新生、dynabook。
2019年1月に『東芝クライアントソリューション株式会社』から『Dynabook株式会社』になった。dynabookが東芝からSHARPになり、最後のVに、最初のGへ。いろいろ思うことを綴っていきます。
目次
『dynabook』は東芝からSHARPへ
すでにご存知な人もいると多いと思いますが、東芝が展開していたパソコンブランド『dynabook』が、ついに本格的にSHARP主導の運営になりました。
てか、ナノイー搭載PC『ESPRIMO FH900』が、すでにあったりするんだよね〜。
ナノイー搭載のトンデモPCが気になったエクストリーマーは、『ESPRIMO FH900』で検索してみてください。いろいろ…ぶっ飛んでます。
——閑話休題。
数年前に、東芝はそれまで社内カンパニーであったPC事業を、分社化しています。分社化なので、ここまでは『東芝』です。
そして、2018年10月にSHARPが東芝(東芝クライアントソリューション株式会社)の80.1%の株式を取得、子会社化し、SHARP傘下(正確には、SHARPと東芝の連結子会社)になっています。つまり、社名は東芝でも、ここからは『SHARP』といえるかも知れません。
そしてついに、今年になり、社名が『Dynabook株式会社』に変更されました。ここでついに、東芝の看板が外された形になったわけです。
VAIOもそうですが、dynabookも意外と“変態端末”を出しているイメージです。
今後、SHARP主導になり、ある意味でdynabookらしい、面白み(エモみ)のあるPCが出てくると、ユーザー的には嬉しいですが…果たして!?
最初のGと最後のV
先日、dynabookの30周年を記念したモバイル向けノートPC『dynabook G』が発表されました。新しい社名になり、初の“フラグシップ級機種”のお目見えです。
最初のGこと『dynabook G』
この『dynabook G』は、dynabookブランド30周年を記念したモデルで、約739g(カスタムにより重量は変化する模様)で、MIL規格準拠、IGZOディスプレイ搭載。モバイルの意欲作で、質実剛健な印象を受けます。
dynabook Gは、2in1 PCではありません。どちらかといえば、Panasonicの『Let'snote』や、Lenovoの『ThinkPad』を使う層をターゲットとした、ビジネスモデルな気がします。
ただ、薄型軽量ボディーながら、長時間駆動バッテリーやインターフェースもりもり仕様なので、最初から“攻めた”設計ではある気がします。変態PC好きには、物足りないかも知れないですが…。
最後のVこと『dynabook V』
そして、『dynabook V』が、最後の“東芝dynabook”と言えるのではないでしょうか。
私はdynabook Vシリーズの『dynabook VZ62/FL』を、東芝ダイレクトにて購入しました。
このdynabook Vは、
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Wacom製デジタイザーペン
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指紋認証
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顔認証(一部モデル)
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Thunderbolt 3
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バッテリー駆動約17時間
と、dynabookフラグシップにふさわしいモデル。
個人的には、デジタイザーがWacomなのが感動モノ。これだけで、イラストを描く人に買って欲しい感が…。これは、ほんとにいい。
これからの日本のPCメーカー
今回、dynabookブランドがSHARP主導になったことにより、混じりっけなしの純粋な“大手”国内PCメーカーは、Panasonicだけになってしまいました。
もちろん、だから富士通がダメ、dynabookがダメというわけでは当然ありません。それぞれ生き残るのに必至ですし、国内メーカーには形を変えても頑張って欲しいです。
——ただ…。
マウスコンピューター のようなBTO主体でうまく運営しているところもありますが、大手メーカーは苦戦しているのは事実。スマホもそうですが、なんとかして活路を見出して欲しいものです。
普及価格帯で価格勝負は厳しいので、それこそVAIOやLet'snoteのような、高単価でハイスペックにシフトした製品を出すしかないのかも知れません。
総評:これからのdynabookに注目
東芝のdynabookから、SHARPのdynabookになり、最初のフラグシップ級機種『dynabook G』が発表されました。
これからどうなるかは未知数ですが、東芝の質実剛健な作りと、SHARPの“目の付けどころ”が、良質なシナジー(合弁会社ですし)を生むことを期待したいところです。
企業としての体力が戻ってくれば、可能性は無きにしもあらずですね。
東芝なdynabookよ、永遠に!
おまけ
おわり