PayPay『100億円キャンペーン』第1弾と第2弾の違い。そこから感じる思惑と今後の課題とは?

PayPay『100億円キャンペーン』第1弾と第2弾の違い。そこから感じる思惑と今後の課題とは?
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衝撃、再び。

PayPayが『第2弾100億円キャンペーン』を2月12日から開始します。そこで第1弾との違いと、今回のキャンペーンで感じたPayPayの思惑を考えていきます。果たして、魅力あるキャンペーンなのでしょうか?

四条ねこ
第1弾とは“仕様”が異なるみたいだねー!?
まの
そうなんですよ。
ねこさんは第1弾参加組だったと思うのですが、前のようなお祭りにはならないと思います。というか、今回はお祭りは“狙ってない”ですね。
さたえり
ど…どういうことなん?

再び登場『100億円キャンペーン』

再び登場『100億円キャンペーン』

PayPayが『第2弾100億円キャンペーン』を2月12日午前9時から開始します。

このニュースは、すでに耳にしている人も多いと思います。メディアでも大々的に取り上げれられていますからね。そういう意味では、事前のプロモーションは成功と言えます。

まの
第1弾については、ねこさんが参加してましたよね?
四条ねこ
うぬっ!
ヤマダ電機でMacBook Proを買ったよー!
Mac購入!ヤマダ電機 × PayPay × 楽天カードでいくら“お得”になるの?

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2018年12月11日
一瞬で終了した『100億円あげちゃうキャンペーン』。

一瞬で終了した『100億円あげちゃうキャンペーン』。

前回の100億円キャンペーン(『100億円あげちゃうキャンペーン』)は、わずか10日間で終了
以前参加した人は知っていると思いますが、サーバーへのアクセス過多、二重決済トラブル、便乗値上げ…とにかく良くも悪くもお祭り感の強いキャンペーンでした。

四条ねこ
私はすでに還元された残高を、Apple Watch購入に使ったよー!

第1弾と第2弾の比較

第1弾と第2弾の比較

さて、今回も“100億円”と謳っているわけですが、前回(第1弾)とは残高バックの概要が大幅に異なるようです。

まの
その違いを簡単な表にまとめてみました。
キャンペーン 第1弾 第2弾
付与率 PayPay残高 20% 20%
Yahoo! JAPANカード 19% 20%
その他のクレジットカード 10% 20%
付与上限 付与上限/1回 1,000円相当 -
付与上限/期間内 5万円相当 5万円相当

PayPay『100億円キャンペーン』の第1弾と第2弾の比較表。

他には、“ガチャ”的要素も違うのですが、こちらは細かく仕様が異なっているので、今回は記載しません。
ガチャは平たく言うと、当選確率が上がり、還元金額が下がった。そして、Yahoo! JAPANカード以外のクレジットカードでは、ガチャに参加できなくなりました。

そして、肝心のPayPay残高バックですが、かなり制約が多くなりました。

まの
それを簡単に説明していきますね。

20%還元はPayPay残高だけ

謳い文句通り20%で還元されるのは、PayPay残高だけ(Yahoo! JAPANカードでも一応20%になる)であり、第1弾時のような楽天カードとの合わせ技は使えなくなりました。

まの
Yahoo! JAPANカードはTポイントで1%付与されるので、合計20%計算ですね。

付与上限は1回1,000円

今回の100億円キャンペーンでは、付与上限が1回あたり1,000円に減額されています。

なので、第1弾時のような高額商品を購入するのには、不向きなキャンペーンです。ガチャを考慮しない場合、5,000円までの買い物が最大限の恩恵を受けられることになります。

四条ねこ
MacBookを購入しても、5,000円還元ってことだねー?
まの
そうなりますね。

キャンペーンから感じる思惑

キャンペーンから感じる思惑

今回の『第2弾100億円キャンペーン』から感じるのは、

  • 多くのユーザーに利用してもらう
  • 『Yahoo! JAPANカード』に入会させる

ということです。

多くのユーザーに利用してもらう

今回の『第2弾100億円キャンペーン』は前述の通り、還元額を下げています。これは裏を返すと、還元される人数が増えたということ。100億円というPayPay側の予算は、そのままですからね。

つまり、今回は“認知”よりも“利用”を取ったということです。

まの
前回の『第1弾100億円キャンペーン』で最大限のバズりはできたので、次は利用してもらうことを目的としたキャンペーンにしている気がします。

第1弾では広告的なイメージがありましたが、第2弾ではその広告効果を活用して、より多くの層に利用・普及してもらう目的があるような気がします。

『Yahoo! JAPANカード』に入会させる

今回は還元率に露骨な差をつけていますが、これは『Yahoo! JAPANカード』に入会させる狙いがある気がします。

PayPay残高チャージでの還元率と『Yahoo! JAPANカード』での還元率。
要するに、他社のサービスではなくPayPay・Yahoo! JAPAN・Softbankのサービスを使って欲しい。ともすれば、顧客データの収集のためかも知れません。

さたえり
分かるんやけど、露骨な気が…。
まの
まぁ、QRコード決済はPayPay以外もありますし、使うも使わないもユーザー次第ですね。

今後の課題

今後の課題

ネガティブなイメージがついているPayPayですが、今後の課題はセキュリティーの強化でしょう。つまり、信頼性の確保です。

そして、利用店舗の拡大。特に個人店舗でのPayPay利用が拡大しないと、完全なキャッシュレス化とは言えないです。ここは、『Origami Pay』が上手にやっている印象です。

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2018年12月5日
まの
すでにQRコード決済が普及している中国とは、ちょっと事情が異なりますし、完全なキャッシュレス化は厳しい気もしますね。

総評:少額決済で一般層向けなキャンペーン

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今回の『第2弾100億円キャンペーン』を一言で表すと、“少額決済で一般層向けなキャンペーン”でしょう。

第1弾のようなお祭りになることもなさそうですし、店舗やサーバーがパニック状態になることはないと思います。おそらく、前回参加した層は、今回はスルーしそうな気がします。

まの
つまり、このキャンペーンこそ“勝負”ですね。
四条ねこ
いつも使うスーパーで使えないからな〜。
まの
結局はそこですね。普及するためには、利用可能店舗を拡大するしかないと思います。

第2弾、4月開催と思っていたのですが…ね。

おまけ

さたえり
最後のはどういうことなん?
まの
秘密です。
四条ねこ
何か知ってたでしょー!?
まの
いえ、ただの推測ですよ。お気になさらず。

おわり

Image:PayPay