【検証】Macの『低電力モード』はバッテリー延長に効果的か?《macOS Monterey》

【検証】Macの『低電力モード』はバッテリー延長に効果的か?《macOS Monterey》
記事のポイント
  • Macの『低電力モード』の効果を実際に検証した!
  • ブラウザでYouTube視聴する程度だと効果は弱い!
  • ファンが全開するぐらい高負荷の作業なら効果的!

“効果は負荷次第”

macOS Montereyのエネルギーモード、『低電力モード』と『自動モード』でバッテリー消費量がどれだけ変わるのかを検証してみました。

二条ねこ

顕著な結果が出るのかっ!?

まの

気になるところですわね。

さたえり

効果があるなら多用したいやんね。

はじめに

本稿の目的

本稿の目的

macOS Montereyには、『低電力モード』という機能が搭載されています。

その低電力モードの効果(= どれくらいバッテリー駆動時間を延ばせるのか)がどれくらいあるのか、これを検証していくのが本稿の目的になります。

『低電力モード』とは?

『低電力モード』とは?
低電力モード 自動モード ハイパワーモード
(高出力モード)
パフォーマンス 自動で最適化
バッテリー寿命 自動で最適化

macOS Montereyのエネルギーモード
※ハイパワーモード:16インチMacBook Pro(M1 Max)のみ対応

macOS Montereyのバッテリー環境設定には『エネルギーモード』というものがあり、その中のひとつに『低電力モード』という設定項目があります。

設定方法

『システム環境性能』アプリ → バッテリーバッテリー or 電源アダプタ

この『低電力モード』を有効にすると、電力使用量を減らしてバッテリー駆動時間を延ばすことができるようになっています。

なお、デフォルトでは自動で最適化する『自動モード』が有効になっています。そして、16インチMacBook Pro(M1 Max搭載モデル)にのみ、これらに加えて、高いパフォーマンスを発揮できる『ハイパワーモード(高出力モード)』が用意されています。

MacBook Pro 16" M1 Max『ハイパワーモード』とは何か?の復習

MacBook Pro 16″ M1 Max『ハイパワーモード』とは何か?の復習

2021年11月8日

検証環境

検証環境
検証機器 14インチMacBook Pro
(Apple M1 Max 32-core GPU)
設定 ディスプレイ輝度 50%
(輝度を自動調節:無効)
キーボード輝度 0%
スピーカー音量 0%
True Tone 無効
リフレッシュレート ProMotion
I/Oポート接続 接続機器なし

検証環境

検証環境は上表のとおりで、バッテリー消費に影響がありそうな設定に関しては、固定もしくは無効にして実施していきます。

また、『低電力モード』の効果を見るための比較対象として、上表と同設定にして『自動モード』時のバッテリー消費量も測定します。

検証結果

二条ねこ

検証を行ったので、検証内容の詳細とともに結果をどうぞっ!

【検証1】ブラウザ上で4K動画を同時再生

ブラウザ上で4K動画を同時再生

検証1つめは、ウェブブラウザ(Google Chrome)上で、YouTubeの4K動画を同時に4つのウィンドウで再生し、バッテリー消費量を測定します。

この検証では、バッテリーが100%の状態から開始し、バッテリーが50%になった時点で終了。 100% → 50% に減少するのに要した時間を記録しております。

低電力モード 自動モード
100% 0:00:00 0:00:00
50% 3:56:03 3:45:56

【検証1】の結果

【検証1】の結果は…微妙

4K動画を一気に4画面で再生しているので、それなりに負荷がかかると思っていたのですが、実際には排熱ファンが回転している様子もありませんでした。(さすが、M1 Max)

そのような影響もあってか、【検証1】では『低電力モード』と『自動モード』のバッテリー消費量の差は微々たるものでした。

さたえり

あれ?低電力モードって微妙やん!?

二条ねこ

うーむ、これだけでは何とも言えませぬなー。

【検証2】3DMark Stress Testを3回ループ

3DMark Stress Testを3回ループ

検証2つめは、ベンチマークアプリケーション『3DMark』の『Wild Life Extreme Stress Test』を合計3回行い、そのバッテリー消費量を測定します。

この検証では、バッテリーが100%の状態から開始し、Wild Life Extreme Stress Testを1回行うごとに、そのバッテリー消費量を記録しております。

低電力モード 自動モード
初期値 100% 100%
1回目終了時 89% 74%
2回目終了時 71% 41%
3回目終了時 52% 7%

【検証2】の結果

【検証2】の結果は…効果バッチリ!

Wild Life Extreme “Stress” Testと謳っているとおり、ベンチマークを回している間、MacBook Pro自体の発熱量もファンの回転数も凄いことになっておりました。つまり、それだけ高負荷なテストだったというわけです。

それだけ負荷があったためだと思われるのですが、【検証2】では『低電力モード』と『自動モード』のバッテリー消費量の差には、かなり顕著なものがありました。

『自動モード』では3回目終了後にはバッテリー残量が7%しかありませんでしたが、『低電力モード』ではバッテリー残量が52%も残っています。単純計算でも1回あたり約3倍ほど、バッテリー消費を抑えられた計算です。

まの

…来ましたわね。

二条ねこ

これはなかなかの収穫だったかもっ!?

検証総括

低電力モード
3:56:03
自動モード
3:45:56

【検証1】(低負荷テスト)の結果
※数値が高いほど優秀

低電力モード
52%
自動モード
7%

【検証2】(高負荷テスト)の結果
※数値が高いほど優秀

今回の検証から分かったのが、

  • 低負荷時:低電力モード ≧ 自動モード
  • 高負荷時:低電力モード >>> 自動モード

…という、負荷によって低電力モードの効果が大きく変化するということ。

検証をする前段階で、低負荷時ではそこまで差が出ないことは想定していたのですが、高負荷時にここまで顕著な差が出たという点については驚き。これなら、電源が確保できない場合でのバッテリー延命措置に、この低電力モードは充分有効でしょう。

しかしながら、当然ですが、低電力モードを有効にするとバッテリー駆動時間が延びるぶん、パフォーマンスに関しては下がります。なので、使いどころは間違えないようにしたいところです。

補足

ベンチマークスコア比較

ベンチマークスコア比較
低電力モード 自動モード
Best loop score Lowest loop score Best loop score Lowest loop score
1回目 10,873 10,389 17,108 16,026
2回目 10,815 10,350 16,765 16,108
3回目 10,688 10,288 17,103 16,210

低電力モードと自動モードのパフォーマンス差
※ベンチマークソフト:3DMark Wild Life Extreme Stress Test

【検証2】で3DMark Wild Life Extreme Stress Testを利用したので、そのベンチマークスコア結果を上表にまとめました。

やはり、低電力モードにするとパフォーマンスがガクっと低下しています。

パフォーマンス低下の振り幅は、利用するアプリケーションによって変わってくると思われますが、今回の場合は40%ほどパフォーマンスが下がるという結果になっています。

まとめ「重量級アプリなら低電力モードは効果的」

重量級アプリなら低電力モードは効果的

macOS Montereyに搭載されている『低電力モード』、高負荷がかかる重量級アプリケーションなら、バッテリー延命の効果はかなりあるでしょう。

当然、パフォーマンス低下との天秤になるので、常時有効にするのはおすすめできません。とはいえ、バッテリー残量がピンチのときには、きっと低電力モードが役立ってくれるでしょう。それだけ、ちゃんと使える機能になっていました。

二条ねこ

OS標準でクロック制御できるって、macOSも進化しましたなー。

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この記事で紹介したガジェット

おまけ

二条ねこ

いっそ、『ファンレスモード』とか作ってくれないかなー?

さたえり

え、そんなの要るん!?

二条ねこ

静かなカフェとかで作業するときに、ファンの轟音は気になるからねー。

まの

なるほど。迷惑をかけないモードですわね。

おわり