コーデック別。Bluetoothトランスミッターおすすめの選び方

コーデック別。Bluetoothトランスミッターおすすめの選び方
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記事のポイント
  • 対応コーデックでBluetoothトランスミッターは選ぶ!
  • 音質重視なら『aptX HD』、低遅延重視なら『aptX LL』!
  • 悩んでいるならaptX LL対応トランスミッターがおすすめ!

用途別のトランスミッター選び方講座。

今や、Bluetoothイヤホン&ヘッドホン全盛期。ならば使いたいのが、Bluetoothトランスミッター。そこで、Bluetoothコーデックの違いから考えた、Bluetoothトランスミッターのおすすめの選び方を考えてみます。

さたえり

簡単に結論を言っちゃうと、

  • 音楽ユーザー:aptX HD
  • ゲーム&動画ユーザー:aptX LL
  • 汎用性重視ユーザー:AAC・aptX

っていう、買い分けでいいと思うんよね!

二条ねこ

LDACはダメなのー!?

まの

音質重視ならLDACがベストそうですが…ね。

Bluetoothコーデックの比較と種類

本題に入る前に、まずは簡単にBluetoothコーデックの種類について比較し、どのようにスペック的に異なっているのかを見てみます。

  SBC AAC aptX aptX LL aptX HD aptX Adaptive LDAC HWA
信号処理 48kHz/16bit 48kHz/16bit 48kHz/16bit 48kHz/16bit 48kHz/24bit 48kHz/24bit 96kHz/24bit 96kHz/24bit
ハイレゾ × × × ×
遅延 220ms±50ms 120ms±30ms 70ms±10ms 40ms未満 約130ms 50ms〜80ms 1,000ms前後¹ 不明

各Bluetoothコーデックの比較表。
¹比較表なので推定の遅延。

各Bluetoothコーデックを比較表にしてみると、上表のような感じ。そして、ここで見ておくべきなのが、Bluetoothコーデックの“音質”“遅延”という2つの点だったりします。

さたえり

あらかじめ、どういうBluetoothコーデックがあるかは知っておくと便利やよ!

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2019年3月27日

音質重視ならaptX HD・LDAC

音質重視ならaptX HD・LDAC

かなりざっくりとした表現になってしまうのですが、先程の表の左から右に行くにつれて、高音質になるように各Bluetoothコーデックを並べています。なので、音質の良し悪しについては、上表を参照してみてください。

また、その音質を決める1つの指標として見ておくと便利なのが、各Bluetoothコーデックの『信号処理』の数値。深く掘り下げないならば、サンプリング周波数(kHz)と量子ビット数(bit)が高ければ、それだけ高音質ということになります。なので、高音質なBluetoothコーデックを探しているならば、『aptX HD』や『LDAC』に注目

低遅延重視ならaptX LL

低遅延重視ならaptX LL

遅延については上表のとおりで、“ms”の数値が少なければ少ないほどローレイテンシーということになります。なので、低遅延なBluetoothコーデックを探しているならば、『aptX Low Latency』に注目しておきたいところ。

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2020年5月13日

Bluetoothトランスミッターとは?

Bluetoothトランスミッターとは、音声データの送信機。

Bluetoothトランスミッターとは、音声データの送信機。

この記事を読んでいる人は不要かもしれませんが、本題に入る前に『Bluetoothトランスミッター』とは何かについての説明を一応。

Bluetoothトランスミッターとは、音声データをBluetoothという無線通信技術を用いて発信する機器のこと。つまり、データを“飛ばす側”です。BluetoothヘッドホンやBluetoothレシーバーは“受け取る側”。それだけのことですが、一応の解説を。

Bluetoothトランスミッターの選び方

それでは、Bluetoothコーデックのスペック比較を踏まえた上で、おすすめのBluetoothトランスミッターの選び方を話していきます。

aptX HD:高音質を求めるユーザー向け

aptX HD:高音質を求めるユーザー向け

とにかく高音質で音声データを飛ばしたいというのであれば、『aptX HD』コーデックに対応したBluetoothトランスミッターを選ぶのがおすすめ。

「音質なら aptX HD < LDAC なのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、LDACに対応しているBluetoothトランスミッターが全然ない(aptX HD対応のBluetoothトランスミッター自体も希少)ので、aptX HDコーデックに対応したBluetoothトランスミッターを選ぶのが、現実的な最適解だと思います。

▼aptX HD対応Bluetoothトランスミッター

aptX LL:低遅延を求める動画&ゲームユーザー向け

aptX LL:低遅延を求める動画&ゲームユーザー向け

動画視聴やゲームのようなデータのリップシンク(音声データと映像データの同期)が重要視されるコンテンツにおいて、音声データを低遅延で飛ばしたいのであれば、『aptX LL』コーデックに対応したBluetoothトランスミッターを選ぶのがおすすめ。

基本的に、Bluetoothで音声データを飛ばすと遅延が発生します。なので、動画視聴の場合は、その音声と映像のラグが大きければ大きいほど、見るに堪えないものになってくるはず。もちろん、ゲームの場合も同様です。

なので、このような用途の場合は、高音質よりも低遅延を重視したいところ。そうなってくると、選ぶBluetoothコーデックはaptX LL一択になってくるというわけなのです。

▼aptX LL対応Bluetoothトランスミッター

AAC・aptX:汎用性を求めるユーザー向け

AAC・aptX:汎用性を求めるユーザー向け

音質や遅延について特段こだわっていないのであれば、『AAC』『aptX』に対応しているBluetoothトランスミッターを選べばOK。この手のBluetoothトランスミッターは、かなり種類が豊富なので、選択肢も多くて困らないはず。

ただ、これはBluetoothトランスミッター選び全般で言えることなのですが、基本的には“メーカーもの”を買いましょう。メーカーものが絶対的に良いとは言えないですが、下手に冒険して失敗するよりも、有名なメーカー(できれば音響メーカーが好ましい)の製品を選んでおくほうがベターでしょう。

▼AAC・aptX対応Bluetoothトランスミッター

まとめ「用途に合わせたトランスミッター選びをすべし!」

まとめ「用途に合わせたトランスミッター選びをすべし!」

今の時代、Bluetoothトランスミッターを使う場面でいうと、テレビやゲーム機に接続するくらいなはず。なので、利用用途を考えると、『aptX LL』に対応したBluetoothトランスミッターを1つ持っておくのもよいかもしれません。

そうそう、当然ですが、Bluetoothコーデックを気にするのであれば、送信側のトランスミッターだけでなく、受信側であるヘッドホン・イヤホン・レシーバーなどのBluetoothコーデックにも注目しておきましょう。でないと、意味がないですからね。

さたえり

Bluetoothコーデックは要チェックやね!

この記事で紹介したガジェット

おまけ

二条ねこ

LDAC対応のBluetoothトランスミッター…欲しいよねー。

さたえり

そうやんね!
ただ、Bluetoothトランスミッターの使われる場面を考えると、LDAC対応のBluetoothトランスミッターを作ったところで…なんよね。

まの

使うユーザーが少なければ、わざわざ作る意味が薄いですからね。

さたえり

そういうわけなんよね。

おわり