- MAUを削除しM1 Mac版Edgeを運用してみるテスト!
- Edge自体は使えるがアップデートができなくなる!
- 将来的にはEdgeの更新にMAUが不要になるそう!
“早期の対応を希望”
macOS版Microsoft Edge(Apple Silicon)の更新には『Microsoft AutoUpdate(MAU)』が必要なのですが、このMAUを削除して運用するとどうなるかを検証してみました。
頻繁に表示されますものね。
ちょっと鬱陶しい感があるやんね。
目次
Mac版Microsoft Edgeの欠点
Chromium化した『Microsoft Edge』は使い勝手も拡張性も良く、大変優秀なウェブブラウザーとなり、Apple Silicon搭載Macでもかなり気に入って使っています。
モダンブラウザーに必須な拡張機能(アドオン)は、『Microsoft Edge アドオン』と『Chrome ウェブストア』の両方からインストールすることが可能。Google Chromeライクに、複数のMicrosoftアカウントを切り替えて使うこともできます。Safariライクなリーディングリスト機能も搭載。Vivaldiライクな垂直タブバーやタブグループ化もバッチリ。
まさに、Microsoft Edgeは良いトコ取りなウェブブラウザーなのです。
Vivaldi推しだけど、Edgeも良いのだよー!ぜぴ!!
Macユーザーやのに、Safari推しじゃないん?
3番手評価…かなー!?
ただ、macOS版Microsoft Edgeのアップデート方法がとにかく難儀。他のウェブブラウザーとは異なり、『Microsoft AutoUpdate(MAU)』という別のアプリケーションを経由してアップデートが行われるのです。
このMicrosoft AutoUpdateが非常に厄介な存在で、Microsoft Edgeを起動していないときでも、勝手に起動してアップデート通知を出してくるのです。しかも、通知の頻度も毎日と多い。これでは有難迷惑…というか、鬱陶しいとも思ってしまうのでして。
『Microsoftのアプリを自動で常に最新の状態にする』
を、オフにしておけばよいのでは?
それでも、通知はご丁寧に出してくるのであーる……。
そこで、テスト的にMicrosoft AutoUpdateを削除した状態で、macOS版Microsoft Edgeをしばらく運用してみました。
なお、macOS版Microsoft Edgeには、Intel版とApple Silicon版がありますが、本稿では後者を利用しています。
MAUを削除して運用する
MAUの削除方法
そういうわけで、Microsoft Edgeと同時にインストールされる『Microsoft AutoUpdate(MAU)』をmacOSから削除してしまいます。
Macintosh HD
└ ライブラリ
└ Application Support
└ Microsoft
└ MAU 2.0
└ Microsoft AutoUpdate
ちなみに、『Microsoft AutoUpdate』は、上記のディレクトリーに格納されています(macOS Big Sur)。
手動でゴミ箱に入れて削除してもよいのですが、せっかくなのでアンインストールアプリケーション(AppCleanerやApp Cleaner & Uninstaller)を使って、ゴミファイルが残存しないように綺麗に削除します。
アプリケーションを使って削除する場合は、『Microsoft AutoUpdate』ファイルをアプリケーション側にドラッグ&ドロップするだけで、勝手に関連ファイルも探し出してくれます。
MAUを削除してもEdge利用可能
Microsoft AutoUpdateをMacから完全に削除してしまった状態でも、普通にMicrosoft Edgeを起動して利用することができることを確認しました。
もちろん、すでにmacOS上にはMicrosoft AutoUpdateが存在していないので、アップデート通知を勝手に出してくることもありません。なので、非常に快適に使うことができます。
これで平穏な日々が訪れたのでした。まる。
そんな大袈裟な……。
MAUを削除するとアップデート不可
これは分かっていたことでもあるのですが、Microsoft AutoUpdateを削除してしまうと、Microsoft Edgeのアップデートができなくなりました。
念のため、Microsoft Edgeのバージョン情報を確認してアップデートを試みるのですが、「更新プログラムをチェックしています」と表示されて、そこから進まない状態に陥っていまいます。アップデートの確認も含めて、Microsoft AutoUpdateが必要ということのようです。
ちなみに、Microsoft Edgeを再インストールすれば、Microsoft AutoUpdateも復活します。なので、定期的にアップデートを行いたい場合は、面倒ですがMicrosoft Edgeを再インストールするのもひとつの手。
セキュリティーリスクの観点からすると、アップデートを止めるのは宜しくないからねー。
将来的にはMAU不要になる
macOSでMicrosoft Edgeを使おうとすると、Microsoft AutoUpdateまで付いてくるのね…残念。となるのですが、将来的にはMicrosoft Edgeのアップデートに関して、Microsoft AutoUpdate不要で行えるように開発が進められています。
2021年5月のMicrosoft Tech Community(New Update Experience for Mac available in Edge Dev)にて、macOS版のMicrosoft Edgeにおいても、他OS版のMicrosoft Edgeと同様のアップデート方式を採用するとアナウンスされています。ですので、Microsoft AutoUpdate経由で行う煩わしいアップデートが解消されるのも時間の問題となりそう。
なお、すでにIntel版Microsoft Edge(Canary Channel)では適用されているのですが、Apple Silicon版Microsoft Edgeについては“まもなく”で止まったままの状態。
macOS版Microsoft Edgeの煩わしい部分はこのアップデートぐらいなので、新アップデート方法を可能な限り早期に製品版に実装してほしいところです。
まとめ「Mac版EdgeはMAU不要になれば完璧」
Macユーザーだと、Microsoft Edgeを使っている率が少ないかもしれませんが、実はVivaldi並みに優秀なウェブブラウザーだったりします。…アップデート方法以外は、ですが。
UIがAppleデバイスとは馴染まない、いかにもWindowsでMicrosoftな感じは好みが分かれるところ。ですが、Microsoft AutoUpdate(MAU)以外は本当に素晴らしいウェブブラウザーなので、何とか早期に単独でアップデート可能になるようにしてもらいところなのです。ですなの。
何より、マルチデバイス対応っていうのが魅力的なんだよねっ!
おまけ
開発者的にはChromiumになってくれたので、コーディングも幾分か楽になったのであーる。
ほんと、Trident(Internet Explorer)への対応が大変でしたからね。
Vendor Prefixをあてがったり、JavaScriptの実装問題で躓いたり。ああ、嫌な思い出が……。
Internet Explorerは好きなんだけど、開発の仕事をしてから、あんまり好きじゃなくなりまた!すまぬ!!
…うーん、分かる気がする。
おわり
Microsoft Edgeは好きだけど、MAUは…んごご。