RAMとGPU”換装不可”なのが『iMac Pro』のプロ機としての欠点かも

RAMとGPU”換装不可”なのが『iMac Pro』のプロ機としての欠点かも
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黒い怪物『iMac Pro』は確かにスペック的にも”お買い得”かも知れないけど、3DCGや映像制作から考えると、”拡張性の低さ”が致命的な気がします。

四条ねこ
どうしても、RAMとGPUが換装できないのが、気になっちゃうんだよねー(汗)
まの
換装できないと、製品の寿命が短くなりますもんね。
四条ねこ
そうなんだよー。
映像制作の現場は”進化が早い”から、現役バリバリで使えるのは3年ぐらいかも(汗)
さたえり
そうなんだ?
ちゃんと教えて!

確かに『iMac Pro』は”性能は”高い

確かに『iMac Pro』は”性能は”高い

様々なメディアやブログで言われているように、『iMac Pro』は確かに”性能は”高いです。
CPUもしっかりワークステーション用の『Xeon』を搭載していますし、RAMも最小構成で32GBです。さらに、SSDも高速なPCI-e接続で1TBもあります。ディスプレイが5Kなこともあり、とにかく”全部盛り”なモデルです。

四条ねこ
もち、価格も高いけどねっ。
さたえり
『iMac Pro』って、幾らくらいなん?
四条ねこ
最小構成で約55万で、最大構成だと約160万だっけかな〜?
とにかく”高い”よー!
さたえり
さ…さすが、黒い怪物。
オールインワンワークステーション『iMac Pro』

先に言っておくと、『iMac Pro』の最大の魅力は、”気軽に高性能ワークステーションセットを揃えられること”だと思います。つまり、オールインワンってことですね。

四条ねこ
ワークステーションの一体型って少ないし、そういう意味では『iMac Pro』は意味のあるモデルとは思うよっ!
まの
決して、”全否定”ではないということですね。
四条ねこ
そゆことー!
5Kディスプレイ搭載で、SRGBカバー率100%という高性能ディスプレイ搭載の『iMac Pro』

と言うのも、『iMac Pro』に搭載されている”5Kディスプレイ”は、SRGBカバー率100%です。これくらいのディスプレイを単体で用意しようとしたら、15万円くらいしますからね。

▼そもそも”5Kディスプレイ”は非常に数が少なく、『LG』や『DELL』くらいしかないんですよね…。現行の製品だと、『LG UltraFine 5K Display』しか無いですし…。

まの
そんなに”5Kディスプレイ”って、希少なんですか?
四条ねこ
ディスプレイの解像度自体が、規格からズレてるからかなー?
凄い少ない!

▼我らが『DELL』は、5Kを辞めて”8Kディスプレイ”を出してます。凄い…。

とにかく、『iMac Pro』はスペックも良いですし、魅力的な製品であることは確かだと思います。拡張性を除いては…ですが。

最大の欠点は、RAMとGPUが換装不可なこと

最大の欠点は、RAMとGPUが換装不可なこと

そんな最強の黒い『iMac』である『iMac Pro』の最大にして致命的な欠点は、”RAMとGPUが換装できないこと”だと思います。これは、制作の現場からすると厳しいものがあります。

さたえり
あれ?
『iMac』って、27インチモデルは”RAM換装できた”やんね?
四条ねこ
実は『iMac Pro』は、RAM換装できないだよー!
多分、”ECCメモリ”のせいかなー?

※ECCメモリとは、ワークステーション用のPCに用いられる”エラーコレクト機能”がある、高性能なメモリのことです。

正直、RAMが換装できないことはそこまで気にする要素ではなかったりします。問題なのは、GPUが換装できないことです。付け加えるなら、GPUが『NVIDIA』ではなく、『AMD』なのも気になります。

四条ねこ
GPUが換装できないと、映像制作の”プロ機としての寿命が短い”気もするんだよねー…。

4K・VR・3DCG制作は進化が早い

4K・VR・3DCG制作は進化が早い

クラウドファンディング発のVR『FOVE VR』

昨今の映像制作は、かなり高性能化のスピードが早まっています。4Kや8Kのような高解像度化、VRや3DCGなどの登場等、制作サイドは”スペックとの戦い”だと思います。

まの
確かに、制作の方たちはかなり大変だと思います。それだけマシンに投資しないといけないですからね。
四条ねこ
4Kは撮影は簡単だけど、編集はマシンスペック凄くいるからねー(汗)

そのような進化が早い現場では、GPUは換装できないと困ったりします。進化が早い故に、スペックの陳腐化がかなり早いのです。

そうなってくると、『iMac Pro』のGPU換装不可というのは、かなり勿体無い仕様なんですよね…。さらに、『Radeon Pro Vega』というGPUチョイスも謎な感じもします。本当なら、『Quadro』が良かったですね。

さたえり
やっぱり『Quadro』がいいん?
四条ねこ
3DCGソフト(『Maya』等)だと、『Quadro』がスタンダードだったりするみたいだからねー!

ゴミ箱『Mac Pro』も拡張性が低かった

ゴミ箱『Mac Pro』も拡張性が低かった

このような”拡張性の低さ”に関しては、”ゴミ箱”でお馴染み(?)の『Mac Pro』でも、同様の問題がありました。

まの
あ…確かに。

『Apple』としても、ゴミ箱型『Mac Pro』は”失敗”と判断して、次期『Mac Pro』では”モジュラー型”になり、拡張性を重視すると言われています。

四条ねこ
『Mac Pro』はデザイン性は良いけど、『iMac Pro』と同様に”拡張性が乏しい”んだよね〜(汗)
まの
2018年に出ると言われている、新型『Mac Pro』に期待ですね。
四条ねこ
ほんと『Mac Pro』の新型は、期待してるぞー!JOJO〜!

どうしても省スペースなワーステが欲しい人向け?

どうしても省スペースなワーステが欲しい人向け?

確かに『iMac Pro』は高い性能を誇りますし、省スペースでオールインワンというのは魅力的です。

逆に言うと、そこに魅力を感じないなら、『Windows』のワークステーションを買っても良いと感じます。拡張性も高いですし、価格も『mouse』の『DAIV』のように、安いのもありますからね。

四条ねこ
『DAIV』すっごい安いんだよねー。気になる!
さたえり
見た目がそれこそ”黒い旧『Mac Pro』”やんね!

『iMac Pro』は、「唯一無二なオールインワンワークステーションではあるけど、ベストバイではない」というのが、分かりやすい結論な気がします。

総評:あくまで新型『Mac Pro』への”つなぎ”モデル?

『iMac Pro』は、各種メディアで言われているように、意外とコスパは高いと思います。しかし、どうしても新型『Mac Pro』への”一時的なつなぎ”と捉えられても仕方ないモデルでもあります。

まの
まぁ、もともとそういう空気はありましたよね。
四条ねこ
『Apple』自体が、公式で『Mac Pro』の新型を開発してるって、言っちゃったからねー。

ただ、『iMac Pro』と『Mac Pro』の住み分けはできていると思います。問題は、単純に『iMac Pro』がRAMやGPUの換装に対応していないことですね。

本気のメインマシンとして使うなら、新型『Mac Pro』を待って、コンパクトなサブワークステーションなら『iMac Pro』という感じで良いかなと思います。

四条ねこ
つまりは、”必要に応じて購入すれば良い”ってことだと思うっ!

あと、メディアでレビューするなら、”リアルタイムレンダリング性能”とかの専門的なベンチマークをもっと計測して欲しいです。”モンハンベンチ”なんて、実務では使わないですし…。

おまけ

まの
今回は”力説”でしたね。
さたえり
めっちゃねこさん語ったやんね!
四条ねこ
まぁね〜!
『iMac Pro』には思うこといっぱいだったからねー!
まの
本体の性能もさることながら、”黒い”周辺機器も欲しいですね。
四条ねこ
ね!黒い『Magic Mouse 2』と、黒い『magic keyboard』だけ欲しいっ!
さたえり
単品販売できないの?
四条ねこ
無いっぽいんだよー(泣)
黒い『Magic Mouse』のお値段は、55万円だねー。
まの
本体が”オマケ”ですね…。

おわり