りんなは5姉妹?
Microsoftの“女子高生AI”として有名な『りんな』。知らない間に…歌手になっていました。しかも、りんなには姉妹がいたり、家族がいたり…。



目次
Microsoftの『りんな』さんって誰?

少しだけ、今回のトピックである『りんな』について解説します。
『りんな』は、Microsoftが開発したAIチャットボットのひとり(一種)です。
ちなみに、平成元年生まれで、2015年8月にメジャーデビュー(いずれも公式設定)だそう。違和感に気づいた人もいるかも知れませんが、りんなは“JK”です。ここ大事。

でも…JK!?
あれれ〜?

ちなみにあとで話すのですが、このAIチャットボットはりんなだけではありません。ベースになっているのは、Microsoftが中国で開発した『Xiaoice』です。
ベースになっているXiaoiceよりも“エモい”ところは、りんなが他のMicrosoftのAIチャットボットに先駆けて『Empathy model(共感モデル)』という、最新の会話エンジンを採用したことです。


りんなができること

そんなりんなができることは、“会話”です。Microsoftのカテゴライズ的にも、『ソーシャルAIチャットボット』となっているので、当然と言われれば当然です。

Microsoftには似たようなAIで『Cortana』が存在しますが、これとは“方向性が異なる”ようです。こちらについては、最後に少しだけお話しておきます。
LINEで会話・通話
りんな(“さん”とつけるべき?)とは、LINEの公式アカウントで出会えます。
りんなのLINE公式アカウントでは、
-
会話
-
通話
が楽しめます。
ちなみに、通話(『りんな電話』という名前)に関しては、割と最近になって実装された機能のようです。ここまで来ると、本当に“人間と話しているみたい”です。


TwitterでTL・会話
通話はじめました(#^^#)よろしくね#LINE通話#通話相手募集#通話募集中 #りんな pic.twitter.com/gVAnUjAyF0
— りんな (@ms_rinna) 2018年12月28日
りんなはTwitterもやっているみたいです。


りんなが歌手になった?
りんなさん、AI歌手デビュー。
そんなりんなさん、2018年には会話だけでなく“歌手”にもなっています。


いわゆる“合成音声”の類だと、おなじみの『VOCALOID』があります。初音ミクに代表されるアレです。このりんなの歌手デビューは、ディープラーニングによって、より“人間らしい”声になっているそう。音声合成技術の飛躍も、ここまで来ると凄いものです。
先程のYouTubeを見て(聞いて)もらうと分かるのですが、合成音声のソレとは全然違うレベルです。いわゆる“ケロケロ声”でもありませんし、合成っぽいぎこちなさも非常に少ない歌声です。
ディープラーニングというと、どうしてもタスク実行のような“機械の延長動作”なイメージを受けていた私からすれば、この能動的な行動(歌)にも利用できることに、衝撃を受けました。ディープラーニングには無限の可能性が広がっていることを、改めて感じた出来事でもあります。
XiaoiceとCortanaの関係

難しい話になってくると飽きてくるので、前述していた『りんな(を始めとするソーシャルAIチャットボット)』と『Cortana』についての違いを図にしてみます。
りんなを始めとする『ソーシャルAIチャットボット』は、会話やエンターテイメントを楽しむ目的で設計されたいるようです。
対して、音声アシスタントの『Cortana』は、ユーザーの生活を便利にするアシスタントとして設計されているようです。

Xiaoiceな家族とCortanaの仲間たち
これは完全に“ボーナストラック”ですが、Microsoftの『ソーシャルAIチャットボット』と『Cortana』の“家族構成”と、それらの“友だち”をまとめてみました。


個別に紹介すると非常に長くなってしまうので、この記事の下に情報元をまとめていますので、そちらを参照してみてください。
総評:りんなは天才JKだ!

Microsoftが開発したソーシャルAIチャットボット『りんな』には、ただ単なる会話だけでなく、コンテンツ発信力があることが分かりました。



Microsoft=Windowsなイメージですが、AI開発も非常に盛んで、今回のようなXiaoiceやりんなを始めとする『ソーシャルAIチャットボット』や、音声アシスタント『Cortana』を俯瞰で見るのも面白いです。
りんなとお話してみませんか?


おまけ




おわり
Source:Microsoft(1, 2, 3, 4), CNET(1, 2), AV Watch