これ大切!電子書籍の知識まとめ—リフロー型とフィックス型の違い・規格の違い

これ大切!電子書籍の知識まとめ—リフロー型とフィックス型の違い・規格の違い
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いつかは出版したい。

Kindleに代表される電子書籍。実は、さまざまな種類や形式に分かれていたりするのです。それを解説し、最適な電子書籍について考えます。

まの
みなさんは電子書籍を買いますか?
また、買うならどこで買っていますか?
四条ねこ
私はAmazonのKindleだねー!
さたえり
うちは…ごめん、紙派!(おい)

電子書籍のフォーマット規格

電子書籍のフォーマット規格

いわゆる“電子書籍”と言われるものには、実はさまざまな種類が存在する。

そう、文書ファイルにWord形式やリッチテキスト形式が存在しているように、電子書籍にも“形式”、つまりフォーマットがあるのです。

まの
電子書籍のフォーマット規格は多岐にわたるので、主要なフォーマットだけをまとめてみました。
主な電子書籍のフォーマット規格の種類。

主な電子書籍のフォーマット規格の種類。

主な電子書籍のフォーマット

  • Topaz(Amazon)
  • AZW(Amazon)
  • .book(ボイジャー)
  • MCBook(モリサワ)
  • XMDF(SHARP)
  • EPUB(IDPF)

この電子書籍のフォーマットの中で、特に有名や利用頻度の高い規格が、『Topaz』や『AZW』と『EPUB』だと思います。

まの
Topaz・AZWはKindleで、EPUBはApple Books(旧iBooks)などで使われています。
四条ねこ
ほえー。
さたえり
ひとくちに“電子書籍”と言っても、いろんなフォーマットが各社で使われているんやね!
まの
そういうことです。
後で話しますが、AmazonとApple・Googleの使っている“規格の差異”が、私たちを悩ませることになるかも知れません。
四条ねこ
…!?

▼特にKindleはハードウェアもあるので、シェアが高い印象。

細かな違いの解説

細かな違いの解説

さて、ここまでで、電子書籍にはさまざまなフォーマット。
つまり、規格が存在していることがお分かりいただけたと思います。そうしたら、次の項です。

まの
実は各フォーマットの中にも、細かい分類が存在するのですよ。
四条ねこ
げげー。
さたえり
なんか…ザ・利権やね。

『リフロー型』と『フィックス型』の違い

『リフロー型』と『フィックス型』の違い

多くの電子書籍の各フォーマット内には、『リフロー型』と『フィックス型』という“表示形式”がそれぞれ存在しているのです。

『リフロー型』とは

『リフロー型』とは

リフロー型とは、表示する画面やデバイスに応じて、電子書籍の表示レイアウトが可変するものです。

まの
言い換えると“流動的”レイアウトですね。

ユーザーの読みやすいレイアウトに変更したり、マーカーを引いたりでき、大変便利な表示形式です。ただ、レイアウトが可変ゆえに、写真や図表を多用する書籍には不向きな側面もあります。

ですので、主に小説で使われている表示形式です。

『フィックス型』とは

『フィックス型』とは

フィックス型とは、表示する画面やデバイスに依存せず、電子書籍の表示レイアウトが変わらない形式のものです。

まの
言い換えると“固定的”レイアウトですね。

レイアウトの崩れがなく、実際の紙の書籍をそのまま表示できます。ただ、表示サイズが固定なので、小さな端末だと見えづらいという側面もあります。

ですので、主に雑誌やマンガに使われている表示形式です。

『プロプライエタリ』と『オープン』の違い

『プロプライエタリ』と『オープン』の違い

さらに電子書籍のフォーマットの中には、

  • プロプライエタリフォーマット
  • オープンフォーマット

の2つに“策定プロセス”の観点から大別されます。

まの
要するに、フォーマットの権利がオープンなのか否かということですね。

プロプライエタリフォーマットには、Topaz・AZW・.bookなどがあります。
オープンフォーマットには、EPUBがあります。

アプリケーション面を考えると、ユーザー的にはオープンフォーマットがありがたいのですが、そうはならないのが世の常です。

四条ねこ
じゃあ、Kindleはプロプライエタリフォーマットだよねっ!
まの
そういうことですね。

Kindleは特殊?

Kindleは特殊?

ここまでの解説で、個人的な所感ではありますが、Amazonの『Kindle(AZW・Topaz)』は“特殊”なポジションにいる気がします。

四条ねこ
どゆことー!?
まの
  • Amazon:AZW・Topaz
  • Apple・Google:EPUB

をベースにしている構図だからですね。

実際には、完全なオープンフォーマットなわけはないと思う(Apple Booksのライセンス自体はプロプライエタリ)のですが、Appleの『Apple Books』やGoogleの『Google Play Books』がEPUBを採用していることを考えると、Amazonの独自フォーマットというのは、非常に興味深いものです。

ベースがECサイトなAmazonゆえ、アフィリエイトの豊富さや独自のエコシステム展開で、これからも独走していきそうです。だからこそ、Kindleの特殊性について、ユーザーは心の片隅にでも覚えておいたほうがよさそうです。

まの
Kindleがなくなることは考えづらいですが、特殊な方法を除いて“逃げ場がない”ことは思っておくといいかもですね。
四条ねこ
一度、Kindleを使うと他サービスにいきづらいってことかー。

総評:電子書籍は紙本より難し

総評:電子書籍は紙本より難し

まとめると、電子書籍の規格や形式には、さまざまな種類が存在している。なので、どういうものが存在しているかを知っておくと、便利なこともあるということです。

言い換えると、実際の紙の本のほうが“楽”ということです。

まの
私たちが出版するときも、考えたい事項ですね。
四条ねこ
普通にEPUBでいいと思うけどなー。
さたえり
ワンチャン、PDFもあるやんね!

電子書籍の解説本がいりますね…。

おまけ

四条ねこ
ややこしいねー。
さたえり
オープンフォーマットでいいんやけど…そうはいかないやんね。
まの
まぁ、こればっかしはしょうがないですね。

おわり

Source:ASCII.jp