- HISモバイルが『eSIM』提供開始(2022年8月24日〜)
- 音声通話対応eSIM(docomo回線)290円/月〜で運用可能
- APN構成プロファイル必要 + docomo回線eSIMのデュアル不可
2022年8月24日より、旅行代理店大手H.I.S傘下の『HISモバイル(HIS Mobile)』が、docomo回線のeSIMを提供開始しました。最大のウリは、音声通話対応eSIMが“月額290円”から運用できること、だそうです。


- 『APN構成プロファイル』要インストール(iPhone/iPad)
- docomo系eSIMとのデュアル構成は不可
この2つが要注意やんね。

(いろんな意味で)話題のH.I.Sですね。
目次
HISモバイルがeSIM提供開始

Image:HIS
冒頭で触れたとおり、旅行代理店大手H.I.S傘下のHISモバイル(HIS Mobile)が、『自由自在290プラン』にて、eSIMの提供を2022年8月24日より開始しております。
なお、HISモバイル『自由自在290プラン』の物理SIM/eSIMについては、docomo回線の音声通話対応SIMにて提供されます。
MVNO系のdocomo回線eSIMとしては、すでに『IIJmio』『
LinksMate』『日本通信SIM』が参入済み。また、MVNO系のau回線eSIMでは、HISモバイルと同日(2022年8月24日)に『mineo』が参入しております。

残すところは、MVNO系のSoftBank回線eSIMだけですな。
HISモバイルのeSIM概要

Image:HIS Mobile
対応回線 | docomo回線 |
対応プラン | 自由自在290プラン (音声通話対応SIM) |
月額基本料金 |
|
契約事務手数料 | 3,300円 |
再発行事務手数料 | 1,100円 |
SIM切替手数料 | 1,100円 |
HISモバイルeSIMは、『自由自在290プラン』のみ対応。
この『自由自在290プラン』では、音声通話対応SIMしか提供されておりません。同じページ内に『データ定額440プラン』というデータ通信専用SIMの料金案内がありますが、こちらはeSIMに対応していないので注意が必要です。
なお、自由自在290プランのデータ容量を“1GB”で契約した場合、1か月のデータ通信量が100MB未満であった場合は290円/月となります。100MB以上の場合は550円/月。1GB契約のみ、2段階の料金体系になっております。
iPhone |
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iPad |
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Android | 下記のEIDで始まるeSIM対応端末
|
HISモバイルが発表している動作確認済み端末は上表のとおり。
なお、楽天モバイル『Rakuten Hand 5G』については、仮にEIDの条件を満たしていても、HISモバイルeSIMが利用できないことが公表されております。
Android端末を、eSIMを含むデュアルSIM構成で運用する場合においては、機種による差が大きく生じるため、一部端末を除いて動作確認を実施していないとのこと。また、EIDの条件を満たしていても利用できない場合があるため、公式サイトに記載されているeSIMカンタン設定ガイドにて事前の確認を推奨しております。

- eSIM対応のiPhone
- eSIM対応のiPad
- 一部のAndroid
これらの端末が動作確認済みということですな。
HISモバイルのeSIMにおける注意点
①『APN構成プロファイル』要インストール
HISモバイルeSIMをiPhone/iPadで利用する場合、『APN構成プロファイル(apn.mobileconfig)』のインストールが必要です。
iPhone/iPadはOSの仕様により、同時に1つまでしか『APN構成プロファイル』を保持することができません。
したがって、HISモバイル(eSIM)と他社回線を組み合わせてデュアルSIM運用する場合、他社回線側はAPN構成プロファイルのインストールを必要としないものではないといけません。端的に言えば、 HISモバイル(eSIM) + 大手キャリア という組み合わせしか、原則としてできないわけです。
②docomo回線とのデュアルeSIM不可
NTTドコモ側の仕様変更により、複数のdocomo系eSIMにおいて、同一EIDでの複数回線契約が可能となりました。
ただし、日本通信SIMのeSIM契約後、同回線のeSIMプロファイルをダウンロードせずに、他のdocomo系eSIMを同一EIDで申し込んだ場合、先に契約していたeSIM(= 日本通信SIMのeSIM)のプロファイルがダウンロードできなくなります。この際、eSIMプロファイル再発行手数料として、1,100円が発生するので注意が必要です。
HISモバイルeSIM + docomo系eSIM という、デュアルeSIM構成は利用することができません。
理由については、公式記載がないので定かではありませんが、docomo回線におけるeSIMのEIDが被ってしまうからだと考えられます。日本通信eSIMがこのパータンに該当しており、同じく利用することができません。
なお、 HISモバイルeSIM + au系eSIM/SoftBank系eSIM/楽天モバイルeSIM という組み合わせのデュアルeSIMであれば利用可能です。
まとめ「月額290円からeSIM運用可能」

- HISモバイルがeSIMの提供開始
- HISモバイルeSIMはdocomo回線
- HISモバイルeSIMは音声通話対応SIMのみ
- HISモバイルeSIMは290円/月から運用可能
- 『APN構成プロファイル』要インストール
- docomo回線とのデュアルeSIM不可
HISモバイルでも『eSIM』の提供が開始されました。データ通信専用SIMの提供はありませんが、290円/月から運用できるランニングコストの安さは魅力となります。
ただし、iPhone/iPadでは『APN構成プロファイル』のインストールが必須ということ、他のdocomo回線とデュアルeSIMを構築できないこと、という2点は注意が必要です。

『APN構成プロファイル』不要がいいなら、やっぱり『IIJmio』になりますな。(データ通信専用SIMしかないけど)
おまけ

そんなことより、ハウステンボスよ!ハウステンボス!!

しのびねぇな?

それは、トータルテンボスあーる。

あ、『全力少年』の人?

それも、トータルテンボス!
……じゃなくて、スキマスイッチあーる!!

ハウステンボスを買収したのは、香港系投資会社『PAG』ですね。
ハウステンボスの運営やブランディングは、USJやネスタリゾート神戸を再建した、森岡毅氏が代表を務めるマーケティング会社『刀』が支援するとのことですわ。
おわり
『自由自在290プラン』が、eSIM対応になったそうで!