『IIJmio eSIM』は『APN構成プロファイル』不要 → iPhone/iPad用のベストバイ

『IIJmio eSIM』は『APN構成プロファイル』不要 → iPhone/iPad用のベストバイ
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記事のポイント
  • iPhone × eSIM は『APN構成プロファイル』が厄介!
  • iPhoneでMVNOのデュアルSIM運用は難しすぎる!
  • iPhone/iPad民のeSIM選びは『IIJmio』で決まりだ!

— APN構成プロファイルの憂鬱 —

iPhone/iPadでデュアルSIM運用を考えているのであれば、eSIM側は『IIJmio(ギガプラン)』が、APN構成プロファイルのインストール不要なので取り回しが良くおすすめだ…というお話。

二条ねこ
  • ahamo + IIJmio(eSIM) → OK
  • povo + IIJmio(eSIM) → OK
  • MVNO + IIJmio(eSIM) → OK

…うーん、便利すぎーるっ!

まの

『APN構成プロファイル』が必要だと、デュアルSIMの組み合わせに制限が生じますものね。

さたえり

あ…iPhone/iPadやと、APN設定を1つしか保持できないんやもんね!

iPhone/iPadのデュアルSIM運用は厄介

iPhone XS/iPhone XRの世代から、iPhoneも『デュアルSIM(DSDS)[*1]対応に。そして、iPhone 13の世代から、従来の nanoSIM + eSIM という構成に加え、 eSIM + eSIM という構成のデュアルSIMにも対応するようになりました。

二条ねこ
  • iPhone XS世代以降:nanoSIM + eSIM
  • iPhone 13世代以降:nanoSIM + eSIM / eSIM + eSIM

…という感じですな。

「日本はeSIM対応キャリアが少なすぎる」と言われていたのも今は昔。

現在では、大手携帯キャリア(NTTドコモ・KDDI・SoftBank・楽天モバイル)は全社ともeSIMに対応。そして、格安SIMでは『IIJmio』『LinksMate』『日本通信SIM』が、eSIMに対応しています。

eSIM対応キャリアまとめ + プラン比較表

eSIM対応キャリアまとめ + プラン比較表

2022年6月5日

そんな感じで、eSIM化の“お膳立て”も揃ってきました。ですので、「iPhoneでデュアルSIM運用したい!」と意気込んでいるユーザーもきっと多いはず。

しかしながら、iPhone/iPadでデュアルSIM運用をするのであれば、絶対に避けては通れない罠…というか、OS固有の(便利だけど)厄介な仕様に悩まされることになります。

まの

それが『APN構成プロファイル』ですわね?

二条ねこ

ま、そういうことあーる!

iPhone/iPadの『APN構成プロファイル』問題

iPhone/iPadでデュアルSIM運用をする際、最大の障壁となってくるのが、『APN構成プロファイル(apn.mobileconfig)』という、モバイル回線に接続するためのアクセスポイントを定義した構成プロファイルの問題。

大手携帯キャリアの一部と格安SIMにおいて、この『APN構成プロファイル』を手動でインストールする必要があります。しかし、厄介なことに、iPhone/iPadでは複数の『APN構成プロファイル』を同時にインストールすることができないのです。

『APN構成プロファイル』は同時に1つしか保持できない。…この仕様、iPhone/iPadでデュアルSIM運用しようとすると非常に厄介。

nanoSIMとeSIMの両方で、APN構成プロファイルのインストールを求めてくるようなモバイル回線だと、どちらか一方のAPN構成プロファイルしかインストールできず、両方のSIMを切り替えて使用しようとすると、APN構成プロファイルのインストール・アンインストールをその都度やらないといけなくなってくるのです。

当然、そんなことをわざわざやるなんて面倒すぎるし、デュアルSIM運用することによって得られるはずのエクスペリエンスが、反対に低下する羽目になってしまいます。

とどのつまり、iPhone/iPadでデュアルSIM運用をするのであれば、少なくとも一方のSIMは『APN構成プロファイル』のインストール不要、というのが理想になってきます。

二条ねこ

追加で言うと、eSIMのEIDが被っちゃうと、それはそれでプロファイルが作成できなくなっちゃうからダメなんだよね。ややこしいあーる。

まの

ahamoのeSIM + 日本通信のeSIM
…としようとすると、EIDが競合して日本通信側のeSIMプロファイルが作成できなくなるのですよね。

二条ねこ

公式サイトにも記載があるけど、そういうところがeSIMのややこしいところですな。

iPhone/iPadのeSIMは『IIJmio』がベストバイ

前述した理由から、iPhone/iPadでデュアルSIM運用したいのであれば、可能な限り『APN構成プロファイル』のインストールが必要な携帯キャリアを避けるのがベター。とりわけ、eSIMであればなおさらです。

そこで白羽の矢が立つのが、eSIMであれば、APN構成プロファイルのインストールが不要となっているIIJmioというわけです。

IIJmio povo2.0 LinksMate 日本通信SIM
iPhone 不要 不要 必要 必要
iPad 不要 必要 必要 必要

『APN構成プロファイル』インストール可否(eSIM)

IIJmio eSIMは、他のMVNO eSIMとは異なり『APN構成プロファイル』のインストールを行わずにモバイルデータ通信を行えるため、デュアルSIMのもう一方のモバイル回線が『APN構成プロファイル』を求めるものであったとしても、問題なく運用できるというわけなのです。

二条ねこ
  • ahamo + IIJmio(eSIM) → OK
  • povo + IIJmio(eSIM) → OK
  • MVNO + IIJmio(eSIM) → OK

…という感じの組み合わせが使えるわけですな。

IIJmio

残念ながら、IIJmio eSIMは『データ通信SIM』のみの提供となっているため、音声通話・SMSを行いたい場合は別途モバイル回線を用意する必要があります。

ですが、『APN構成プロファイル』のインストール不要というのはかなりのアドバンテージとなるので、MVNOのeSIMを探しているのであれば、検討する余地は大いにあると言えます。

加えて、データ容量の翌月繰越やデータシェアも行えるため、複数のiPhone/iPadでIIJmio eSIMを運用すると、よりサブ回線としての威力を発揮してくれます(この使い方が一番おすすめ)。

なお、IIJmio eSIM(ギガプラン・データプラン ゼロ)の料金プランは下表のとおり。

SCROLL
ギガプラン (eSIM) データプラン ゼロ
キャリア回線 docomo docomo
データ基本容量 2GB/月 〜 20GB/月 0GB/月
月額基本料金 〜 20GB 1,650円/月 ​​​
〜 15GB 1,430円/月 ​​​
〜 8GB 1,100円/月 ​​​
〜 4GB 660円/月 ​​​
〜 2GB 440円/月 ​​​
〜 0GB (440円/月) 165円/月
超過後速度 最大300kbps (超過後通信不可)
データ追加料金 2GB 〜 10GB (220円/1GB) 495円/1GB
〜 1GB 220円/1GB 330円/1GB
MMS
(キャリアメール)
非対応 非対応
RCSアプリ 非対応 非対応
データシェア 対応 非対応
データ繰越 対応 非対応
5G通信 非対応 非対応

IIJmioの料金プラン[*2]

まとめ「IIJmio eSIMはデュアルSIM運用に最適」

総括すると、「IIJmio eSIMは『APN構成プロファイル』のインストールが不要なので、iPhone/iPadのデュアルSIM運用を検討しているユーザーにおすすめである」というわけです。

大手携帯キャリアのeSIMであれば、一部を除き『APN構成プロファイル』のインストールが不要ではありますが、サブ回線で使うとしてはコスト高な感も否めない。ちなみに、『povo2.0』はiPadで使う場合、『APN構成プロファイル』のインストールが必要なのでご注意を(iPhoneは不要)。

二条ねこ

データ繰越&データシェアの両対応も、IIJmio eSIMのアドバンテージであーる。

この記事で紹介したガジェット

おまけ

二条ねこ

IIJmioのeSIMは、『フルMVNO』なのが良きあーる。

まの

フルMVNOゆえ、音声通話/SMSが可能な電話番号が割り振られないのは残念ですが、実は万人向けのeSIMですよね。

さたえり

さすがは老舗キャリアって感じやね!

おわり


*1Dual SIM Dual Standby:両方のSIMで発着信可能
*2ユニバーサルサービス料/電話リレーサービス料別・各種割引未適用時の税込表記・日本国内で利用の場合