記事のポイント
- PayPay残高の有効期限は2年!
- PayPay残高にはライトとボーナスがある!
- PayPayと現金は併用払い可能!
CMが頭から離れないのも罠。
キャンペーンによって、一気にQRコード決済のメインストリームになりつつある『PayPay』。しかし、PayPay残高の有効期限が2年ということはご存知ですか?残高を0円に使い切れる方法も記しておきます。



目次
PayPay残高の有効期限はたった2年

QRコード決済PayPayの決済方法に、『PayPay残高』というものがあります。(ほかには『Yahoo!マネー』と『クレジットカード』があります)
そのPayPay残高ですが、なんと“有効期限が2年”です。


PayPayライトまたはPayPayボーナスいずれかの残高が変動した日から2年後です。
Source:PayPay
このようにしっかりとPayPayの公式サイトにも、PayPay残高の有効期限は記載されています。
このPayPay側の記載を見る限り、このたった2年の期限は、PayPay残高を使ったりチャージしたりして増減させれば、事実上の無期限にはなります。ただ、これって、お金としてどうなのでしょうか。これの賛否をさておき、この事実を知らないで使っている人は、とにかく注意してください。
主な電子マネーの有効期限

種類 | PayPay残高 | Suica | 楽天Edy | WAON | nanaco | Kyash |
期限 | 2年 | 10年 | なし | なし | なし | なし |
主な電子マネー系の有効期限。
簡単にですが、主な電子マネー系の有効期限と、PayPay残高の有効期限を比較表にしてみました。
なお、楽天Edyと楽天Edyオンライン(期限:4年)、WAONの電子マネーとWAONポイント(期限:2年)、nanacoの電子マネーとnanacoポイント(期限:2年)は異なるので注意。上記の表は、あくまで電子マネーとしての比較表です。

PayPay残高の種類

ちなみに、この『PayPay残高』ですが、
- PayPayライト
- PayPayボーナス
の2種類に大別されます。

種類 | PayPayライト | PayPayボーナス |
説明 | Yahoo! JAPANカード・Yahoo!ウォレットの預金払い用口座からチャージしたPayPay残高 | 特典やキャンペーン等の適用でゲットしたPayPay残高(いわゆるポイント還元) |
送金 | ○ | - |
出金 | ○ | - |
期限 | 最後の残高変動から2年 | 最後の残高変動から2年 |
PayPay残高の種類とその比較表。
要するに、100億円キャンペーンで付与されるPayPay残高は、『PayPayボーナス』ということです。いわゆる、ポイント還元みたいな感じ。このPayPayボーナスは上記のとおりで、個人間送金も銀行口座への出金(現金化)もできません。なので、あくまで契約者本人が使い切る必要があります。
先程説明した、PayPay残高の2年の有効期限は、PayPayライト・PayPayボーナスのいずれも2年となっています。これについては、PayPayのキャンペーンページに記載されています。
PayPay残高をちょうど0円にするには?

そんな、かなり厄介な仕様のPayPay残高ですが、どうにかして、ちょうど残高を“0円”にして使い切れないものでしょうか?



PayPay残高をちょうど0円にするには、現金との併用払いをすればOKです。
PayPay残高と現金の併用払いの方法
PayPay残高と現金を併用してする方法は、レジの店員さんに、現金とPayPayの併用で支払いたい旨を伝えるだけです。要するに、クレジットカードと現金の併用払いと一緒の方法。

PayPay内での支払い方法の併用は不可
これを話し出すとややこしいので、触れるだけにしますが、PayPayアプリ内には前述のとおり3つの支払い方法(PayPay残高・Yahoo!マネー・クレジットカード)があります。
これら3つの支払い方法は、“併用不可”なので注意してください。

でも、さっきは現金と併用払いできるって言ったじゃんかー!

つまり、PayPayとその他(現金・クレジットカード・ポイント)は併用できるということですね。
正直、PayPayのサイトでは説明不足すぎますね…。Apple Watchを購入したときに教えてくださった、親切なビックカメラなんば店の店員さん、本当にありがとうございました。
PayPay残高2年期限の意図

最後に、このPayPay残高の“2年期限”の意図を考えてみます。



ここまでの説明で分かるように、PayPay残高の有効期限は2年ですが、PayPay残高をチャージするなりして増減さえさせれば、その期限は無期限になります。
つまり、一度PayPayを使って、PayPay残高を消滅させないように気を使い始めると、ずっとPayPayというサービスを使わないといけなくなるわけなのです。そういう意味では永続トラップカード…と言えるかも知れません。このループに多くの人がハマれば、QRコード決済ないし、キャッシュレスの王者になるわけですね。


総評「PayPay残高に気をつけて決済しよう」

別にPayPayのサービス自体を否定するつもりは、もちろんありません。便利ですからね。ただ、システムが厄介で複雑ということです。
おそらく、多くのPayPayユーザーが100億円キャンペーンで、PayPay残高の“ボーナスのほう”を少なからず持っているはず。もし、あなたがそうであれば、ちゃんとPayPay残高の有効期限には目を通しておきましょう。

私ですか?PayPayは“一応”使っています。
おまけ




おわり