記事のポイント
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メッシュWi-Fiと中継機の違いが分かる!
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メッシュWi-Fiとは何かを図解で解説!
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オススメのメッシュWi-Fiは…これ!
で、どれがオススメ?
最近、よく耳にする『メッシュWi-Fi』という言葉。でも、メッシュとは何だろう?中継機と違いは?メリット・デメリットは?それらを一挙解説していきますぞっ!
目次
『メッシュWi-Fi』とは?
『メッシュWi-Fi』とは、メッシュ機能に対応した複数のWi-Fiルーターが相互通信をして、1つのWi-Fiネットワークの範囲を広げるシステムのことです。
このメッシュWi-Fiは『メッシュネットワーク』とも呼ばれています。(ここでは『メッシュWi-Fi』という呼び名で統一します)
後ほど図解で解説しますが、従来のWi-Fiルーターでは、Wi-Fiルーターから距離が遠くなると、電波が届かないことが多々ありました。しかし、メッシュWi-Fiはメッシュ、つまり“網目状”にネットワークが張り巡らされているので、電波が届かないことが格段に減りました。
また、こちらも後ほど図解しますが、従来の『中継機』と呼ばれるものとは違い、速度低下も非常に少なく、『ハンドオーバー』(的な機能)のようにメッシュWi-Fi同士の接続の切り替えがスムーズなのも大きな特徴です。
それをこれから図解で説明していくぞなもしっ!
各Wi-Fiルーターの仕組みの違い
メッシュWi-Fiとは何かをちょっぴり理解したところで、
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一般的なWi-Fiルーター
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メッシュWi-Fiルーター
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Wi-Fiルーターと中継機
の3つの仕組みの違いについて、図解で説明していきます。
一般的なWi-Fiルーターの仕組み
こちらが、一般的なWi-Fiルーターとデバイスを接続したイメージ図です。
Wi-Fi対応機器(スマホ・パソコンなど)が、1つのWi-Fiルーターに無線で接続されます。なので、当然ですが、すべてのWi-Fi処理を1つのルーターが処理することになります。
要するに、従来のWi-Fiルーターは図のようにシンプルで分かりやすいのですが、1つのルーターに処理を任せてしまうことから、接続台数が増えると、どうしても速度が遅くなることがあります。
そして、Wi-Fiルーターが1つしかないので、ルーターから離れている機器に接続ができなかったり、電波が非常に弱くなってしまうことがあります。特に、戸建てや鉄筋だと電波が隅々まで届かないことがあるはずです。
メッシュWi-Fiルーターの仕組み
そしてこちらが、メッシュWi-Fiルーターとデバイスを接続したイメージ図です。
通常、メッシュWi-Fiは複数台で使用し、モデムと接続する『メッシュルーター』とそれ以外の『メッシュサテライト』が相互通信・相互接続をします。これが、『メッシュネットワーク』を構築するというものです。
パーマン…はさておき、メッシュネットワークのおかげで、家の隅々までWi-Fiが届き、かつ、ネットワーク速度の低下が少なくなるのです。やったね!
Wi-Fiルーターと中継機の仕組み
こちらは、Wi-Fiルーターと中継機を接続させ、さらにデバイスを接続したイメージ図です。
中継機の役割は、Wi-Fiルーター(親機)では届かないエリアまで、Wi-Fiの電波を飛ばすことです。要するに、コンセントの延長コードみたいな感じ。
つまり、ただ電波を“延長しているだけ”なので、中継機自体にはルーター機能(処理機能)はなく、処理を行うのはすべてWi-Fiルーター(親機)側です。
その違いをこれから見ていくよっ!
メッシュWi-Fiと中継機の違い
それでは、似ているようで似ていない、『メッシュWi-Fi』と『中継機』の違いを、こちらも図解で解説していきます!
メッシュWi-Fiと中継機の違い
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SSID・パスフレーズが同一。
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一番電波の強いメッシュWi-Fiに自動接続。
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各自で処理ができるので速度が落ちにくい。
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SSIDに中継機専用のものがある。
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親機と子機で接続に迷うことがある。
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親機に処理が集中して速度が落ちやすい。
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メッシュWi-Fi:インターネット → メッシュWi-Fi → デバイス
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親機と中継機:インターネット → 親機 → 中継機 → デバイス
このように、メッシュWi-Fiと中継機では、デバイスへの接続ルートが異なります。
ここまでの説明を踏まえて、簡単に説明すると、メッシュWi-Fiでの接続は速度低下が非常に少なく、親機&中継機では中継機経由のものが、特にネットの速度が低下するということです。
そして、メッシュWi-Fiは各自で処理ができますが、中継機は親機に処理を一任するという、決定的な違いがあります。
なので、
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メッシュWi-Fiはコピー関係(横のつながり)
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中継機は親子関係(縦のつながり)
という感じになります。
次は、メッシュWi-Fiのメリット・デメリットを見ていくよー!
メッシュWi-Fiのメリット・デメリット
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IoT化と親和性が良い。
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Wi-Fi電波の死角が減る。
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簡単にQoS機能が活用できる。
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ブリッジモードの機能制限。
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ゲストWi-Fiモードの制約。
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IPv6対応ルーターが少ない。
これが一般的なメッシュWi-Fiルーターのメリットとデメリットです。
肝心なのは…IPv6ルーターの少なさだけっ!
メッシュWi-Fiのメリットは、ここまで読んでくださっているなら、バッチリ理解できていると思います。
メッシュWi-Fiの大きなデメリットは、次世代の通信規格である『IPv6(IPoE/IPv4 over IPv6)』に“非対応”な製品が多いことです。あとは、超高性能な単体ルーター(一般的なルーター)に速度で負けるくらいです。
メッシュWi-Fiをオススメできる人
ここまで来ると、ダレてきて読むのも億劫になると思うので、ここはスーパー簡潔に話します!
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戸建て・鉄筋コンクリートの住居に住んでる人。
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速度よりも通信・接続の安定性重視な人。
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Wi-Fi対応機器を多く持っている人。
要するに…速度よりも“安定性”で、家の隅々までWi-Fiを飛ばしたい人に、メッシュWi-Fi対応ルーターはオススメです。
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最高速度9.6Gbpsを体感したい人。
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超高機能・超高性能を求める人。
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MU-MIMOの上り通信が欲しい人。
メッシュWi-Fiをオススメできない人は、安定性よりも“速度”を求める人です。もちろん、メッシュWi-Fiルーターが遅いわけではありません。とにかく速度重視な人は、メッシュWi-Fiよりも『Wi-Fi 6』対応ルーターを買うほうが幸せかもって感じです。
メッシュWi-Fiルーターのオススメ
メッシュWi-Fi対応ルーターなら、誰がなんと言おうと、BUFFALO『WTR-M2133HP/E2S』がオススメです。
IPv6に加えて、ビームフォーミング・MU-MIMO・4K通信にも対応してるので、“最強の”メッシュWi-Fi対応ルーターを探しているなら、『WTR-M2133HP/E2S』が断トツでオススメですな。
ほかのメッシュWi-Fi対応ルーターは、以下のような感じです。
▼デザインと使い勝手に定評があるGoogle Wifi。
▼知る人ぞ知る、懐かしのLinksys!
▼最近、一気にシェアを拡大しているTP-Link製。
▼Wi-Fiルーター界のドン、NETGEAR製。
総評「メッシュWi-Fiは超オススメ!」
長くなってしまったので要約すると、
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メッシュWi-Fiと中継機とは別物
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メッシュWi-Fiはかなり有能
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超速度重視な人以外はオススメ
という感じです。
おまけ
おわり