- Androidスマートフォンを音楽プレーヤーとして迎え入れた!
- DAPスマホとして選んだのは『Xperia 1 II』!
- これはワイヤレス派のWALKMANと言っても過言ではないぞ!
今回は成功編。
音楽プレーヤー用途として、『Xperia 1 II』というAndroidスマートフォンを購入しました。Xperia 1 II、オーディオ用途として…実に素晴らしい。ですなの。


あ、“成功編”ですわ。

前回の続きやね。
目次
はじめに

■DAP用スマホが欲しい理由
- aptX Adaptiveを利用したいから
- 音楽ストリーミングサービス専用機が欲しいから
- Android搭載DAPがモッサリしているから
音楽プレーヤー専用機としてAndroidスマートフォンを購入した理由。それは、音楽ストリーミングサービス(SpotifyやAmazon Music HD)とワイヤレスイヤホン/ヘッドホンで“ラフ”に音楽を楽しめる環境を構築したかったため。
とはいえ、スマートフォンだからといって音質を捨てるのは嫌。なので、いわゆる『ハイレゾ』は欠かせないわけです。そうなると、ワイヤレスで楽しむためには『aptX Adaptive』(48kHz/24bit)や『LDAC』(96kHz/24bit)に対応している必要がある。LDACはエンコーダがAOSPに寄贈されているため、大半のAndroidスマートフォンが対応していますが、ことaptX Adaptive対応となると、急に対応機種が絞られてきます。
そこで白羽の矢が立ったのが、今回購入したSonyの『Xperia 1 II』だった…というわけです。

WALKMAN(NW-ZX500)も持ってるんだけど、ゴリゴリにストリーミングサービスを使うには、スペックとバッテリー持ちがイマイチなんだよねー。

だから、音楽のソース別でデバイスを分けるわけやね?

そういうことあーるっ!
OPPO Reno3 Aを買ったけど失敗した

そういう経緯があって、良さげなAndroidスマートフォンを漁っていた矢先、『OPPO Reno3 A』の開発者向けモードにaptX Adaptiveが表示されていたので購入しました。
ところが、このOPPO Reno3 A、実はaptX Adaptiveには非対応だったのです。要するに、開発者向けモードにaptX Adaptiveが表示されていただけ。あくまで“表示”だったのです。“対応”ではありません。

これが“失敗編”だったのだ……。
これだと、aptX Adaptiveに対応したAndroidスマートフォンを音楽プレーヤーにする…という当初の目的を達成できない。そこで本稿の主役である『Xperia 1 II』を急遽買い直したというわけなのです。

これも経験ですわね。

ちゃんと実機検証すべきって、教訓にはなったよねー。
Xperia 1 IIを買ったら成功した

そういうわけで、最初は買うつもりがなかったのですが、Sonyのスマートフォン『Xperia 1 II』を買いました。
Xperia 1 II | ||
---|---|---|
メーカー | Sony | |
OS | Android 10 | |
SoC | モデル | Qualcomm Snapdragon 865 |
CPU | Kyro 585 | |
GPU | Adreno 650 | |
DSP | Hexagon 698 | |
RAM | 12GB | |
ROM | 256GB | |
ディスプレイ | 画面パネル | OLED |
画面サイズ | 6.5インチ | |
画面解像度 | 1,644×3,840 | |
カメラ | フロント | 8MP(f/2.0) |
リア(超広角) | 12.2MP(f/2.2) | |
リア(標準) | 12.2MP(f/1.7) | |
リア(望遠) | 12.2MP(f/2.4) | |
ToF | ○ | |
ネットワーク | 無線LAN | Wi-Fi 6 (IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax) |
Cellular | 5G Sub6 4G FDD-LTE 4G TD-LTE 3G W-CDMA 2G GSM |
|
Bluetooth | Ver. | Bluetooth 5.1 |
コーデック | SBC AAC aptX aptX HD aptX Adaptive LDAC |
|
バッテリー | 4,000mAh | |
インターフェース | データ | USB 3.1 Type-C |
ビデオ | - | |
オーディオ | 3.5mmステレオミニジャック | |
ネットワーク | nanoSIM ×2*1 | |
その他 | Qi NFC FeliCa microSDXCカードスロット*1 |
|
サイズ | 72×166×7.9mm | |
質量 | 181g | |
備考 | 生体認証 | 指紋認証 |
防水防塵 | IP68 | |
その他 | Hi-Res Audio対応 Hi-Res Audio Wireless対応 DSEE Ultimate搭載 Dolby Atmos対応 |
Xperia 1 II《XQ-AT42》のスペック
*1microSDXCとの排他的デュアルSIM仕様。
一時期のXperiaは“暗黒期”に入っていたのですが、この『Xperia 1 II』のスペックやデザインは、まさにAudio-Visualに強いSonyらしいスマートフォン。
リアカメラは超広角・標準・望遠という今どきな3カメラ構成。そこにAF強化のためのToF(3D iToF)が追加で搭載されている。…というのは、他社のハイエンドスマートフォンでもあること。なのですが、Xperia 1 IIでは、レンズにZEISS Lensを採用していたり、処理エンジンにBIONZ X for mobileを採用していたり、と随所に同社の一眼カメラ『α』らしいエッセンスが加わっている。しかも、標準レンズのセンサーが1/1.7型と少し大きいのも良き。『Photography Pro』というカメラアプリも使えることから、かなりカメラ好きにはウケる構成になっています。

しっかり設定して撮影する人からすると、スマートフォンの中でもトップクラスの写りを出してくれる印象かなー。ま、カメラはあまり使わないけど……。

え……!?

お目当てのオーディオ機能については、おそらくこれ以上のスマートフォンはないと言えるレベル。DAC内蔵のLG機と双璧をなす音質でしょう。
Xperia 1 IIの『ハイレゾ』は、日本オーディオ協会の認証済み(Hi-Res AudioとHi-Res Audio Wirelessの両認証)のもの。WALKMANでおなじみの『DSEE Ultimate』というアップコンバート機能も搭載。3.5mmステレオミニジャック出力でのS/N比が良くなるように作られている模様。
このXperia 1 IIを、オーディオ目的で買うユーザーがどれくらい存在するのかは分からないですが、まさにオーディオ派なら買って損はナシと言えるスマートフォンになっている、というわけなのです。価格がSIMフリー版で14万円弱…と、高価なスマートフォンなのですが、Sonyらしい玄人が好むテクノロジーが詰まった感がたまらなかったりします。

モバイルなワイヤレスオーディオを極めるなら、やっぱりXperia 1 IIだったわけですなー。行き着く先は皆一緒っ!
Xperia 1 IIの感想
aptX AdaptiveとTWS Plusの両対応
OPPO Reno3 Aで失敗した件があったので、今回はソニーストアまで足を運んで確認して買ってきました。なので、購入前から把握していたのですが、『aptX Adaptive』と『True Wireless Stereo Plus(TWS Plus)』の両方に対応している点が実に素晴らしい。
実は、Xperia 1 IIとLG V60 ThinQ 5Gの二択でかなり悩んだのですが、TWS PlusがLG V60 ThinQ 5Gでは非対応だったので、Xperia 1 IIを選んだというのもあったりします。Xperia 1 IIにはDSEE Ultimateもあるので、ワイヤレスイヤホン/ヘッドホン中心で使うなら、個人的にはXperia 1 IIのほうがおすすめ。
完全ワイヤレスイヤホン界隈では、すでに『TrueWireless Mirroring』に移行しつつあるのですが、いまだにTWS Plus対応機種も多い。しかも、aptX Adaptiveはライセンシーが発生するので、搭載を見送っている完全ワイヤレスイヤホンも多い。そうなると『aptX』コーデックに頼る必要が出てくるのですが、そうなるとTWS Plusが非対応のスマートフォンだと旨味がなくなってくるわけでして……。

全部Qualcommありきだけどねー。
とにかく、そのような面倒くさいBluetoothコーデック界隈を神経質に考えるのはつらい。ならば、スマートフォンベンダーの独自コーデックを除く、全部のBluetoothコーデックを対応しているのがベストなのです。ですなの。
192kHz/24bitにネイティブ対応
Xperia 1 IIは、『Amazon Music HD』をフルに楽しむために導入したフシもあるので、DACを使わずにネイティブで192kHz/24bitの音質で出力できるというのが嬉しい限り。
音楽ストリーミングサービス対応のDAPとDACを組み合わせて、さらなる高音質ストリーミング環境を——というのも楽しいのですが、私の中では“楽して高音質で聞く”というのがスマートフォンオーディオのキーコンセプト。なので、ネイティブで192kHz/24bit出しできるというのは、とにかく強烈なアドバンテージなのです。
私のメインスマートフォンはiPhone 12 Pro MaxとGalaxy Note20 Ultraなのですが、端末単体だと両者とも48kHz/24bit止まり。この時点で、Xperia 1 IIを音楽プレーヤー代わりに使うという目的が私の中では完全達成されたのでした。192kHz/24bitネイティブ対応は強い。
DSEE UltimateでもはやWALKMAN
WALKMAN(NW-ZX500)持ちの私からすると、その効果の高さから期待していたのが、音響補正機能である『DSEE Ultimate』の存在。DSEE Ultimateは音楽ストリーミングサービスやワイヤレスヘッドホンでも適用されるとなっているので、まさに自分が求めていた機能だったりします。
Bluetooth接続でDSEE Ultimateを利用する場合には、Bluetoothコーデックが『LDAC』でないといけないので、大半の完全ワイヤレスイヤホンでは使えない。なので、ネックバンド型イヤホンやヘッドホンでの利用に限られてくるわけですが、個人的にはそれでも問題ナシ。DSEE Ultimate目的のときは、『WI-1000XM2』や『WH-1000XM4』を使っていけば万事解決。
この手の“マジック”な音響補正機能は好き嫌いがあるはずですが、スマートフォンとワイヤレスイヤホン/ヘッドホンだけで高音質環境を構築したいズボラな私には、まさに願ったり叶ったり。ここまでお膳立てされれば、ありとあらゆる音楽ストリーミングサービスを活用したくなるってものです。
まとめ「Xperia 1 IIはaptX AdaptiveなWALKMAN」

OPPO Reno3 Aの失敗があって、購入した『Xperia 1 II』。経緯はどうであれ、もっと早く買うべきだったと感じさせてくれるスマートフォンでした。
- aptX Adaptive対応
- TWS Plus対応
- 192kHz/24bitネイティブ
- DSEE Ultimate搭載
…と、もはやXperiaの皮を被ったWALKMAN。
当然、ワイヤード接続の音質はWALKMANの負けるのですが、『aptX Adaptive』と『TWS Plus』に対応しているアドバンテージはワイヤレス派には大きい。
——そう、これはワイヤレス派のためのWALKMANだったのです。

ワイヤードならWALKMAN。
ワイヤレスならXperia。
…っていう使い分けにしていく予定であーるっ!
おまけ

iPhoneで音楽を聞くことも減りそうな予感っ!

あとは非Android機のDAPを買うだけやね!

うぬ!まさにそうだーー!

ああ、こうやって散財していくのですね……。
おわり
しゅ…しゅごい!ペリアは凄い!!