- Google Pixel Watchの価格は39,800円から
- セルラー通信は『au』『SoftBank』のみ対応
- FeliCa搭載だが現状は『Suica』のみ対応
2022年10月6日(EDT)開催のMade by Googleで発表された、Google初のスマートウォッチ『Google Pixel Watch』。そこで本稿では、Google Pixel Watchの技術仕様や懸念点を整理してみます。


Android版Apple Watch SEのようなポジションですわね。

ポイントは『セルラー通信』と『FeliCa』やね!
『Google Pixel Watch』の概要
スペック
OS | Wear OS 3.5 |
SoC | Samsung Exynos 9110 |
RAM | 2GB (SDRAM) |
ROM | 32GB (eMMC) |
対応OS | Android 8.0以降 (Android Goは非対応) |
防水 | 5気圧防水 (水深50m相当まで対応) |
バッテリー | 最大24時間 (294mAh) |
Cellular | 4G LTE 3G W-CDMA |
Wi-Fi | IEEE 802.11b/g/n (2.4GHz) |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 |
GNSS | GPS GLONASS BeiDou Galileo |
センサー | コンパス 高度計 血中酸素センサー 多目的電気センサー 光学式心拍数センサー 加速度計 ジャイロスコープ 周囲光センサー |
搭載機能 | Fitbit Google Pay NFC/FeliCa 転倒検出 |
本体サイズ | 約φ41×12.3mm |
本体質量 | 約36g |
技術仕様については、公式ヘルプページに記載があるので、そちらを参照してもらうのが確実。
なお、ハードウェアとしては『ECG(心電図)』搭載なのですが、規制当局への認証が通っておらず、今のところは日本では利用することができません。
ラインナップ
| Google Pixel Watch (4G LTE + Bluetooth / Wi-Fi) |
Google Pixel Watch (Bluetooth / Wi-Fi) |
カラーバリエーション |
Champagne Gold
Matte Black Polished Silver |
|
発売日 | 2022年10月13日 | |
価格 | 47,800円 | 39,800円 |
セルラー通信 | (4G LTE/3G W-CDMA) |
|
Wi-Fi通信 | (IEEE 802.11b/g/n 2.4GHz) |
(IEEE 802.11b/g/n 2.4GHz) |
Bluetooth接続 | (Bluetooth 5.0) |
(Bluetooth 5.0) |
全球測位衛星システム | (GPS/GLONASS/BeiDou/Galileo) |
(GPS/GLONASS/BeiDou/Galileo) |
『Google Pixel Watch』のGPSモデルは39,800円。そこから、セルラー通信対応モデルになると+8,000円され、47,800円となります。
『Apple Watch SE 40mm (第2世代)』の価格と比較すると、Google Pixel Watchのほうが、2,000円高い価格設定。その他のスマートウォッチとの価格比較だと、『Galaxy Watch5 40mm』の実勢価格が約45,000円なので、そちらよりは安くなっています。
なので、案外リーズナブル……と言えるかもしれません。

Apple WatchはiPhone専用だから、日本での『Google Pixel Watch』の対抗馬は、同じくセルラーモデルが存在している『Galaxy Watch5』でしょうな。

そうなると、セルラー通信のために8,000円出せるかがポイントやね。
ウォッチバンド
| アクティブ バンド |
ストレッチ バンド |
ウーブン バンド |
クラフトレザー バンド |
ツートンレザー バンド |
メタルメッシュ バンド |
メタルリンク バンド |
製品画像 | ![]() |
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価格 | 6,300円 | 7,800円 | 7,800円 | 10,300円 | 10,300円 | 16,800円 | 25,800円 |
カラーバリエーション |
Lemongrass
Charcoal Obsidian Chalk Hazel |
Linen
Rose Obsidian |
Lemongrass
Coral Ivy |
Obsidian
Ivy |
Linen
Charcoal Chalk |
Champagne Gold
Matte Black Polished Silver |
Brushed Silver
Matte Black |
Google Pixel Watchに対応した、純正ウォッチバンドは合計7種類。
ウォッチバンドのラインナップから、かなりApple Watchを研究していることが垣間見えます。ちなみに、Apple Watchと同様に、一般的なウォッチバンドとは互換性がなく、独自の装着方式が採用されております。
なお、『ストレッチバンド』は、Google Store限定。そして、『メタルメッシュバンド』と『メタルリンクバンド』は、2023年春に遅れて発売されます。

好きなウォッチバンドを装着するために、サードパーティから変換アダプタが出るのが待たれますな。

Google純正のウォッチバンドだけでも、当面は楽しめそうですがね。
セルラー通信
| NTTドコモ | KDDI | SoftBank | 楽天モバイル |
モバイル回線 | docomo ahamo |
au | SoftBank | Rakuten UN-LIMIT |
Google Pixel Watchに対応 | | | | |
Google Pixel Watchのセルラーモデルは、『au』と『SoftBank』のみ対応となっています。
Apple Watchのセルラーモデルは、主要携帯キャリア(docomo・au・SoftBank・楽天モバイル)すべてに対応しています。しかし、このGoogle Pixel Watchでは、利用できる携帯キャリアが限定されております。

『ahamo』や『楽天モバイル』で使えないのが、ちょっと惜しいあーる。
『Google Pixel Watch』の懸念点
Google Pixel WatchはFeliCaに対応しているが、FeliCa機能は『Suica』のみ対応。
iDやQUICPayのような、電子マネー(非接触型決済)には対応していないので、Apple Watchのように“スマホを置いてウォッチだけでお出かけ”ができない。
Google Pixel Watchのセルラーモデルは、『au』と『SoftBank』のみ対応。
auもSoftBankも、メインブランドでしかスマートウォッチ用のセルラー回線を提供していないため、ランニングコストが膨れ上げる懸念がある。
Apple Watchのように、ahamoや楽天モバイルで使えれば格安運用できたのだが…残念。
フィットネストラッカー『Fitbit』機能を搭載しているが、Fitbitシリーズよりバッテリー持ちは確実に悪い。
Google Pixel Watchのバッテリー駆動時間は、公称値で最大24時間。フィットネストラッカーとしてGPSを多用することを考慮すると、毎日充電しなければならない可能性が多いにある。
ネガティブポイントばかり列挙するのもアレですが、Google Pixel Watchに対して懸念している点は上記のとおり。

通常のNFC(NFC Type-A/NFC Type-B)だけでなく、『FeliCa(NFC Type-F)』に対応しているのは超ありがたい。
しかし、まさかの『Suica』のみ対応(定期券機能もオートチャージ利用不可)。とどのつまり、FitbitのSuica対応モデルと一緒です。

そうなってしまうと、セルラーモデルの旨味があまり感じられないのが、正直なところ。
Wear OSに対応したアプリもラインナップが貧弱すぎるゆえ、Google Pixel Watchだけで1日を過ごす……というのは、今のところはかなり厳しいでしょう。
少なくとも、(現時点では)Apple Watchのような体験を期待してはいけない。そんな感じがします。あとは、Googleおよびアプリデベロッパーに期待ということで。

もちろん、このGoogle Pixel Watchが、Wear OS by Googleのリファレンスモデルとして存在することの意義は大いにあるから、今まで以上に開発が盛んになるとは思うけどね!

Wear OS by Googleを牽引する、明確なモデルがなかったですものね。

Galaxy Watchも特殊な立ち位置だし、Wear OS by Googleのテコ入れという意味でも、Googleが純正スマートウォッチを出したのは正解でしょうな。
まとめ「今のところ過度な期待は禁物」

- 2022年10月13日
- Cellularモデル:47,800円
- GPSモデル:39,800円
- アクティブバンド:6,300円
- ストレッチバンド:7,800円
- ウーブンバンド:7,800円
- バクラフトレザーンド:10,300円
- ツートンレザーバンド:10,300円
- メタルメッシュバンド:16,800円
- メタルリンクバンド:25,800円
- セルラーモデルの対応キャリア
- KDDI
- SoftBank
- FeliCaの対応機能
- Suica(定期券/オートチャージ非対応)
スマートウォッチ界隈は、『Apple Watch』一強なのは言うまでもありません。しかし、Androidユーザーは蚊帳の外だったので、今回の『Google Pixel Watch』リリースは、そんなAndroidユーザーの拠り所のような存在です。
しかし、かなりの後発ゆえに、機能についてはかなり乏しいところが多いのが現状。なので、今後の加速度的発展とローカライズに期待したいところなのです。ですなの。

Apple WatchとGalaxy Watchを持ってるけど、Google Pixel Watchも買い足したい気分あーる。
おまけ

ただ、腕にスマートウォッチを3本も着けてるのって、ダサいあーる。

……というか、あんまり友達になりたくないかな。

3本だとバランスが良くないですからね。
左右に2本ずつ、合計4本が理想かと。

え、そういうことなん!?

そういうことです。
おわり
…こんな感じあーる!