povoのApple Watch(Cellular)対応状況の整理

povoのApple Watch(Cellular)対応状況の整理
記事のポイント
  • povoでもApple WatchのCellular通信は条件付きで対応!
  • ナンバーシェアは非対応でウォッチナンバーは対応!
  • auで事前契約が必要なのでpovoを新規契約する人は使えない!

これは意図的か恣意的か。

オンライン専用ブランド(ahamo・povo・LINEMO)で、唯一Apple WatchのCellular通信に対応した『povo』。しかし、その内容は“au縛り”でした。povoでのApple Watchの対応状況を整理しつつ、この制約が意味することを紐解きます。

二条ねこ

コレジャナイ感っ!

さたえり

…やね!!

まの

惜しいというか、何というか……。

povoのApple Watch対応状況

povoのApple Watch対応状況

MNO各社が提供するオンライン専用ブランド、『ahamo』(docomo)、『povo』(au)、『LINEMO』(SoftBank)。すでに、ahamo・povo・LINEMOのすべてが、Apple WatchのCellularモデル用eSIM発行サービス(例:docomoの『ワンナンバーサービス』)に対応しないことを発表済です。

…だったのですが、povoのみ“条件付き”で、Apple WatchのCellularモデル用eSIM発行サービスが使えると急遽変更がありました。

さたえり

…“条件付き”?

二条ねこ

そうなのであーる。

ahamo『ワンナンバー』提供ナシ。Apple Watch(Cellular)非対応が残念

ahamo『ワンナンバー』提供ナシ。Apple Watch(Cellular)非対応が残念

2021年3月2日
  ナンバーシェア ウォッチナンバー
au 対応 対応
povo 非対応 対応

povoのApple Watch用サービス対応状況

Apple Watch(GPS + Cellularモデル)単体で通信ができるようになるサービスはdocomo・au・SoftBankともに展開しているのですが、そのうちauのみ、『ナンバーシェア』『ウォッチナンバー』という2つのサービスを展開しています(docomoとSoftBankは『ナンバーシェア』に相当するサービスのみ展開)。

povoのApple Watch対応状況

povo

この2つのサービスのうち、povoが対応しているのは『ウォッチナンバー』というサービスになります。『ナンバーシェア』には対応していませんので注意が必要です。

さたえり

うーん…ややこしいやんね。

二条ねこ

Apple Watch用のサービス展開だけで考えると、auが他社をリードしてるんだけど、イマイチ理解しきれてない感じはするよねー。

ahamo・povo・LINEMOはApple WatchのCellular通信非対応——新プランと既存プランの大きな差別化要素

ahamo・povo・LINEMOはApple WatchのCellular通信非対応——新プランと既存プランの大きな差別化要素

2021年3月7日

ナンバーシェア vs ウォッチナンバー

  ナンバーシェア ウォッチナンバー
電話番号 iPhoneと一緒 iPhoneと別
利用料金 385円/月
4GB〜7GB 6,765円/月*1
1GB〜4GB 5,115円/月*1
〜1GB 3,465円/月*1
目的 iPhoneと電話番号共通化
Apple Watch単体利用実現
ファミリー共有機能の利用
キッズケータイの代替
備考 要データチャージオプション加入
要データシェア加入
auから移行のみ対応

ナンバーシェア vs ウォッチナンバー
※すべて税込価格で表記。
※利用料金とは別にユニバーサルサービス料が発生。
*1継続利用による料金割引未加入時の場合。

auが展開しているApple Watch(GPS + Cellularモデル)用サービスである、『ナンバーシェア』と『ウォッチナンバー』ですが、同じApple WatchでCellular通信をするためのサービスと言っても、その目的や利用料金はまったく異なります。

ナンバーシェア vs ウォッチナンバー

au

『ナンバーシェア』とは、auで契約中の携帯電話番号と同じ電話番号をApple Watchに付与するというサービス。Apple Watchだけで買い物をしたり、Apple Musicを使いたい…というときに利用するのがこちら。

ナンバーシェア vs ウォッチナンバー

au

『ウォッチナンバー』とは、Apple Watch用に新規で電話番号を発行するというサービス。Appleの『ファミリー共有』という機能を使って、Apple Watchをキッズケータイのように利用するときに使います。

ナンバーシェアもウォッチナンバーも同じApple Watch(GPS + Cellularモデル)用のサービスですが、ナンバーシェアは完全に個人利用を主としており、ウォッチナンバーはiPhoneとApple Watchをそれぞれ別のユーザーが独立して利用することを主したサービスと言えます。

povoのウォッチナンバー加入条件

povoのウォッチナンバー加入条件
他社からpovoに移行 auからpovoに移行 povoを新規契約
× ×

povoのウォッチナンバー加入条件

これはかなり重要なことなのですが、povoでウォッチナンバーを利用するには、auで契約中のiPhoneが必須要件となっています。

povoで契約中のiPhoneではウォッチナンバーに加入することができないので、au契約中の間にウォッチナンバーに加入しておく必要があると公式サイトに記載されております。なお、povo移行前にウォッチナンバーに加入しておけば、ウォッチナンバーの契約自体はauから引き継がれるとのことです。

要するに、povoでウォッチナンバーが使えるというのは、既存のauユーザーへの救済措置ということになります。povo移行前にauでiPhoneを契約していないといけないので、当然ですが、povoの新規ユーザーや他社からの移行ユーザーでは、このウォッチナンバーを利用することができません。

さたえり

新規契約にも対応していたら、ちょっと面白かったんやけどね。

二条ねこ

そうなんだよねー。

この制約が意味すること

povoとApple Watch

非常にややこしいことになっていますが、各種条件さえクリアすれば、オンライン専用ブランドである『povo』でも、Apple WatchのCellularモデル用eSIM発行サービスが使えるということは事実です。

このことを紐解いていくと、やろうと思えばオンライン専用ブランドでもApple Watch用のeSIMが利用できる、ということになってきます。

完全に邪推なのですが、ナンバーシェアとウォッチナンバーでは、ユーザーが携帯キャリアに支払う月額料金がまるで異なります。言い換えれば、ナンバーシェアはわざわざ手間をかけて対応させる旨味が少ないということ。ウォッチナンバーは割引非適用ならば、povoよりも高い月額料金になってしまうので、そこまで多くのユーザーがauから流出しないとも考えているかもしれません。

ナンバーシェアがpovoに対応していないことにより、ユーザーはauにするかpovoにするかを悩むことになります。ひょっとすると、このあたりの心理戦というか…駆け引きをやっているのかもしれません。

二条ねこ

技術的なハードルも当然あると思うけど、あえて非対応にしている感も否めないのであーる。

まとめ「コレジャナイ感は意図的な予感」

まとめ「コレジャナイ感は意図的な予感」

『povo』とApple Watch(GPS + Cellularモデル)の関係をまとめると、

  • povoではナンバーシェアは利用不可
  • povoではウォッチナンバーは条件付きで利用可
  • 事前にauでウォッチナンバーに加入する必要あり
  • 他社からの移行組や新規契約組は対象外
  • おそらくauユーザーのための救済措置

…ということになります。

とどのつまり、povoはApple WatchのCellular通信に対応しているかと聞かれると、「ほとんど対応していないと一緒」と言わざるを得ません。まさにコレジャナイ感なのでした。

二条ねこ

個人利用目的でpovoとウォッチナンバーの両方を契約すると、ランニングコストが高いんだよねー。

この記事で紹介したガジェット

おまけ

二条ねこ

Apple WatchのCellular通信は、メインブランドの特権ということが確定した瞬間なのであった……。

まの

仕方ないといえば、そうなのですがね。

さたえり

そんな虫のいい話はないってわけやね。

おわり