- 約1万円で手に入る強力ノイキャン完全ワイヤレスイヤホン!
- イコライザー機能が超豊富で聞いて使って楽しい!
- ドンドンシャリな音質が好みなら持っておいても損はない!
音響メーカーの脅威となる存在だ。
完全ワイヤレスイヤホン、Anker『Soundcore Liberty Air 2 Pro』をレビュー。ノイズキャンセリング、外音取り込み、アプリ、Qiワイヤレス充電…と“全部盛り”なTWS。これは名機の予感が…するかも!?


各社の良いとこ取りって感じですなー。

『HearID 2.0』が面白いですわね。
本日のレビュー:Soundcore Liberty Air 2 Pro
Soundcore Liberty Air 2 Proってなに?
Anker独自のウルトラノイズキャンセリングを搭載した、使いやすさと遊べる感を両立させた完全ワイヤレスイヤホン。イコライザーも豊富。
- 強力なノイズキャンセリング
- 遊べるイコライザー機能
- パーソナライズ可能な音質
- Qiワイヤレス充電対応
- aptX非対応
- 乏しいリモコン機能
Soundcore Liberty Air 2 Pro | ||
---|---|---|
型番 | A3951011(ブラック) A3951021(ホワイト) |
|
メーカー | Anker | |
オーディオ性能 | ドライバー | ダイナミック(φ11mm) |
再生周波数帯域 | 20Hz–20,000Hz | |
インピーダンス | 16Ω | |
ケーブル長 | - | |
プラグ | - | |
Bluetooth性能 | Ver. | Bluetooth 5.0 |
コーデック | SBC AAC |
|
プロファイル | A2DP AVRCP HFP HSP |
|
バッテリー | イヤホン単体 | 最大7時間(ANC OFF) 最大6時間(ANC ON) |
イヤホン+充電ケース | 最大26時間(ANC OFF) 最大21時間(ANC ON) |
|
インターフェース | イヤホン | - |
充電ケース | USB Type-C | |
サイズ | イヤホン | 22×22×40mm*1 |
充電ケース | 62×60×30mm*1 | |
質量 | イヤホン | 5g*1 |
充電ケース | 51g*1 | |
備考 | ノイズキャンセリング | ○ |
ヒアスルー | ○ | |
コンパニオンアプリ | ○ (Soundcore) |
|
防水防塵 | IPX4 | |
左右独立受信方式 | ○ (BES LBRT) |
|
その他 | 近接センサー搭載 Qiワイヤレス充電対応 急速充電対応(15分充電 → 3時間再生) HearID 2.0搭載 |
Soundcore Liberty Air 2 Proのスペック
*1実測値。

iPhoneでもAndroidでも使いやすいANC対応の完全ワイヤレスイヤホンが欲しい!
…それなら、このSoundcore Liberty Air 2 Proは有力な候補やね。
デザインビュー
本体:高い工作精度と美しいテクスチャ
■インターフェース
- リモコンボタン
Soundcore Liberty Air 2 Proのイヤホン本体のサイズは 22×22×40mm で、重さは5g(サイズも重さも実測値)。スティック状のシェル構造で、かなり軽量に作られている。
イヤホン前面には、タッチセンサータイプのリモコンボタンを搭載。リモコンボタンの位置は、ちょうど“d”のロゴマークがある部分。ここに静電容量方式のセンサーが組み込まれています。
■インターフェース
- 近接センサー
- Pogo pin
イヤホン後面には、イヤホンの着脱に応じて自動で再生・停止がされる近接センサー、充電用のPogo pin(コネクター)、が搭載されています。
近接センサーといえば、いかにもな黒っぽい光沢感のあるセンサーが搭載されているイメージ。しかし、このSoundcore Liberty Air 2 Proでは、そのような光沢感のあるセンサーはなく、うまくデザインに溶け込ませています。
■インターフェース
- LEDインジケーター
イヤホン上面には、ペアリング状態を示すLEDインジケーターを搭載。
ステムはかなり斜めにオフセットされていますが、耳の穴の深くに挿すというよりかは、耳のくぼみに引っ掛けるような装着方法になっています。なので、比較的に万人受けする装着感なはず。
Soundcore Liberty Air 2 Proの充電ケースのサイズは 62×60×30mm で、重さは51g(サイズも重さも実測値)。充電ケースの大きさ的には普通といった感じ。
今回は2色(ブラック・ホワイト)あるうちの『ホワイト』を選択したのですが、ほんのりマットな質感で手触りも良好。カラーリングもピュアホワイトではなく、ストーンホワイトのような模様が入っており、チープさはありません。
■インターフェース
- Qi
充電ケース下面には特に何もありませんが、この面にQi規格のワイヤレス充電モジュールが組み込まれています。ですので、Qi対応の充電器を用いれば、Soundcore Liberty Air 2 Proはワイヤレス充電が可能となっています。
■インターフェース
- LEDインジケーター
充電ケース前面には、イヤホンのバッテリー残量を示すLEDインジケーター(3連タイプ)を搭載。
■インターフェース
- USB Type-C
- ペアリングボタン
充電ケース後面には、有線充電に用いるUSB Type-Cポート、ペアリングやリセットに用いるペアリングボタン、が搭載されています。
完全ワイヤレスイヤホンのペアリング方法もいろいろありますが、このSoundcore Liberty Air 2 Proのように、物理的なボタンを設けてくれたほうがより使いやすいと言えるでしょう。
充電ケース左右面には、特に何もありません。
■インターフェース
- Pogo pin
充電ケース内面には、イヤホン本体充電用のPogo pin(プラグ)を搭載。
イヤーピースが収納される部分のクリアランスは、かなり狭めな印象。ただ、イヤホン自体は非常に取りやすい構造になっています。
左 | 右 | |
2回押し | 曲送り | 再生・停止 |
長押し | ノイズキャンセリング機能切替 | ノイズキャンセリング機能切替 |
Soundcore Liberty Air 2 Proのリモコン機能
※デフォルトの状態。
Soundcore Liberty Air 2 Proのリモコン機能は、再生・停止、曲送り、ノイズキャンセリング機能切替…という感じ。最近のモダンな完全ワイヤレスイヤホンにしては、かなりリモコン機能が限られています。
なお、Soundcore Liberty Air 2 Proは、専用のコンパニオンアプリ『Soundcore』に対応しています。このSoundcoreアプリ内には、リモコンボタンのキーアサインを変更する機能が搭載されているので、ここからユーザーが任意で機能を割り当てることが可能。このキーアサイン変更は、プリセット登録ではなく、ユーザーが個別に割り当てられるようになっています。

リモコン機能が少ないから、キーアサインの割り当てとアプリを上手に駆使したいところやね。
全長 | 2mm |
直径 | φ5mm |
Soundcore Liberty Air 2 Proのステム(ノズル)サイズ
Soundcore Liberty Air 2 Proのステム(ノズル)部分を測定してみたところ、全長2mm、直径φ5mm、というサイズ結果でした。
ステムの長さが2mmと短めなことや、充電ケースのクリアランスを考慮すると、あまりイヤピ遊びに向いている完全ワイヤレスイヤホンとは言えなさそう。サードパーティ製のイヤーピースをいろいろ試してみましたが、使い勝手が悪くなる印象だったので、個人的にはデフォルトの状態で使うのをおすすめします。

イヤーピースが豊富に付属してるから、デフォルトのものから使ってね…っていう、Ankerからのメッセージかも!?
付属品:豊富な純正イヤーピース
■付属品一覧
- イヤーピース(XXXS・XXS・XS・S・M・M+・L・L+・XL)
- USB Type-A to USB Type-Cケーブル
- 取扱説明書
Soundcore Liberty Air 2 Proの付属品は、XXXS・XXS・XS・S・M・M+・L・L+・XLという9サイズのイヤーピース(Mサイズはイヤホンに装着済)、充電用のUSBケーブル(USB Type-A to USB Type-C)、取扱説明書を含めた冊子類、という合計3つ。
オーディオ専業メーカーも二度見する、このイヤーピースの豊富さに驚き。前述したように、他社製のイヤーピースへのリプレースは厳しいので、これだけデフォルトでイヤーピースをつけてくれているのは安心。

イヤーピースのサイズ表記に知恵熱が出そうあーる……。

“X○”と“○+”表記が混ざってるんやもんね。
注目ポイント
■Soundcore Liberty Air 2 Proのポイント
- ノイズキャンセリング:超強力なウルトラノイズキャンセリング
- ヒアスルー:シーンに分けた外音取り込み機能
- イコライザー:HearIDで聴覚に合った音質に最適化
- ワイヤレス充電:Qi対応でノンストレスチャージ
ノイズキャンセリング:超強力なウルトラノイズキャンセリング

Soundcore Liberty Air 2 Proに採用されているアクティブノイズキャンセリング機能は『ウルトラノイズキャンセリング』という、自分のいる環境に最適化されたノイズキャンセリングが行えるものを搭載している。
ベースのノイズキャンセリング自体は、Ankerの説明を見ると、フィードフォワードマイクとフィードバックマイクを用いた『ハイブリッド方式』を採用している模様。そこに独自のチューニングが施されて、このウルトラノイズキャンセリングとなっている。

ノイズキャンセリングにハイブリッド方式を採用していることからも分かるように、Soundcore Liberty Air 2 Proのノイズキャンセリング性能はかなり強力なものになっている。この性能は凄まじく、利用シーンに応じてかなり騒音をカットしてくれる。

アプリでノイズキャンセリングをシーン別で切り替えられるのも利点やね!
ヒアスルー:シーンに分けた外音取り込み機能

アクティブノイズキャンセリングを搭載しているということは…そう、当然『ヒアスルー(外音取り込み機能)』も搭載。なお、Soundcore Liberty Air 2 Proでは、『外音取り込みモード』という名前で呼ばれている。

Soundcore Liberty Air 2 Proに搭載されている外音取り込みモードは気が利いており、利用シーンに応じて選択可能。
- 全ての外音(すべての外音を取り込む)
- 音声フォーカス(音声を重視してはっきりと取り込む)
…という2種類のプリセットが外音取り込みモードには存在しており、より外音取り込みを活用できるように工夫が凝らされている。なお、これらの外音取り込みモードは、Soundcoreアプリから変更できるようになっています。

購入時は、リモコンに外音取り込み機能が割り当てられていないから要注意やよ。
イコライザー:HearIDで聴覚に合った音質に最適化

完全ワイヤレスイヤホンのコンパニオンアプリに、イコライザー機能が搭載されている製品も少なくはない。しかし、そんな中でもSoundcore Liberty Air 2 Proのイコライザーは飛び抜けて機能が豊富。

イコライザーのプリセット自体も、デフォルト状態を含めると合計22種類から選択可能というバリエーションの豊富さに驚かされる。

デフォルトプリセットの選択だけでなく、ユーザーが周波数特性をカスタムするイコライザー機能も搭載。細かく周波数特性をいじれるほか、しっかりとユーザープリセットとして登録できるのも優秀なポイント。

さらに『HearID 2.0』という、ユーザーの聴覚測定をして、そこから最適な音質を生み出すというイコライザー機能まで搭載。HearIDのバージョンが2.0になったことにより、聞いている音楽に最適化できる設定も搭載され、より“音のオーダーメイド”ができるようになった。

うーむ、イコライザー祭りですなー!どんちきっ!!

…何それ!?
ワイヤレス充電:Qi対応でノンストレスチャージ

さらに、前述したように、Soundcore Liberty Air 2 Proの充電ケースは、Qi規格のワイヤレス充電にも対応。音楽もフルワイヤレスなら、充電もフルワイヤレス。
これだけ完全ワイヤレスイヤホンが各社からリリースされると、かなり市場にはQiワイヤレス充電に対応した完全ワイヤレスイヤホンというのが増えてきた。そんな2021年のトレンドをしっかりと抑えたのが、今回のSoundcore Liberty Air 2 Proというわけです。
音質チェック
音質評価:★★★☆☆

高音域:★★★☆☆
中音域:★★☆☆☆
低音域:★★★★★
※音質評価は販売価格を考慮した相対評価。
Soundcore Liberty Air 2 Proの音質を端的に言うと、とにかくディープで懐かしさを感じる低音域が特徴的なコッテリ系サウンド、という感じ。
全体の音質の傾向としては、ドンドンシャリ…という低音域にかなり寄った印象。音のバランスとしては決して良くないが、破綻しないギリギリのラインで楽しめるチューニングになっている感じはした。低音域寄りのバランスだが、解像感や分離感は悪くはない。低音域は昨今のブーミー的な感じではなく、しっとりとした質感のある感じ。

どういうコンセプトでチューニングされているかは分からないけど、どちらかと言えばちょっと上の世代にウケそうな音質って感じかも!?

高音域は量こそ控えめだが質は良好な印象。
全体的に低音域が強いので、高音域が一歩後ろから聞こえている感はありつつも、なかなかの解像感を誇っている。とはいえ、キレキレっな感じのシャープさや突き抜けるノビがある高音域ではない。イメージ的には、キレは多少ある感じでノビが控えめ、だけど瞬発力はある…そんな感じ。

中音域はぬくもりのあるウォームなイメージ。
全体的に優しい鳴りをする中高音域は、曲によってはボーカル域にベールを感じるかもしれない。解像感自体は価格を考えれば悪くないけど、ちょっと自己主張が控えめすぎる感も否めない。サ行が刺さらないウォームな感じは好きだけど、もっと突き破るようなパンチ力は欲しいところ。

低音域はたっぷりこってりでマイルドサウンド。
低音域は超低音域も含めて、ニュアンスを感じ取れる質感の高い音作り。ただ、テンポの速い曲になると、音の分離感が弱くなってくる傾向にあるので、あまりハードな曲には向いていない印象。とにかくコッテリとしたマイルドで厚みのある音質なので、ゆったりとした曲と合わせたいところ。イメージ的にはJabraっぽいかも。

厚みと力強さを感じる低音域だけど、スピーディーな感じじゃなくて、ドッシリとしたイメージの音が出る感じかもやね。
Soundcore Liberty Air 2 Proに合いそうな曲

■こんな楽曲が合いそう!
- メロウ系Jazz
- Lo-Fi系Pop
- 90's系Pop
Soundcore Liberty Air 2 Proと一緒に聞いてほしい楽曲の1曲めは、安全地帯の『碧い瞳のエリス』をセレクト。
スローテンポで刻むように聞こえてくるドラムとベースの響きが実に心地よい。ガチャガチャしている低音域が鳴る曲ではないので、マイルドな低音域が魅力的なSoundcore Liberty Air 2 Proとも相性は良好。雑味なくしっとりと聞くことができます。
Soundcore Liberty Air 2 Proと一緒に聞いてほしい楽曲の2曲めは、パスピエの『まだら』をセレクト。
アップテンポな曲よりも、ちょっとLo-Fi感のあるゆったりとしたPop系のほうが、このSoundcore Liberty Air 2 Proにはマッチするはず。全体的に角のない、まろやかなサウンドを出すので、セレクトした『まだら』とは非常に合う…はず。
Soundcore Liberty Air 2 Proと一緒に聞いてほしい楽曲の3曲めは、majikoの『アマデウス』をセレクト。
前2曲がスローテンポな曲だったので、もう少しテンポを上げた曲も。どうしてもボーカルにベールを感じてしまうときがあるSoundcore Liberty Air 2 Pro。ただ、この曲だと、それがちょっとした“味”と思えてしまう。あまり聞きすぎると低音域が疲れてくると思うので、そこは多彩なイコライザーで要チューニング。
Soundcore Liberty Air 2 Proと一緒に聞いてほしい楽曲の4曲めは、Davy Mooney & Ko Omuraの『Dim』をセレクト。
Soundcore Liberty Air 2 Proの低音域は高い質感を持っているので、この手の完全ワイヤレスイヤホンにしては珍しくJazzを聞きたくなる。Jazzにもいろいろありますが、とりわけ相性が良さそうに感じるのがメロウでゆったり流れる曲。カフェっぽいJazzよりも、喫茶店っぽいJazzと一緒にどうぞ。

重厚でエネルギーにあふれる低音だけど、EDMよりもメロウな曲が合いそう感じやね!ボーカル系は合う合わないが曲によって出やすいかも!?
ここがすき!
最高にリッチなノイズキャンセリング

使ってみて一番の驚きだったのが、思っていた以上にノイズキャンセリングの性能が高いこと。かなり強力なノイズキャンセリングなので、これなら常用したいと思うレベル。
ノイズキャンセリング性能という指標で考えると、『AirPods Pro』や『Bose QuietComfort Earbuds』の2つが完全ワイヤレスイヤホンのトップをひた走っている。この2機種は飛び抜けており、Soundcore Liberty Air 2 Proも、さすがにこの次元までは到達していない。ただ、並の完全ワイヤレスイヤホンのノイズキャンセリング性能よりは、間違いなく優れていると言える。

少し前にレビューした『JBL CLUB PRO+ TWS』もかなり強力なノイズキャンセリングを持っていると紹介したのですが、これとかなり良い勝負をしている。JBL CLUB PRO+ TWSは10段階のうちの7と評したのですが、このSoundcore Liberty Air 2 Proは6.5〜7ぐらい。正直、ほぼ一緒ぐらいの高い性能を持っている。それが1万円強で手に入るというところがなんとも素晴らしい。
パーソナライズ可能な音質体験

ガジェットライクでテクノロジーを感じる部分として、『HearID』というアプローチも非常に面白いところ。
ユーザー自身が周波数特性をいじってイコライジングしていくのも面白いけれど、聴覚感度をマッピングして、イヤホン側が最適なイコライジングを提案していくという形もまた面白く感じた。この両方からのアプローチでイコライジングが可能となるSoundcore Liberty Air 2 Proには、自分で最高の音質を創り上げていく楽しみを感じることができるのです。

HearIDを利用するには、静かな場所で数分の聴覚テストを行う必要があります。これがちょっと手間に感じてしまうからスルー…なんてもったいないので、Soundcore Liberty Air 2 Proユーザーは、ぜひやってみてください。このテストの時間でさえ、テクノロジーのエモみを感じることがきっとできるはずです。

テスト自体も面白いから、HearIDはぜひ使ってほしいんよね!
ここがうーん?
リモコン機能が乏しい

Soundcore Liberty Air 2 Pro自体、かなりコストパフォーマンスも高く、ハイレベルな完全ワイヤレスイヤホンだと評価しているのですが、リモコン機能が少ないのがちょっと残念なところ。

専用のSoundcoreアプリでキーアサインを変更できる点は高評価。ただ、そもそものリモコン機能が、2回押しと長押ししかないのが痛すぎる。要するに、キーアサインを割り当てる先が合計で4つしかないわけなのです。
1回押しは、タッチセンサーなので誤爆回避の観点から非搭載なのは理解できる。ただ、それなら3回押しぐらいはほしかったのが本音。当然、ジェスチャー機能のようなものは備わっていないので、イヤホンのリモコン機能に関しては、かなり割り切って使うことになりそうです。
aptXコーデックは非対応

個人的にはiPhoneメインで使うので、まったく気にならないのですが、人によっては前モデル(Soundcore Liberty Air 2)で対応していた『aptX』コーデックが非搭載になってしまったことがマイナス点になりそうな予感。
テック的な話をすると、今回のSoundcore Liberty Air 2 Proに搭載されているBluetooth SoCはQualcomm製では…“ない”です。でも、左右独立受信方式はしっかりと対応しています。じゃあ、Airohaなのか…と思ったら、実はそうでもありません。調べてみると、Bestechnic(恒玄科技)というメーカーの『BES2300YP』というチップでした。

これで、なぜSoundcore Liberty Air 2 Proが、aptXコーデック非対応になったかが分かったはず。そうです、QualcommのBluetooth SoCを採用していないため。
じゃあ、このBestechnic BES2300YPがダメなのかと聞かれたら、実際はそんなことはありません。ペアリング自体はかなり高速ですし、Bluetooth接続も安定しています。正直、何もチューニングを施していない素のQualcommチップを搭載した完全ワイヤレスイヤホンよりも安定しているとも言えるレベル。確かにaptX非搭載になってしまったのは残念ですが、このチップ変更がネガティブなポイントかと聞かれたら、かならずしもそうではないということなのです。

BluetoothのSoCにもいろいろあるのですね。

『BES2300YP』自体は、Bestechnicのハイエンドチップみたいやね!
まとめ「1万円強の隠れノイズキャンセリング王だった」

そういうわけで、Anker『Soundcore Liberty Air 2 Pro』のレビューを総括すると…
- ウルトラノイズキャンセリングは伊達じゃない
- イコライザー機能が尋常じゃなく豊富
- HearIDというアプローチが面白い
- とにかくテクノロジーを感じるイヤホン
- 音質は90年代のPopを聞くのに向いている
という感じ。
モバイルバッテリーやUSB PD充電器のイメージが強いAnkerですが、このSoundcore Liberty Air 2 Proは、ギークなオーディオ好きのツボを抑えたプロダクトになっている印象を受けました。
音質をもう少しバランス型にしてもらえたら…というところなのですが、価格も安いですし、イコライザーでフラットに持っていけるので意外と気になりません。アプリの出来もすこぶる良く、かなり万人におすすめできる完全ワイヤレスイヤホンと言えるのではないでしょうか。正直、Ankerをナメてました……。

このクオリティで1万円ちょっとなら、かなりアリな選択肢やと思うんよね!ノイズキャンセリング性能も高いし!!
おまけ

Soundcore Liberty Air 2 Proの気になるお値段はー?お高いんでしょー!?

それが…なんと!12,980円!!

おおー!

しかも、今なら金利手数料はジャ○ネットが負担いたします!

おおおー!!

…何、この茶番劇は!?
おわり
意外と強力なノイズキャンセリング性能と遊べる点が良い感じ!
リモコンボタンの割り当てが少ないのがちょっと気になる……。
…そんな感じの感想やね!