- IIJmio eSIMは『docomo網』と『au網』で仕様が異なるので注意
- docomo網のIIJmio データeSIM → APN構成プロファイル不要(フルMVNO)
- au網のIIJmio 音声eSIM → APN構成プロファイル必要(ライトMVNO)
IIJmio『ギガプラン タイプA (au網)』で提供開始された『音声eSIM』ですが、タイプD (docomo網) の『データeSIM』とは異なり、『APN構成プロファイル』インストール必須なので注意が必要です。
そうなると、iPhoneでのデュアルSIMの組み合わせ問題が出てきますわね。
うーん、ややこしい!
目次
IIJmio『ギガプラン タイプA (音声eSIM)』の概要
プラン名 | ギガプラン タイプA (音声eSIM) |
提供回線 | au網 |
月額基本料金 |
|
初期費用 (契約事務手数料) |
3,300円 |
SIMプロファイル 発行手数料 |
220円 |
SIMプロファイル 再発行手数料 |
0円 |
超過後速度 | 最大300kbps |
データ容量シェア | 対応 (無料) |
5Gオプション (5G通信) |
対応 (無料) |
IIJmioにおけるeSIMは、長らくタイプD (docomo網) で提供されている『データeSIM』のみでしたが、2022年10月25日より、タイプA (au網) から新たに『音声eSIM』が提供開始となりました。
この『ギガプラン タイプA (au網)』で提供されるeSIMは、音声通話やSMSに対応したもの。
従来の『ギガプラン タイプD (docomo網)』や『データプラン ゼロ (docomo網)』で提供されているeSIMはデータ通信専用ですので、あくまでサブ回線としての利用を想定したものでした。
しかし、今回新たに提供開始となった『音声eSIM』は、前述のとおり、音声通話に対応しているため、メイン回線として利用可能となっております。
やっと、IIJmioも『音声eSIM』が登場したことになるあーる。
これでようやく、mineoやHISモバイルが比較対象になってきますわね。
IIJmio 音声eSIM (au) は『APN構成プロファイル』必要
IIJmio『ギガプラン タイプA (au網)』で提供される『音声eSIM』は、iPhone/iPadで利用する場合、『APN構成プロファイル(apn.mobileconfig)』のインストールが必要です(IIJmioに確認済)。
したがって、iPhone/iPadでデュアルSIM運用をしたい場合、IIJmio 音声eSIM (au) ではない、もう片方のSIMにおいては、APN構成プロファイルのインストールが不要である必要があります。これは、iPhone/iPadが、同時にAPN構成プロファイルを1個しか持てない仕様によるものです。
ご存じの方も多いと思われますが、IIJmio『ギガプラン タイプD (docomo網)』で提供中の『データeSIM』は、この『APN構成プロファイル(apn.mobileconfig)』のインストールが不要なeSIMとなっております。
なので、 IIJmio eSIM = APN構成プロファイル不要 という先入観を持っているユーザーは、IIJmio 音声eSIM (au) はAPN構成プロファイル必要だ、ということを頭に入れておきましょう。APN構成プロファイル不要なのは、あくまでIIJmio データeSIM (docomo) の話なのです。
IIJmio 音声eSIM (au) は『フルMVNO』ではない
APN構成プロファイルの仕様からお察しだとは思いますが、『ギガプラン タイプA (au網)』で提供される『音声eSIM』は、いわゆる『フルMVNO』ではありません(IIJmioに確認済)。
つまり、フルMVNO“ではない”ということは、IIJmio データeSIM (docomo) とは異なり、移動体通信のコアネットワークはKDDIの設備を利用していることになります。
まとめ「APN構成プロファイルに御用心」
IIJmio『ギガプラン タイプA (au網)』で提供される『音声eSIM』は、iPhone/iPadで利用する場合、『APN構成プロファイル』のインストールが必要です。
したがって、iPhone/iPadをデュアルSIM運用している場合、すでに利用中の他方の回線がAPN構成プロファイルのインストールを必要としているのか、ということについてチェックしておく必要があります。
eSIMを組み合わせたデュアルSIMをするなら、iPhoneよりもAndroidのほうが楽ですな。
おまけ
音声通話対応のフルMVNO eSIMの発行、当局が認可してくれないかなー。
なかなか難しそうですがね。
ただ、キャリア品質なのに価格が安価な『オンライン専用ブランド』が登場したから、MVNOの価値も相対的に下がってるわけだし、もうひと捻りほしいのであーる。
MVNOも苦境に立たされてる感じはあるやんね。
おわり
ギガプラン タイプA (au網) の音声eSIMがフルMVNO“ではない”ことも、すでにIIJmioに問い合わせて確認済みあーるっ!