- 小型スマホは絶滅危惧種になってしまった!
- 最後の砦はiPhone 13 miniとUnihertzかも!
- 小型スマホの座は縦折りスマホに置き換わる予感!
“小型スマホの氷河期”
2021年も終わるということで、すっかり見る機会の減った『小型スマホ』の動向を追ってみました。そこで感じたのが、2022年は 小型スレート → 縦折りフォルダブル にシフトする予感…なのです。
需要がないなら、供給も減るやんね。
でも、小型スマホを求めるユーザーはいる!
そこで…縦折りスマホなのだっ!!
大型化の著しいスマホ界隈
もはや言わずもがなではありますが、昨今のスマートフォン(スマホ)は著しい大型化を果たしています。
スマートフォン大型化の象徴として感じるのが、『Phablet*1』という言葉が死語となっていること。
ファブレットの象徴として語り継がれる、名機『Xperia Z Ultra』。本機のディスプレイサイズは、6.4インチを誇っています。
発売当時は「デカい!」や「これで電話するの?」なんて声を耳にしましたが、今では6.4インチというディスプレイサイズは“普通”のサイズになっています。(Sony自身も「約6.4インチフルHDタブレット」と謳っていたので、スマートフォンというカテゴライズではなかった)
現に、2021年現在の最新のiPhoneである『iPhone 13 Pro Max』のディスプレイサイズは、Xperia Z Ultraよりも大きな6.7インチのものを採用しています。
しかし、誰もiPhone 13 Pro Maxのことを「ファブレット」とは言いません。これは『Galaxy Note20 Ultra 5G』についても、同様のことが言えます。
初代Galaxy Noteは、まさに『ファブレット』でしたよね。
ですなー。
今だと、6インチ前後のスマートフォンを使ってても、あまり大きいと言われなくなったし、これぞ隔世の感であーる。
絶滅危惧種化する小型スマホ
6インチ超の大型スマートフォンが増えたことにより、スマートフォンのサイズバリエーションが増えた…というわけではありません。
実際には、『小型スマートフォン』(以下、小型スマホ)と呼ばれる5インチ以下のデバイスは急激に減少傾向にあります。
2021年の小型スマホ筆頭格といえば、Appleの『iPhone 13 mini』でしょう。
いやいや、iPhone 13 miniって…5.4インチやんね!?
ま、細かいことは気にしない!狭額縁だし!!
このiPhone 13 miniは、初代iPhone miniシリーズである『iPhone 12 mini』の後継機種なのですが、残念なことに販売台数は低調な様子。iPhone 12 miniは芳しくない売上だったのですが、今回のiPhone 13 miniも同じ轍を踏んでいるようで、次期『iPhone 14 mini』は出ない(= 廃止)とも噂されています。
いちユーザーとしても、完成度が低いからiPhone miniシリーズが売れていないとは到底思えません。やはり、ここ数年でユーザーの小型スマホに対する関心が薄れてしまったことが、大きな要因ではないでしょうか。
そういうこともあり、小型スマホの選択肢はめっきり減ってしまいました。小型スマホ好きとしては、完全に“冬の時代”に突入してしまったのです。
もし、iPhone 14 miniが出ないとなると、 小型スマホ = 売れない のレッテルが貼られちゃって、他のメーカーも出さない気がするんだよね。これが一番怖いあーる。
ニッチ系メーカーは出しそうですが、少なくとも大手はリリースしづらいですわね。
現在の主要小型スマホ
そういうわけで、小型スマホの少なさをひしひしと感じるわけですが、それと同時に気になるのが、小型スマホがどれだけリリースされ続けているのかということ。
そこで、比較的メジャーな小型スマホのリリース数と大きさを調べてみました。なお、調査対象は、2021年と2020年の2年です。
これ以前になると、非VoLTE端末が増えちゃうからねー。
VoLTE非対応SIMの提供も終わりつつありますものね。
2021年発売の機種
小型スマホのスペック表@2021年
現在、小型スマホを牽引しているのは『Unihertz』と『Apple』の2社。そして、スマートフォンに参入したばかりの『BALMUDA』。
前述のとおり、iPhone miniシリーズの雲行きが怪しいので、ここはUnihertzに頑張ってほしいところ。『Jelly 2』は小型“すぎる”スマホなので、もうひと回り大きい筐体のデバイスが出ても嬉しいところ。
『BALMUDA Phone』、4万円くらいなら…ねー。惜しい!!
プロダクトの完成度はさておき、サイズ的なマーケティングは悪くないのですものね。
2020年発売の機種
小型スマホのスペック表@2020年
2020年の小型スマホといえば、『Rakuten Mini』でしょう。FeliCa搭載ということで、 小型スマホ = ミニ電子財布 という流れができました。その立役者。
残念ながら、Rakuten Miniはすでに販売終了となっており、後継機種の話も聞きません。ニッチながら一定数の売上が見込めるサイズ感なので、ぜひ楽天モバイルにはRakuten Mini 2の投入を検討してほしいところです。
あれ?『Palm Phone』は!?
それは2019年ですな!
縦折りスマホが後継者?
小型スマホが減りつつあるのは悲しいことですが、このポジションに入り込めそうなカテゴリーがあります。
それこそが、縦折りタイプのフォルダブルスマートフォン。
ね!でしょ!?
そうかもしれませんわね。小さいですし。
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razr 5G | Galaxy Z Flip3 5G | |
メーカー | Motorola | Samsung |
閉じた状態 | 72.6×91.7×16mm | 72.2×86.4×15.9–17.1mm |
開いた状態 | 72.6×169.2×7.9mm | 72.2×166.0×6.9mm |
縦折りフォルダブルスマートフォンのサイズ
縦折りタイプのフォルダブルスマートフォンの閉じた状態は、まさに小型スマホのそれ。なので、将来的には 小型スマホ = 縦折りスマホ という構図になりかもしれません。
しかも、日本市場向けの『Galaxy Z Flip3 5G』にはFeliCaチップが搭載されているため、本機をミニ電子財布として使うことも可能。小型スマホを財布代わりにしているユーザーは多いと思われるため、こういうデバイスが増えれば、小型スマホ難民も救われるでしょう。
縦折りタイプのフォルダブルスマートフォンは、横折りタイプのフォルダブルスマートフォン(例:Galaxy Z Fold3 5G)に比べれば安価なものの、まだまだ高価な製品になっています。なので、お求めやすい価格になって、難民一斉救助となれば嬉しいところなのです。
問題は“高価”なことあーる。
小型なのに、全然安くないんやもんね。
まとめ「スレート → 縦折り へのシフト」
勝手予想なので大ハズレとなるやもしれませんが、消えつつある小型スマホは、次第に縦折りスマホに吸収されるのではないか、と予測しています。
そうすれば、小型スマホのウィークポイントである操作性の悪さもクリアできますし、わざわざメインスマホと小型スマホと使い分ける必要もなくなります。
ギーク的には、ついつい“横折り”ばかり注目してしまいますが、小型スマホ好きとしては、縦折りスマホの動向を追っていかないとなのです。ですなの。
小型スマホは永遠に不滅っ!
おまけ
うーん、縦折りフォルダブルも欲しいなー。
はい、却下。
そうやって買う口実を作るのは禁止ですわ。
そ、そんなぁ……。
おわり
*1Phablet(ファブレット):PhoneとTabletを合わせた造語で5″以上7″以下のディスプレイを搭載したスマートデバイス
小型スマホ、減りましたよね。