- 無線LANはWi-Fi 6とトライバンドメッシュに対応!
- 有線LANは超高速な2.5GBASE-Tに対応!
- 有線も無線もどちらも死角のないハイエンドルーター!
これは、未来への先行投資もできる新世代ルーター。
Wi-Fi 6とメッシュネットワークに対応した無線LANルーター、NETGEAR『Orbi WiFi 6』をレビュー。超ハイエンドなメッシュWi-Fiルーターだけあって、多機能・高機能で…とにかく……凄いのです!!
まさに“NETGEARの本気”ですわね。
時代の一歩先を行ったルーターなわけやね!
NETGEAR『Orbi WiFi 6』って?
Orbi WiFi 6ってなに?
最新のWi-Fi規格である『Wi-Fi 6』に対応した、トライバンド対応のIoT時代にふさわしい、NETGEAR最高峰のメッシュルーター。
- Wi-Fi 6とメッシュネットワークの両対応。
- メッシュネットワークがトライバンド対応。
- 無線・有線の両方バックホール通信可能。
- 無線だけでなく有線にもこだわった仕様。
- 専用アプリが見やすく使いやすい。
- v6プラス非対応。
- 設定項目が微妙に日本語化されていない。
完全無欠な最高峰のメッシュWi-Fiルーターが欲しいなら、このOrbi WiFi 6がおすすめだぞっ!
本体チェック
このOrbi WiFi 6は、ルーター(RBR850)とサテライト(RBS850)のセット品になっています。ですので、それぞれ順番に本体をチェックしていきます。
ルーター(RBR850)
まずは、ルーター(RBR850)本体からチェック。
こちらはルーター(RBR850)前面。
本体サイズは 254.0×71.0×191.0mm となっているので、スペックシート上はコンパクトとは思いづらい。
ただ、実際は縦置きタイプなので、特段大きいと感じることもなく、設置場所の確保も比較的容易だと感じました。そして、何よりデザイン性が高いのも大きな魅力。
■インターフェース
- Syncボタン
- RJ-45(WAN) ×1
- RJ-45(LAN) ×4
- Resetボタン
- AC電源端子 ×1
こちらはルーター(RBR850)後面。
Orbi WiFi 6は、ルーターとサテライトを区別するタイプのメッシュWi-Fiルーターになっています。ですので、当然ながらWANポートが存在するのはルーター(RBR850)のみ。
なお、WANポートは2.5GBASE-Tに対応。そして、LANポートの1つをWANとして使い、WANリンクアグリゲーションにも対応しています。
この高性能WANについてはのちほどっ!
サテライト(RBS850)
お次は、サテライト(RBS850)本体をチェック。
こちらはサテライト(RBS850)前面。
サイズはルーター(RBR850)と一緒。なので、前面を見ただけではどちらが何か判断できないほどそっくり。メッシュWi-Fiルーターの中には、ルーターとサテライトでサイズやデザインが異なる製品もありますが、Orbi WiFi 6は一緒ということです。
■インターフェース
- Syncボタン
- RJ-45(LAN) ×4
- Resetボタン
- AC電源端子 ×1
こちらはサテライト(RBS850)後面。
インターフェースは、ルーター(RBR850)からWANポートを除いた構成。
メッシュWi-Fiルーターは、LANポートの少なさに悩むことが多々ありますが、サテライト側にも4ポートあれば、通常利用であればスイッチングハブを利用する必要はほぼないでしょう。
付属品チェック
■Orbi WiFi 6の付属品一覧
- LANケーブル(2m) ×1
- 12V/3.5A電源アダプター ×2
- インストールガイド ×1
付属しているLANケーブルは2mと長いので、ONUやHGWから届かない…ということもなさそう。逆に長過ぎると思う人は、別途自分で短いLANケーブルを用意しましょう。
ACアダプターが本体と同じ白色で統一されているのって、地味にポイントが高かったりするよねー!
注目ポイント
■Orbi WiFi 6のポイント概要
- Wi-Fi 6:合計5,951Mbpsの超高速通信
- メッシュネットワーク:最大350m2の広範囲
- トライバンドメッシュ:バックホール通信で高い速度と安定性を実現
- WANポート:2.5Gbps対応の高速有線通信
- イーサネットバックホール:有線LAN同士でもバックホール通信可能
- リンクアグリゲーション:冗長化で安定性と高速化を実現
Wi-Fi 6:合計5,951Mbpsの超高速通信
Orbi WiFi 6の最大のトピック。それが、ついにメッシュWi-Fiルーターに、最新のWi-Fi規格である『Wi-Fi 6』が搭載されたということ。これを待っていた人もきっと多いはず。
このWi-Fi 6とは何かについては『Wi-Fi 6とは?—仕様・3つの特徴・4つの技術をまるっと解説したぞ!』を見てほしい。
仕様についてをここで話すと長くなるので、Wi-Fi 6とはを端的にまとめると、従来のWi-Fi規格(Wi-Fi 5)よりも通信速度が速くなり、しかもより安全に通信ができるようになったと思ってもらえればOK。
特に通信速度向上という面では、旧来のWi-Fi 5(802.11ac)よりも大幅にパワーアップ。
ただ単に理論値が上がったということではなく、UL/DL MU-MIMO(上下同時通信可能)・OFDMA(複数デバイスへの通信効率化)・空間再利用(同チャネルでの同時通信可能)という3つの技術を用いて、スループットを向上してきたことが大きな特徴。これにより、理論値を高めるだけでなく、実際の利用に即した速度向上が望めるようになった。
——そんな最新のWi-Fi 6が、ついにOrbiシリーズにやってきたというわけです。
Orbi WiFi 6 | Orbi | |
2.4GHz | 1,147Mbps | 400Mbps |
5GHz(1) | 2,402Mbps | 866Mbps |
5GHz(2) | 2,402Mbps | 1,733Mbps |
合計値 | 5,951Mbps | 2,999Mbps |
新旧Orbiシリーズの通信速度(最大値)比較。
メッシュWi-Fiルーターとしてはハイエンドに位置づけされる、同社従来製品の『Orbi(RBK50)』と最大値通信速度を比較してみると上表のとおり。
現行のOrbiでも、メッシュWi-Fiルーターの中ではかなり高速な通信速度を誇っているが、それをも上回る通信速度5,951Mbpsを誇るOrbi WiFi 6。
のちほどベンチマークテストを行っているので、その結果を参考にして、この爆速具合を“刮目”してほしいところ。実際に使っていて、何ら不満のない…いや、速さにホクホクしてしまうくらいの超スピードでネットができています。まさに次世代のルーター!!
メッシュネットワーク:最大350m2の広範囲
このOrbi WiFi 6の凄いところは、Wi-Fi 6対応でかつ、ここ数年のWi-Fiルーターのトレンドである『メッシュネットワーク』に対応しているということ。
ただ単にメッシュWi-Fiルーターと言っても多種多様だが、このOrbi WiFi 6の凄いところは、最大350m2という、とんでもない広範囲までメッシュネットワークを構築できるという点。そう、そもそもの電波強度がかなーり強い!
家のここだけWi-Fiが届かない……って、いうことがかなーり少なくなるっ!
Orbi WiFi 6 | 他社単体ルーター | |
1m | 84 | 83 |
5m | 56 | 42 |
10m | 47 | 28 |
Orbi WiFi 6と他社の単体Wi-Fiルーターの電波強度比較。
I-O DATAが提供しているWi-Fiの電波強度を測定できるアプリ『Wi-Fiミレル』。
こちらを利用し、Orbi WiFi 6と他社の単体Wi-Fiルーター(Wi-Fi 5対応)を同位置に設置して、それぞれの電波強度を測定した結果が上表になります。
障害物や電波混線などの要因がいろいろあるので、あくまで参考値という前置きをしてはおきますが、それでもOrbi WiFi 6の電波強度が多少は分かってもらえたはず。これなら、Wi-Fiの死角も少なくなり、家の隅々まで1つのSSIDでWi-Fi通信ができる可能性が高くなるでしょう。
トライバンドメッシュ:バックホール通信で高い速度と安定性を実現
Orbi WiFi 6はメッシュWi-Fiルーターの中でも、『トライバンド』というタイプに属する。このトライバンドというのは、3つの周波数帯に対応しているWi-Fiルーターのことを指します。
メッシュWi-Fiがトライバンドに対応しているメリットとして、5GHzの周波数帯の1つをメッシュWi-Fi同士(ルーター・サテライト)の通信専用に割けるというものがあります。これこそ、『バックホール』と呼ばれるメッシュWi-Fiルーター高速化を支える大事なテクノロジー。
このバックホール通信のメリットは、メッシュWi-Fi専用の通信経路を設けることにより、サテライト経由でも速度が低下しづらくなるというものがある。つまりは、安定した高速通信でメッシュシステムが構築できるということ。
正直、メッシュWi-Fiがトライバンド対応か否かで、かなり使い勝手が変わってきます。それくらいトライバンドとバックホールというのは、メッシュネットワークにおいて大事なキーワードなのです。
メッシュWi-Fiルーターを購入するなら、トライバンド対応は超重要ポイントだから要チェックだぞっ!
WANポート:2.5Gbps対応の高速有線通信
ここまでずっと、無線LANの話をしてきましたが、このOrbi WiFi 6は有線のほうも凄い。なんと、WANポートはマルチギガビット・イーサネット『2.5GBASE-T』に対応しています。
残念ながら、私はNTT系の光回線なので、この2.5GBASE-Tを活用することができません(順次フレッツ光でも10Gbpsが提供される報道あり)。ただ、自宅の固定回線として、auひかりやNURO光を契約しているユーザーであれば、かなり嬉しいポイントでしょう。NTT系の光回線ユーザーは、現状は先行投資という側面が強いかもしれません。
もちろんNTT系ユーザーでも、あるに越したことはないっ!
イーサネットバックホール:有線LAN同士でもバックホール通信可能
先程、Orbi WiFi 6はトライバンドに対応しており、その1つの周波数帯をメッシュ同士の通信に利用する『バックホール』に利用していると話しました。
それに加えて、なんとOrbi WiFi 6は“有線LAN”でもバックホール通信(イーサネットバックホール)が可能。まさに無線・有線の両方において死角なし。
メッシュWi-Fiを使っているのに、「えー!?メッシュネットワークに有線LANを使うの?」と少々疑問に思ってしまう。だが、実際にはこの『イーサネットバックホール』が大いに役立つのです。
例えば、鉄骨の建物のような電波強度がどうしても弱くなる場合や、メッシュ同士をさらに安定して高速化する場合に使えるわけなのです。
特にOrbi WiFi 6はWi-Fi 6を搭載しているわけであって、極限まで高い水準で通信速度を高速化したいといったゲーマー需要もあるはず。そこで活躍するのが、このイーサネットバックホールという技術ということです。これは有線派には嬉しい機能でしょう。
リンクアグリゲーション:冗長化で安定性と高速化を実現
そして、まさかの『リンクアグリゲーション』にもOrbi WiFi 6は対応。
メッシュWi-FiルーターはWAN・LANの機能が削られていることが大半ですが、このOrbi WiFi 6はとにかく技術を詰め込めるだけ詰め込んだ仕様になっています。
日本国内の一般家庭でWANのリンクアグリゲーションを使うことは少ないかもしれませんが、こういった“技術の塊”を使っていることにギークはきっと狂喜乱舞すること間違いなしでしょう。そう、ギークなら2回線契約という手もあります…ぞ!?
ロマンたっぷりルーターってことあーるっ!
ベンチマーク
■測定環境
- 光回線:NTT
- プロバイダー:ビッグローブ光
- プラン:マンションタイプ
- デバイス:iPhone 11 Pro
通信速度(Speedtest by Ookla)
上り | 下り |
360.89Mbps | 595.17Mbps |
Speedtest by Ooklaによる測定結果。
Speedtest by Ooklaでの通信速度の測定結果は上表のとおり。
もちろん時間帯や契約体系によって速度はいくらでも変わってくるので、参考値にはなってきますので、そこはご了承を。
ふわっとしたニュアンスしか伝えられないのですが、ほかのメッシュWi-Fiルーターを利用していた頃の最高速度(下り)が300Mbps〜400Mbpsだったので、それを考えると(個人的ですが)かなり速度が向上してくれました。さすがは、トライバンドとWi-Fi 6のおかげと言ったところかもしれません。
ビッグローブ光で、初めて下り500Mbps超えを見たかもっ!?
ここがすき!
夢のWi-Fi 6+メッシュWi-Fi
とにかく嬉しいのが、メッシュWi-Fiルーターに“待望の”Wi-Fi 6が搭載されたということ。メッシュWi-Fi大好きっ子な私的には、とにかくここに感動。
少し前までは、広範囲までWi-Fiを行き届かせるメッシュWi-Fiルーターか、単独で強い電波を発することが可能なWi-Fi 6ルーター、このどちらを買うかを悩むことが多かった。
しかし、Wi-Fi 6とメッシュネットワークの両方に対応したOrbi WiFi 6の登場により、そのような悩みを抱える必要がなくなった。そう、Orbi WiFi 6を手にすれば、それですべてが解決されるわけ。これで完全無欠のWi-Fi環境が築けるようになったのです。
アプリが分かりやすく使いやすい
ユーザビリティーという面では、専用のクライアントアプリ『Orbi』の使い勝手がすこぶる良いのも嬉しいところ。
OrbiアプリのUIは非常に洗練されており、Wi-Fiルーターに詳しくないユーザーでもウィザード形式で初期設定や細かな設定ができるようになっていました。
メッシュネットワークならではだと思ったのが、デバイスがルーター・サテライトのどっちに接続されているかを確認できること。そして、メッシュネットワーク自体をグラフィカルに目視できること。
欲をいえば、同社のゲーミングWi-Fiルーター『Nighthawk Pro XR500』のように、ネットワークマップとして接続状態のリレーションを確認できれば嬉しいところ。メッシュWi-Fiルーターだからこそ、デバイス間の接続状態が気になったりするので、ここはアップデートでさらなる機能追加を期待お願いしたい。
設定項目がメッシュWi-Fiと思えないほど豊富
設定つながりだと、メッシュWi-Fiルーターの中では群を抜いて、さまざまな設定が可能なのもマニアにはグッとくるポイント。
面白いのが、デバイスの接続をコントロールする『Access Control』機能や、特定のキーワードやWebサイトをブロックする『ブロックサイト』機能が備わっていること。これは子どもを持っている家庭には、あると嬉しい機能でしょう。
ペアレンタルコントロールをどうするかというのが親としての悩みだったりするが、このブロックサイト機能などを利用すれば、最初に設定さえしてしまえば、あとはルーターにお任せしてフィルタリングをしてくれる。こういう機能が備わっているのも、意外と重要なポイントだと個人的には思っています。
ここがうーん?
v6プラス非対応
Orbi WiFi 6はスペック的にも機能的にも申し分ないWi-Fiルーターなのだが、唯一気になるポイントがあるとするならば、海外メーカーゆえ、 IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6 に完全対応できていないこと。
NURO光ユーザーなら気にするポイントではないが、多くのユーザーを持つNTT系の光ユーザーからすれば、いわゆる『v6プラス』に対応してほしかったところ。ただ、DS-Liteに関しては今後対応予定とメーカーから伺っているので、順次MAP-Eなどにも対応してほしいところ。
ここはぜひ機能追加をお願いしたいっ!
まとめ「IoT時代に相応しい最高峰のメッシュWi-Fiが降臨」
今回のOrbi WiFi 6のレビューを総括すると、
- 無線(Wi-Fi 6・トライバンドメッシュ・バックホール)が凄い
- 有線(2.5GBASE-T対応WAN・リンクアグリゲーション)で凄い
- メッシュネットワークは有線も無線でも構築できる
- 専用アプリはUIも洗練されていて使いやすい
- メッシュWi-Fiルーターとは思えないほど設定項目が豊富
といった感じです。まさにテクノロジーの宝庫。
v6プラスに関してはアップデート待ちですが、そうでなくてもとにかく凄い。
もしメッシュWi-Fiルーター導入で悩んでいるなら、変にあれこれ悩むよりも「Orbi WiFi 6を買うべし!」と言いたくなるほど、かなり出来の良いWi-Fiルーターでした。
このルーターなら、5年は確実に戦える…っ!
おまけ
さすがはNETGEARっていう感じですな〜♪
メッシュWi-FiルーターをWi-Fi 6にただ対応させるだけでなく、さまざまな機能を取り入れているところは同社らしいですわね。
デザイン的にもインテリアの邪魔しないってのもポイント高いやんね!
うんうん。ゴツい見た目のルーターは苦手だけど、ハイエンドルーターが欲しいっていうユーザーも少なからずいるもんねっ!
おわり
Sponsored by NETGEAR
Wi-Fi 6対応ルーターが欲しい!
トライバンドメッシュWi-Fiルーターも欲しい!
…そんな欲張りユーザーの夢を叶えてくれるルーターなのだっ!!