- やっと『強迫性障害』寛解の兆しが見えてきた
- 薬を服用しているだけでは治らない気がする
- 大事なのは生活習慣の改善とマインドセット
ここ数年『強迫性障害』に悩まされていたのですが、やっと「治りそう」という希望の光が。
そこで本稿では、筆者(= 二条ねこ)が自力克服に向けてやっていることや、服用している薬、参考になった本について紹介していきます。
治りそうで何よりですわ。
同じ症状で悩まされている人の助けになれば、やね!
強迫性障害の主症状
- 不潔恐怖
- 確認強迫
- 不完全恐怖
ひとくちに『強迫性障害(OCD)』と言っても症状はさまざまですが、筆者(= 二条ねこ)を苦しめているのは、上記の3つの症状たち。
- とにかく手を洗いたい衝動に駆られる
- ビニール手袋を着用しないと食事ができない
- 外出時に手すり・ドアノブ・吊り革が触れない
- ガスの元栓や玄関の鍵を何度も行ったり来たりして確認してしまう
- 入力した文字が“半角”なのか“全角”なのか分からなくなり何度も確認してしまう
- ファイル名などの末尾に“半角スペース”が入っているような気がして何度も確認してしまう
- 改行や字下げが綺麗に揃っているか何度も確認してしまう
- 命名規則が自分のルールどおりになっているか不安で仕方ない
強迫性障害の中でも、『不潔恐怖』『確認強迫』『不完全恐怖』に悩まされているわけですが、これがとにかく辛いのです。
強迫性障害ではない方から見ると、「そんなことしても無駄なのに」と思うはず。それはまさにそのとおりで、強迫性障害の当事者だって、強迫観念による強迫行為の馬鹿馬鹿しさについては、嫌ほど分かっているのです。強迫行為なんて、やればやるほどストレスが溜まりますし、時間だってかなり浪費してしまいます。でも、馬鹿馬鹿しいと思ってもやめられないのです。何というか、“自分が自分じゃなくなる”という感じ。
つまり、自分のことなのにコントロールできない、ということ。これが余計に心を苦しめるのです。スーダラ節じゃないですが、“わかっちゃいるけどやめられねえ”なのです。ですなの。
スイスイ スーダララッタスラスラ スイスイスイ 〜♪
ふ、古すぎてよく分からないんやけど……。
これは年齢詐称疑惑ですわね。
服用している薬
筆者は強迫性障害による不安症状や鬱を緩和するために、選択的セロトニン再取り込み阻害薬の一種である『レクサプロ』を病院で処方してもらい、それを就寝前に服用しております。ちなみに、カウンセリングは受けていません。一般的な診断と処方のみです。
もし、「私って、強迫性障害かも!?」と自覚しているのであれば、まずは病院に行くことを勧めます。選択的セロトニン再取り込み阻害薬は輸入すれば手に入りますが、エビデンスに基づかない民間療法は危険なので、薬が欲しいのであれば、素直に病院に行きましょう。
選択的セロトニン再取り込み阻害薬は、効果が出るまでに時間を要することで有名ですが、筆者の場合、服用開始してから効果を実感できるようになるまで約6週間ほど要しました。その間、どうしてもメンタルが不安定なときは、頓服として『エビリファイ』を服用していました。
筆者の所感ですが、強迫性障害を薬だけで治そうとするのは難しい気がします。実際、薬だけに頼っていたころは、寛解する兆しが見えなかったので。なので、あくまで薬は治す手助けとして、認知行動療法などで自分の意識を変えていくことが重要だと感じております。つまり、自力で克服するという、強い意志を持たなければならないのです。
自力克服に向けてやっていること
それでは、実際に筆者が強迫性障害の自力克服に向けてやっていることを、カテゴリ別にして紹介していきます。
強迫性障害のロジックを知る
強迫性障害は、不安が浮かんできて強迫行為をやりたくなってしまう『強迫観念』、その不安を打ち消すためにやってしまう行動『強迫行為』、というのがセットになっていることは、ご存じのとおり。ただ、自力克服をするためには、もっと強迫性障害のロジックについて知っておく必要があるのです。
強迫性障害を克服するにあたって、強迫観念が浮かんできても強迫行為をせずに無視する、というのが王道の対処法です。ですが、ここで知っておきたいのが、実際に強迫行為をしていなくても、行動した場面を思い出して自分を納得させようとする『思い出し確認』や、頭の中で行う儀式行為『メンタルチェッキング』をやっていないか、ということ。
この『思い出し確認』や『メンタルチェッキング』も、立派な強迫行為になるので、結果的には強迫行為を無視していることにならないのです。強迫性障害は強迫行為をやればやるほど増強されてしまうので、思い出し確認やメンタルチェッキングをしないことも大切なのです。筆者は、ずっとこのトラップに嵌っていました。
生活習慣を改善する
強迫性障害は『セロトニン』という神経伝達物質の働きが不調になることで、発症すると言われております。だから、選択的セロトニン再取り込み阻害薬が処方されるわけです。
この『セロトニン』ですが、有酸素運動や質の良い睡眠を取ることで活性化できることが分かっています。なので、サーカディアンリズムを整えて、質の良い睡眠を取る。そして、積極的にウォーキングやジョギングをしていくことも重要です。
あと、暇になってしまうと、どうしても強迫観念が浮かんでくるので、できるだけ予定を詰め込んで忙しくするのも手です。つまり、頭に考える隙を作らせない、というわけでして。
完璧主義を捨てる
これが一番大事な気もするのですが、完全無欠の完璧主義を捨てる、ということです。
ミスを極限まで減らして完璧人間を目指しても、人間なのでミスはどこかでします。でも、ミスは気づいたときに修正すればよいのです。もちろん、未然にミスを防ぐのは重要ですが、そこにばっかり気が入ってしまうと、頭がパニックになって余計にミスしてしまいます。
完璧主義でもミスをする人間だもの諦めろ、という心持です。
参考になった本
強迫性障害関連の書籍は山のように出版されておりますが、一番心に響いた本は田村浩二氏の『実体験に基づく強迫性障害克服の鉄則』でした。
同書籍は『強迫性障害克服の鉄則』と題して、当事者がすべきことについて、分かりやすく記述がなされております。なので、強迫性障害について悩んだときのバイブル的に活用しております。
参考になった動画
『カウンセリングルームのどか』を運営していらっしゃる、心理カウンセラーの武田秀隆氏の動画も克服する上で役に立ったので、以下に掲載させていただきます。
まとめ「寛解状態を維持したいのです」
- 詳細に強迫性障害のロジックを調べる
- 有酸素運動や睡眠から生活習慣を改善する
- 完璧主義という思想を捨てる
強迫性障害の寛解まであと一歩、なのでコツコツ前に進んでいくのです。ですなの。
“気にしない気にしない”という考えが大事かもあーる。
おまけ
と、いうわけですな。
いろいろやってきたわけですね。
あとは、ジストニアをどうするかなのであーる。
あー、そっちは残ってるんやね……。
おわり
まだ寛解ではないけど、“あと一歩”のところまで来そうなのであーるっ!