au『ウォッチナンバー』の知見まとめ

au『ウォッチナンバー』の知見まとめ
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記事のポイント
  • au『ウォッチナンバー』とは何かを整理する!
  • 自分用のApple Watchは『ナンバーシェア』!
  • 子ども用のApple Watchは『ウォッチナンバー』!

“ウォッチナンバー ≠ ナンバーシェア”

Apple Watchセルラーモデル向けのeSIMサービス、au『ウォッチナンバー』が非au回線ユーザー(UQ mobileやpovoも含む他社回線ユーザー)でも契約可能になったので、ウォッチナンバーに対する知見をまとめてみます。

二条ねこ
  • ナンバーシェア
  • ウォッチナンバー

…は別物なので勘違いしないように!

さたえり

実際にau直営店まで行って大変な目に遭ったもんね。

まの

…ですわね。

はじめに

au(KDDI)が提供している『ウォッチナンバー』

これがついに、auの携帯回線(= メインブランド)を契約していない人でも、全国のauショップ等で契約可能になりました。

Apple Watchでセルラー通信をしたい、UQ mobile/povo/MVNOユーザーからすると、まさに吉報。…と言いたいところですが、実際にはかなり活用シーンが限られており、契約したけど想定していた使い方ができない、という可能性が大いにあります。

そこで本稿では、この『ウォッチナンバー』についての知見を共有していきます。

非au回線でも『ウォッチナンバー』契約可能(Apple Watch)

非au回線でも『ウォッチナンバー』契約可能(Apple Watch)

2021年10月27日

『ウォッチナンバー』の概要

『ウォッチナンバー』とは?

『ウォッチナンバー』とは?

Image:au

『ウォッチナンバー』とは、Appleのファミリー共有設定という機能を用いて、iPhoneを持っていない家族でもあなたのiPhoneとペアリングし、Apple Watch単体でセルラー通信が可能となるサービスのことです。

当然ですが、この『ウォッチナンバー』を契約するためには、Apple Watchセルラーモデル(Apple Watch GPS + Cellularモデル)である必要があります。GPSモデルでは使えません。

『ウォッチナンバー』とは?

Image:Apple

Apple Watch用のeSIMプランは、docomoやSoftBankからも提供されています。しかし、この『ウォッチナンバー』に相当するサービスというのは、日本ではau(KDDI)でしか提供されておりません。違いや詳細は後述。

『ウォッチナンバー』のプラン料金

『ウォッチナンバー』のプラン料金

Image:au

月額利用料金 385円/月
データ容量 250MB/月
国内通話 22円/30秒
国内SMS 送信:3.3円/通(70文字迄)
受信:無料

ウォッチナンバープランの内訳
※価格は税込表記
※ユニバーサルサービス料・電話リレーサービス料が別途発生

ウォッチナンバーに加入する際には、専用プラン『ウォッチナンバープラン』に加入する必要があります。

ウォッチナンバー自体、Apple Watch単体でセルラー通信が可能になるサービスなので、音声通話・SMS・データ通信が単独で利用できるようになっています。なお、それぞれの利用料金については上表のとおり。

新旧『ウォッチナンバー』の違い


ウォッチナンバー

ウォッチナンバー
適用プラン ウォッチナンバープラン ピタットプラン 4G LTE
月額利用料金 385円/月 6,150円/月(〜7GB)
4,650円/月(〜4GB)
3,150円/月(〜1GB)

新旧ウォッチナンバー比較
※価格は税込表記で各種割引非適用時
※ユニバーサルサービス料・電話リレーサービス料が別途発生

現行のウォッチナンバーに対応した料金プラン『ウォッチナンバープラン』は、2021年10月18日から適用されたもの。それ以前は、スマートフォン向けの『ピタットプラン 4G LTE』の料金が適用されていました。

サービス途中から適用プランが変わっておりややこしいのですが、現行のプランは『ウォッチナンバープラン』であり、月額利用料金は385円/月(税込)となっております。

Web上には新旧プランの情報が混同しており、 ウォッチナンバー = 高い というイメージがいまだにありますが、実際にはかなり安く運用することが可能です。

『ウォッチナンバー』と『ナンバーシェア』の違い

サービス内容の違い

ウォッチナンバー ナンバーシェア
Apple Watchに独立した電話番号を付与 Apple WatchにiPhoneと同じ電話番号を紐付

ウォッチナンバーとナンバーシェアの違い

auには『ナンバーシェア』という、同じくApple Watchセルラーモデル向けのeSIMサービスがありますが、それと『ウォッチナンバー』は、まったく異なる方向性を持ったサービスです。

『ナンバーシェア』はApple Watchの機能にセルラー通信を加えるものですが、『ウォッチナンバー』は母艦のiPhoneとは連動しない独立したデバイスと化します。

ウォッチナンバー ナンバーシェア
docomo - ワンナンバーサービス
SoftBank - Apple Watch
モバイル通信サービス
楽天モバイル - -
MVNO - -

他キャリアでのApple Watch用eSIMプラン比較

auの『ナンバーシェア』は、docomo『ワンナンバーサービス』やSoftBank『Apple Watchモバイル通信サービス』と同等のサービスです。

対して、『ウォッチナンバー』は他キャリアからは提供されていない、auのみのサービスとなっています(日本の場合)。

契約可能ユーザーの違い

ウォッチナンバー ナンバーシェア
月額利用料金 385円/月 385円/月
契約可能ユーザー auユーザー
UQ mobileユーザー ×
povoユーザー ×
それ以外 ×

ウォッチナンバーとナンバーシェアの比較
※価格は税込表記
※ユニバーサルサービス料・電話リレーサービス料が別途発生

非au回線ユーザー(UQ mobileやpovoも含む他社回線ユーザー)でも契約可能なのは、今回の『ウォッチナンバー』のみ。

『ナンバーシェア』に関しては、他の携帯キャリアはもちろん、UQ mobileやpovoについても契約することはできません。

Apple Watch側の違い

ウォッチナンバー ナンバーシェア
Apple Watch側の設定 ファミリーメンバー用 自分用
電話番号 親機と別
(iPhoneと別番号)
親機と一緒
(iPhoneと同番号)
Apple ID 親機と別 親機と一緒
親機のApple Watchと連携 不可

ウォッチナンバーとナンバーシェアの仕様の違い

ここが『ウォッチナンバー』と『ナンバーシェア』の大きな違い。

ナンバーシェアの場合は、Apple Watchを『自分用に設定』にしてセットアップします。対して、ウォッチナンバーの場合は『ファミリーメンバーに設定』にしてセットアップします。ウォッチナンバーで『自分用に設定』にはできません(システム上不可)。

ウォッチナンバーの注意点:Apple Watch『自分用に設定』では利用不可

ウォッチナンバーの注意点:Apple Watch『自分用に設定』では利用不可

2021年12月22日

ウォッチナンバーの場合は、Apple Watchをファミリーメンバーとして設定するため、親機(iPhone)とは別体のApple IDで動くことになります。親機のiPhoneとはファミリーメンバーとしてのペアリングはするのですが、親機とは切り離された形で動作します。なので、親機にかかってきた電話をApple Watch側で受電することはできません。

なお、ナンバーシェアに関しては、従来のiPhoneとApple Watchに関係にプラスして、Apple Watch用のセルラー通信機能(eSIM)が付与されるだけです。なので、従来どおり、iPhoneにかかってきた電話をApple Watchで受電することが可能です。

『ウォッチナンバー』の用途

正しい用途:子ども用の見守りケータイ

『ウォッチナンバー』の用途

『ウォッチナンバー』の正しい用途を端的に言うと、iPhoneを持っていない子どもにApple Watchを持たせて見守りケータイ(auでいうところの『mamorino』)にするというものです。

ウォッチナンバーでは、Apple Watchを『ファミリー共有』に設定するので、購入した項目・サブスクリプション・位置情報などを親がチェックすることができます。子ども向けにペアレンタルコントロールすることも可能です。

さたえり

子どものためにApple Watchを買うんかな?
それこそ、『mamorino』でいい気がするんやけど……。

二条ねこ

…うーむ。

誤った用途:自分のiPhoneとペアリング

『ウォッチナンバー』の用途

『ウォッチナンバー』を使うためには、Apple Watchをかならずファミリーメンバー用に設定する必要があるため、自分のiPhoneとペアリングして連動させる、という使い方はほぼ無理です。

できないこと
  • ウォレットと連携するApple Pay
  • 親機との通知連携
  • ヘルスケアデータの共有
  • 呼吸数
  • 不規則な心拍の通知
  • 心電図
  • 周期記録
  • 睡眠
  • 血中酸素ウェルネス
  • Podcast
  • Remote
  • News
  • ホーム
  • ショートカット

もちろん、自分ひとり用でもウォッチナンバーを契約することは可能ですが、上記の内容がApple Watchではできなくなります。

この制約に関しては、ファミリー共有設定にする際のApple Watch側の仕様なので、どうすることもできません。また、ウォッチナンバーではApple Watchのファミリー共有設定が必須化されているので、個人利用でのウォッチナンバー契約は一切おすすめできません

【検証】“自分用に設定”のApple Watchで『ウォッチナンバー』単体契約できるか?(au回線未契約の場合)

【検証】“自分用に設定”のApple Watchで『ウォッチナンバー』単体契約できるか?(au回線未契約の場合)

2021年11月10日

まとめ「ウォッチナンバーは子ども用」

ウォッチナンバーは子ども用
  • 自分用のApple Watch → ナンバーシェア
  • 子ども用のApple Watch → ウォッチナンバー

…という認識でよいと思います。

見守りケータイとして使うならウォッチナンバーは有用ですが、自分ひとりで使うのであれば、まったくおすすめできません。そこはご注意を。

二条ねこ

自分用のApple Watchでセルラー通信したいなら、3大キャリアのメインブランドと契約するしかないってことあーる。

この記事で紹介したガジェット
  • au|ナンバーシェア
  • au|ウォッチナンバー

おまけ

二条ねこ

これで『ウォッチナンバー』について、話すこともなくなったかなー。

まの

出し切りましたわね。

さたえり

au直営店に行ったり、問い合わせしたり、大変やったね。

二条ねこ

…ですなー。

おわり