この記事はradius様よりレビュー用サンプルを頂いて記事を書いております。
- radiusらしい解像感の高い重低音が唸るサウンドが気持ちいい!
- カーボンファイバードーム振動板とCCAWを採用したこだわりドライバー!
- Qualcommの最新SoC採用でスペック的にも必要充分!
音に注ぎ込んだ硬派系TWS。
完全ワイヤレスイヤホン、radius『HP-V500BT』をレビュー。上位機種(HP-V700BT)とは異なり、こちらは1DDのシンプル仕様。…でも、弟分だって凄いのです!その音質や使い勝手をじっくり見ていきます。


光沢感のある赤い色が美しいですわ。

つまり…通常の3倍速い!?
本日のレビュー:HP-V500BT
HP-V500BTってなに?
カーボンファイバードーム振動板ダイナミックドライバーと最新Qualcomm製Bluetooth SoCを採用した至高の完全ワイヤレスイヤホン。
- 玄人好みの高い音質
- 抜群の装着感
- TrueWireless Mirroring対応
- イヤーピースの高い互換性
- ノイズキャンセリング非搭載
- コンパニオンアプリ非対応
HP-V500BT | ||
---|---|---|
型番 | HP-V500BTK(ブラック) HP-V500BTR(レッド) |
|
メーカー | radius | |
オーディオ性能 | ドライバー | ダイナミック(φ6mm) |
再生周波数帯域 | 20Hz–20,000Hz | |
インピーダンス | 16Ω | |
ケーブル長 | - | |
プラグ | - | |
Bluetooth性能 | Ver. | Bluetooth 5.2 |
コーデック | SBC AAC aptX aptX Adaptive |
|
プロファイル | A2DP AVRCP HFP HSP |
|
バッテリー | イヤホン単体 | 最大11時間 |
イヤホン+充電ケース | 最大50時間 | |
インターフェース | イヤホン | - |
充電ケース | USB Type-C | |
サイズ | イヤホン | 26.5×31×20mm*1 |
充電ケース | 69×34×46mm*1 | |
質量 | イヤホン | 7g*1 |
充電ケース | 70g*1 | |
備考 | ノイズキャンセリング | × |
ヒアスルー | × | |
コンパニオンアプリ | × | |
防水防塵 | IPX4 | |
左右独立受信方式 | ○ (Qualcomm TrueWireless Mirroring) |
|
その他 | - |
HP-V500BTのスペック
*1実測値。

モダンな機能はないけど、とにかく音楽好きにこそ届けたい完全ワイヤレスイヤホン!
…それが、硬派に硬派を極めた『HP-V500BT』って感じやね!
デザインビュー
本体:黒と赤の妖艶カラーリング
■インターフェース
- リモコンボタン
HP-V500BTのイヤホン本体のサイズは 26.5×31×20mm で、重さは7g(サイズ・重さともに実測値)。大ぶりで独特なシェルの形状をしているが、装着感はかなり良好な部類に入る。また、大型のシェルのわりに質量自体は軽くできています。
イヤホン前面には、タッチセンサータイプのリモコンボタンを搭載。リモコンボタンのタッチセンサーの位置は、シェル中央のシルバーのオーナメント部分の内側にあります。
■インターフェース
- LEDインジケーター
- Pogo pin
イヤホン後面には、ペアリング状態等を通知するLEDインジケーター、充電用のPogo pin(コネクター)、が搭載されています。近接センサーは搭載されていません。
イヤホン上面から見るとこんな感じ。完全ワイヤレスイヤホンの中でも変則的なデザインになっています。ちなみに、シェル形状は外側から見る限りは上位機種であるHP-V700BTと同じ模様。
ステムの角度は45°ぐらいでオフセットされており、見た目とは裏腹に装着感は完全ワイヤレスイヤホンの中でもかなり良好な部類に入ります。
HP-V500BTの充電ケースのサイズは 69×34×46mm で、重さは70g(サイズ・重さともに実測値)。
充電ケースはマグネットラッチになっており、噛み合わせも良好。カチっと嵌る感じで、高いビルドクオリティを持っています。これなら不意に開くこともないでしょう。
■インターフェース
- LEDインジケーター
- USB Type-C
充電ケース後面には、充電状態を示すLEDインジケーター、イヤホン本体の充電に用いるUSB Type-Cポート、がそれぞれ搭載されています。
充電ケース上面には、“Ne”のロゴタイプ(Neはnew earの略)が小さくプリントされています。ちなみに、radiusにはいくつかコンセプトを持ったイヤホンシリーズがリリースされていますが、HP-V500BTは重低音がウリの『VOLT』シリーズに属しています。
充電ケース下面には、各種仕様関係がプリントされています。充電は5V・0.7Aで行われる仕様ということが分かります。これならどんなUSB充電器でも大丈夫でしょう。
また、この下面部分はラバー素材になっており、デスクに置いたときにしっかりと優しくホールドしてくれます。ちょっとホコリが付いちゃうのが玉に瑕ですが、こういう細やかな配慮にプロダクトに対する粋を感じます。
充電ケース左右面には、特に何もありません。
■インターフェース
- LEDインジケーター
- Pogo pin
充電ケース内面には、バッテリー残量を通知するLEDインジケーター(4連タイプ)、イヤホン本体充電用のPogo pin(プラグ)、をそれぞれ搭載。
イヤーピースが収納される部分のクリアランスは、奥行きもしっかりと確保されています。また、イヤホンが非常に取り出しやすい構造になっているのも好印象。これならネイルをしている女性でも、ノンストレスでケースから取り出すことができます。
左 | 右 | |
1回押し | 再生・停止 | 再生・停止 |
2回押し | 曲戻し | 曲送り |
長押し | 音量ダウン | 音量アップ |
HP-V500BTのリモコン機能
HP-V500BTのリモコン機能は、再生・停止、選曲(曲戻し・曲送り)、音量調節(アップ・ダウン)…という感じ。上位機種であるHP-V700BTには、これに加えて外側取り込み機能があったのですが、HP-V500BTでは非搭載。とはいえ、オーディオコントロールに必要な機能はすべて存在しているので、問題なく利用することができます。
HP-V500BTには専用のコンパニオンアプリは存在していません。なので、アプリからキーアサインを変更することは当然不可。デフォルトのリモコン機能でも問題ないので、なくても困らないのですが、アプリがあればなお良かったでしょう。
全長 | 4mm |
直径 | φ5mm |
HP-V500BTのステム(ノズル)サイズ
HP-V500BTのステム(ノズル)部分を測定してみたところ、全長4mm、直径φ5mm、というサイズ結果でした。
ステムの長さが4mmと、完全ワイヤレスイヤホンの中では珍しく長いステムを持っています。なので、かなり装着できるサードパーティ製のイヤーピースの幅も広がってきます。これは嬉しい。音質にこだわりがあるモデルだからこそ、こういうイヤピ遊びが捗る仕様になっていることは歓迎すべき点です。

ステム径が若干太めだから、そこだけ気をつければかなりイヤーピースの互換性は高そうな感じやね!
付属品:装着感の高いイヤーピースをバンドル
■付属品一覧
- イヤーピース(XS・S・M・L)
- USB Type-A to USB Type-Cケーブル
- 取扱説明書
HP-V500BTの付属品は、XS・S・M・Lというサイズのイヤーピース(Mサイズはイヤホンに装着済)充電用のUSBケーブル(USB Type-A to USB Type-C)、取扱説明書、という合計3つ。
付属のイヤーピースは、radiusが独自開発した『ディープマウントイヤーピース』という、装着感にこだわったものを付属。一般的なイヤーピースよりも先端が丸みを帯びており、より耳の奥でフィットするように作られています。
注目ポイント
■HP-V500BTのポイント
- サウンド:圧倒的な重低音が唸るVOLTサウンド
- ドライバー:カーボン&CCAWのこだわり仕様
- SoC:QCC3040搭載でTWM・aptX Adaptiveの両対応
- 装着感:日本人の耳に合わせたエルゴノミクス設計
サウンド:圧倒的な重低音が唸るVOLTサウンド

radiusには、特徴ごとにイヤホンのシリーズ分けがなされています。今回のHP-V500BTは、そのシリーズの中でも『VOLT』という、豊かな重低音をウリにしたシリーズに属している。radiusの低音域には定評があり、言い換えれば、HP-V500BTは同社を代表するサウンドと言えるわけなのです。
radius曰く、このHP-V500BTは「究極の高音質 精細を放つ重低音」とのこと。詳しい音質のチェックは後述しますが、このキャッチコピーからもかなり音質のは自信があるということが伺えます。
ドライバー:カーボン&CCAWのこだわり仕様

上位機種のHP-V700BTは、ハイブリッドドライバー(ダイナミックドライバー1機 + バランスドアーマチュア1機)という特徴的なドライバー構成だが、弟分であるHP-V500BTはダイナミックドライバー1機というシンプルなドライバー構成になっている。

うーん…普通っ!

…そうでもないんよね!

「なんだ……」と思うかも知れないが、そこは音にこだわりを持ったradius。ダイナミックドライバー1機構成といっても、ドライバーに『カーボンファイバードーム振動板ドライバー』という剛性かつ軽量な素材を採用。これにより、伝搬速度と内部損失の理想的なバランスを実現している。また、銅線に関しても『CCAW(銅クラッドアルミ線)』を採用し、よりキレ味の良いパワフルな低音域を生み出すような工夫が凝らされているのです。
HP-V700BTのハイブリッドドライバーに目が行きがちですが、ダイナミックドライバー1機というシンプル構成なHP-V500BTも、まさに“音に抜かりなし”というわけなのです。
SoC:QCC3040搭載でTWM・aptX Adaptiveの両対応

完全ワイヤレスイヤホンの脳にあたるBluetooth SoC。このHP-V500BTには、Qualcommの『QCC3040』という、最新のBluetooth SoCが搭載されています。
QualcommのBluetooth SoCといえば、左右独立受信方式のひとつである『Qualcomm TrueWireless Stereo Plus(TWS Plus)』が有名なはず。しかし、このTWS Plusを利用するには条件が多く、しかもiPhoneではフルに使えなかったので、お世辞にも万人が使いやすいといえる機構ではありませんでした。

ところが、このHP-V500BTに搭載されているQCC3040では、TWS Plusに代わり、新たに『Qualcomm TrueWireless Mirroring』という、新時代の左右独立受信方式が採用されています。これにより、HP-V500BTでは音楽プレーヤー側のSoCに依存せずに左右独立受信方式のフル利用が可能*1となっています。要するに、音途切れに強いというわけです。

さらに、HP-V500BTは『aptX Adaptive』という、ビットレートが可変する新たなBluetoothコーデックにも対応しています。プレーヤー側がaptX Adaptiveに対応ならば、最大でハイレゾ相当の音質で音楽楽しむことだって可能です。

まさにスペックは至れり尽くせりやね!
*1プレーヤー側がBluetooth 4.1以上である必要アリ。
装着感:日本人の耳に合わせたエルゴノミクス設計

完全ワイヤレスイヤホンというのは、構造上どうしてもサイズが大きくなってしまい、人によって合う合わないがハッキリ出てしまう。とりわけ、海外メーカーのイヤホンだと、シェルが大ぶりすぎて長時間のリスニングの際に耳が痛くなってしまうこともしばしば。

ところが、このHP-V500BTはエルゴノミクスに基づいて、日本人が日本人の耳に合うようなサイズや形状設計を行っている。なので、より多くの人が快適に長時間のリスニングを行えるようになっています。この日本人に最適化した高い装着感というのは、日本メーカーであるradiusならではでしょう。
音質チェック
音質評価:★★★★☆

高音域:★★★☆☆
中音域:★★★★☆
低音域:★★★★★
※音質評価は販売価格を考慮した相対評価。
HP-V500BTの音質を端的に言うと、低音域のズシンと来るパワフルさとカリカリとして切れ味の良さをミックスさせたエッジー系サウンド、という感じ。
全体の音質の傾向としては、ローのレンジが広いドンドンシャリな印象。ドンシャリサウンドではあるが、チープ感は微塵も感じない。全体的に解像感が高いベースがあって、その上で低音域に押し出されるようなパワフルさがあるイメージ。音場感はやや狭めで臨場感重視。エネルギッシュで躍動感のあるサウンドを持っている印象。

とにかく肉厚でパンチ力もある低音域が魅力的で、音にジューシーさが欲しいユーザーにうってつけのイメージやね!

高音質は大胆かつまろやかさのあるサウンド。
イメージ的には、量はしっかりと出ているが角が立たない丸みのある高音域という印象で、キレよりもノビ重視。普段は低音域の影に隠れている感じはするが、仕事をするときはしっかりと前に出て仕事をしている。そんな押し引きとダイナミックさが備わった高音域を持っているように感じた。

中音域は直線的なボーカルの美しい鳴りが魅力。
低音域がウリの完全ワイヤレスイヤホンだけあって、その低音域の量感には圧倒されるのですが、ボーカル域がしっかりと分離されている。なので、低音域重視のイヤホンにありがちな、モッサリ感やくぐもった声をしたボーカルという印象はなく、こちらに向かって直線的に向かってくるボーカルを感じることができる。

低音域は謳い文句どおりのソリッドサウンドが特徴的。
単に低音域の量で圧倒するのではなく、その低音域の“質”も秀逸。『カーボンファイバードーム振動板』を採用しているおかげか、馬力があるのにキレ味も良好でスピード感あふれる低音域を楽しむことはできる。また、低音域の深みのある縦のレンジの広さも秀逸で、ガツンと胸に来る沈み込みの良さも高評価。

HP-V500BTの音質を食べ物で例えると…和風ソースで味わうブラックペッパーの効いた肉厚ステーキって感じ!ジューシーだけど、くどくなくてパンチもあるイメージやね!
HP-V500BTに合いそうな曲

■こんな楽曲が合いそう!
- 様式美系Metal
- アニソン系Rock
- シティ系Jazz
- 男性ボーカル系Pop
HP-V500BTと一緒に聞いてほしい楽曲の1曲めは、Time Requiemの『Brutal Mentor』をセレクト。
パワフルな低音域を持ちながら、モッサリ感のない躍動的なサウンドを奏でることができる本機。なので、力強さと疾走感を両方備えているメロスピやパワーメタルとの相性が良く感じる。分離感が良好なので、エレキギターのキレとバスドラムのヘビーさをしっかりと感じることができるのも良き。
HP-V500BTと一緒に聞いてほしい楽曲の2曲めは、Rhapsody of Fire(Rhapsody)の『Rain of Fury』をセレクト。
開幕からキレとパンチ力が凄まじい。曲も曲で凄いのだが、サラっと鳴らし切るHP-V500BTの基礎スピードの高さとそのポテンシャルに圧倒される。その量感たっぷりの低音域とローのレンジの広さ、そして瞬発力に優れるHP-V500BTは、かなりメタル系の音楽に相性が良く感じる。
HP-V500BTと一緒に聞いてほしい楽曲の3曲めは、TOTALFAT with GOOD4NOTHING, HOTSQUALL, locofrankの『Better Luck』をセレクト。
低音域がパワフルというだけでなく、ボーカル域、特に男性ボーカルの表現力に長けているHP-V500BT。なので、男性ボーカルを中心としたアップテンポなパンク系との相性も良く感じる。特に『Better Luck』では、シンプルに素材を楽しめる感じがし、非常に耳馴染みの良いサウンドを体感することができるように思える。
HP-V500BTと一緒に聞いてほしい楽曲の4曲めは、TRI4THの『Black Crows』をセレクト。
ドラムのキレの良さもそうだが、ここで注目したいのが管楽器とピアノのマイルドかつ繊細な鳴りっぷり。これを聞くことにより、「HP-V500BTの良さは何も低音域のパワフルさだけでない!」と思えるのです。総合力が高い上での低音域の凄み、それがHP-V500BTだと感じられる一曲です。
さ:低音域の懐の深さとボーカル域の分離感の良さがあるから、男性ボーカルを中心としたパワフルでスピード感あふれるバンド系音楽がおすすめやね!
ここがすき!
快適な超ロングライフバッテリー

完全ワイヤレスイヤホンを使っていて気になるバッテリーの持ち。最近はロングライフバッテリー化されていっているが、その多くが最大6時間〜7時間ぐらい。そんな中、このHP-V500BTは最大11時間の連続再生が可能という、超ロングライフバッテリーを誇る点が嬉しい。

イヤホン単体で11時間の連続再生というのも素晴らしいが、充電ケースを含めると、最大50時間というバッテリーライフに拡張されるのがさらに嬉しい。理論上の単純計算になるが、最大50時間もバッテリーが持つのであれば、1日7時間音楽を聞いても1週間持つことになるわけです。これなら煩わしい充電をする回数も減るので、使い勝手という意味でも良好と言えるわけです。
テレワークに最適なcVcマイク

どちらかと言えば、リスニング用の完全ワイヤレスイヤホンであるHP-V500BT。ところが、意外にも搭載しているマイク性能が高かったりする。
HP-V500BTに搭載されているマイクは、『Qualcomm cVc 8.0』というソフトウェアテクノロジーが採用されており、音声通話時に相手にクリアなボイスを使えることができるようになっている。

音質は良いけど、搭載しているマイク性能がイマイチ…という完全ワイヤレスイヤホンもある中、このHP-V500BTはその両方が高い性能を誇ると言っても過言ではない。これなら、普段はリスニングを楽しんで、ZoomやGoogle Meetなどのビデオ会議時もハンズフリーヘッドセットを別途用意せずにそのままHP-V500BTを利用することができる。
イヤピ遊びが捗るステムサイズ

同じイヤホンを長く使っていると、音質を変える等の目的からイヤーピースを変えたくなってくる。そこで隠れた真価は発揮されるのが、HP-V500BTのステムのサイズ。全長4mm・直径φ5mmというサイズ感は、サードパーティ製のイヤーピースの多くとも互換性が高く、かなり遊べるようにできている。

これぞ、“遊べる”完全ワイヤレスイヤホンって感じ!

もちろん、HP-V500BTに標準搭載されている『ディープマウントイヤーピース』の出来も良いのですが、そこはやっぱりあれこれ取り替えて遊んでもみたい。そこでこのイヤーピース遊びできるステムサイズというのが活きてくるわけなのです。

手持ちのイヤーピースを少し試したところ、AZLA『SednaEarfit XELASTEC』やfinal『TYPE E』(完全ワイヤレスイヤホン専用仕様じゃないほう)も普通に装着して利用することができました。気になる充電ケースにちゃんと収納できるかというところですが、この2つのイヤーピースに関しては何ら問題ありませんでした。充電ケースのクリアランスもしっかりと確保されている、というわけです。
ここがうーん?
モダンな機能がすべて非搭載

音質もマイク性能も申し分ないのですが、ただどうしても気になってしまうのが、ノイズキャンセリング機能や専用のコンパニオンアプリが用意されていないというところ。最近では、1万円以上の完全ワイヤレスイヤホンの多くがアプリ対応だったりするので、この点だけは、よりユーザーの間口を広げるという意味でも対応してほしかった。

ノイズキャンセリング機能が非搭載という点については、標準のディープマウントイヤーピースのパッシブノイズキャンセリング性能が高いため、思ったよりもアクティブノイズキャンセリング非搭載というのは気にはならない。ただ、アプリに関しては“無いものはない”となってしまう。

せっかく音質がウリな完全ワイヤレスイヤホンなので、イコライザーやアップデート機能を持たせた専用アプリがあってもよい気がします。ひょっとするとコンセプトから外れるので非搭載…ということかもしれないが、アプリはあるに越したことがないので、あとからでも対応できるのであればぜひリリースしてほしい。

あとからでも対応できるなら、ぜひ専用のアプリが欲しいんよね!お願いします!!
まとめ「豊かでキレのある低音域が魅力の硬派系サウンド」

そういうわけで、radius『HP-V500BT』のレビューを総括すると…
- カーボン採用のこだわりダイナミックドライバー搭載
- 左右独立受信方式『Qualcomm TrueWireless Mirroring』対応
- Androidユーザーには嬉しい『aptX Adaptive』対応
- イヤホン単体で11時間でケース込だと50時間の長寿命バッテリー
- cVc 8.0対応の高品質なマイク性能も嬉しい
という感じ。
モダンな機能(ノイズキャンセリング・コンパニオンアプリ・Qiワイヤレス充電)が非搭載なのがちょっと残念だが、その代わりに音質やマイク性能が素晴らしい硬派仕様な本機。このあたりに好みが出そうな気がしますが、音質派なら持っておいて損はないでしょう。
アプリがこれからリリースされれば…というのは思ったりするのですが、アプリがインストールできない独自OSを持つ音楽プレーヤーで使う人もいるでしょう。そういった意味ではどの環境でもフラットで使えると言えるのかも。完全ワイヤレスイヤホンでも音質には妥協したくない、と思っているユーザーにこそ、まさにおすすめできる一品と言えるのではないでしょうか。

ダイナミックドライバーのみでも、ここまで綺麗に音を鳴らせるって思わせてくれるのが『HP-V500BT』なんよね!
おまけ

ついつい上位機種の『HP-V700BT』に目が行きがちだけど、こっちもなかなかの音質なんよね。好みで選んでもいいかも!?

赤は3倍速いもんねー。うんうん!

それは違う気がするのですが……。
おわり
高い装着感とパワフルでキレの良い低音域が良い感じ!
アプリ非対応なので遊び要素が少ないのが気になる……。
…そんな感じの感想やね!