『SteamOS』搭載したゲームハード『Steam Machine』が、終焉を迎えたという噂が出ています。結局、日本での『SteamOS』搭載ハードは『DELL』の『ALIENWARE Alpha』のみとなってしまいました…。


個人的には構想は面白かったのですが、結局”鳴かず飛ばず”でしたね。


目次
SteamOS搭載ゲーム機『Steam Machine』終息報道

海外フォーラムや、日本の『4Gamer.net』で話題になっているのが、『SteamOS』を搭載したゲーム機『Steam Machine』のWebページの”リンクが消えている”ということです。
ここから、『SteamOS』ないし『Steam Machine』の”終息報道”が出てきた訳ですね。


Linuxベースで期待されていた『SteamOS』

『Steam Machine』に搭載されている”独自OS”である、『SteamOS』は『Linux』をベースに開発されたものです。
『SteamOS』を小型のハードに組み込むことによって、膨大なPCゲームを家庭用ゲーム機で遊べるという構想だったようです。
『Steam Machine』発表当時は、かなり盛り上がっており、それこそ家庭用ゲーム機業界に”鳴り物入り”で参加して、かなり期待されていました…が、結果はこの通りです。


『SteamOS』がダメだった3つの理由

それでは、『Steam Machine』を含めた『SteamOS』が、どうして”ダメだった”かを考えてみたいと思います。


ダメだった理由を考えれば考えるほど、”惜しい”要素が多かった気がします…。
1.『Steam Machine』の度重なるリリース延期

1つ目は、『Steam Machine』のリリースが延期に次ぐ延期で、PCメーカーが参入するタイミングを失ったことです。

『Steam Machine』のプロトタイプが発表されたのは2013年、しかし製品としてリリースされたのはそれから2年後の2015年でした。この2年はゲーム業界にとってはかなりの”タイムラグ”です。
2013年と言えば、『PS4』や『Xbox One』が発売された年でもあります。おそらく、そのタイミングに合わせて急遽発表したのだと思いますが、このリリースまでのタイムラグを考えると、最初から”出鼻を挫かれている”ということだったのかも知れません。



ちなみに、この『Valve』の設立者は『Microsoft』の”元社員”なんですよ。

2.独自OSは不要で、『Windows』で良かった

2つ目は、そもそも『SteamOS』に需要はなく、『Windows』で『Steam』をすれば良かったという考えです。

開発側も使い勝手等を考慮して『SteamOS』を開発したのだと思いますが、そもそも『Windows』搭載PCでも『Steam』のゲームができてしまうことから、”最初から要らなかった”のかも知れません。
最近だと、家庭用ゲーム機のサイズまで”ダウンサイジングされた”ゲーミングデスクトップPCなんてのもあります。この『Steam Machine』の終焉も、ある意味”時代の流れ”かも知れません。


どちらも”高性能”で”高画質”ですからね。どちらがどうとかが、なくなってきているのかも知れませんね。
3.そもそも『SteamOS』の出来が悪かった

最後は、そもそも『SteamOS』の完成度が思わしくなく、ユーザーから不人気だったということです。

実は、『SteamOS』自体は別に『Steam Machine』に限定されてインストールされているものではありません。お手持ちのPCに『SteamOS』をインストールすることもできるのです。(興味がある人はインストールしてみてください)
そこで出て来る”本末転倒な問題”があります。それが、『SteamOS』で動作するゲームが少ないという謎現象です…。これは完全に『Linux』ベースにした問題ですね。
結局のところ、『SteamOS』にゲームを完全対応する前に”終焉”を迎えてしまった、悲しき末路を辿ってしまいました。



日本での『Steam Machine』は『ALIENWARE Alpha』のみ?

おそらく、日本での『SteamOS』搭載ゲーム機として、最も有名(というか、これしかない?)なのが、『DELL』の『ALIENWARE Alpha』です。
現在の『ALIENWARE Alpha』は、純粋な『Windows 10』デスクトップPCですが、当初は『Windows 8.1』と『SteamOS』の”デュアルブートマシン”でした。
と言っても、純粋な『SteamOS』ではなく、『DELL』が『Alpha UI』という独自でチューニングを施したモデルようです。



前述の通り、最新の『ALIENWARE Alpha』は純粋な『Windows 10』マシンです。
しかし、『SteamOS』をインストールすることもできるので、自分の手で『Steam Machine』を”復活”させても面白い…かもですよ?




総評:『Xbox One X』にSteamOSの夢を託す!?

まだ確定ではないですが、おそらく『Steam Machine』は終息方向に進んでいると思います。ということは、同時に『SteamOS』の存在価値もなくなってくると思います。


以前から、『Steam』を『Microsoft』が買収する報道は何度か出ています。こちらのエントリーでも書いたように、『Xbox One X』なら『SteamOS』を搭載する可能性は”ゼロではない”と思います。と言っても、半分以上期待ですが…。
『Xbox One X』の中で、『SteamOS』が生き続ければ…いいですね。


おまけ






おわり