衝撃、再び。
PayPayが『第2弾100億円キャンペーン』を2月12日から開始します。そこで第1弾との違いと、今回のキャンペーンで感じたPayPayの思惑を考えていきます。果たして、魅力あるキャンペーンなのでしょうか?
ねこさんは第1弾参加組だったと思うのですが、前のようなお祭りにはならないと思います。というか、今回はお祭りは“狙ってない”ですね。
目次
再び登場『100億円キャンペーン』
PayPayが『第2弾100億円キャンペーン』を2月12日午前9時から開始します。
このニュースは、すでに耳にしている人も多いと思います。メディアでも大々的に取り上げれられていますからね。そういう意味では、事前のプロモーションは成功と言えます。
ヤマダ電機でMacBook Proを買ったよー!
前回の100億円キャンペーン(『100億円あげちゃうキャンペーン』)は、わずか10日間で終了。
以前参加した人は知っていると思いますが、サーバーへのアクセス過多、二重決済トラブル、便乗値上げ…とにかく良くも悪くもお祭り感の強いキャンペーンでした。
第1弾と第2弾の比較
さて、今回も“100億円”と謳っているわけですが、前回(第1弾)とは残高バックの概要が大幅に異なるようです。
キャンペーン | 第1弾 | 第2弾 | |
付与率 | PayPay残高 | 20% | 20% |
Yahoo! JAPANカード | 19% | 20% | |
その他のクレジットカード | 10% | 20% | |
付与上限 | 付与上限/1回 | 1,000円相当 | - |
付与上限/期間内 | 5万円相当 | 5万円相当 |
PayPay『100億円キャンペーン』の第1弾と第2弾の比較表。
他には、“ガチャ”的要素も違うのですが、こちらは細かく仕様が異なっているので、今回は記載しません。
ガチャは平たく言うと、当選確率が上がり、還元金額が下がった。そして、Yahoo! JAPANカード以外のクレジットカードでは、ガチャに参加できなくなりました。
そして、肝心のPayPay残高バックですが、かなり制約が多くなりました。
20%還元はPayPay残高だけ
謳い文句通り20%で還元されるのは、PayPay残高だけ(Yahoo! JAPANカードでも一応20%になる)であり、第1弾時のような楽天カードとの合わせ技は使えなくなりました。
付与上限は1回1,000円
今回の100億円キャンペーンでは、付与上限が1回あたり1,000円に減額されています。
なので、第1弾時のような高額商品を購入するのには、不向きなキャンペーンです。ガチャを考慮しない場合、5,000円までの買い物が最大限の恩恵を受けられることになります。
キャンペーンから感じる思惑
今回の『第2弾100億円キャンペーン』から感じるのは、
-
多くのユーザーに利用してもらう
-
『Yahoo! JAPANカード』に入会させる
ということです。
多くのユーザーに利用してもらう
今回の『第2弾100億円キャンペーン』は前述の通り、還元額を下げています。これは裏を返すと、還元される人数が増えたということ。100億円というPayPay側の予算は、そのままですからね。
つまり、今回は“認知”よりも“利用”を取ったということです。
第1弾では広告的なイメージがありましたが、第2弾ではその広告効果を活用して、より多くの層に利用・普及してもらう目的があるような気がします。
『Yahoo! JAPANカード』に入会させる
今回は還元率に露骨な差をつけていますが、これは『Yahoo! JAPANカード』に入会させる狙いがある気がします。
PayPay残高チャージでの還元率と『Yahoo! JAPANカード』での還元率。
要するに、他社のサービスではなくPayPay・Yahoo! JAPAN・Softbankのサービスを使って欲しい。ともすれば、顧客データの収集のためかも知れません。
今後の課題
ネガティブなイメージがついているPayPayですが、今後の課題はセキュリティーの強化でしょう。つまり、信頼性の確保です。
そして、利用店舗の拡大。特に個人店舗でのPayPay利用が拡大しないと、完全なキャッシュレス化とは言えないです。ここは、『Origami Pay』が上手にやっている印象です。
総評:少額決済で一般層向けなキャンペーン
今回の『第2弾100億円キャンペーン』を一言で表すと、“少額決済で一般層向けなキャンペーン”でしょう。
第1弾のようなお祭りになることもなさそうですし、店舗やサーバーがパニック状態になることはないと思います。おそらく、前回参加した層は、今回はスルーしそうな気がします。
第2弾、4月開催と思っていたのですが…ね。
おまけ
おわり
Image:PayPay