- Surface Pro Xの購入を現実的では見送った!
- ギーク的にはこのスペックで14万円強は高すぎる!
- 高いと思うのは私の用途ではお門違いだったから!
誰向けの何?その答えも考える。
ARMなSurfaceこと、『Surface Pro X』が予約開始し14日発売となった。価格は約14万円から。従来の64bitアプリが動かない、OpenGLも動かない、CPUもSurface Goに毛の生えた程度…。凄く面白そうで魅力的だけど、やっぱりSurface RTの悪夢が……。
ARMにどう価値を見出すかですわね。
ねこさん向きではないやんね…。
目次
Surface Pro Xについて
とりあえず、本題に入る前に『Surface Pro X』について簡単におさらいしてみます。
スペック
Surface Pro X | |
OS | Windows 10 |
SoC | Microsoft SQ1 |
GPU | Adreno 685 |
RAM | 8GB(LPDDR4x) 16GB(LPDDR4x) |
ROM | 128GB(NVMe SSD) 256GB(NVMe SSD) 512GB(NVMe SSD |
画面サイズ | 13″(3:2) |
画面解像度 | 2,880×1,920 |
カメラ | フロント:5.0MP リア:10.0MP |
Wi-Fi | Wi-Fi 5(802.11ac) |
Bluetooth | 5.0 |
LTE | ○(LTE Advanced Pro) |
タッチパネル | 10点マルチタッチ |
デジタイザーペン | Surface Slim Pen |
インターフェース | USB 3.2 Gen.2 Type-C ×2 Surface Connect ×1 Type Cover Pogo pin ×1 nanoSIM ×1 |
バッテリー | 最大13時間 |
本体サイズ | 287×208×7.3mm |
質量 | 約774g |
備考 | Firmware TPM Windows Hello(顔認証) Surface Dial対応 |
Surface Pro Xのスペック。
Surface Pro Xのスペックで注目したいのは、CPU(SoC)が従来のx86アーキテクチャーではなく、ARMアーキテクチャーということ。つまり、一般的なパソコンに組み込まれるIntelやAMDのCPUではなく、スマートフォンに組み込まれるようなCPUが使われているというわけなのです。
価格
Surface Pro X本体
RAM:8GB ROM:128GB |
RAM:8GB ROM:256GB |
RAM:16GB ROM:256GB |
RAM:16GB ROM:512GB |
税込142,780円 | 税込164,780円 | 税込204,380円 | 税込241,780円 |
Microsoft StoreでのSurface Pro Xの販売価格。
Surface Pro Xの販売価格はモデルごとに異なり、一番下のモデルで税込142,780円となっています。なお、CPUに関してはどのモデルも同様で、RAMとROM(SSD)の容量ごとにラインナップが分かれているという構成になっています。
アクセサリー
Surface Pro X Signature Keyboard with Slim Pen Bundle | Surface Pro X Keyboard Type Cover | Surface Slim Pen |
税込32,560円 | 税込18,040円 | (144.99ドル) |
Microsoft StoreでのSurface Pro X対応アクセサリーの販売価格。
Surface Pro Xはキーボードやデジタイザーペンが別売りとなっているので、別途上表で掲載したアクセサリーが必要になってきます。なお、『Surface Pro X Signature Keyboard with Slim Pen Bundle』には、最初から『Surface Slim Pen』が付属しています。
Surface Pro Xの購入を見送った理由
#MicrosoftEvent Live - YouTube
昨年のSurface Eventで発表されてから、Surface Pro Xが気になっており、正直ほとんど購入するつもりでいました。
しかし、今回の国内向けの価格発表を受け、再度検討した結果、とりあえずはSurface Pro Xの購入を見送ることにしました。面白くて魅力的なデバイスではあるという前置きをした上で、飛びついて購入することを見送った理由を話していきます。
あら?買わないですか?
うーん、気にはなるけど扱いが難しいからねー。
【理由1】動かないソフトが多い
1つめの理由は、ARMアーキテクチャー搭載なので、動かないx86アーキテクチャー対応ソフトが出てくるということ。
x86アーキテクチャー | ARMアーキテクチャー | |||
64bit | 32bit | 64bit | 32bit | |
動作 | - | ○ | ○ | ○ |
Surface Pro Xのアプリ動作対応状況。
とどのつまり、現在主流のx86アーキテクチャーの64bitアプリ(x64アプリ)については動作しないということです。なお、32bitアプリ(x86アプリ)に関してはエミュレートして動作してくれます。
私がWindowsで利用するアプリを再確認すると、ストアアプリはほぼ0で、しかも64bitアプリ(x64アプリ)が大半でした。なので、Surface Pro Xを購入しても、私の環境だと何もできない子になってしまうのです。
【理由2】スペック比で考えても高い
2つめの理由は、CPUのスペックを考えると、どう考えてもコスパが悪くなってしまうこと。
PC Watchによると、Microsoft SQ1のスペックは、Surface Goに搭載されている『Intel Pentium 4415Y』よりも少し上回っている程度。当然、Core iシリーズよりも下のスペックになってきます。
ところが価格を考えると、
- Surface Pro X本体:142,780円
- Surface Pro X Signature Keyboard with Slim Pen Bundle:32,560円
となり、ペンもキーボードも揃えると合計で175,340円になってくるのです。た、高い。
Surface Pro Xの価格が適正かどうかは人それぞれですが、CPUという側面だけで考えると動作アプリの少なさも相まって、お世辞にもコスパが良いとは言えなくなってしまいます。もちろん、ディスプレイの美しさやLTE対応は捨てがたいですが。
スペック的にはしょっぱい端末…かもっ!?
Surface Pro Xの魅力はLTE接続
WIREDのレビュー記事では「You should not buy one.」(買うべきではない)なんて言われる始末のSurface Pro X。
個人的にはスルー濃厚なSurface Pro X。価格が高すぎるのはあるけれども、製品そのものに関してはそこまで酷評されるものでもないとも思っています。
…なんというか、Surface Pro X自体が、私のようなIllustratorやPhotoshopをゴリゴリつかうギークに向けたものではないという感じ。そう、ただ単に私の用途とは噛み合わないだけなのです。
Surface Pro Xの魅力として、本体だけで常時LTE接続できるというものがある。
Windows機だけど、スマホのように軽快に“どこでもコンピューティング”をしたい人こそ、このSurface Pro Xを買うべき人なのでしょう。つまり、最初から法人のビジネスパーソン向けであって、私のようなギークが「高い!」とか「なにこれ?」というのはお門違いだったのかもしれません。
Windowsというイメージが先行してあれこれ言われがちですが、きっとMicrosoft版Chromebookといった趣なのかもしれません。Illustratorなどは動かないけど、軽快動作と高いセキュリティーが魅力な文教・法人向けなデバイスという立ち位置ですね。
私が買っても無用の長物になるだけ、という結論になったであーる。
いわゆるビジネスパーソンではないですからね。
まとめ「ARMでXなSurface Proはギーク向けではない」
そもそもSurface Pro Xは、私のようなギークが、従来のパソコンのようにあれこれしたいを実現するような端末ではないということでしょう。
だからこそ、Microsoftは『Surface Pro 7』と『Surface Pro X』という2ライン構成にしているわけです。普通のパソコンとして利用したい人は、素直にSurface Pro 7を買うべきでしょう。一般販売はしますがSurface Pro Xは、あくまで法人向けな気がします。
そのためのProシリーズの棲み分けだろうからねー。
おまけ
そう考えると、一般販売しなくてもよさそうな気がしますわね。
うーむ、それはそれでギークが騒ぐからじゃないかなー!?Microsoft的にも、ARM版Windowsを浸透させたい狙いもありそうだし…。
Galaxy Book Sとかもあるわけやもんね!
iPadやChromebookが持っているシェアを取りたいのかもだねー。
おわり
言いたくないけど、14万円出すなら素直にSurface Pro 7にしたほうが…。