最後まで生き残る『QRコード決済(●●Pay)』の予想

“消滅”というよりは“統合”がありそう
最後まで生き残る『QRコード決済(●●Pay)』の予想
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記事のポイント
  • 現時点ではQRコード決済のシェアから鑑みると『PayPay』が独走状態
  • 『楽天ペイ』『d払い』『au PAY』がそれを追いかける展開になっている
  • 最終的には“携帯キャリア系のQRコード決済”だけが残る気がしている

QRコード決済の先駆者『Origami Pay』が終了して、もう3年が経ちます。
そう考えると、そろそろ業界に統廃合の動きがありそうな気も。そこで、サービスに振り回されないために、最後まで生き残るであろうQRコード決済を予想してみます。

二条ねこ

『PayPay』『楽天ペイ』『d払い』『au PAY』はガチンコで戦い続ける気がするけど、特定の店舗と結びつきが強い『FamiPay』などは、独自路線で細々と生き残る気もするのであーる。

まの

『コーナンPay』『UNIQLO Pay』『MUJI passport Pay』とかですわね。

さたえり

ユーザー的には、あんまり乱立されると困るんやけどね。

はじめに

QRコード決済利用者のシェア

PayPay
50.0%
d払い
16.8%
楽天ペイ
16.4%
au PAY
11.1%
メルペイ
2.2%

Source:MMD研究所
対象者:18歳 〜 69歳 の男女
サンプル数:14,608人
調査期間:2023年1月27日 〜 2023年1月31日
調査方法:アンケート

直近のデータでは、『PayPay』がQRコード決済におけるシェアの大半を握っております。

PayPayを追う“離れた2番手”として、『d払い』『楽天ペイ』『au PAY』が拮抗してシェア争いを繰り広げています。そこから大きく離されて、『メルペイ』『LINE Pay』『FamiPay』などが位置しているというのが現状です。

QRコード決済のシェアから見る“PayPayかそれ以外か”

QRコード決済のシェアから見る“PayPayかそれ以外か”

2023年5月21日

統一QRコード決済規格の普及は期待薄

現状、QRコード決済は乱立を極めております。ただ、一応ではありますが、それらのQRコード決済を統一させようという動きも見られます。

日本における統一QRコード決済規格としては、一般社団法人キャッシュレス推進協議会の『JPQR』、株式会社デジタルガレージの『Cloud Pay』、この2つが有名です。

しかしながら、JPQRもCloud Payも認知度は低く、お世辞にもこれらがQRコード決済の乱立を防ぐ救世主とはならなさそうなのが現状です。

最後まで生き残るQRコード決済 → 順当に『PayPay』

前掲したQRコード決済利用者のシェアからもお分かりのとおり、『PayPay』を利用しているというユーザーはかなり多く、競合他社を圧倒しております。

さまざまなQRコード決済を利用している筆者からすれば、特段『PayPay』がお得とは思えないのですが、初期段階での囲い込みやサービスの作り込みが巧みで、それが奏功し、現在のような圧倒的なトップシェアを誇る要因になったのだと推測しております。

加えて、他のQRコード決済よりも利用できる店舗の数が(体感ではありますが)多く、実店舗に限らず、オンライン決済にも幅広く対応しているため、「とりあえず、PayPayを使えるようにしておけば心配ない」という安心感さえ生まれてきております。

お得な『PayPayオンライン決済』をフル活用しないと損

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2023年8月8日

筆者としては、このまま『PayPay』が独走体制に入ってしまうと、改悪に改悪を重ねてくる懸念があるので、追いかけている『d払い』『楽天ペイ』『au PAY』あたりには、もっと頑張ってもらいたいところ。

『d払い』については携帯キャリアの囲い込み色が強いので、ドコモユーザーじゃないと使いづらいのですが、『楽天ペイ』と『au PAY』は、楽天モバイルやauのユーザーではなくても充分にその利便性と恩恵を受けられます。とりわけ、自社で巨大な経済圏を持つ『楽天ペイ』については、もっと『PayPay』のUI/UXを研究し、脅かす存在となってほしいものです。

【図解】改悪後のPayPayにおける高還元率チャージルート(PayPay経済圏ユーザー向け)

【図解】改悪後のPayPayにおける高還元率チャージルート(PayPay経済圏ユーザー向け)

2023年8月7日

小規模QRコード決済は“独自路線”で生き残る

このようなQRコード決済乱立状態の中、特定の店舗と結びつきが強い“独自路線”のQRコード決済も誕生してきています。

その例が、ファミリーマートの『FamiPay』、コーナン商事の『コーナンPay』、などです。

『FamiPay』については、『楽天ペイ』や『d払い』と同列に扱われることもありますが、『コーナンPay』や『UNIQLO Pay』については、もはやその店舗専用のキャッシュレス決済手段になっております。これらについては、QRコード決済そのもののシェアを獲得しようとしているよりも、自社の店舗を使ってもらうための動機付けのような役割となっております。

したがって、これらのQRコード決済が今後急拡大することはないでしょうが、独自路線ゆえ、細々と生き残っていく気がしております。

まとめ「QRコード決済は二極化しそう」

まとめ
最後まで生き残るQRコード決済の予想

QRコード決済利用者のシェアからして、順当に『PayPay』。
ただ、それを追いかける携帯キャリア系のQRコード決済である『d払い』『楽天ペイ』『au PAY』も残りそう。

意外と生き残るQRコード決済の予想

ファミリーマートの『FamiPay』、コーナン商事の『コーナンPay』、などの独自路線系のQRコード決済。
独立したQRコード決済アプリとして動いているわけではないので、細々と残っていそう。

なんとなく…ですが、QRコード決済は“携帯キャリア系”と“独自路線系”の二極化が進みそうな予感。

それ以外については、どこかに吸収される気がしています。

二条ねこ

銀行系のQRコード決済についても、もうちょっと追いかける必要がありそうですな。

数年使って感じた各QRコード決済アプリの印象

数年使って感じた各QRコード決済アプリの印象

2023年8月10日
記事に登場したガジェット

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おまけ

二条ねこ

あと、海外のキャッシュレス決済事情も気になるのであーる。

まの

欧米や中国の話はよく耳にしますが、それ以外はあまり話題にならないですものね。

二条ねこ

韓国は『네이버페이(Naver Pay)』や『카카오페이(KakaoPay)』が使われてるって、友達に聞いたのであーる。

さたえり

……あ、友達いたんだ。

二条ねこ

ふはっ!?それくらいは、いるあーる!!

おわり