日本では苦戦しているが…。
Microsoftが自社ゲームハードの『Xbox One』にて、キーボードとマウスのサポートを発表しました。どうやらXbox Oneは、“ゲーミングPC”になろうとしているのですね。
目次
『Xbox One』でキーボード・マウスの利用をサポート
Microsoftが現地時間2018年9月25日に、『Xbox Insider Program』において、同社のゲームハード『Xbox One』でマウスとキーボードの利用をサポートすることを発表しました。
なお、PC Watchによると、全てのゲームタイトルでサポートされるわけではなく、選択は開発者に委ねられるとのこと。どこまでデベロッパーがサポートしてくるかが、今後のカギになりそうです。
Razerとの協力も
今回の『Xbox One』のキーボード・マウスのサポートには、ゲーミングデバイスで有名な『Razer』も協力しているそうです。
おそらく、Razerから発売されるマウスやキーボードには、“Xbox One対応”のステッカーなりバッチが今後付けられそうですね。公式ライセンス品のような感じです。
『Xbox One X』のスペック
さて、そんな“PC化”に進んでいる『Xbox One』ですが、フラグシップモデルである『Xbox One X』のスペックはどうなっているのでしょうか。果たして、本当にPCになれるポテンシャルを持っているのでしょうか。
OS | Xbox OS(Windows 10ベース) |
CPU | AMDベース CPU(8コア) |
RAM | 8GB |
GPU | クロック:1172MHz メモリー:12GB(GDDR5) |
ROM | 1TB HDD |
『Xbox One X』の主要スペック。
OSにしても、CPUにしても、GPUにしても、Xbox用にカスタムされているので、スペックだけ見ても純粋に評価が難しいですね…。
Windows PC換算だと高コスパ?
先程スペックをご覧頂いたと思いますが、判断が難しいところです。
しかし、Windows 10が組み込まれたゲーミングデスクトップPCを同じようなテイストで組むと、Xbox One Xと同スペックで2倍のコストが掛かるようです。つまり、PCよりもXbox One Xのほうが、1/2の価格でほぼ同性能になります。
ゲーミングPCとの差別化が必要
キーボードとマウスのサポート。
ゲーミングPCよりも高コスパ。
ここだけ見てしまうと、『Xbox One』や『Xbox One X』が“お買い得”に見えてしまいます。…はい、“しまいます”です。
『Nintendo Switch』は、PCともPS4やXbox Oneとも完全“別路線”ですし、『PlayStation 4』は、とにかくゲームタイトルが強い。
しかし、『Xbox One』は…どうでしょう?
E3 2018での『Halo Infinite』のプロモーション動画。
『Halo Infinite』や『Forza Motorsport7』のようなタイトルでさえ、結果的にWindows 10でもリリースされている始末。もちろん、どちらにしても“胴元”はMicrosoftなので、同社的にはデメリットはないのかも知れませんが。
Xbox Oneに求めること
『Xbox One』は非常に面白いゲームコンソールだと思います。
もちろん、『Nintendo Switch』も『PlayStation 4』も面白いですが、似ているPS4とはまた違う面白さがあると思います。
- 独占ゲームタイトルの強化
- Steamの搭載
- PCとの顕著な差別化
が必須だと思います。
以前から噂されている、『Steam』を買収する話。
これが現実になり、Xbox Oneに搭載されれば、ちょっとは面白くなりそうなのですが…どうでしょうね。
総評:Xbox One“らしさ”が欲しい
やはりMicrosoft謹製だけあって、『Xbox One』はWindowsライクというか、他の家庭用ゲームコンソールよりもPC的でハイエンドです。ただ、それを活かしきれていない気がします。
一般のゲームユーザーにも刺さるものが欲しいですね。
ゲーミングPCになって、次は何になるのでしょう。
おまけ
おわり