- ついに出た。100W出力対応のUSB PD充電器!
- USBが合計4ポートあって使いやすい!
- まさに窒化ガリウム半導体と技術の賜物だ!
手のひらサイズで100Wの衝撃…!!
クラウドファンディング発のUSB PD充電器、TUNEWEAR『TUNEMAX 100W GaN』をレビュー。窒化ガリウム(GaN)半導体採用で、100W出力にもかかわらず、クレカサイズと超小型。しかも、USBはAとCで合計4ポート。うーん、これこそ新時代のUSB PD充電器。
これでUSB PDの最大電力供給量まで来たわけやね!
予想どおり、2020年はGaN主流ですわね。
目次
TUNEWEAR『TUNEMAX 100W GaN』って?
TUNEMAX 100W GaNってなに?
窒化ガリウム半導体採用。クラウドファンディング発、クレカサイズで最大100Wまで電源供給可能なUSB PD充電器。
- 小型なのに100WのUSB PD対応。
- USBが合計4ポート。
- USB-AとUSB-Cの両方搭載。
- Quick Charge 3.0急速充電対応。
- USB PDからQC 3.0が出ている。
MacBook Pro 16インチへ向けたUSB PD充電器の決定版…かもっ!?
本体チェック
TUNEMAX 100W GaNのサイズは 85.3×60.8×28.9mm 。重さは208g。
窒化ガリウム(GaN)半導体を採用していることにより、100WのUSB PD出力に対応しながら、このサイズ感に収まっています。うーん、すごい。
表も裏も“TUNEWEAR”ロゴがちらり。
最近でこそ、いろいろなメーカーがApple製品向けのアクセサリーをローンチしていますが、iPod時代からのAppleユーザー的には、TUNEWEARというメーカーにとりわけ馴染みがあったりするところ。いわゆる、“古参メーカー”ということです。
■インターフェース
- LEDインジケーター
- USB Type-C ×2
- USB Type-A ×2
TUNEMAX 100W GaNに搭載されているポートは、USB Type-Aが2つ、USB Type-Cが2つの合計4つとボリューミー。
仕様を見ると、USB Type-C(USB PD)が1ポート単体でも、100WのUSB PD出力が可能とのこと。これなら、MacBook Pro 16インチも余裕で充電できますな。そうそう、Surface Book 2 15インチも充電できました。
■インターフェース
- ACプラグ
TUNEMAX 100W GaNのACプラグは、スイングプラグで折りたたみ可能。
ACプラグの下には、本製品の仕様が記載されています。クラウドファンディング発ですが、日本向けに発売されるプロダクトなので、しっかりとPSEマークがプリントされています。
上面は特にナシ。
下面も特にナシ。
うーむ、なかなかにスッキリしたデザインですな〜。
付属品チェック
■TUNEMAX 100W GaNの付属品一覧
- 取扱説明書
- キャリングポーチ
TUNEMAX 100W GaNには、嬉しいキャリングポーチが付属。
キャリングポーチは、スエード素材で素材感も良き。モバイルバッテリーにキャリングポーチが付属していることはあるけれど、USB PD充電器に付属しているのは珍しいかも。キャリングポーチの生地自体も肉厚で良さげ。
使ってみた
USB PDが100Wの衝撃
ついに…という感じなのですが、TUNEMAX 100W GaNのUSB Type-Cポートが出力できる最大電力は100W。そう、USB PDが規格している電源供給の最大量に到達しているのです。うーん、ここまで来ましたか。
ここでキモなのが、USB Type-Cポート1つからでも100W供給可能ということ。なので、USB PDの規格内に収まっているデバイスであれば、どれだって充電や給電できることになるわけです。
そういうわけなので、96WのMacBook Pro 16インチも、ちゃんと充電できました。
TUNEMAX 100W GaNが100Wの電源供給ができるので、単純に引き算したら充電できるのは当たり前のこと。ただ、iPadやMacBook Airならまだしも、16インチクラスの大型ノートパソコンを充電するのって、本当に大変だったのです。充電器を選ぶ選ぶ…。
さすがに、MacBook Pro 16インチをフルパワーで充電しようとすると、他のデバイスが充電できなくなってしまう(一応、4Wは余る)のは仕方なし。とはいえ、実際のところは、MacBook Pro 16インチを充電しながら、iPhone 11 Proぐらいなら充電できます。
USBが4ポートは頼もしい
100WのUSB PD出力ができることと合わせて、良きと思うポイントなのが、USBポートがAとC合わせて4ポートもあるということ。
USB-C(1) | USB-C(2) | USB-A(1) | USB-A(2) |
100W | - | - | - |
- | 100W | - | - |
- | - | 18W | - |
- | - | - | 18W |
65W | 30W | - | - |
- | 80W | 18W | - |
80W | - | 18W | - |
- | - | 12W | 12W |
45W | 30W | 12W | 12W |
各USBポート利用時の最大電源供給量。
複数のUSBポートを用いたときは、上表のような電源供給の分配がされるようになっており、MacBook Pro 13インチぐらいなら、4ポート全部使っても充電できました。その際は、上表に倣って、USB Type-Cに1ポートめと接続するのが良いでしょう。
窒化ガリウムでトランプサイズ
もはや、USB PD充電器に『窒化ガリウム(GaN)』半導体を用いることは、USB PD充電器界隈ではトレンドになってきているはず。裏を返せば、それくらいイノベーティブな半導体なわけでして。
半導体に窒化ガリウムを用いることで、発熱や電力ロスを減らすことができるのですが、まさか100Wも電力供給できる充電器がこのサイズに収まるとは、数年前までは夢にも思わなかったです。しかも、USBという高汎用性な規格で。うーん、技術の進化とは凄い。
補足
■USB PDから出力されている急速充電規格
- Quick Charge 3.0
- Samsung AFC
- HUAWEI FCP
- HUAWEI SCP
TUNEMAX 100W GaNのUSB Type-Cポートは、USB PDに対応しているのですが、Quick Charge 3.0・Samsung AFC・HUAWEI FCP・HUAWEI SCPという、他の急速充電プロトコルも出力されているようです。ご参考までにどうぞ。
Revision | Power Delivery 3.0 |
PDO | 5V・3A 9V・3A 12V・3A 15V・3A 20V・5A |
TUNEMAX 100W GaNのPDO。
TUNEMAX 100W GaNのPDOは上表のとおり。
スペックシートに記載されている出力と同様のPDOが検出できました。こちらも、購入時の参考にしてみてください。
まとめ「100W出力対応なのに圧倒的コンパクト!」
今回のTUNEWEAR『TUNEMAX 100W GaN』のレビューを総括すると…
- USB PDのMaxである100W出力対応
- USBが4ポート搭載で使いやすい
- 窒化ガリウム採用で高出力なのにカードサイズ
- USB PDはピュアに出力してほしかった
という感じです。
専門的なことでいえば、USB PDは純粋にUSB PDだけを出力してほしかったところですが、それ以外は不満なし。100W出力で窒化ガリウム採用なので、これからのUSB PD充電器のマイルストーン的存在になってきそうです。まる。
ハイエンドノートパソコンを使っているなら、TUNEMAX 100W GaNって感じですなー!
おまけ
たぶん、Navitas SemiconductorのGaNを使ってるのかなー!?
…何それ?
GaN半導体を製造しているメーカーですわね。
そうそう!
GaNFastあたりが使われてるのかなって予想してるんだよねー。HYPERのほうは、Navitas Semiconductorから提供を受けてるし。
おわり
ついに、20V・5AのUSB PD充電器が出たー!