- スマートウォッチOSの種類を調べたらカオスだった!
- Appleが1番手でSamsungが離れた2番手なシェア争い!
- ウェラブルデバイスの戦いは群雄割拠が続きそう!
奥深いスマートウォッチの世界。
スマートウォッチOSといえば、watchOS、Tizen、Wear OS…ぐらい?実は、スマートウォッチやフィットネストラッカーに搭載されているOSは種類が豊富。そんな混沌としているウェラブルデバイスとOSについて整理してみました。
Wear OS派生が多い印象ですわ。
独自OSに賭けてるメーカーが多いってことやね!
目次
主なスマートウォッチOSの一覧
OS | メーカー |
watchOS | Apple |
Wear OS by Google (旧称:Android Wear) |
|
Tizen Based Wearable OS | Samsung |
LiteOS | Huawei |
MIUI For Watch | Xiaomi |
Fitbit OS | Fitbit |
Garmin OS | Garmin |
Pebble OS | Pebble |
WebOS | LG |
AsteroidOS | - |
Microsoft Wearable Architecture (Microsoft Band) |
Microsoft |
Firefox OS for Wearables | Mozilla |
スマートウォッチOSの種類
各スマートウォッチに搭載されているOSを見ていく前に、この世の中に存在するスマートウォッチ/フィットネストラッカー向けOSを調べてみました。上表の中には、すでに存在しないOSもあるのですが、それを省いたとしてもかなりの数があることが分かります。
凄いことになっていますわね……。
…やね。
スマートウォッチのシェア
2020年第一四半期のスマートウォッチの世界シェア(Source:Statista)を見てみると、AppleのApple Watchがシェアの過半数を占めていることが分かります。その離れた後ろを、SamsungとGarminが追いかけているという形。
この世界シェアから分かるように、群雄割拠なスマートウォッチOS界隈ですが、事実上はAppleの一人勝ちとなっています。Garminはフィットネストラッカー的側面が強いので別としても、他社はかなり厳しい戦いになっているというわけです。とはいえ、Apple WatchはiOSとの紐付けな専用デバイスなので、Androidユーザーに入り込む余地は十二分にあるでしょう。
Apple WatchがiPhone専用ってことを考えると、スマートウォッチに手を出してるAndroidユーザーは結構少ないのかなー!?
各スマートウォッチOSの概要
watchOS - Apple
■採用メーカー
- Apple(Apple Watch)
言わずと知れたスマートウォッチ界のトップランナーOS、それがAppleの『watchOS』。当然、Apple自社開発のOSなので、watchOSはApple Watchでしか使えません。
リージョンによって一部使えない機能もありますが、ヘルスケアと非接触型決済を両方備えており、多機能・高機能なスマートウォッチの代名詞となっています。FeliCa(おサイフケータイ)に対応している数少ないスマートウォッチなので、iPhoneユーザーで特に理由がないのであれば、まずはApple Watchを選ぶことになるでしょう。
Wear OS by Google - Google
■採用メーカー
- Asus
- CASIO
- Fossil
- Huawei
- LG
- Motorola
- OPPO
- Samsung
- Skagen
- Sony
- Suunto
スマートウォッチ界のAndroid的ポジションなのが、以前はAndroid Wearと呼ばれていた『Wear OS by Google』。その名のとおり、Googleが開発したウェラブルデバイス向けOS。
Androidと同様に他社への供給が可能なため、数多くのメーカーが採用しているスマートウォッチOSになっています。とはいえ、メーカー独自色が出ているのも面白いところ。問題は非接触型決済である『Google Pay』の日本対応が進んでいないこと。また、バッテリー持ちも微妙なこともあり、メーカーのWear OS離れが生じ、実はWear OS by Googleの業界シェアは少なかったりします。
Tizen Based Wearable OS - Samsung
■採用メーカー
- Samsung(Galaxy Watch)
スマートウォッチ界の2番手的な存在なのが、Samsungの『Tizen Based Wearable OS』。Appleと同じく、事実上はSamsung自社のスマートウォッチ専用OSになっています。
Tizenという名前からも分かるように、あの“第3のOS”と呼ばれていたTizenプロジェクトの生き残り。使い勝手に関しては、Apple Watchと変わらないが、アプリがマーケットも含めて機能面が少し乏しい。FeliCa非対応で、Samsung Payも日本では使えないのが痛いところ。とはいえ、バッテリー持ちはwatchOSより少し良いですし、Androidユーザーなら、現状はGalaxy Watchを選ぶのがベストでしょう。
LiteOS - Huawei
■採用メーカー
- Huawei(HUAWEI WATCH)
ウェラブルデバイスだけでなく幅広く活用するという設計思想なのが、Huaweiの『LiteOS』。こちらも他社の独自OSと同様に、HuaweiのHUAWEI WATCHに向けたスマートウォッチOSになっています。
このLiteOSは、スマートウォッチというよりもIoTデバイスに向けたOSになっており、とにかく軽量なOSになっている(Huawei曰く、世界最軽量の10KBサイズのOS)。そういう背景もあり、HUAWEI WATCHのウリは圧倒的なバッテリー持ち。ただ、非接触型決済に弱いため、その対応状況で今後が変わってきそう。
MIUI For Watch - Xiaomi
■採用メーカー
- Xiaomi(Mi Watch)
前述したWear OS by Googleベースで開発されたのが、Xiaomiの『MIUI For Watch』。導入背景から分かるように、Xiaomi製Mi Watch等の専用OSになっています。
Xiaomiの日本市場進出が最近…ということもあり、まだ日本では入手が難しいのがネック。どうしても気になるという人は、Etoren.com のような海外通販で購入することになります。
Fitbit OS - Fitbit
■採用メーカー
- Fitbit
スマートウォッチ…というよりもフィットネストラッカーOSとして展開されているのが、Fitbitの『Fitbit OS』。現在、FitbitはGoogleに買収された形になりましたが、Fitbit OSはそのまま残る形になっています。
元がフィットネストラッカー始まりなので、多機能というよりかは、運動と健康管理特化という感じ。とはいえ、FitbitはAPIを公開しているので、開発の心得がある人なら、よりFitbitを楽しめるはず。バッテリー持ちが非常に良く、アプリのUIも良好。ただ、非接触型決済『Fitbit Pay』は超限定的なので注意。
Garmin OS - Garmin
■採用メーカー
- Garmin
Fitbitと同様にスマートウォッチよりもフィットネストラッカー寄りのOSなのが、Garminの『Garmin OS』。Garminはウェラブルデバイスを数多く展開しているので、スポーツ系ユーザーならお目にかかることも多いはず。
方向性がApple WatchやGalaxy Watchとはまるで異なり、かなりアウトドアやワークアウト特化な仕様。イメージ的には、CASIO PRO TREKやSeiko Alpinistを好むユーザーがターゲット層かも。嬉しいことに、非接触型決済としてSuica(Garmin Pay)に対応。AndroidユーザーでSuica狙いなら、ぜひ注目しておきたいOS。
まとめ「スマートウォッチOS界隈はカオス」
改めて調べて見ると…スマートウォッチのOSって異常に多い。
スマートフォンOSは、iOSとAndroid OSとその他、という構図に落ち着きました。しかし、どうやらスマートウォッチOS界隈はまだ群雄割拠のようです。とはいえ、シェア的にはAppleがシェアの5割を持っていっているので、 Apple vs その他 という戦いなのかもしれません。
Androidユーザーの決定版になりそうなのって…どのOSだろー!?
おまけ
2021年はスマートウォッチ沼の予感がするーる。
ぜひ、やめましょう。
…いえ、やめてください!
そうなるくらいなら、普通の腕時計を買ったほうがいいと思うんやけどね。
おわり
■Reference
スマートウォッチのOSも奥が深いあーる。