最近発売されてばかりの”デジタルペーパー端末”である、ONYXの『BOOX Note』とSONYの『DPT-CP1』が気になったので、比較してみることにしました。


電子ペーパーの歴史はかなり長いんだけど、ようやく”使える端末”が出てきたイメージっ!


SONYの端末だと『DPT-RP1』も良さげだけど、今回は同じサイズで比較することにしたよー!
目次
『BOOX Note』vs『DPT-CP1』スペック比較!

兎にも角にも、気になるのは”スペック”だと思いますので、まずはスペック比較をしていきたいと思います。



端末名 | BOOX Note | DPT-CP1 |
サイズ | 177.8mm(W)×249.5mm(H)×6.8mm(D) | 174.2mm(W)×243.5mm(H)×5.9mm(D) |
ディスプレイ | 10.3インチ(1,872×1,404) | 10.3インチ(1,872×1,404) |
重量 | 325g | 240g |
OS | Android 6.0 | 独自OS(Androidカスタム) |
SoC | 1.6GHzクアッドコア | Marvell IAP 140 64-bit Quad-core IoT Applications Processor |
RAM | 2GB | 非公表 |
ROM | 32GB | 16GB |
Wi-Fi | IEEE 802.11 b/g/n(2.4GHz) | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz、5GHz) |
Bluetooth | Bluetooth 4.1 | Bluetooth 4.2 |
インターフェース | USB Type-C、ヘッドホンジャック | Micro USB |
バッテリー | 4,100mAh | 非公表 |
デジタイザーペン | 4,096段階筆圧感知 Wacom feel IT technologies対応 充電不要 |
筆圧感知機能無し 充電必要 |
その他 | Google Play対応、スピーカー有り | 専用アプリ有り、専用ソフトで通信、NFC搭載 |
やはり、『BOOX Note』はAndroid搭載機というところに、目が行きます。この辺がやはり中国企業のエポックメイキングで、何でもやっちゃう感じがありますね。
対する『DPT-CP1』は、SONY自身が「紙に近づけることを目標にした」と言っている通り、余分な機能を除いていますね。


ONYX『BOOX Note』の良いトコ・悪いトコ

- Android端末の中でも、電池持ちが良い。
- E Ink端末なのにAndroid搭載。
- Wacomテクノロジー搭載。
- 日本語のフォントがアヤシイ…。
- OneNoteやEvernoteでは使えない。
とにかく『BOOX Note』という端末の最大のトピックは、”Android端末であること”であると思います。それ以上でもそれ以下でもなく、E Ink端末にAndroidが搭載されていることに、意味があるのです。
デザイン面では、SONYの『DPT-CP1』に劣っていると思いますが、機能性では確実に優勢です。
ただ、多機能過ぎて、ちょっとUIやUX周りがごちゃついている感も否めないのも事実。後は、せっかくのAndroid端末なのに、OneNoteやEvernoteでは、動作不安定(公式に記載あり)なのが残念です。


素直に専用のメモアプリに手書きして、上手く他の端末と連携させた方が良いかなー?


SONY『DPT-CP1』の良いトコ・悪いトコ

- 無駄な機能が無い。
- 軽く、薄い。
- 書き心地が良好。
- 筆圧感知が全くない。
- 利用用途が限られる。
対する『DPT-CP1』は、”SONYのデジタルペーパー”とイメージを売っている通り、まさに”紙を電子化したもの”です。なので、電子書籍も読めないですし、ブラウザ機能もない。機能がPDF読み書きに特化されています。
それだけ機能を省いて、”見ることと書くことに特化している”ので、シンプルなのが好印象です。Wi-FiやBluetoothは搭載されていますが、PCやスマホに通信する為のものであり、それ以外では使えません。
タブレットというよりも、電卓やカメラのような”専用機”であると思います。




総評:電子ペーパーは紙になりたがっている!?

今回比較した『BOOX Note』も『DPT-CP1』も、どちらも”特殊な端末”です。
それ故に、価格はまだまだ高価ですし、一般的な用途ですと『iPad Pro』と『Apple Pencil』を購入した方が、よっぽど幸せになれると思います。
しかし、E Ink(電子ペーパー)端末には、それを凌駕する魅力が備わっています。それを使いこなせれば、単純なタブレット端末よりも使い勝手は確実に良いと思いますし、より楽しいと思います。




結局のところ、電子ペーパーは文字通りの”電子の紙”ですが、限りなく”紙になりたがっているデバイス”なのでしょうね。それは、メーカーの意気込みからも感じ取れます。

- そろばん→電卓
- フィルムカメラ→デジタルカメラ
- 紙→電子ペーパー
な感じかなー?


だから、”タブレットではない”と思うっ!

おまけ







結局ごちゃごちゃしちゃうと、着地点がよく分からないガジェットになっちゃうからね(汗)


悩ましいっ!!んがーーー!!
おわり