- 注意点①:構成プロファイル必須だと切替時に再設定必要!
- 注意点②:デュアルSIM対応だがDSSSなので同時利用不可!
- iPadでデュアルSIM → 2回線とも構成プロファイル不要 が正解!
— カオス度:iPad > iPhone —
iPad (Wi-Fi + Cellular)を『デュアルSIM』で運用してるのですが、とんでもなく厄介な仕様だったので、iPadでのデュアルSIM運用の注意点をまとめておきます。
出た!『APN構成プロファイル』!!
やはり、iPhone/iPadでのデュアルSIM運用のネックはそこですわね。
目次
iPadでのデュアルSIM運用の注意点
iPad (Wi-Fi + Cellular)をデュアルSIM構成で運用した際、(筆者が体験した限りでは)2つの注意点が見つかったので、それらを順番に解説していきます。
なお、デュアルSIMに対応しているiPadは、モデルや世代によって異なります。対応モデルを知りたい方は、過去記事(iPhone・iPadのeSIM/デュアルSIM対応機種を整理)を参照のこと。
【注意点①】構成プロファイル必須だと切替時に再設定必要
注意点①は、『APN構成プロファイル(apn.mobileconfig)』のインストールが必須化されているモバイル回線の場合、SIM切り替え時に、APNの再設定/構成プロファイルの再インストール、が必要になってくるということ。
iPhone/iPadでは、『APN構成プロファイル』は同時に1つしか保持できない、というのはご存じの方も多いと思われます。これはOS側の仕様なので、許容するしかありません。
- パターン①:APN構成プロファイル不要 + APN構成プロファイル不要
- パターン②:APN構成プロファイル必要 + APN構成プロファイル不要
そのOSの仕様から、考えられるデュアルSIM構成としては、上記の2パターンがあります。
iPhoneの場合であれば『パターン①(不要 + 不要)』でも『パターン②(必要 + 不要)』でも、APNの再設定/構成プロファイルの再インストール、を行わずにスムーズな回線切り替えや待ち受けが可能です。
しかし、iPadの場合では、『パターン②(必要 + 不要)』だとSIMの切り替えの際に、APNの再設定/構成プロファイルの再インストール、が必要となってくるのです。
この『パターン②(必要 + 不要)』、iPhoneでは再設定不要なデュアルSIMの組み合わせですが、iPadでは再設定必要(一部不要なパターンも有)となってきます。
したがって、iPadでデュアルSIM構成をするのであれば、『パターン②(必要 + 不要)』ではなく、『パターン①(不要 + 不要)』の組み合わせでされることをおすすめします。
【注意点②】デュアルSIM対応だがDSSSなので同時利用不可
注意点②は、iPadは nanoSIM + eSIM のデュアルSIM構成ではあるが、DSDS/DSDV/DSDAではなく『DSSS』なので、2枚のSIMを同時に利用できないということ。
- nanoSIM:docomo
- eSIM:IIJmio
これはスクリーンショット(上画像)を見れば明らかなのですが、iPadを上記の構成でデュアルSIM化したとしても、アンテナピクトは1つしか表示されません。
したがって、コントロールセンターでも、オペレーター表記はアクティブ状態の1キャリアぶんしか表示されておりません。
- nanoSIM:LinksMate
- eSIM:IIJmio
iPhoneにてデュアルSIM構成をした場合、スクリーンショット(上画像)のとおり、アンテナピクトも2つ表示され、コントロールセンターにもオペレーター表記が2キャリアぶん表示されています。
とどのつまり、iPadは『DSSS』ということになります。
もちろん、iPadでは音声通話はできないので、DSSSだからといって致命的に使いづらいということはありません。『+メッセージ』を使っているなら大変かもしれませんが、いちユーザーの感想としては「ただただ切り替えが面倒」というくらいではあります。
iPadでのデュアルSIM運用の理想の組合せ
前述した内容を踏まえた結果、iPadでデュアルSIM運用をするのであれば、nanoSIM・eSIMの両方ともが『APN構成プロファイル(apn.mobileconfig)』インストール不要なモバイル回線を選ぶのが理想です。
nanoSIM・eSIMの双方ともに『APN構成プロファイル』が不要であれば、『注意点①(プロファイル必須だと切替時に再設定必要)』の問題はクリアできます。
なお、『注意点②(デュアルSIM対応だがDSSSなので同時利用不可)』は、そういう仕様なので回避することはできません。
とにかく、iPadでは『APN構成プロファイル』の扱いに慎重になったほうがよいのであーる。
iPhone以上に、ですわね。
ま、そういうことですな!
まとめ「iPad × デュアルSIM は超厄介」
- 注意点①:構成プロファイル必須だと切替時に再設定必要
- 注意点②:デュアルSIM対応だがDSSSなので同時利用不可
iPad (Wi-Fi + Cellular)のデュアルSIM運用はiPhoneのそれよりも厄介、ということです。
…モバイル回線選びが悩ましいあーる。
おまけ
iPhoneだと『APN構成プロファイル』不要だけど、iPadは『APN構成プロファイル』必要っていう携帯キャリアもあるから、契約前に要チェックなのですぞ!
Androidに比べると融通が利かない感じが…ね。
『APN構成プロファイル』があると回線の導入が楽なので、絶対的に悪ではありませんがね。
おわり
iPadでデュアルSIMを考えてるなら、
「『APN構成プロファイル』インストール必須なモバイル回線は避けるべき!」
…ですぞっ!!