この記事はZepp Health様よりレビュー用サンプルを頂いて記事を書いております。
- スポーツもヘルストラッキングもこれ1台!
- びっくりするくらいバッテリー持ちが良い!
- 女性こそおすすめなスマートウォッチである!
“バッテリーよ…持ちすぎ!”
約3.5万円というお手頃価格のスマートウォッチ、Zepp Health『Amazfit GTR 3』をレビュー。多機能・高機能なのに使いやすい。しかも、とにかくバッテリーが持ちます、ものすごく。


スマートウォッチの充電、意外と面倒ですものね。

あ、月経周期もトラッキングできるんやね!

Bottom line
1.39インチ円形HD AMOLEDディスプレイは、発色が良く視認性も良好。デザインも洗練されており、バッテリー持ちがかなり良いので、普段使いのカジュアルウォッチとしても最適。まだアプリ数が少ないので、SDKの早期公開に期待。
Score
- Price 7
- Design 8.8
- Usability 8.5
- Battery 9.5
ここがすき!
- ユニセックスなデザイン
- 長時間駆動バッテリー
- HD AMOLEDは視認性抜群
- 使いやすいUI/UX設計
- 豊富なスポーツモード
ここがうーん?
- 現状少ないアプリ数
- 日本語表示が少し違和感
目次
本日のレビュー:Amazfit GTR 3
Amazfit GTR 3ってなに?
お手頃価格ながら、多彩なヘルストラッキングやフィットネストラッキングが可能なスマートウォッチ。クラシックウォッチ的なデザインや操作系、長時間駆動バッテリーも特徴的。

とにかくバッテリー持ちが良くて、おしゃれな機能的なスマートウォッチが欲しい!
…そう思ってるなら、ぜひ購入候補に入れてほしい1台なのであーる。
スペック
Amazfit GTR 3 | |
---|---|
型番 | A1971 |
メーカー | Zepp Health |
プラットフォーム | |
OS | Zepp OS |
ディスプレイ | |
画面パネル | OLED(HD AMOLED) |
画面サイズ | 1.39インチ |
画面解像度 | 454×454 |
コミュニケーション | |
Bluetooth | Bluetooth 5.1 BLE |
システム | |
センサー | 心拍数(HR) 経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2) 加速度 ジャイロ 地磁気 環境光 |
測位衛星 | GPS Galileo GLONASS BDS QZSS |
バッテリー | |
搭載容量 | 450mAh |
駆動時間 | 最大35日間 ├ 標準的な使用:最大21日間 ├ ハードな使用:最大10日間 ├ 測位衛星使用:最大35時間 └ 省電力モード:最大35日間 |
ボディ | |
サイズ | 約45.8×45.8×10.8mm(ストラップ除く) |
質量 | 約32g(ストラップ除く) |
備考 | |
ケース素材 | アルミニウム合金 |
防塵防水 | 5ATM |
Amazfit GTR 3のスペック
デザイン
本体

サイズ | 約45.8×45.8×10.8mm |
質量 | 約32g |
Amazfit GTR 3のサイズと質量
※ストラップ除く
ファーストインプレッションは…普通の腕時計っぽい!かわゆい!!
アルミニウム合金製のケースは品の良い淡めのゴールドで、野暮ったさのないデザインが美しい。ケースの厚みも約10.8mmと抑えられているため、良い意味でスマートウォッチっぽさもナシ。

- サンダーブラック
- ムーンライトグレー
の2色展開で、今回は『ムーンライトグレー』をレビューしてるあーる。
本体裏面には、心拍数(HR)や経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)を測定するためのセンサーを搭載。
Amazfit GTR 3に搭載されているこのセンサーは、最先端の『6PD*1 BioTracker PPG 3.0』という、バイオメトリックセンサーになっています。これにより、同時に複数の健康指標を効率良くトラッキングすることが可能だそう。
なお、本体への充電はワイヤレスではなく、Pogo pin方式を採用。付属の充電ケーブルと本体はマグネットで吸着する仕組みなので、ピンの位置合わせの必要はありません。
ウォッチバンドには、シリコン製のものが採用されています。
本機のバンドは一般的な幅22mmのものが使われています。なので、サイズさえ適合すれば、一般的な腕時計用のバンドも流用することができるでしょう。
本体右側面には、2つのボタンを搭載。
上側のボタンは、回転式のデジタルクラウンになっており、ここを回すことによりスクロール操作ができるようになっています(タッチディスプレイなので、スマートフォンのようにスワイプしてスクロールも可能)。
ディスプレイ

画面パネル | OLED(HD AMOLED) |
画面サイズ | 1.39インチ |
画面解像度 | 454×454 |
Amazfit GTR 3のディスプレイスペック
採用されているディスプレイは、1.39インチの有機EL。当然、タッチ操作も可能。
画素密度が326ppi(iPhone 13 Pro Maxは約457ppi)で、画面輝度が最大1,000nitとなっており、直射日光下でも非常に視認性が良くなっています。
付属品

- 充電ケーブル
- 取扱説明書
充電ケーブル

Amazfit GTR 3本体への充電は、付属の専用ケーブルで行います。
充電ケーブルはUSB Type-A端子から給電する仕組みになっているので、USB充電器(別売)と接続して利用することになります。なお、ケーブル長は実測値で約85mm(コネクタ部含む)。
取扱説明書

設定自体は専用アプリ(Zepp)の指示に従えば簡単にセットアップ可能ですが、付属の取扱説明書はしっかりとした多言語対応のものになっています。
ポイント
- デザイン:クラッシックウォッチライク
- パフォーマンス:パワフルなZepp OS
- ディスプレイ:高精細で大画面
- バッテリー:最大35日間駆動可能
- フィーチャー:多彩なトラッキング
デザイン:クラッシックウォッチライク

ひとくちに『スマートウォッチ』と言っても、そのデザインは多種多様。そんな中でも、このAmazfit GTR 3はクラシックウォッチを意識したデザインになっています。
ケース部分のアルミニウム合金は、航空機レベルのグレードを採用。クラウンやボタンのフィニッシュも含めて美しく、性別問わずにカジュアルウォッチとしても違和感なく使うことができるでしょう。
パフォーマンス:パワフルなZepp OS

Image:Zepp Health
Apple Watchなら『watchOS』、Android系なら『Wear OS』…と、スマートウォッチのOSも多種多様ですが、このAmazfit GTR 3には『Zepp OS』という独自のOSが採用されています。
この『Zepp OS』のウリは、シンプルで滑らかな動作のUIと消費電力の少なさ。
Zepp OSは非常にミニマムなスマートウォッチOSで、なんとOSのサイズは55MBしかありません。このOSサイズはwatchOS 8の1/28ということなので、非常に軽量なOSということが分かります。余談ですが、Zepp OSはFreeRTOSベースだそう。
それだけ軽量なOSだからこそ、ユーザーは小さな画面でもストレスなく操作が可能(しかも多くのアプリが60fps対応で動作もスムーズ)かつ、低消費電力なので充電する回数が少なくて済む、というわけなのです。
ディスプレイ:高精細で大画面

Amazfit GTR 3に採用されているディスプレイは、液晶ではなく…1.39インチの有機EL(HD AMOLED)。
前述のとおり、326ppi・最大1,000nitという、高精細・高輝度なパネルを採用。なので、文字のジャギー感もなく、スマートウォッチの小さなディスプレイながら、非常に視認性良好なのが大きな特長となっています。

また、Amazfit GTR 3は文字盤の種類が非常に多く、公式では100種類以上用意されているとなっています。
スマートウォッチを使う楽しみのひとつとして、文字盤をシーンや気分で切り替えるというものがありますが、これだけ種類が豊富ならば、自分にピッタリの文字盤が見つかるはず。
なお、すべての文字盤に常時表示機能が搭載されています。また、アニメーション文字盤も15種類用意されていたり、編集可能な文字盤も用意されているので、まさに遊び方は無限大といったところ。
バッテリー:最大35日間駆動可能

Image:Zepp Health
標準的な使用 | ハードな使用 | 測位衛星使用 | 省電力モード |
最大21日間 | 最大10日間 | 最大35時間 | 最大35日間 |
Amazfit GTR 3のバッテリー駆動時間(公称)
非常に低消費電力なZepp OSを採用していることから、通常利用なら最大21日間駆動できるロングライフバッテリーを持つのも大きな魅力。
さすがに測位衛星(GPS等)を利用すると最大35時間と短くなってしまうのですが、測位衛星を連続利用することはまずないので、さして気にする要素ではありません。なお、省電力モードにすると、1回のフル充電で最大35日間も持続するようになっています。

…圧巻ですわね。

ここまでバッテリー持ちが良いスマートウォッチも珍しいよねっ!
フィーチャー:多彩なトラッキング

Image:Zepp Health
Amazfit GTR 3では搭載されているセンサーを活用し、
- 経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)
- 心拍数(HR)
- PAI健康評価
- 睡眠と睡眠時呼吸の質をモニタリング
- ストレスレベル
- 月経周期の追跡
…のような、ヘルストラッキングを行うことができます。
ちなみに、『PAI健康評価』の“PAI”という耳慣れない指標ですが、『PAI』はPersonal Activity Intelligenceの略で、心臓の健康のための活動指標を数値にして見える化したもの。7日間のトータルスコアを100以上に維持できれば、生活習慣病のリスクが軽減できるそうです。
なお、PAI自体は、PAI Healthというカナダの医療ソフトウェア企業の技術になっています。

Image:Zepp Health
Amazfit GTR 3はフィットネストラッカーとしても優秀で、合計で150種類以上のスポーツモードを搭載しています。
上画像は搭載されているスポーツモードの一覧になるのですが、対応スポーツの多さは圧巻。面白いところでは『eスポーツ』もあったりします。まさにイマドキな仕様。
ハンズオン
Zeppアプリを使う

Amazfit GTR 3は、『Zepp』というiOS/Androidアプリと連携させて利用します。
- ホームページ(トラッキングデータの確認画面)
- 健康(フィットネスに関する記録画面)
- プロフィール(アカウント画面)
…という、3つのタブからZeppアプリは構成されています。
Amazfit GTR 3本体でトラッキングしたデータは、このZeppアプリに集約されるため、装着している時間が長くなるほど、ライフログ的な感じで日々の活動記録を蓄積することもできます。表示項目もカスタム可能なので、ここをどう設定していくのかも楽しみのひとつになりそう。

アプリ内の文字盤ストアを選択すると、新たな文字盤をインストールすることが可能です。
文字盤をひととおり見た感じ、男性向けっぽいものが多い印象。もう少し女性ウケしそうな、シンプルで可愛い文字盤があればよかったかもしれません。

プロフィール → Amazfit GTR 3 と選択していくと、Amazfit GTR 3本体の設定が行えるようになっています。
通知に関する設定、アプリに関する設定、このあたりはここから行います。また、App Storeを選択すると、Amazfit GTR 3に新たなアプリをインストールすることも可能です。
ヘルストラッキングをする

ヘルストラッキングをする…といっても、Amazfit GTR 3をずっと装着していれば勝手にトラッキングしてくれます。
心拍数や睡眠時間のトラッキングはもちろん、ストレスレベルや前述したPAIスコアも数値化可能。ちなみに、まとめてズバっと測定したいときは、Amazfit GTR 3本体にあるワンタップで測定を選択すれば、データをまとめて測定できます。

このまとめてデータを取得できる機能、すっごい便利なのであーる!

地味に便利で役立つのが、月経周期(生理周期)を予測できる機能。
いわゆる『ルナルナ』のようなものなのですが、生理カレンダー機能もあり、出血量や痛み等も記録しておけるようになっているため、想像以上に機能が充実しています。
スマートウォッチのいち機能なので多くを望んではいけませんが、体温の記録や薬の服用、体調を細かくメモする機能があれば、なお良かったかもしれません。

生理の症状が軽い人向けって感じ!?

うーむ、そうかもしれませぬな。
フィットネストラッキングをする

150種類以上のスポーツモードが搭載されている、Amazfit GTR 3。
最近はすっかりスポーツをしなくなった私ですが、せっかくなので京橋から大阪城の付近をぐるりとウォーキングしてきました。

京橋までは電車で行きましたっ!

…え!?

ただのウォーキングなので、トラッキングデータにつまらなさを感じるのは置いておくとして、どこを歩いたのかのGPSログはもちろん、心拍数、心拍ゾーン、歩行速度、ケイデンス、ストライド、などなどもしっかり記録できていました。
普段、歩くことしかしない私からしたら宝の持ち腐れになりそうですが、スポーツ大好きな人からすれば、豊富なスポーツモードも含めて、かなり楽しめそうな機能性になっているのではないでしょうか。

もっと運動しましょう、ですわね。

…あははー。
インプレッション
充電の煩わしさからの解放

Amazfit GTR 3を使ってとにかく感動したのが、そのバッテリー持ちの良さ。
私はスマートウォッチを移動中のみ着ける人(デスクワーク中は外す)なのですが、そういった使い方だと、たった1回の充電でも平気で1か月弱持ってくれます。
もちろん、測位衛星をオンにすれば駆動時間は短くなりますが、それでもバッテリーが持たないなんて印象は一切感じません。
- Amazfit GTR 3
- 21日間
- Fitbit Sense
- 6日間
- Apple Watch Series 7
- 18時間
各スマートウォッチのバッテリー駆動時間比較
※通常利用の場合における駆動時間(公称値)
このAmazfit GTR 3以外にも、Apple WatchやFitbitも使っているのですが、本機を使ってしまうと「え?もうバッテリー切れ!?」と、他のスマートウォッチのバッテリーの持たなさ加減にビックリしてしまいます。
スマートウォッチ = 電池が持たない
…という、固定観念を見事覆してくれました。
このあたりは機能性とトレードオフな部分もあるので一概には言えませんが、少なくともバッテリー持ちに関してストレスになることはないでしょう。
すぐに慣れられるUI設計
Amazfit GTR 3に搭載されている『Zepp OS』、とにかく一瞬で慣れられるUI設計になってします。ここもかなりのお気に入りポイント。

- 上のボタン押下:アプリ切り替え/戻る
- 上のボタン回転:スクロール動作
- 上のボタン長押:Alexa起動
- 下のボタン押下:スポーツモード切り替え
…という、シンプルすぎるくらい分かりやすいボタン配置。

- 上 → 下 にスワイプ:ランチャー起動
- 下 → 上 にスワイプ:通知バー表示
- 左 → 右 にスワイプ:表示画面切替(ローテーション表示)
- 右 → 左 にスワイプ:表示画面切替(ローテーション表示)
…と、タッチ操作も非常にシンプルで分かりやすいのです。
スマートウォッチの画面は小さいので「ゴチャゴチャっとするのはちょっと」…と思ってしまうのですが、Zepp OSは洗練されたUIで、おそらく非ギークでも簡単に使いこなせるはずです。
そうそう、デジタルクラウンを押し込むと、どの画面においても時計の文字盤画面に戻すことができるようになっています。なので、分からなくなったらデジタルクラウンを押せばOK。この割り切り感も素敵。
薄くて軽い筐体

SKAGENやDaniel Wellingtonのような、ケースの薄い北欧系の腕時計が好きな私としては、このAmazfit GTR 3のシンプルデザインは、まさにガチピンそのもの。
特に、今回レビューしている『ムーンライトグレー』は、かなり女性ウケするであろう絶妙なカラーリングなのです。
周りの女性に見せびらかした(?)のですが、高確率で「かわいい!」と返ってきました。こういうカッパー系の落ち着いたゴールドカラー、好きな女性が多いのです。うんうん。

シャンパンゴールドとか可愛いもんね!

そうそう!そんな感じの色あーる!!
アプリの拡張性拡充に期待

Apple Watchのような豊富なアプリ群に慣れてしまうと気になるのがここ、アプリ数の少なさ。
Amazfit GTR 3もApple Watch同様に、Zeppアプリ内にあるApp Store経由でアプリを追加することができるのですが、いかんせんその絶対数が少ないのがネック。どうやら、現状ではサードパーティに解放していないようで、Zepp Health純正アプリしかありません。これがアプリ数の少ない理由。
この時点で「えー」と思って食指が伸びない人もいそうなのですが、幸い、Webベースのアプリ開発キット(SDK)を公開予定とのこと。
そうなってくると、Amazfitのシェアを考慮すれば、アプリ数はそれなりに充実してきそうな予感がします。個人的には、SpotifyやAmazon Musicの純正アプリがリリースされれば、と期待しています。

今後に期待ですね。

どこまでサードパーティが参入するかは注目ですな!
まとめ「理想系で完成系」

- スマートフォン随一のバッテリー持ちの良さが最高。
- スポーツモードが超豊富なので運動好きにおすすめ。
- 基本的なヘルストラッキングが網羅されているのが嬉しい。
- 独自のZepp OSは使い勝手が良くUIも洗練されている。
- SDK公開によるサードパーティ製アプリの参入に期待。
今回レビューした、Zepp Healthのスマートウォッチ『Amazfit GTR 3』。ひとことでまとめると、「理想系で完成系」という感じ。
ヘルスケア機能やスポーツモードも豊富で、バッテリー持ちも良好。もちろん、iPhoneでもAndroidでも使えるので、スマートフォンの機種に縛られる心配もありません。まさに万能なユーティリティプレイヤーなのです。
ネックはApp Storeで展開されているアプリ数の少なさですが、SDKが公開される予定になっているので、サードパーティの参入に期待したいところです。

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おまけ

やっぱり腕時計なんだから、バッテリーは持たないとだよねー。

それはそうですよね。

いくら多機能でも、毎日充電するのは面倒やんね。

そう!そこなんだよー。
おわり
*1PD:Photodiode(光検出器として働く半導体のダイオード)
スマートウォッチ = 電池持たない
…は、Amazfit GTR 3には当てはまらないっ!