- 日本のガジェット系クラファンは“輸入モノ”が多い!
- 出資前にKickstarterとIndiegogoで元値を調べるべき!
- 価格差やサポート等を総合的に判断して出資しよう!
“出資前に要チェック”
ガジェット系クラウドファンディングは 海外で成功 → 日本に上陸 のパターンが多いのですが、その際に価格が極端に高くなるものがあります。中には悪質な案件もあるので、出資の際には失敗しないように充分な見極めが必要です。


怪しいのも増えてきてるもんね。

気をつけたいですわね。
目次
はじめに

あらかじめのお断りなのですが、日本のクラウドファンディングが悪い・海外のクラウドファンディングが良い、ということを言いたいわけでは決してありません。

決めつけは良くないですからね。

当然であーる!
クラファンの志は玉石混淆

日本のクラウドファンディングサイトも多数(Makuake・READYFOR・GREEN FUNDING・CAMPFIRE等)あるので、その中で自分に合う・合わないは当然あるでしょう。なので、「このクラウドファンディングサイトはダメだ」という、マクロ的思想は特になかったりします(各社に対して改善すべきだと思う点は多々ありますが)。
ただ最近、日本のクラウドファンディングのプロジェクトの中には、
- 中間マージンが異常に高いもの(Kickstarter/Indiegogo発の製品)
- AliExpressで売っている製品を高額転売しているだけ
…などなど、ミクロな目線だと結構怪しいものが散見されます。
もちろん、中には素晴らしい志を持ったプロジェクトも存在していますし、誰もが知っている東証1部上場の大手企業が起案者となっているものもあります。そして、逆もまた然り。要するに、玉石混淆というわけなのです。

例えば、日立のミニ冷蔵庫『Chiiil』だったり、FILLTUNEの聴覚サポートデバイス『FILLTUNE CLEAR』とかは、すごい応援したくなる良プロジェクトって感じですな!

関係ないですが、東証1部上場といえば、株式の上場区分が『プライム』『スタンダード』『グロース』の再編されるのですよね?

ですな!
これで取引量が増えれば活性化するんだけどねー。どうだろ!?

うん、全然関係ないやんね。
ガジェット系クラファン出資時のポイント

前述したとおり、クラウドファンディングには出資者が満足できるプロジェクトもあれば、失敗したと思ってしまうプロジェクトも存在しています。なので、出資・支援の際のチェックポイントというのを考えてみます。
なお、クラウドファンディングのカテゴリーにもいろいろありますが、本稿では“ガジェット”にのみ焦点を当てています。
最初にKickstarterとIndiegogoを確認
ガジェット系クラウドファンディングを頻繁に利用する方ならお気づきかもしれませんが、日本で出資受付をしているガジェットの多くが、“KickstarterかIndiegogoで成功した案件の日本上陸”だったりします。
もちろん、これ自体が悪いわけではありません。気をつけるべきなのは、そのプロジェクトの内容そのものや出資金額の部分。というのも、驚くほど中間マージンが乗せられたプロジェクトがあるためです。
良心的な起案者であれば、プロジェクトページ内に「Kickstarterで○○円達成!」や「Indiegogo発」と書かれていたりします。もし、そのような記載がない場合においても、実は——というものが結構あったりします。
ですので、出資する前にまずは、KickstarterとIndiegogoで同プロジェクトを確認し、出資受付額をチェックすることをおすすめします。
価格をチェックした上で、あまりにも価格差がある(= 本家のほうが圧倒的に安い)ならばKickstarter等で出資し、あまり価格差がないようであれば日本のクラウドファンディングで出資するとよいでしょう。

もちろん、KickstarterやIndiegogoにもリスクはあるからお忘れなく!
ローカライズ系は日本での出資検討
前述のことがあるので、「Kickstarterのほうが日本で買うより安いからそっちで!」と思いたくなる。ですが、ガジェット系だからこそ気をつけたいのが、日本に適合したローカライズが行われているのかということ。
端的に言えば、
- 技適マーク(スマートフォン等の場合)
- PSEマーク(電気用品の場合)
…が取得されているのかを要確認。
これらの認証が必要なガジェットで、かつ取得の有無が確認できないのであれば、日本のクラウドファンディングサイトで出資をするのがよいでしょう(中には、現地法人がすでに認証を取得してくれている製品もある)。
オリジナリティを見極める
これはいわゆる“悪質な転売”を回避するためなのですが、クラウドファンディングで出資受付をしているガジェットが、起案者オリジナルの製品かをチェックしておきましょう。
Kickstarterで1万円だったものが日本だと2万円…というのはさまざまなコストが乗っかるので、ある種当然ではあります(度を越えたマージンはいかがなものかと思うが)。ところが、日本のクラウドファンディングで出資受付をしているガジェットの中には、なんとAliExpressで売られているものを、右から左に流しているだけというプロジェクトもあるのです。
この手の転売とも受け取れるプロジェクトにはトラブルも多く、誠実にサポートしてもらえるのかも不安が残る。本来ならプラットフォーマー側が厳格に審査してほしいのですが、残念なことに、クラウドファンディングによっては審査がゆるいところもある模様。
そういった意味では、そのプロジェクトで出資受付をしているガジェットの出処を調べておくのがおすすめです。

プロダクトだけでじゃなく、起案者の情報もチェックしておくべきですなー。
おわりに

クラウドファンディングは、「社会をより良くしたい」と志してプロジェクトを起案してくださる方(企業・団体)が大半ですが、このシステムを悪用して多額のお金を稼ごうとしている方も残念なこと存在しています。
冒頭で話したように、
クラウドファンディング = ダメ
というわけではありません。
しかしながら、玉石混淆ではあるので、良質なプロジェクトをユーザーが見極め、少しでも自浄作用が働けばと思います。もちろん、プラットフォーマー側も、より厳格なチェック体制を取り入れるべきでしょう。
クラウドファンディングでトラブルになると結構面倒(経験アリ)なので、出資や支援で失敗しないためにも、一旦深呼吸して下調べしてみることをおすすめします。
まとめ「下調べは入念にしよう」

これはガジェット系クラウドファンディングに限ったことではありませんが、プロジェクトページに掲載されている情報だけを鵜呑みにせずに、しっかりと自分で下調べをするようにしましょう。

AliExpressからの転売は…擁護できませんなー。
おまけ

文字数の都合で『クラファン』に略したくなるけど、わたしは『クラウドファンディング』とフルで言うほうが好きあーる。

なんとなく分かりますわ。

何でも略語にしたくなるって、あるあるやけどね。
おわり
出資前に起案者情報を見ようず!
KickstarterとIndiegogoを見ようず!
AliExpressを見ようず!
…の“3見ようず”ですな!!