週刊ガジェットニュース斜め読み –Week 46, 2021–

週刊ガジェットニュース斜め読み –Week 46, 2021–
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『週刊ガジェットニュース斜め読み』とは?

一週間のガジェット系ニュースを曜日ごとに振り返り、特にがじぇっと部が気になった事象をピックアップして語る記事です。

記事のポイント
  • 今週は“VIVE FlowとVR新時代”な一週間だ!
  • Playdateの出荷延期通知がつらすぎる!
  • 賛否両論の『BALMUDA Phone』が気になる!

“加速するメタバース”

2021年第46週は…LINEのタイムラインが『LINE VOOM』に刷新Samsungが16Gb LPDDR5X DRAM開発au PAYが待望のStarbucks対応『Apple Gift Card』発売開始HTCが『VIVE Flow』発表、な一週間でした。

二条ねこ

テーテテッテーレッレー!
こんにちは。朝まで“沼”テレビですっ!!

さたえり

うーん、30点!

まの

今週のOPは不発ですわね。

今週のガジェットニュース回顧

今週のガジェットニュース回顧 –Week 46, 2021–

■Week 46, 2021

▼11月07日(日)

  • AppleがiPhone 13のカメラ機能宣伝動画『Everyday Experiments: Hollywood at Home』を公開

▼11月08日(月)

  • BALMUDAが『BALMUDA Phone』をチラ見せ&16日に製品発表を予告

▼11月09日(火)

  • NianticがARプラットフォーム『Niantic Lightship's AR Developer Kit』を提供
  • Qualcommが12月1日に『Snapdragon Tech Summit』開催を予告
  • Canonが自動撮影カメラ『PowerShot PICK』の一般販売を発表
  • Samsung × Maison Kitsuné の『Galaxy Watch4』と『Galaxy Buds2』が日本発売
  • ELECOMがiMacに合わせた7色カラーのUSB4ケーブルを発売
  • LINEのタイムラインが動画プラットフォーム『LINE VOOM』に刷新予告
  • TSMCが熊本県に半導体製造受託サービスを提供する子会社を設立
  • Samsungが16Gb LPDDR5X DRAMの開発を発表

▼11月10日(水)

  • Lotooがスティック型USB DAC『PAW S2』を発売
  • KDDIがau PAYのStarbucks Coffee Japanへの対応を発表
  • SIEがPlayStation 5向け『torne』を11月24日に配信告知
  • MicrosoftがWindows 11 SE搭載『Surface Laptop SE』を発表
  • LGが2-in-1ラップトップ『gram《16T90P-KA78J》』を発表
  • Appleが『Apple Gift Card』を発売開始

▼11月11日(木)

  • Leopold『LEOPOLD FC660C』シリーズをアーキサイトが販売開始
  • HTCが折りたたみ式VRグラス『VIVE Flow』を発表
  • PhilipsがSHE9700のワイヤレス版『SHE9700BT』を発表

▼11月12日(金)

  • 東芝が3つの自社事業を独立会社として再編&KIOXIA株式売却予定
  • NTT等が超伝導量子コンピュータ向け量子誤り訂正の手法を開発
  • Spotifyがオーディオブック配信のFindawayを買収
  • Panicがバッテリー不具合のためPlaydateの出荷延期を発表

▼11月13日(土)

  • NomadがMagSafe互換のワイヤレス充電器『Base Station Mini』を発売(海外)

今週(2021年第46週)のガジェットニュースはこんな感じ。

今週のガジェットニュース回顧 –Week 46, 2021–

Image:Apple

——まずは、今週のベストトピック。

Appleが従来の『Apple Storeギフトカード』と『App Store & iTunesギフトカード』を廃止し、その2つを統合した新しいギフトカード、『Apple Gift Card』を発売開始しました。なお、Appleロゴマークの部分はステッカーになっています。

二条ねこ

これって、1,000円で買えるAppleステッカーっていう解釈でいいよね!?

まの

…は、はぁ。

さたえり

でも、そういう目的の人はいそうやんね。

今週のガジェットニュース回顧 –Week 46, 2021–

Image:Apple

——続いて、国内ネタ。

LINEのタイムライン機能が『LINE VOOM』という、動画プラットフォームにリブランディングされます。このLINE VOOMは2021年内にサービス開始予定とのことで、従来のLINEの友だちとは切り離された、新たなフォロワー関係が構築されるようになっています。

組織の新陳代謝が求められている、東芝。その東芝が運営している事業を再編し、3つの会社に分割する方針を決定しました。予定されている分割案は、インフラサービス事業・デバイス事業・東芝本体(半導体の管理含む)、とのこと。なお、KIOXIA株は売却し、全額株主に還元する計画だそう。

まの

総合家電メーカーの事実上の解体、なんて言われていますわね。

二条ねこ
  • 携帯電話(富士通東芝モバイルコミュニケーションズ) → 富士通
  • 医療機器(東芝メディカル) → Canon
  • 家電(東芝ライフスタイル) → 美的集団
  • テレビ(東芝映像ソリューション) → 海信集団
  • パソコン(Dynabook) → SHARP

…あ。

まの

…現在の東芝はインフラ屋ですね。

今週のガジェットニュース回顧 –Week 46, 2021–

Image:Microsoft

——そして、海外ネタ。

Microsoftが文教用途の安価なSurfaceシリーズ、『Surface Laptop SE』を発表しました。搭載OSは教育機関向けの『Windows 11 SE』という新しいものになっており、ハードとソフトの両方で保守・管理がしやすいように作られている。日本では2022年前半に発売予定とのこと。

Samsungが『16Gb LPDDR5X DRAM』の開発を発表しました。同社曰く、“業界初”とのことで、LPDDR5よりも1.3倍高速なデータ転送(最大8.5Gbps)が可能とのこと。また、約20%の省電力化も図られています。

二条ねこ

おもちゃとして『Surface Laptop SE』が欲しいっ!

さたえり

あ、日本では『Pixelbook Go』は出てないもんね。

二条ねこ

そうなんだよねー。

がじぇっと部が気になった物事

【第3位】PlayStation 5向け『torne』配信

PlayStation 5向け『torne』配信

■ニュース解説

Sony Interactive Entertainment(SIE)が、PlayStationとnasneの組み合わせで、テレビ番組の視聴や録画が可能となるコンパニオンアプリケーション『torne』のPlayStation 5対応版を2021年11月24日より配信する。

PlayStation 5版torneは、従来の『torne PS4』や『torne mobile』のコンセプトを踏襲。さらに、PlayStation 5ならではの機能で、より快適にテレビ視聴ができる。

PlayStation 5版torneでは、番組表のズームアウト機能が従来よりも1段階増え、より多くの情報を俯瞰できるようになっている。また、早送り・早戻しの表示フレーム数も増加し、録画した番組内のシーンの検索性が向上した。

なお、操作は『DualSense ワイヤレスコントローラー』と『PS5 メディアリモコン』に対応している。

SonyからBUFFALOに引き継がれた、nasne

一時はサポートや連携機能が従来どおり行えるのか…という不安もあったのですが、待望のPlayStation 5版torneがリリースされたことにより、これであと数年は延命確実となりました。言い換えれば、それだけ愛されているハードなのでして。

これで完璧…と言いたいのですが、いまだに肝心のPlayStation 5本体の供給量がまったく安定していません。

そろそろクリスマスシーズンなので、メーカーや小売店からすると是が非でも数を出したいところ。しかし、海外アナリスト曰く、PlayStation 5の供給不足は2021年末まで続くとの見通しだそう。Xbox Series XもNintendo Switchもそうですが、なかなか厳しい時期を迎えています。

さたえり

2021年11月12日で、PlayStation 5が発売1周年なんよね。

まの

1年間も不安定供給が続いてしまっているのですね。

テレビアンテナ端子がない部屋の解決策 → nasneで無線化

テレビアンテナ端子がない部屋の解決策 → nasneで無線化

2021年8月23日

【第2位】Panic『Playdate』出荷延期

Panic『Playdate』出荷延期

■ニュース解説

クランク搭載ポータブルゲーム機『Playdate』の開発元であるPanicが、同製品の初期ロット2万台の出荷を、2021年後半から2022年前半へと延期することを発表した。

延期の理由は、バッテリー関連の不具合(消耗が異常に早い・充電ができない)が見つかり、バッテリーサプライヤー自体を変更したため。また、すでに新たなサプライヤーからバッテリーを受け取っており、工場での生産を急いで行うとのこと。

現在、Group #1(1–10,000)とGroup #2(10,001–20,000)が2022年前半出荷、Group #3(20,001–30,000)とGroup #4(30,001–40,000)が2022年後半出荷、Group #5(40,001–50,000)が2022年末出荷、それ以降は2023年出荷、となっている。

記憶の彼方を思い返してみると…『Playdate』の発表は2019年でした。そして、伝説の即完売(と文字どおりの“Panic”)となった予約販売、これが2021年7月30日午前2時。そして、2022年に延期発送。

普通なら怒るところかもしれませんが、楽しみが延びた、ぐらいの気持ち。Panic社のLinkedinを見てみると分かるのですが、かなり少数精鋭の開発会社だったりします。これが免罪符と言ってよいのかは分かりませんが、やはり少人数ゆえの仕方なさもあります。

コンセプトが8bitライクということもあり、発売や発送が延期されても、デバイスの陳腐化がほぼゼロレベルというのは、まさに不幸中の幸い。いち予約ユーザーとしては、届くまでのフロー(ニュースレターを読む等)も楽しみたいところです。

まの

今から予約すると、2023年というのが…恐ろしいですわ。

二条ねこ

それだけ待ち望んでる人がいるわけですな!
…分かる!分かりますぞぉおお!!

Panic Inc.が好きで『Playdate』を予約した話

Panic Inc.が好きで『Playdate』を予約した話

2021年7月30日

【第1位】HTC『VIVE Flow』発表

HTC『VIVE Flow』発表

■ニュース解説

2021年11月11日、HTC NIPPON(HTC日本法人)がメガネ型スタンドアローンVRヘッドマウントディスプレイ『VIVE Flow』を発表した。日本での発売日は11月18日。販売価格は税込59,900円。

主なスペックは、4GB RAM、64GB ROM、6DoFトラッキング、画面解像度が3,200ドット程度、75Hzリフレッシュレート、視野角が100°、質量が189g。

なお、本体にバッテリーは内蔵されておらず、別途USB電源の確保が必要。また、コントローラーはなく、Androidスマートフォンに専用アプリをインストールして利用する。

少し前の Facebook(Oculus) → Meta もですが、ここにきて急激にVR推しが加速しています。そして『メタバース』なる、バズワードも。

ひと昔前のVR HMDと言えば、価格が高価・高性能PCが必要・広い場所が必要、という超えねばならぬハードルが複数ありました。そのイメージがいまだに残っている身からすると、ここまでコンパクトなサイズ感とお手頃価格に落とし込んでいることに驚きを隠せません。

スマートフォンをコントローラーにするという仕様上、縦横無尽に動いて体験をするというよりかは、大人しくコンテンツ視聴をするのに向いている印象。なので、Oculus Quest 2とは同じようで違う感じもあります。

そういう意味では、Oculus Quest 2ユーザーでも手を出したくなるデバイスと言えるのではないでしょうか。

二条ねこ

VR HMDがモバイルできる時代が来たのですな!

まの

Miracast対応なので、コンテンツ視聴用途ならMOVERIOではなく、VIVE Flowでもよいかもしれませんわね。

二条ねこ

Miracast対応は強いあーる。

今週の気になるガジェット

BALMUDA Phone
二条ねこ

今週の気になるガジェットは、まもなく発売のBALMUDA謹製スマートフォン、『BALMUDA Phone』であーるっ!

デザイン家電を手掛ける、BALMUDA。そこから生まれた新ブランド『BALMUDA Technologies』、その第1弾デバイスとなるのがこの『BALMUDA Phone』です。

正式発表が11月16日と近づく中、BALMUDA Phoneらしき画像がティザーサイト上に現れました。ただ、その画像を見たユーザーの評判を見てみると、そのデザインに賛否両論な様子。とはいえ、まだ発表前なので何とも言えないところではあります。

以前、同社の寺尾玄CEOがマイナビニュースのインタビューにて、独自アプリを複数開発していることを明かしていました。また、単なるデザインスマートフォンにはしないとも。

その言葉を聞くと、BALMUDA Phoneの評価をデザインだけでするのは早計。もちろん、デザインは性能のひとつではありますが、そこまで入れ込んでいるBALMUDAのデザイン“ではない”要素がかなり気になっています。

二条ねこ

NuAns NEO好きとしては、何か通づるものがあるんだよねー。

編集後記

『BALMUDA Phone』の続きですが、どれくらいのプライシングでリリースされるのかが非常に気になっています。

デザインは好き嫌いがあるので考慮しないとして、搭載しているコンポーネント(SoCやRAM)に関しては、悪い意味で価格と乖離しないでほしいところ。ここが乖離しすぎると、単にコストパフォーマンスが悪いデバイスになってしまうので。

ティザーサイトのデザインを見る限り、ハイエンドモデルというよりかは、“モノ”を大切にする体験型重視なデバイスだと思っています。なので、手が届きやすい価格で出てくれると嬉しいのですが…果たして?

まの

買うつもりですか?

二条ねこ

うーん、未定!
TrinityがNuAns NEO [Revolutions]を出してくれたら考える!(関係ない)

この記事で紹介したガジェット

おまけ

二条ねこ

あ、『weara』はまだなのかなー!?

まの

Trinityの話ですわね。

二条ねこ

ずっと待ってるんだけどねー。

さたえり

Playdateと一緒で、ファンなら気長に待とう、やね。

おわり


■Source
9to5Mac, au, Apple, BALMUDA, Canon, ELECOM, LG, Microsoft, Niantic, Nomad, Philips, Qualcomm, Samsung, Sony, ,TECH+, アーキサイト