国内PCメーカーほぼ死滅…インフォグラフィックを添えて

国内PCメーカーほぼ死滅…インフォグラフィックを添えて
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半導体は”産業の米”じゃなかったの…?

鴻海シャープが東芝のPC事業を買収しましたね。これから、日本のPC事業はどうなっていくのでしょうか…!?ついでに、インフォグラフィックも作ってみました!

四条ねこ
よく言われるけど、日本のPC産業がこうなるとは…だよねー(汗)
まの
PC-9800とか、X68000が全盛のときは、考えてもみなかった未来ですよね。
さたえり
これからの日本のPC産業を、考えるエントリーになりそうやね…。

国内PCメーカー衰退のインフォグラフィック

国内PCメーカー衰退のインフォグラフィック

デザイナーをやっているとは思えないくらいの酷い”インフォグラフィック”ですが、PC大手国内メーカーの推移をまとめてみました。

四条ねこ
かなり手抜きだけど、ごめんねぇえええ!

こうしてみると、生き残っているのはPanasonic一社のみという事実…。PanasonicのPCブランドである『Let’snote』は、凄く売れているイメージではありませんが、コンスタントに法人向けに売れているイメージですよね。

まの
ビジネスパーソン=Let’snoteですからね。
四条ねこ
ThinkPadかLet'snoteってくらい、ビジネス向けのPCはシェアの二分化をしているよね〜!

大手以外だと、BTO系(mouseなど)は健闘しているイメージですが、大手メーカーは量販店を見ても”壊滅的”と言わざるを得ないくらい、海外勢に惨敗状態です。

崩壊寸前の国内PCメーカー

崩壊寸前の国内PCメーカー

先程見てもらったとおり、国内のPCメーカーは壊滅的な状況になっています。

今から、各社がどのようにして撤退や売却をしていったかを、見てみたいと思います。

四条ねこ
嬉しいことではないけど、考察としてちょっと見てみよっかなー(汗)
さたえり
何か共通点とかあるかも知れないやんね!

NEC|LAVIE

NEC|LAVIE

NECは『LAVIE』というブランドで、PCを販売しています。

そんなNECですが、2016年に中国のLenovoグループに株式の大半を売却しています。つまり、実質的な”事業売却”ですね。

まの
何かメリットとかは、あるのでしょうか?
四条ねこ
合併することによって、生産コストやサポートに力を入れやすくなるよねっ!

この合併によって、NEC(Lenovo連合)は実質的に国内シェアが1位になりました。そういう意味では、この買収劇はビジネス的には成功だったのでしょうね。

富士通|FMV

富士通|FMV

富士通は『FMV』というブランドで、PCを販売しています。

富士通は以前から、NECと同様にLenovoに買収されるのではないかと噂されていました。しばらくは買収や合併を否定していましたが、NECの買収劇から1年後の2017年に、同じくLenovo出資の事業統合をすることになりました。

四条ねこ
これもNECと同じ理由なのかなー?
さたえり
つまり、NECと富士通は仲間ってことなん?
四条ねこ
まぁ…そうなるかなー?
結果として、両方のブランド名は残っているけどね(汗)

この”NEC・富士通・Lenovo連合”によって、国内のPC市場のシェアは約40%にのぼり、独擅場状態になりました。

四条ねこ
これが良いか悪いかは、なんとも〜だけどね…。

東芝|dynabook

東芝|dynabook

東芝は『dynabook』というブランドで、PCを販売しています。

東芝はPC事業を2015年に”分社化”しており、東芝クライアントソリューションという企業になっております。とは言っても、この状態では実質的に東芝でした。

まの
ただ、先日の報道でSHARPに売却されちゃいましたが…。

しかし、つい先日の報道で、東芝のPC事業がSHARPに買収されることになりました。東芝クライアントソリューションの約80%の株式をSHARPに売却するとのこと。SHARPは鴻海傘下になっているので、純日本という意味では今回の売却で”終焉を迎えた”という形になりました。

四条ねこ
こうして、頑張ってた東芝も終わっちゃったなぁ…。
まの
国内メーカーの中では、かなり尖っていたPCを出していた印象だったのですけどね…。
四条ねこ
ねー!
Vシリーズなんかは、イラストレーターさんに人気出そうだったのにねっ!

Panasonic|Let’snote

Panasonic|Let’snote

Panasonicは『Let’snote』というブランドで、PCを販売しています。

大手国内PCメーカーの中では、唯一買収や合併のような報道がなく、事業を展開しているのがPanasonicです。価格も高価なので多くの人が持っているイメージはありませんが、ビジネスパーソンの中では『Let’snote』は絶大な指示を得ています。

四条ねこ
幅広くシェアを獲得するのではなく、ビジネスパーソンにターゲットを絞って展開しているのが、功を奏したって感じかなー!?
まの
他社のノートPCと比べて『Let’snote』は比較的高単価ですし、利率が良いのもあるのかも知れませんね。

SONY|VAIO

SONY|VAIO

SONYは『VAIO』というブランドで、PCを販売していま…した。

さたえり
した!?
四条ねこ
すでに『VAIO』は、SONYの手元から離れてるからねー(汗)

『VAIO』と言えば、一部のファンから絶大な支持を得ているPCブランドです。しかし、その『VAIO』でさえ、2014年に投資ファンドに事業を売却しています。名前こそ『VAIO』ですが、SONYの親元は離れて里子に出されてしまったわけです。

四条ねこ
あの『VAIO』でさえ…こうなるとはだよねー(汗)

SHARP|Mebius

SHARP|Mebius

SHARPは『Mebius』というブランドで、PCを販売していました。これに関しては、完全に”過去形”ですね。

四条ねこ
やっぱ、SHARPのPCと言えば、『MURAMASA』だよね〜!
まの
あら?懐かしいですね?
あれって、CPUが『Crusoe(クルーソー)』で、”激遅”と言われていたのですよね?
四条ねこ
そうそうっ!
『Crusoe』はヤバかったなー。

SHARPのPC事業に関しては、2009年に撤退しているのですが、今回の報道のとおりで鴻海傘下のSHARPとなって、実質復活したことになりました。

総評:ニッチじゃないと日本は厳しい?

総評:ニッチじゃないと日本は厳しい?

調べて見ると、予想どおり国内のPCメーカーは壊滅的な状況になっていました。特に大手メーカーだと、Panasonicしか残っていない状況でした。他は実質的に里子に出された状況なので、やはりPC産業は厳しい局面にさらされているということでしょう。

四条ねこ
どうしても価格勝負だと国内メーカーは分が悪いし、”ニッチ路線”で行くしかないよねー。

Panasonicがビジネスパーソン向けにしていたり、VAIOの一部のユーザーにウケるようなPCを出すほうが、日本のPC産業にとっては上手くいくのかなと思ってしまいます。

さたえり
万人受けなプロダクトより、ギーク向けなほうが日本ではよいかもやんね!
四条ねこ
海外メーカーを見てると、そうするしかないって感じかなー?(汗)

海外勢とは違う”何か”が見つかればいいんですけどね…。

おまけ

四条ねこ
なーんか、虚しくなっちゃうなー(泣)
まの
産業の米がこうなってしまうとは…ですよね。
さたえり
日本のメーカーのPCもいいんやけどねぇ…。
四条ねこ
だよねっ!
エポックメイキングなのもあるのになー。

おわり