- povoでは物理SIMが“Android用”と“iPhone用”に分かれて提供されている!
- Android用SIM(au Nano IC Card 04)がiPhoneでも使えるのか試した!
- 対応機種のSIMロックフリーiPhoneならばAndroid用SIMでも普通に動く!
結論:iPhoneでも対応してる
povo(au)では、AndroidとiPhoneでSIMが異なる。そこで、Android用SIM『au Nano IC Card 04』が、iPhoneでも使えるのかを実際に検証してみました。


ブラウザバックですわね。

ぴえー、やめちくりー!
目次
はじめに


本題に入る前に、povoやauのSIMの種類と対応機種についてお勉強するあーるっ!
povoのSIMは3種類

- au Nano IC Card 04(au ICカード)
- au Nano IC Card 04 LE(au ICカード)
- eSIM
auのオンライン専用ブランド『povo』には、上記の3種類のSIMが用意されています。
このうち、『au Nano IC Card 04』と『au Nano IC Card 04 LE』が物理SIM(au ICカード)になっており、電子的な組み込み型SIMである『eSIM』も、povoでは用意されています。
各SIM別の対応機種
povoで発行されるSIMと対応機種
※一部抜粋
povoで発行されるSIMと、それぞれに応じた対応機種については上表のとおり。
eSIMについては本稿と関係ないので、ここでお役御免。ここからは、物理SIM(au ICカード)である、『au Nano IC Card 04』と『au Nano IC Card 04 LE』について注目していきます。
なお、povoで正式対応している機種については、povo公式サイトに詳しく記載されております。

正式対応になってない機種に関しては、au回線の対応バンドをチェックですなっ!
『au Nano IC Card 04』と『au Nano IC Card 04 LE』
povoで発行されるau ICカードの種類
前掲の表で示したように、povoが発行している物理SIM(au ICカード)というのは、Android用の『au Nano IC Card 04』(灰色SIM)と、iPhone用の『au Nano IC Card 04 LE』(黄色SIM)という形で、OSごとに違うSIMカードが割り当てられています。
なお、auは何度かau ICカードを刷新しており、現在発行されているau ICカードについては、『au VoLTE』(4G LTEを活用した音声通信サービス技術)という通信技術に対応したものになっています。
疑問

ここまで読み進めて貰えばお分かりかと思いますが、povo(au)では、AndroidとiPhoneで別のSIMを使うルールになっています。
そこで気になったのが、iPhoneでAndroid用のSIMである『au Nano IC Card 04』が使えるのかということ。
当然ですが、povo(au)では明示的にSIMカードを分けているため、前掲した対応機種表のとおり、au Nano IC Card 04の対応機種の中には、当然ながらiPhoneは含まれておりません。
とはいえ、中身はいずれもVoLTE対応のSIMではある。ならば、普通に使えるはず。加えて、AndroidとiPhoneでSIMの挿し替え時に、わざわざpovoに問い合わせをして、その都度SIMカードを変更してもらうのも億劫すぎる。
…というわけで、実際に検証してあれこれ動作確認をしてみました。
検証

端末 | iPhone 12 Pro Max(SIMフリー版) iPhone SE(第2世代|SIMフリー版) |
SIM (au ICカード) |
au Nano IC Card 04 |
検証環境
今回は検証用端末として、SIMロックフリー版の『iPhone 12 Pro Max』と『iPhone SE(第2世代)』を用意しました。
データ通信

検証結果:利用可能
au Nano IC Card 04 × iPhone の組み合わせでも、データ通信できました。
iPhoneでpovoを利用する場合は、MVNOのようにプロファイル(APN)設定をする必要がなく、単純にau Nano IC Card 04を挿入するだけで利用可能。ただ、他社のプロファイルがインストールされていると挿し替えても圏外になってしまうので、事前にプロファイルは全部削除しておきましょう。そうしたら、すんなりと使えます。
音声通話

検証結果:利用可能
au Nano IC Card 04 × iPhone の組み合わせで、音声通話もできました。
iOS標準の『電話』アプリで検証したのですが、受信も発信も利用可能でした。相手がIP電話の場合も試してみたのですが、こちらも問題ナシ。
SMS

検証結果:利用可能
音声通話が使えるので、当然ですがSMSも使えました。
iOS標準の『メッセージ』アプリを、iOS間で使ってしまうとiMessageになってしまうので、通信相手をAndroidにしたのですが、特に問題はありませんでした。普通にSMSも対応しているようです。
テザリング

検証結果:利用可能
テザリングに関しても、 au Nano IC Card 04 × iPhone の組み合わせでも問題なく使えました。
データ通信は使えるけど、テザリングがダメだった…というパターンも予測していたのですが、結果は良い方向に裏切られました。何の不自由もなく、iPhone用au ICカード(au Nano IC Card 04 LE)と同じように振る舞ってくれます。バッチリ。
Apple Pay

検証結果:利用可能
Apple Pay(FeliCa・NFC Pay)も、 au Nano IC Card 04 × iPhone な組み合わせでも使えました。
今回のように、Android用au ICカードをiPhoneで使うと、Apple Payが使えなくなるという情報を見たことがあったのですが、少なくともpovoに関しては普通に使えるという結果でした。
結論

…SIMロックフリー版iPhoneなら、Android用SIM『au Nano IC Card 04』でも問題なく使えた!!

うーん、これならpovoに問い合わせして、SIMを交換してもらう必要もないですなー。

SIMロック版だと変わる…とかなのですかね!?

どうだろー!?
わたしはキャリア版のiPhoneを買わない派だから、そこに関しては検証できないからねー。iPhone 6sぐらいまではSoftBankで買ってたけど…ね。
まとめ「『au Nano IC Card 04』はiPhoneにも対応」

Android用のSIM(au ICカード)である『au Nano IC Card 04』でも、普通にiPhoneで使うことができました。
今回はpovoのau ICカードで試したのですが、おそらくは本家auでも同じでしょう。ただ、iPhoneでは『au Nano IC Card 04 LE』を利用することに原則的にはなっているので、使えるけれでも推奨はしない…ぐらいにとどめておきます。

…ということは、UQ mobileのSIMも同じ挙動なのかなー!?
おまけ

あ、UQ mobileのSIMはこんな分類してない気がするぞ!?

そう考えると、そもそも分ける必要とは…ですわね。

使えるなら、別に気にすることでもないと思うんやけどね。

うーむ……。
おわり
「結論:iPhoneでも対応してる」
…って、もう書いてるやん!!