、キーボード面にあるのがツイーター(×2)、となっております。
ツイーターは上面にあるので、耳にダイレクトに届く形。ウーファーは底面にあるので、設置面に反射して低音がブーストして鳴るように作られております。
スピーカーの音質はまずまず。(10点中6点ぐらい?)
低音もそこそこ出るし、音割れもしないから、充分リスニング用途にも使えますな!
キーボード
キー配列 | 日本語配列(JIS) |
キーサイズ | 約15.5×15mm*1*2 |
キーストローク | 約1.7mm*1 |
キーピッチ | 約19.05mm*1*3 |
バックライト | 搭載(3段階) |
Nキーロールオーバー | 対応 |
ROG Zephyrus G14 GA402RK (2022)のキーボード仕様
*1実測値
*2Qキー
*3Qキー/Wキー間
キーボードには、キーストロークが約1.7mm・キーピッチが約19.05mm、のフルサイズキーボードを採用。ゲーミングノートPCということもあり、全部のキーが『Nキーロールオーバー』に対応しております。
日本で購入できるROG Zephyrus G14 GA402RK (2022)は、すべて日本語配列仕様。2021年発売のAlan Walkerモデル(ROG Zephyrus G14 AW SE GA401QEC)のように、今後登場するかもしれないコラボモデルのみ英語配列…という可能性もありますが、現時点では英語配列は選べません。
2021年モデルのROG Zephyrus G14では、日本語配列専用のキーボードフレームでした。しかし、2022年モデルでは英語配列との一部共用フレームに変更され、一部キーがアイソレーションになっておりません。
キー配列は2021年モデルのほうが好みだったかなー。
キーボードバックライトは、OFF・ON(3段階)のステップ切り替え方式。( FN + F2 で輝度ダウン、 FN + F3 で輝度アップ)
2021年モデルのROG Zephyrus G14では、バックライトがホワイト1色でしたが、2022年モデルではフルRGB対応になっております。発光パターンもカスタマイズ可能です。
トラックパッド
サイズ | 約130×77mm*1 |
クリックボタン | 一体型 |
タッチジェスチャ (高精度タッチパッド) |
対応 |
ROG Zephyrus G14 GA402RK (2022)のトラックパッド仕様
*1実測値
トラックパッドには、WindowsノートPCの中ではトップクラスに大きいものが採用されております。
クリックボタンは一体型ですが、カチカチと硬質なクリック感があり、確実に押したことが分かります。ですので、使いづらいと思うことはまずないでしょう。クリック可能エリアも広く(下3/4ぐらい)、操作性は上々です。
I/Oポート
左側面 | |
データ | USB Type-C ×1 ├ USB 3.2 Gen 2 ├ DisplayPort Alternate Mode └ USB PD 3.0(最大100W) |
ビデオ | HDMI ×1 └ HDMI 2.0b |
オーディオ | φ3.5mmステレオミニ ×1 └ マイク/ヘッドホンコンボ |
ネットワーク | - |
その他 | DCジャック ×1 |
右側面 | |
データ | USB Type-A ×2 └ USB 3.2 Gen 2 USB Type-C ×1 └ USB 3.2 Gen 2 └ DisplayPort Alternate Mode |
ビデオ | - |
オーディオ | - |
ネットワーク | - |
その他 | microSD ×1 ├ microSDXC └ UHS-II |
ROG Zephyrus G14 GA402RK (2022)のI/Oポート構成
インターフェースは、最近のノートPCとしてはかなり充実しています。しかし、ゲーミングノートPCではありますが、有線LAN端子(Ethernet端子)は非搭載。
USBポートは左右にしっかりと振り分けられており、USB Type-Cポートはいずれも『DisplayPort Alternate Mode』に対応しております。ただし、USB PDでの充電に対応しているのは、左側面にあるUSB Type-Cポートのみ。なお、本機はUSB PD 3.0の規格上最大値となる100Wまでの給電(電源入力)に対応しています。
また、2021年モデルのROG Zephyrus G14ではなかったものとして、新たにmicroSDXCカードスロットが搭載されております。
付属品
- ACアダプター
- 製品マニュアル
- 製品保証書
ACアダプター
最大出力 | 240W(20V⎓12A) |
サイズ | 約165×77×25mm*1 |
質量 | 約724g*1(ACケーブル込) |
ACアダプターの仕様
*1実測値
付属のACアダプターは、アダプターとケーブルが別々のタイプ。
なお、アダプターとケーブルの接続コネクタはIEC C13とIEC C14(デスクトップPCで利用されることが多いタイプ)で行います。
最大出力が240W(20V⎓12A)ということもあり、かなり大きく重量感もあります。PC本体の質量と合計すると約2.5kg。パワーがあるぶん、持ち運びには覚悟が必要でしょう。ちなみに、2021年モデルは180Wだったので、W数が大幅に増えております。
なお、本機はUSB PDを用いて、最大100Wの充電に対応しておりますが、ACアダプターの出力からお分かりのとおり、USB充電ではフルパワーを出すことができません。
冊子類
冊子類として、製品マニュアルや製品保証書などが同梱されております。
ポイント
デザイン
強化された『AniMe Matrix』
ROG Zephyrus G14シリーズ恒例、ミニLEDを使用したドットディスプレイこと、『AniMe Matrix』。もちろん、2022年モデルでも引き続き採用されています。
なお、2022年モデルでは搭載されているミニLEDの数が 1,215個 → 1,449個 とパワーアップ。より、ゴージャスな仕様になりました。(AniMe Matrix非搭載モデルでは、LED部分がプリズム状フィルムになっています)
このAniMe Matrixディスプレイには、プリセットされたものだけでなく、自分がデザインしたアイコンやアニメーションも表示可能。思う存分、あなただけのASUS ROG Zephyrus G14 GA402RKへとチューンナップができます。
ちなみに、上画像で表示しているのは、ASUS ROGのキャラクターでVirtual Petの『OMNI』というものです。
Virtual Pet OMNI!?
ま、死なないたまごっち的なものあーる。
プロセッサー
『AMD Ryzen 9 6900HS』搭載
ASUS ROG Zephyrus G14 GA402RK (2022)は、上位モデルでは『AMD Ryzen 9 6900HS』、下位モデルでは『AMD Ryzen 7 6800HS』、が搭載されております。
いずれも、『Ryzen 6000』シリーズという、6nmプロセスのZen 3+アーキテクチャが採用されたCPUが搭載されています。(参考:AMD)
AMD Ryzen 7 6800HS | |
---|---|
プロセスルール | 6nm (TSMC 6nm FinFET) |
コア数 | 8 |
スレッド数 | 16 |
基本クロック | 3.3GHz |
最大クロック | 4.9GHz |
L1キャッシュ | 512KB |
L2キャッシュ | 4MB |
L3キャッシュ | 16MB |
TDP | 35W |
AMD Ryzen 9 6900HSの仕様
『Ryzen 6000』シリーズはモバイル用に設計されており、ハイパフォーマンスとロングライフバッテリーを両立。その中でも、本機に搭載されている『AMD Ryzen 9 6900HS』は、比較的ハイエンドなものとなる。
また、CPUが新世代に刷新されたことにより、ASUS ROG Zephyrus G14 GA402RK (2022)では、DDR5規格のメモリ(DDR5-4800)を搭載している。
2021年モデルでは、搭載メモリがDDR4-3200でした。なので、メモリ自体も大幅に強化していることになります。
強力な冷却性能
ハイパフォーマンスなCPU・dGPUを搭載しているので、冷却性能も重要となってきますが、そのあたりは心配無用。ASUS ROG Zephyrus G14 GA402RK (2022)には、かなり強力な冷却性能が備わっています。
筐体底面に大きな穴開き金属パネルを採用。また、ベイパーチャンバーや液体金属グリス、アークエアフローファンも用いることにより、高い冷却性能を持ちながらも静音性もキープしております。
サーマルスロットリング対策も万全って感じあーる!
グラフィック
『AMD Radeon RX 6800S』搭載
ASUS ROG Zephyrus G14 GA402RK (2022)は、上位モデルでは『AMD Radeon RX 6800S』、下位モデルでは『AMD Radeon RX 6700S』、が搭載されております。
いずれも、『Radeon RX 6000S』シリーズという、RDNA 2アーキテクチャが採用されたdGPUが搭載されています。(参考:AMD)
AMD Radeon RX 6800S | |
---|---|
演算ユニット | 32基 |
GPUクロック | 1,975MHz |
GPU電力 | 最大100W |
GPUメモリ | 最大8GB |
メモリタイプ | GDDR6 |
AMD Radeon RX 6800Sの仕様
『Radeon RX 6000S』シリーズは、20mm以下の厚さ・約2kg以下の質量、というモバイルゲーミングノートPCに搭載することを想定したdGPU。
そのため、GPU電力は最大100Wと、上位のモバイル向けRadeon RXに比べると控えめな仕様になっています。とはいえ、決してローエンドGPUではないため、性能自体は高いものとなっております。
『ROG MUXスイッチ』搭載
ASUS ROG Zephyrus G14 GA402RK (2022)には、『ROG MUXスイッチ』という専用のマイクロチップが搭載されております。
このROG MUXスイッチが搭載されていることにより、dGPUは映像信号を直接ディスプレイに出力することが可能に。つまり、一般的なゲーミングノートPCのように、CPUを経由してディスプレイ出力をする必要がなくなるわけです。
これにより、低遅延化やフレームレート向上(平均9%)が実現しているとのこと。
『AMD SmartShift Max』対応
Introducing AMD SmartShift - YouTube
ASUS ROG Zephyrus G14 GA402RK (2022)は、AMD製のCPUとdGPUを搭載しているので、『AMD SmartShift Max』に対応しています。
『AMD SmartShift Max』とは、CPUとGPUが相互通信することによって、ワークロードの要求に応じて自動的にパフォーマンスを向上させることが可能となる機能のことです。
2021年モデルは、 AMD CPU + NVIDIA dGPU の組み合わせですから、この『AMD SmartShift Max』が使えなかったわけですね?
そうなのであーる!
これこそ、2022年モデルの“旨味”ですな!!
『AMD Smart Access Memory』対応
Introducing AMD Smart Access Memory - YouTube
また、同様に『AMD Smart Access Memory』にも対応しております。
『AMD Smart Access Memory』とは、特定のAMD製CPU/dGPUを組み合わせることによって使える機能のこと。CPUがdGPUのVRAMに直接フルアクセスできるようになり、ゲーミングパフォーマンスが最大15%向上します。
これも2022年モデルならでは、やね!
そういうことですな!
AMDerの逆襲が始まるって感じあーる。
キーボード
専用ホットキー搭載
ASUS ROG Zephyrus G14 GA402RK (2022)には、ユーザーが自由にカスタマイズ可能な専用のホットキーが用意されております。
なお、ホットキーのカスタマイズは『Armoury Crate』という、専用のコンパニオンアプリケーションから設定が可能です。
Nキーロールオーバー対応
ゲーミングノートPCということもあり、『Nキーロールオーバー』にしっかりと対応。
一部のキーだけ同時認識できる…ということではなく、搭載されている全部のキーが同時認識に対応しております。(上画像では「16 key (s) on」になっているけど、全部を押しきれなかっただけなのでご安心を)
RGBキーボード搭載
ASUS ROG Zephyrus G14 GA402RK (2022)では、“待望”のRGBキーボードが搭載されました(2021年モデルは白色LEDのみ)。
もちろん、発光パターンも変更可能。こちらも『Armoury Crate』アプリケーションからカスタマイズできます。
ディスプレイ
WQXGA解像度パネル
ASUS ROG Zephyrus G14 GA402RK (2022)では、WQXGA(2,560×1,600)解像度の14インチディスプレイが採用されています。
ゲーミングノートPCでは、高リフレッシュレートディスプレイを求める傾向にあるため、画面解像度はFHD(1,920×1,080)、というものが多数を占めております。ただ、これでは普段使いだと、少々表示領域が狭いし、表示のザラつき感もある。
ところが、本機はFHDより広いWQXGAを採用していることにより、ゲーミングノートPCでありながら、広い表示領域を備えております。
『ROG Nebula Display』搭載
ROG Nebula Display | |
---|---|
輝度 | 500nit |
バックライトゾーン | 1ゾーン |
コントラスト比 | 1,200:1 |
応答速度 | < 3ms |
HDR | Dolby Vision HDR |
色域 | DCI-P3 100% |
色認証 | Pantone Validation |
VRR (可変リフレッシュレート) |
対応 (Adaptive Sync) |
アイコンフォート |
ブルーライトカット対応 (TÜV Rheinland認証) |
MUXスイッチ | 対応 |
ROG Nebula Displayの仕様
ASUS ROG Zephyrus G14 GA402RK (2022)に搭載されているディスプレイは、『ROG Nebula Display』というもので、上表のスペックをまるっと備えております。
ASUS曰く、「速く、明るく、鮮やか」なディスプレイ!
ASUS製ゲーミングノートPCを買うなら、この『ROG Nebula Display』(と『ROG Nebula Display HDR』)を指標にしても良いかもあーる。
…なーんか受け売り感。
『AMD FreeSyncテクノロジー』対応
『ROG Nebula Display』のスペックシートからも分かるように、VRR規格である『AMD FreeSyncテクノロジー』に対応しています。
スピーカー
クアッドスピーカー搭載
ASUS ROG Zephyrus G14 GA402RK (2022)のスピーカーは、ツイーターが2基・ウーファーが2基、というクアッドスピーカーになっています。
それぞれのスピーカー位置も考えられており、ツイーターは直接耳に届く位置にオフセット、ウーファーは設置面と共振させ音を響かせるようになっています。
Dolby Atmos対応
搭載スピーカーはイマーシブオーディオ(バーチャルサラウンド)技術『Dolby Atmos』にも対応しております。
コネクティビティ
充実のインターフェース
ASUS ROG Zephyrus G14 GA402RK (2022)はインターフェース類が充実しており、USB Type-AやUSB Type-Cだけでなく、HDMIやmicroSDカードスロットも搭載されています。
マウスやキーボードなど、ゲーミングデバイスを数多く接続する機会が多い人にとって、インターフェースが豊富に揃っているのはありがたい仕様ではないでしょうか。
USB PD 100W対応
搭載されているUSB Type-Cポートのうち、左側面にあるポートのみ『USB PD 3.0』(最大100W)での充電に対応しております。
ベンチマーク
CPU-Z | |||
CPU Single Thread | 639.5 | ||
CPU Multi Thread | 6,241.7 | ||
Geekbench 5 | |||
Single-Core Score | 1,622 | ||
Multi-Core Score | 10,086 | ||
OpenCL Score | 80,936 | ||
Vulkan Score | 49,641 | ||
PCMark 10 | |||
PCMark 10 | 7,904 | ||
PCMark 10 Express | 6,531 | ||
PCMark 10 Extended | 9,859 | ||
Full System Drive Benchmark | 2,188 | ||
Bandwidth | 351.82 MB/s | ||
Average access time | 77 μs | ||
Battery Profile (Modern Office) |
5時間11分 | ||
Cinebench R15.0 | |||
OpenGL | 199.54 fps | ||
CPU | 2,211 cb | ||
CPU (Single Core) |
253 cb | ||
MP Ratio | 8.73 x | ||
Cinebench R20.060 | |||
CPU | 5,246 fps | ||
CPU (Single Core) |
606 fps | ||
MP Ratio | 8.66 x | ||
3DMark | |||
Time Spy | Score | 8,941 | |
Graphics score | 8,932 | ||
CPU score | 8,994 | ||
Fire Strike | Score | 23,200 | |
Graphics score | 27,175 | ||
Physics score | 22,762 | ||
Combined score | 11,219 | ||
Wild Life | Score | 15,419 | |
Graphics score | 15,419 | ||
Night Raid | Score | 47,309 | |
Graphics score | 85,142 | ||
CPU score | 13,448 | ||
CrystalDiskMark | |||
| 1GiB | 32GiB | |
SEQ1M Q8T1 |
Read | 3,624.91 MB/s | 3,642.26 MB/s |
Write | 3,478.40 MB/s | 3,476.47 MB/s | |
SEQ1M Q1T1 |
Read | 2,309.12 MB/s | 2,350.78 MB/s |
Write | 3,486.71 MB/s | 3,477.26 MB/s | |
RND4K Q32T1 |
Read | 631.85 MB/s | 625.89 MB/s |
Write | 442.24 MB/s | 402.47 MB/s | |
RND4K Q1T1 |
Read | 63.14 MB/s | 63.13 MB/s |
Write | 248.91 MB/s | 244.54 MB/s |
ROG Zephyrus G14 GA402RK (2022)のベンチマーク結果
ROG Zephyrus G14 GA402RK (2022)のベンチマーク結果は上表のとおり。
ほぼすべての項目において、2021年モデル(AMD Ryzen 9 5900HS/NVIDIA GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPU搭載機)よりも優れたスコアを出しております。もちろん、世代が新しいからというのもありますが、CPU(APU)とdGPUが同じAMD製に統一された恩恵もあるでしょう。
バッテリーに関しては、測定方法によって短くも長くもなりますが、ゲーミングノートPCとしてはバッテリー持ちは良いほうでしょう。設定をもっと省電力にすれば、7時間弱は持たせることができます(公称値:約10.7時間)。
ハンズオン
ゲームをプレイする
ハンズオンとしてプレイするPCゲームは、ここ数年の推しゲームでもある『Cyberpunk 2077』を選びました。
実際にプレイした所感を端的に言うと、「解像度をFHDにすればプレイは超快適、レイトレーシング有効時やWQXGA解像度時でのプレイはできなくないが快適さを欠く」という感じ。
AMD Radeon RXも、RDNA 2アーキテクチャからレイトレーシングに対応してきましたが、DLSS(Deep Learning Super Sampling)非対応なこともあり、レイトレーシング目的ならば、やはりGeForce RTX搭載機のほうが今のところは良いかもしれません。
以下、Cyberpunk 2077のベンチマーク測定結果。
解像度:FHD レイトレーシング:無効 |
|
低 | 117.32 fps |
中 | 94.43 fps |
高 | 80.22 fps |
ウルトラ | 66.35 fps |
解像度:FHD レイトレーシング:有効 |
|
中 | 38.35 fps |
ウルトラ | 27.20 fps |
解像度:WQXGA レイトレーシング:無効 |
|
中 | 43.16 fps |
ウルトラ | 29.83 fps |
Cyberpunk 2077ベンチマークのフレームレート
※測定方法はベンチマークの項と同等
Armoury Crateを使う
ASUS ROGゲーミングノートPCには、『Armoury Crate』というコンパニオンアプリケーションがプリインストールされています。
このArmoury Crateを使うことによって、CPUやdGPUのクロックを調節したり、キーボードのライティング、AniMe Matrixの変更、などなどが設定できます。
全部紹介すると大変(他社と比べても設定項目がかなり充実しています)なので、“こんな感じ”というニュアンスをスクリーンショットでお伝えしていきます。
搭載されている4つのホットキーがここで変更可能です。
インストールされているゲームは、Armoury Crateの『Game Library』で包括的に管理できます。
そして、こちらが『AniMe Matrix』の設定画面になります。
MyASUSを使う
ASUS製PCには『MyASUS』というアプリケーションもプリインストールされております。こちらはゲーミングPC以外でも搭載しています。
『Link to MyASUS』という機能を使えば、スマートフォンの画面をPCに表示させたり、ファイルを簡単にやり取りできます。
また、ASUS製ノートPCには、バッテリー充電の閾値を60%や80%で止める機能が備わっております。いわゆる『いたわり充電』という機能です。
パフォーマンス
ゲームユース | |
★★★★★ |
|
オフィスユース | |
★★★★★ |
|
クリエイティブユース | |
★★★★★ |
|
ROG Zephyrus G14 GA402RK (2022)のパフォーマンス評価
プロセッサー性能
Lightroom 書き出し時間 |
Premiere Pro 書き出し時間 |
1分09秒 | 9分39秒 |
Lightroom・Premiere Proの書き出し時間
Lightroomは、合計100枚のRAW画像(無編集・24M)を、画質形式をJPEG、画質を100、カラースペースをsRGBにして、書き出しております。
Premiere Proは、5分の4K UHD動画(無編集)を、形式をQuickTime、プリセットをAdobe Stock UHD with Audio (Apple ProRes 422 HQ)にして、書き出しております。
グラフィック性能
ドラゴンクエストX (軽量級ゲーム) |
||
設定 | 解像度 | スコア |
最高品質 | 1,920×1,080 | 11,823 (すごく快適) |
標準品質 | 1,280×720 | 16,310 (すごく快適) |
FINAL FANTASY XIV (中量級ゲーム) |
||
設定 | 解像度 | スコア |
最高品質 | 1,920×1,080 | 15,858 (非常に快適) |
高品質 | 1,920×1,080 | 17,881 (非常に快適) |
標準品質 | 1,920×1,080 | 19,020 (非常に快適) |
FINAL FANTASY XV (重量級ゲーム) |
||
設定 | 解像度 | スコア |
高品質 | 3,840×2,160 | 3,426 (普通) |
高品質 | 1,920×1,080 | 8,616 (快適) |
標準品質 | 1,920×1,080 | 11,620 (とても快適) |
軽量品質 | 1,920×1,080 | 14,508 (非常に快適) |
各ゲームのベンチマーク結果
ASUS ROG Zephyrus G14 GA402RK (2022)は、超重量級な『Cyberpunk 2077』がウルトラ@FHDの設定で動作するスペックを持っているので、一般的なPCゲームであれば快適に動作するでしょう。
ただ、『ドラゴンクエストX』のスコアが思ったよりも伸びなかったのが謎。とはいえ、他のゲームについては、かなり良い値を出してくれております。
ディスプレイ性能
ColorAC | ||
sRGB | カバー率 | 99.9 % |
比率 | 139.7 % | |
Adobe RGB | カバー率 | 87.1 % |
比率 | 103.6 % | |
DCI-P3 | カバー率 | 98.3 % |
比率 | 103.0 % | |
Display P3 | カバー率 | 98.3 % |
比率 | 103.0 % | |
SpyderX Display Calibration Tool | ||
sRGB | カバー率 | 100 % |
NTSC | カバー率 | 85 % |
Adobe RGB | カバー率 | 87 % |
P3 | カバー率 | 98 % |
ROG Zephyrus G14 GA402RK (2022)の色域測定結果
※Datacolor SpyderX ProでICCプロファイル作成後ガマット図化
キャリブレーターを使って色域を測定してみたのですが、「広色域パネルを採用している」と謳っているとおりの結果となりました。
sRGB値はもちろん、DCI-P3やDisplay P3のカバー率もほぼ100%。これならば、美麗な色でゲームをすることもできますし、出先でのクリエイティブ作業にも使えそうです。
Adobe RGB値の87.1%という結果は、さすがに同社のフォトグラファー向けPCシリーズ『ProArt』には劣りますが、これでも全然悪くはありません。ただし、写真編集やDTP作業をするには向いていないでしょう。
UFO Testの『Ghosting』を使用して、残像(ゴースト)をチェックしてみました。なお、カメラのシャッタースピードは1/2000にし、Background ColorをBlack/Gray/Whiteに設定しております。
結果は、リフレッシュレートが120Hzに対応していることもあり、残像はまったく感じない…というわけではありませんが少なめの部類。
もちろん、240Hzや360Hzのような、もっと上のグレードもありますが、これでも充分満足できるはずです。ただ、販売価格を考慮すると、120Hzは物足りないと思うかもしれません。
静音性
アイドル時 | サイレント | パフォーマンス | Turbo |
34.9 dBA | 44.8 dBA | 49.4 dBA | 56.3 dBA |
静音性の測定結果(平均値)
※3DMark実行中(アイドル時以外)
※シンワ測定『デジタル騒音計(78588)』を使用
※トラックパッド直上1cmで測定
『Armoury Crate』アプリケーションに搭載されているパフォーマンス設定別で、ファンの駆動音を測定してみました。その結果が上表になります。
ASUS ROG Zephyrus G14 GA402RK (2022)に搭載されているファンは静音設計になっておりますが、さすがに『Turbo』にするとかなりうるさくなります。音を気にするならば『パフォーマンス』か『サイレント』がおすすめ。
発熱量
アイドル時 | サイレント | パフォーマンス | Turbo |
47.0℃ | 71℃ | 82℃ | 90℃ |
発熱量の測定結果(平均値)
※3DMark実行中(アイドル時以外)
※ASUS『Armoury Crate』を使用
『Armoury Crate』アプリケーションに搭載されているパフォーマンス設定別で、CPUの発熱量を測定してみました。その結果が上表になります。
『パフォーマンス』や『Turbo』にすると、使っていて“熱さ”を感じます。ただし、いずれの場合においても、熱でクロックが下がっている様子はありませんでした。なので、特段問題はないでしょう。
消費電力
アイドル時 | サイレント | パフォーマンス | Turbo |
21W | 109W | 152W | 185W |
消費電力の測定結果(平均値)
※3DMark実行中(アイドル時以外)
※朝日電器『EC-05EB』を使用
『Armoury Crate』アプリケーションに搭載されているパフォーマンス設定別で、消費電力を測定してみました。その結果が上表になります。
付属しているACアダプターが240Wということからもお分かりのとおり、高負荷を加えていると、普通に100Wを超えてしまいます。『Turbo』にすると、200W付近まで消費電力が上がってきます。
ここから考えると、USB PDで問題なく動作させるには、『サイレント』が限界かもしれません。いずれにせよ、しっかりとしたパフォーマンスを出すには、ACアダプターが必須ということは覚えておきましょう。
カメラ画質
搭載されているWebカメラは『720p』ということもあってか、もう一息といった写り。
Webカメラに解像感を求めるのは酷ですが、ちょっとノッペリとした色になっているのが気になるところ。とはいえ、昨今のWeb会議ぐらいなら問題はないでしょう。
カードリーダー転送速度
SEQ1M Q8T1 |
Read | 95.49 MB/s |
Write | 66.49 MB/s | |
SEQ1M Q1T1 |
Read | 95.65 MB/s |
Write | 67.40 MB/s | |
RND4K Q32T1 |
Read | 13.32 MB/s |
Write | 3.23 MB/s | |
RND4K Q1T1 |
Read | 13.27 MB/s |
Write | 3.25 MB/s |
カードリーダーの転送速度測定結果(1GiB)
※Samsung『MB-MC128KA/EC』を使用
※exFATフォーマット
測定に使用したmicroSDカードは、UHS-I規格の最大転送速度130MB/sのもの。なので、ASUS ROG Zephyrus G14 GA402RK (2022)のポテンシャルを活かしきれていないことはご容赦を。
ASUS ROG Zephyrus G14 GA402RK (2022)に搭載されているカードリーダー自体は、UHS-II規格のmicroSDカードにも対応しているので、対応カードであればシーケンシャルリードで200MB/s超は出せるでしょう。
インプレッション
万能なWQXGA解像度
2021年モデルのASUS ROG Zephyrus G14 (2022)は『WQHD(2,560×1,440)』解像度だったのですが、この2022年モデルは『WQXGA(2,560×1,600)』解像度にパワーアップ。というのも、アスペクト比が 16:9 → 16:10 になっているのです。
この縦にちょっと長いアスペクト比とWQXGAという解像度。とにかく万能で使いやすいのでして。
PCゲームはもちろん、PhotoshopやLightroomのような編集作業も、WQXGA解像度だと表示領域も広くて非常に快適。しかも、高解像度すぎないため、バッテリー持ちのバランスも良い。
そして、少しだけ縦の表示領域が多いので、スクロール動作が気持ち少なくて済む。とにかく、絶妙な画面解像度。それが『WQXGA』なのです。
USB PD 100W対応は大正義
繰り返しになりますが、ROG Zephyrus G14 GA402RK (2022)に搭載されているUSB Type-Cポートは、USB PD 3.0の100W充電に対応しております。
ビジネスノートPCであれば当たり前になりつつあるこの仕様。ですが、ゲーミングノートPCとなると、充電に要するW数が軽く100Wを超えるため、USB PDで充電できない製品が多いのです(ややこしくなるので、あえて対応させていない気持ちも分かるが)。
当然、240Wを要する本機の場合、100Wで電力供給できたところが焼け石に水。dGPUのフルパワーは出せません。
とはいえ、USB PD対応とUSB PD非対応では、利便性が大きく変わってきます。パフォーマンスを求める場合はACアダプターを使えばよいわけですし、ユーザーとしては選択肢が多いに越したことはありません。
ヘッドホン端子が左側
ASUS ROG Zephyrus G14 GA402RK (2022)のヘッドホン端子、嬉しいことに筐体の“左側面”にあります。右側面じゃない。
ヘッドホンは通常、ケーブルは左出しになっています。だから、ヘッドホン端子が右側面にあると、手元でケーブルがクロスするので、ものすごく鬱陶しいのです。
本機のように、ヘッドホン端子が左側面にあればそういうストレスも生じないので、ぜひこの仕様をスタンダードにしてほしいところ。地味な点ですが、こういうところがユーザビリティに直結するのです。
φ3.5mmをUSBに変換すれば何とかなることだけど、やっぱりヘッドホン端子は左側に付けるべき!以上!!
Thunderbolt 4非搭載
これはAMD機なので仕方ないですが、ASUS ROG Zephyrus G14 GA402RK (2022)にはThunderbolt 4はありません。搭載USB Type-Cポートは『USB 3.2 Gen 2(10Gbps)』です。
でも、ゲーミングノートPCの場合、USB Type-Cが全部Thunderbolt 4(or Thunderbolt 3)でも困るんだよねー。
どうしてですか?
Thunderbolt 3/4経由で映像出力しようとすると、映像がdGPUを無視してiGPU(Intel UHD Graphics等)から出ちゃう仕様のものが多いのであーる。
だから、DP Alt Modeには対応しているけど、Thunderbolt 3/4非対応なUSB Tyep-CポートもゲーミングノートPCでは求められてくるんだよね。めんどい!
そういうトラップがあるわけですね。
レイトレーシングは苦手
AMD Ryzen 9 6900HS + AMD Radeon RX 6800S Mobile Graphics の組み合わせは、『AMD SmartShift Max』や『AMD Smart Access Memory』が使えるようになるものの、どうしてもNVIDIA GeForce RTXシリーズと比べるとレイトレーシングが苦手です。
もちろん、ベンチマーク結果が示すとおり、レイトレーシングをしないのであれば、この組み合わせはかなり高いパフォーマンスを期待できます。
なので、購入前に自分のプレイしたいゲームや環境と照らし合わせるのが良いでしょう。
キーボードの形状変更
2021年モデルのROG Zephyrus G14と比較して、個人的に残念だったのがここ。キーボード形状の変更。
上画像が示すとおり、
- 『Space』『無変換』『変換』付近
- 『Enter』『]』付近
- 『Backspace』『¥』付近
のキーが、非アイソレーション化しています。
この仕様は海外メーカーあるある。こうすることによって、日本語配列専用のキーボードフレームの型を起こさなくて済むわけです。要するにコスト的な問題でしょう。
ASUS製ノートPCではよく採用されている方式ですが、2021年モデルのROG Zephyrus G14は、ちゃんと日本語配列専用のキーボードフレームだったのです。なので、余計に「うーん」と思ってしまうのでして。
フルアイソレーションに戻してほしいあーる。
レビュー総括
- AMDer歓喜のCPUもdGPUもAMDな組み合わせ。
- WebカメラとmicroSDカードスロット搭載が嬉しい。
- 描画性能は抜群もレイトレはRadeonゆえに苦手な印象。
- キーボードフレームの変更は画竜点睛を欠く。
今回レビューした、ASUSの14″ゲーミングノートPC『ROG Zephyrus G14 GA402RK (2022)』。ひとことでまとめると、「初心者からコアなAMDerまで満足な逸品」という感じ。
AMD Ryzen + AMD Radeon RX というコアファン向けの組み合わせではあるのですが、同じメーカー同士で揃えているシナジー効果は抜群。また、ASUSのゲーミングPC自体、アプリケーション周りが初心者でも使いやすいものとなっているのも、おすすめできるポイントです。
レイトレーシングについては、気にするのであれば、素直にNVIDIA GeForce RTX搭載機を買いましょう(ROG Strix SCAR 15等)。あと、ちょっぴりプレミアムになってしまいました(レビュー機は直販価格で299,800円)。
マニアとしては AMD Ryzen + AMD Radeon RX は惹かれるものがあるよねー。うむむ……。
おまけ
あー、ゲーミングノートPCを買い増ししたいのであーる。
某D社のゲーミングノートPCを買ったばかりやもんね。
そうなんだよねー。
ただ、アプリケーション系はROGのほうが使いやすいし、14インチっていうサイズ感もそそられるあーる。
ま、夏のボーナスが入ってからですわね。
おわり
待望のWebカメラとRGBバックライトキー搭載。
レイトレーシングはちょっと苦手かも。
…という感じですな!