- Magic KeyboardはMacを求めるユーザー向け!
- Smart Keyboard FolioはiPadを求めるユーザー向け!
- 比較の決めては重さと180°回転の2つ!
どっちが誰向き?それを決めるぞ!
iPad Pro(2020)向けに登場した2つのキーボード、『Magic Keyboard』と『Smart Keyboard Folio)』。この2つのキーボードを比較して、どこが良いか悪いか、それぞれが誰に向いているのかをレビューしてみます。
難しいところですわね。
てか、どっちも買ったんやね…。
目次
Magic Keyboard vs Smart Keyboard Folio
新型iPad Pro(2020)に合わせて発売された、
という2種類のキーボードカバー。
以前はSmart Keyboard Folioのみでしたが、iPadOSが正式にトラックパッドに対応したことに合わせて、今回からMagic Keyboardという新たなキーボードカバーが登場しました。
Smart Keyboard FolioにトラックパッドがついたのがMagic Keyboard…というイメージなのですが、実がかなーり方向性が異なる別物ということに、買ってから気づきました。なので、以前の両製品のレビューと合わせて、これらを比較していきます。
基本的には、どっちか片方を買うだけで充分であーるっ!
Magic Keyboardとは?
■Magic Keyboardってなに?
iPad史上最高に打ちやすいキーボードとトラックパッドを搭載した、まさに“魔法”のキーボードカバー。
■価格
- 11インチ:31,800円(税別)
- 12.9インチ:37,800円(税別)
Smart Keyboard Folioとは?
■Smart Keyboard Folioってなに?
もはやおなじみになってきた、キーボードとスタンド機能を持ったカバー。
■価格
- 11インチ:18,800円(税別)
- 12.9インチ:20,800円(税別)
両キーボードカバー機能比較
今回は11インチのiPad Pro用で比較していくよー!
【比較1】サイズ・質量
Magic Keyboard (11インチ用) |
Smart Keyboard Folio (11インチ用) |
|
サイズ | 248×195×16mm | 248×179×15mm |
質量 | 593g | 295g |
Magic Keyboard・Smart Keyboard Folioのサイズと質量比較。
※サイズ・質量ともに実測値。
サイズはMagic Keyboardのほうが、フローティングカンチレバーのぶん、ちょっと奥行きが長くなっています。あとは、純正のカバーなので当然、基本的なサイズに関しては一緒になっています。
重さに関しては両者かなり違いがあり、圧倒的にMagic Keyboardのほうが重たいです。その重さ、Smart Keyboard Folioの2倍。ちなみに、Magic Keyboardの重さはiPad Pro 11インチよりもヘビーです。まさに重量級。
【比較2】インターフェース
Magic Keyboard | Smart Keyboard Folio | |
Smart Connector | ○ | ○ |
USB Type-C | ○ | ○ |
Magic Keyboard・Smart Keyboard Folioのインターフェース比較。
Magic KeyboardもSmart Keyboard Folioも、どちらもSmart Connectorで通信や電源供給を行って駆動する方式。
Magic Keyboardのみ、USB Type-Cが本体に搭載されています。ただ、このUSB Type-Cポートは“給電専用”で、このポートを用いてデータ通信は行なえません。
【比較3】キーボード・トラックパッド
Magic Keyboard | Smart Keyboard Folio | |
キーストローク | 1mm | 0.5mm |
キーサイズ¹ | 1.6cm | 1.5cm |
キーピッチ | 2mm | 3mm |
バックライトキーボード | ○ | - |
トラックパッド | ○ | - |
Magic Keyboard・Smart Keyboard Folioのキーボード・トラックパッド比較。
¹Aキーのサイズ。
大前提として、Magic Keyboardにのみトラックパッドが搭載されています。なお、このトラックパッドはマルチタッチジェスチャー対応で、Macライクなジェスチャー操作も可能となっています。
各キーボード性能は上表のとおりで、キーボード性能は圧倒的にMagic Keyboardのほうが上。
そもそも、キーの素材も違う(Magic Keyboard:プラスチック・Keyboard Folio:ファブリック)ので、ここは好み関係なくMagic Keyboardのほうが優れていると言えるはずです。また、Magic Keyboardのキーボードにはバックライトが搭載されており、暗闇で光る(自動調光可能)のみアドバンテージの1つ。
【比較4】スタンド機構
Magic Keyboard | Smart Keyboard Folio | |
角度調整 | 無段階 | 2段階 |
スタンド角度 | 54°〜103° | 55°・70° |
Magic Keyboard・Smart Keyboard Folioのスタンド機構比較。
Magic Keyboardのスタンド機構は、『フローティングカンチレバー』というものを採用しており、54°〜103°(実測値)の間で無段階に調節可能。なので、MacBookライクな角度調整ができるようになっています。
Smart Keyboard Folioのスタンド機構は、マグネットでカチっと嵌めるタイプ。角度は2段階で55°と70°(ともに実測値)となっています。
【比較5】その他
ここからは、スペック的な比較ではなく、実際に両方使ってみて、それぞれに感じた事項を書いていきます。
Magic KeyboardはYogaらない
Magic Keyboardのレビュー記事でも書いたのですが、Magic Keyboardはキーボードカバーを180°回転させて利用できません。
なので、Magic Keyboardをタブレット的に利用したいと思った場合は、iPad ProをMagic Keyboardから外して利用する必要があります。イメージ的には、デタッチャブルタイプの2in1パソコンのような感じ。
対して、Smart Keyboard Folioは、キーボードカバーを180°回転させて利用できるので、そのままタブレットとして使えます。
Apple Pencilとの親和性
iPad Proをメモ書きやお絵描きに使うのであれば、気になるのがApple Pencilとの親和性。
正直、どちらもApple Pencilに最適化されているかと聞かれれば、なんとも微妙な感じ。ただ、間違いなく言えるのは、Magic KeyboardとApple Pencilの相性は微妙ということ。
前述のとおり、Magic Keyboardは本体が180°回転させてタブレット状態で利用できないので、Apple Pencilを使うとなると、一度iPad ProをMagic Keyboardから外して利用する必要があります。つまり、Magic KeyboardとApple Pencilの共存は厳しめ。
Smart Keyboard Folioも、さしてApple Pencilとの相性が良いほうではないのですが、180°回転させて利用可能なことや、裏ワザ的に上画像のような方法が使える(ただし、ソフトウェアキーボードが使えない)ので、まだマシかと。
余談ですが、そういうこともあり、私は『イージーラッパー』というのを使って、これでiPad Proに角度をつけて使っています。
それぞれに向いている人
それでは最後に、Magic Keyboard・Smart Keyboard Folioのそれぞれに向いている人を考えて、今回は終わりにしたいと思います。
Magic Keyboardに向いている人
- Apple Pencilを使わない人。
- UMPCなMacとして使いたい人。
- トラックパッドが欲しい人。
Magic Keyboardに向いている人を端的に言うと、iPad Proをあまりタブレットとして使わない人という感じ。
もちろんタブレットとしても使うけれど、基本的にはUMPCのようなMacBookと思って使う人に向いているはずです。もしくは、タブレットとして使う場合に、iPad Proを外して使うことに面倒さを感じない人でしょう。あとは、Apple Pencilに興味がない人。
Smart Keyboard Folioに向いている人
- Apple Pencilを使う人。
- iPadの延長としてキーボードを拡張したい人。
- トラックパッド不要な人。
Smart Keyboard Folioに向いている人を端的に言うと、iPad Proをタブレットとして使う人という感じ。
キーボードは欲しいけれど、オマケぐらいで充分という人にはこちら。また、Magic Keyboardよりも圧倒的に軽いので、iPadに軽さを求めるなら、Smart Keyboard Folio一択でしょう。Apple Pencilに向いている…とは思えないのですが、使えないというわけではありません。
まとめ「まったく別物のキーボードカバー」
そういうわけで、
の両方を比較してみました。
比較して分かることは、同じApple純正のキーボードカバーだけど、まったくの別物で、用途や目的によって使い分けないとダメということ。つまりは、どちらが優れているというものではありません。なので、購入時はしっかり目的を考えた上で購入することをおすすめします。
お絵描きという面だと、どっちも向いていない気が…!?
おまけ
2つとも買うと、5万円もするのが…ねー。
無印iPadが買えてしまう価格とは一体……。
どっちも価格はユーザーアンフレンドリーやんね。
信者力が試される価格設定ですなー。
おわり
ざっくり結論を言っちゃうと…
って、感じの棲み分けになる気がするっ!