- ウォッチナンバーは『自分用に設定』で使えない!
- 自分用に設定したいならナンバーシェアにすべし!
- UQ mobile・povoならauブランドに移る必要アリ!
“あくまで子ども用”
全国のauショップ等で『ウォッチナンバー』が、au回線未契約(UQ mobileやpovoも該当)でも契約できるようになったので、ちょっと注意喚起。このウォッチナンバー、『自分用に設定』では使えません!
ここ、超重要ですわね。
実際に試して失敗したもんね。
ウォッチナンバーの仕様
本題に入る前に、『ウォッチナンバー(ウォッチナンバープラン)』の仕様を簡単におさらいしておきます。
なお、『ウォッチナンバー』とは、Appleのファミリー共有設定という機能を用いて、iPhoneを持っていないユーザーでもApple Watch単体でセルラー通信が可能になるプランのことです。
月額利用料金 | 385円/月 |
データ容量 | 250MB/月 |
国内通話 | 22円/30秒 |
国内SMS | 送信:3.3円/通(70文字迄) 受信:無料 |
ウォッチナンバープランの内訳
※価格は税込表記
※ユニバーサルサービス料・電話リレーサービス料が別途発生
ウォッチナンバーを加入する際には、『ウォッチナンバープラン』という専用の料金プランを契約する必要があります。
| 新 ウォッチナンバー |
旧 ウォッチナンバー |
適用プラン | ウォッチナンバープラン | ピタットプラン 4G LTE |
月額利用料金 | 385円/月 | 6,150円/月(〜7GB) 4,650円/月(〜4GB) 3,150円/月(〜1GB) |
新旧ウォッチナンバー比較
※価格は税込表記で各種割引非適用時
※ユニバーサルサービス料・電話リレーサービス料が別途発生
ウォッチナンバー自体は、2020年9月17日から提供開始しており、以前は4G LTEスマートフォン向けの『ピタットプラン 4G LTE』が適用プランになっていました。
しかし、2021年10月18日からサービスが一新され、前述の『ウォッチナンバープラン』というApple Watchのウォッチナンバー専用プランが設けられています。
| ウォッチナンバー | ナンバーシェア | |
月額利用料金 | 385円/月 | 385円/月 | |
電話番号 | 親回線と別 (iPhoneと別番号) |
親回線と一緒 (iPhoneと同番号) |
|
契約可能者 | auユーザー | ○ | ○ |
UQ mobileユーザー | ○ | × | |
povoユーザー | ○ | × | |
それ以外 | ○ | × |
ウォッチナンバーとナンバーシェアの比較
※価格は税込表記
※ユニバーサルサービス料・電話リレーサービス料が別途発生
auではウォッチナンバーとは別に『ナンバーシェア』というサービスが、Apple Watchセルラーモデル向けに用意されています。
これとウォッチナンバーを混同しないように注意。この2つは別物です。
| ウォッチナンバー | ナンバーシェア |
docomo | - | ワンナンバーサービス |
SoftBank | - | Apple Watch モバイル通信サービス |
楽天モバイル | - | - |
MVNO | - | - |
他キャリアでのApple Watch用eSIMプラン比較
『ナンバーシェア』と同等のサービスは、docomo・SoftBankの2社からも提供されています(いずれもメインブランドのみ提供)。
しかし、今回の『ウォッチナンバー』に相当するプランは、他キャリアからは展開されていません。2021年12月現在、日本ではau(KDDI)でのみ利用できるサービスとなっています。
これで『ウォッチナンバー』のおさらいはおしまいっ!
ウォッチナンバーの注意点
いよいよ、本題。そして、これが最重要事項。
この『ウォッチナンバー』ですが、Apple Watchを“かならず”『ファミリーメンバー用に設定』にしてセットアップする必要があります。
- ウォレットと連携するApple Pay
- 親機との通知連携
- ヘルスケアデータの共有
- 呼吸数
- 不規則な心拍の通知
- 心電図
- 周期記録
- 睡眠
- 血中酸素ウェルネス
- Podcast
- Remote
- News
- ホーム
- ショートカット
Apple Watchをセットアップ時に『ファミリーメンバー用に設定』にすると、上記の事項ができなくなります。
お分かりのとおり、この状態でApple Watchを使っていくというのは相当厳しいものがあります。
しかしながら、ウォッチナンバープランを契約するには、Apple Watchをファミリーメンバー用に設定するのが必須となっているため、これらについては諦める必要があります。
『自分用に設定』でセットアップ不可
Apple Watchを『ファミリーメンバー用に設定』でセットアップすると、前述のとおり、かなり多くの制約を課されることになります。
そうなると、「ウォッチナンバーを『自分用に設定』で契約すればよいのでは?」と思いたくなるのが心情というもの。しかしながら、これはできません。
Apple Watchを自分用に設定した状態でウォッチナンバーが契約できるかどうかは、実際に私がau直営店に行って、“システム上どうやってもできない”ということを確認済です。詳しい仕組みを知りたい方は、過去記事をご覧ください。
とーにかく、ウォッチナンバーはトリッキーなのであーる。
非auユーザーの場合は特にそうですよね。
ナンバーシェア的には使用不可
| ウォッチナンバー | ナンバーシェア |
Apple Watch側の設定 | ファミリーメンバー用 | 自分用 |
電話番号 | 親機と別 | 親機と一緒 |
Apple ID | 親機と別 | 親機と一緒 |
親機のApple Watchと連携 | 不可 | 可 |
ウォッチナンバーとナンバーシェアの仕様の違い
結局のところ、ウォッチナンバーはナンバーシェア的は使うことはできません。
したがって、自分のiPhoneを親機として、その親機と連携させた使い方(通常のApple Watchの使い方)をしたい場合は、素直に『ナンバーシェア』を契約する必要があります。
そして、この『ナンバーシェア』はウォッチナンバーとは異なり、auのメインブランドでしか契約することができません。残念ながら、UQ mobileもpovoも契約はできません。当然、MVNOも然り。
つまり、通常のApple Watchの使い方をしたいならば、
- docomoのプラン + ワンナンバーサービス
- auのプラン + ナンバーシェア
- SoftBankのプラン + Apple Watchモバイル通信サービス
…の3択しかありません。
ナンバーシェアはUQ mobileやpovoも非対応だから、これらのユーザーもauのメインブランドに移行する必要があるんやね?
そういうことですなー。
まとめ「自分用なら素直にメインブランドと契約」
同じことの繰り返しになりますが、au『ウォッチナンバー』では、Apple Watchを『自分用に設定』の状態では契約もセットアップもできません。
ですので、自分のiPhoneと連携させて使いたいのであれば、諦めて3大キャリアのメインブランド(docomo・au・SoftBank)と契約するようにしましょう。
余談ですが、「同じKDDIなのだから、UQ mobileやpovoでも『ナンバーシェア』を使わせてほしい」と、KDDI社員に伺ったことがあるのですが、現状これらとauは別体で動いているため実現は厳しいとのこと。
よくよく考えたら、アンテナピクト表示が「UQ mobile」や「povo」となっている(「au」ではない)ことが、これらを物語っているのかもしれません。
そう考えるとアンテナピクトが「docomo」のままの『ahamo』は…ワンチャンあるかっ!?
おまけ
Apple Watchと連携させるなら、docomoが一番おすすめなんだけどねー。
え?こんなエントリーを書いといて!?
docomoのプランのほうが魅力的ですからな。テザリング込みで無制限っていうのもあるし……。
auやSoftBankも追従してほしいですよね。テザリング込みの無制限プラン。
SoftBankはそれっぽいことを一応ルーター向けプランでやってるから、auもやってほしいなー。
でも、それやと『UQ WiMAX』の存在意義がなくなるやんね。
うーん、だよねー。
おわり
『ナンバーシェア』的には使えないぞ!