35億…じゃなかった。
QRコード決済サービスの『PayPay』の『100億円あげちゃうキャンペーン』が13日で終了しました。結局、わずか10日で終了したわけですが、いろいろ思うことがあるわけで…。
ただ、今回の“お祭り”で問題点も浮き彫りになった気がします。
目次
PayPay祭りが12月13日で終了
QRコード決済サービスPayPayの“100億祭り”こと『100億円あげちゃうキャンペーン』が、12月13日に還元総額が100億円に達したとのことで、キャンペーンの終了がアナウンスされました。
このキャンペーンは、本来ならば2019年3月31日までのはずでしたが、還元率20%の“還元砲”により、わずか10日のキャンペーンに終わりました。
なお、『100億円あげちゃうキャンペーン』は終了しましたが、PayPay運営側は、新たなキャンペーンの実施を予定しているそうです。ただ、これが再度の“100億祭り”になるかは、今のところは不明です。
私はSoftbank系列のことだから、もう一発ぐらいはしそうだと思うなー。
祭りの裏での出来事
さて、今回の“100億祭り”で密かに問題になっていたのが、“店舗の便乗値上げ”です。
実際に全店舗に赴いたわけではないので、何とも言えない部分は多いです。
しかし、一部販売店では、本キャンペーンに合わせて商品の値上げがされていたとの報告もあります。そして当然、キャンペーンが終了すると元の値段に…そんな感じです。
MacBook Proの価格を見てみると、最安値の販売店(大手家電量販店ではない)の販売価格が、100億祭り終了したと同時に下がっていました。
ですので、便乗値上げは別として、他店の販売価格に影響が多少なりともあったと言えるのかも知れません。
PayPayを使ってみて思うこと
ヨドバシカメラで使えない
おそらく、家電やゲームを購入した人は思ったはずなのですが、現時点でPayPayは『ヨドバシカメラ』では使えません。
ヨドバシカメラが加盟店になれば“最強”だと思うのですが、おそらく同社の『GOLD POINT CARD +』との兼ね合いがありそうです。
また、ビックカメラに比べて使える電子マネー決済が少ないことからも、ヨドバシカメラ自体が割と慎重派なのかも知れません。
アクセス集中対策は必須
100億祭りでアクセス過多が断続的に続いたわけですが、どうやらPayPayのシステムは現時点で高負荷に弱そうな印象を受けます。
キャッシュレス化を加速させて、QRコード決済で覇権を握りたいのならば、システムの高速化・安定化が急務だと感じます。
楽天ペイやOrigami Payとの差別化
いくらPayPayで加盟店が多いと言っても、実際のところは競合の『楽天ペイ』や『Origami Pay』と似たような感じです。要するに、大手チェーン店ばかりということ。
QRコード決済の“戦国時代”で勝つならば、どれだけ個人経営の店舗で加入してもらうかがカギでしょう。
自国の通貨(日本円)の信頼性も高いですし、島国たる“ガラパゴス文化”も起因しているのかも知れませんね。
今回、PayPayはバラまきキャンペーンで普及を図ったわけですが、このキャンペーンに参加した層が若年層ばかりだと、思ったよりもパンチ力はないのかも知れません。(当然、メディアによる宣伝効果は多いですが)
100億祭りの“後”が最大の正念場
『100億円あげちゃうキャンペーン』で、QRコード決済を知らない人までもが『PayPay』という言葉を知ることになりましたが、正念場はキャンペーン終了後のここからでしょう。もっと言うと、ポイント還元後からが勝負です。
キャンペーンが“旨い”からPayPayを使うのではなく、“革新的で使いやすい”から使うになれば、QRコード決済のデファクトスタンダードになりえるかも知れません。
おまけ
実は余裕持たせて、70億ぐらいで手を打っていたりするかもですが…。
私は還元されたポイント使って、おーわりっ!
おわり
Image:PayPay