『週刊ガジェットニュース斜め読み』とは?
一週間のガジェット系ニュースを曜日ごとに振り返り、特にがじぇっと部が気になった事象をピックアップして語る記事です。
- 今週は“Horizon Worldsでメタバース”な一週間だ!
- SDGsなスマホとタフネスがガラホが面白いぞ!
- スイングプラグ採用のLANケーブルが気になる!
“またまたメタバース”
2021年第50週は…SHARPが『AQUOS wish』を発表、LINE Payで不祥事発生、auが『G'zOne TYPE-XX』を発表、Twitterが『Quill』を買収、『Horizon Worlds』がUSとCanadaで開始、な一週間でした。
いろいろアウトですわ。
てか、その番組…何!?
目次
今週のガジェットニュース回顧
<12月05日(日)>
- 『RakutenスーパーSALE』開催2日目
<12月06日(月)>
- 『RakutenスーパーSALE』開催3日目
- SHARPが5G対応スマートフォン『AQUOS wish』を発表
- LINE Payで一部ユーザーのキャンペーン参加情報がGitHub上に漏洩
- auがG'zOneの20周年記念モデルとして4G対応ガラホ『G'zOne TYPE-XX』を発表
<12月07日(火)>
- 『RakutenスーパーSALE』開催4日目
- YouTube MusicにSpotify Wrapped対抗の『2021 Recap』機能が搭載
- WhatsApp LLCがWhatsAppに消えるメッセージ機能を選択肢に追加
- ドン・キホーテがチューナーレスのAndroid TVを発表
- AVIOTが DD + BA の完全ワイヤレスイヤホン『TE-BD11t』を発表
- ELECOMがスイングプラグ採用のLANケーブル『LD-GPATSW』シリーズを発売
- Samsung Electronicsがモバイル部門と家電部門を統合
<12月08日(水)>
- 『RakutenスーパーSALE』開催5日目
- 耳を塞がない完全ワイヤレスイヤホン『ambie sound earcuffs AM-TW01』が一般発売開始
- Twitter Inc.がメッセージングサービス『Quill』を買収
<12月09日(木)>
- 『RakutenスーパーSALE』開催6日目
- AppleとEpic Gamesの裁判にて裁判所がアプリ内課金の手法変更の発効延期を支持
- iOS 15.2以降で修理歴や交換歴を確認できる機能を搭載する可能性
- Sonos製品がAmazon Music Ultra HDとDolby Atmos Musicに対応
- Android版Google ChromeがAndroid 12のスクロールスクリーンショットをサポート
<12月10日(金)>
- 『RakutenスーパーSALE』開催7日目
- Meta Inc.のメタバースアプリ『Horizon Worlds』の一般提供がUSとCanadaで開始
- Tile Inc.がLife360 Inc.傘下になっても個人情報の売買をしない旨を表明
- WhatsAppがデジタルウォレット『Novi』を媒介とした暗号通貨のやり取りを開始
- Xiaomiがスマートウォッチ『Redmi Watch 2 Lite』を発表
- SKTが7インチE Inkタブレット『BOOX Leaf』を発売開始
<12月11日(土)>
- 『RakutenスーパーSALE』開催最終日
今週(2021年第50週)のガジェットニュースはこんな感じ。
——まずは、今週のベストトピック。
QRコード決済サービス『LINE Pay』にて、一部ユーザーのキャンペーン参加に関する情報が、ソフトウェア開発プラットフォーム『GitHub』上で閲覧できる状態になっていたことが明らかになりました。
氏名・住所・電話番号・メールアドレス・クレジットカード番号・銀行口座番号等の情報は漏洩していないとのことなのですが、LINE Payを利用しているユーザーは、もう少し動向を追ったほうがよさそうです。
LINEといえば、今年の3月にも情報漏洩がありましたよね。
ちょっと、ねー。
事実上のインフラになりつつあるんだから、業務プロセスにおいてのガバナンス強化を図ってほしいのであーる。
——続いて、国内ネタ。
国内メーカーの新製品発表がポツポツとあった一週間ですが、とりわけ地味に注目されていそうなのが、ディスカウントストアのドン・キホーテが、チューナーレスのAndroid TVをリリースしたこと。
チューナーレスのAndroid TV(現Google TV)といえば、すでにSonyからもリリースされていますが、こちらは約2万円からと破格の価格設定。なので、意外とギーク受けしそうな感もしています。
PCモニター + Chromecast with Google TV
…ではダメなのですか!?
ま、それでもいいんよねぇ。
——そして、海外ネタ。
スマートタグで有名な『Tile』といえば、Life360 Inc.に買収されたばかり。ですが、そのLife360 Inc.に個人情報を販売していたという報道が出たため、「Tileは大丈夫なのか?」と言われ始めました。
結局、Tile Inc.はLife360 Inc.傘下になっても、個人情報の販売や収益化はしない旨を発表しました。このことは、Life360 Inc.も支持しており、ひとまずTileユーザーは安心できそう(この報道を信用するならば)です。
こう考えると、忘れ物をトラッキングできるって恐ろしいよねー。
AirTagを使った犯罪も出てきてるし、スマートタグを使う前にリテラシーを強化する必要性が出てきそうやんね。
がじぇっと部が気になった物事
【第3位】SHARPが『AQUOS wish』を発表
SHARPが2021年12月6日、“シンプルで飾らない”ライフスタイルに寄り添う新シリーズとして、5G対応のAndroidスマートフォン『AQUOS wish』を発表した。発売は2022年1月中旬以降。
持ち心地のよいシンプルデザインになっており、防水・防塵・耐衝撃に対応。また、2年間で最大2回のOSバージョンアップをサポート。エントリーモデルではあるが、おサイフケータイと5Gにも対応している。
主なスペックは以下のとおり。
- OS:Android 11
- SoC:Qualcomm Snapdragon 480 5G
- RAM:4GB
- ROM:64GB
- ディスプレイ:5.7″(1,520×720)
- フロントカメラ:8MP(26mm・f/2.0)
- リアカメラ:13MP(26mm・f/2.0)
- おサイフケータイ:対応
- 防塵防水:IP67
スペック的にもデザイン的にもまさにエントリー向けなので、ギーク的には飛びつく要素はあまりないのですが、その成り立ちがまさに“今っぽい”感じで興味深い。
というのも、このAQUOS wishには、再生プラスチック素材を筐体の35%の割合で利用しているのです。また、パッケージに関してもダウンサイジングが施され、AQUOS sense5Gと比べて、紙の使用量が40%も削減されているそう。
つまり、いわゆるSDGsでサスティナブルな感じの仕様。しかも、デザインもシンプルで可愛い。まさに、“目の付けどころがシャープ”で、“目指してる未来がちがう”、SHARPらしさを感じます。
こういう試みを普及価格帯のモデルでやる巧さですな。
ハイエンドから行ってしまうと、出荷台数の関係から効果も低いでしょうし、プレミアム感を望むユーザーの反発を招きそうですものね。
【第2位】auが『G'zOne TYPE-XX』を発表
KDDI・沖縄セルラーが2021年12月6日、G'zOneの20周年記念モデルの4G LTE対応携帯電話『G'zOne TYPE-XX』を発表した。なお、発売日は2021年12月10日。
今回のG'zOne TYPE-XXの登場により、9年ぶりにG'zOneシリーズが復活した形。G'zOneを展開していたカシオ計算機は、2013年に市場から撤退しているため、製造に関しては京セラが担当している。
スマートフォン全盛の時代ということもあり、フィーチャーフォン(ガラホを含む)のラインナップはどうしても寂しくなりがち。いわゆる“イロモノ”な端末もすっかりなくなり、すっかり興味がなくなっていました。
そんな中での、G'zOne TYPE-XXの登場。開発こそ京セラですが、デザインはカシオ計算機も関わっているということで、KDDI・カシオ計算機・京セラの熱意を感じるモデルになっています。つまり、ただただ欲しい。
KDDIはこういう試みをしてくれるのですが、NTTドコモやSoftBankはあんまり…なのが残念。『F-04B』とか『N705i』とかも復刻してくれたら、と思ってしまいます(売れるかどうかは別として)。
『N702iD』も良きですなっ!
佐藤可士和氏とのコラボモデルですわね。
【第1位】『Horizon Worlds』の一般提供開始
米国時間2021年12月9日にMeta(旧Facebook)が、メタバースアプリケーションである『Horizon Worlds』の一般提供をUSとCanadaで開始した。
Horizon Worlds | Meta Quest 2 - YouTube
『Horizon Worlds』とは、Metaが提供するVRプラットフォーム。
このHorizon Worlds内では、ゲームを行なったり、アバターを通じて他ユーザーと交流することが可能となっている。なお、日本へのサービスインは現時点では未定。
今のところ、日本ではプレイすることができないので、なんとも言えないのですが、Second Lifeやサマーウォーズの夢をやっと見れそうな気がしています。
とはいえ、『メタバース』という言葉だけが、変に一人歩きするのも怖いところ。
期待もしているし、楽しみな界隈ですが、じっくりゆっくり焦らずに“熟成”させていってほしいところ。変に周りが期待値を高めてしまうと、どこかで急に尻すぼみになりそうな気もしてしまうのです。
Oculus Quest 2…買いました!
ついに買ったんやね!?
うぬ!
お次は、ハイエンドなWindows機探しなのであーる。
今週の気になるガジェット
今週の気になるガジェットは、ELECOMがリリースした、スイングプラグ採用のLANケーブル『LD-GPATSW』シリーズであーるっ!
これは何かなんて説明するまでもなく、ただのCategory 6A準拠のLANケーブルです。
それだったら特に気にはならないのですが、なんと本製品はコネクタ部分が180°スイングする仕様になっているのです。なので、ケーブルの根元を痛めることなく、綺麗な配線ができるというわけ。地味な感じですが、これが結構欲しくなるのでして。
本製品はCategory 6Aのみの展開のようで、「RJ-45なのにCategory 7とはこれ如何に?」というツッコミを入れる必要もありません。仕様を見るとUTP(非シールド)のようなので、アースも気にしなくて良い。なので、思った以上に良さげな気がします。
LANケーブルPanduit派だけど、お試しで数本だけ導入してみよっかなー!?
LANケーブルのメーカーまで気にしてるんやね。
疲れる人生を送ってますわね……。
編集後記
少し前に、加水分解の対策用として『空気清浄機』を導入する話をしたのですが、次の夏が来る前に急いで導入したほうが良さそうな予感がしてきました。
年末の大掃除的なことを始めているのですが、すでに加水分解をしてしまっているガジェット類がチラホラ……。
加水分解のベタベタを落とすために、無水エタノールやキムワイプを使っているのですが、今度は見た目がひどいことになってしまいました。やはり、日本では1年を通じて、加水分解対策と向き合う必要がありそうです。
おまけ
ほんと、加水分解が嫌いだぁああ!!
しかも、輸入モノは特に劣化しやすいもんね。
向こうの気候に合わせて作られてますものね。
おわり
▽Source
9to5Google, ambie, AVIOT, CNET Japan, ELECOM, KDDI, LINE Pay, PPIH, PR TIMES, Quill, Samsung, SHARP, Sonos, The Verge, WhatsApp, Xiaomi, YouTube Official Blog
『聖PCハイスクール』って、名前がやばいよねー。