- デフォルトではRTX830はBIGLOBEのv6プラス非対応!
- 理由はVNEがJPNEでなくBIGLOBE独自だから!
- 設定は難しいから手を出さないほうが無難!
Yamaha公式設定は使えません。
BIGLOBEのv6プラス(IPv6オプション)を活用すべく、Yamaha『RTX830』という有線ルーターを導入。しかし、設定方法が特殊で、Yamaha公式設定が使えず大変でした…。
v6プラスでも、BIGLOBEだけ“特殊”って?
BIGLOBEのは『v6プラス』じゃなくて、『IPv6オプション』って名前なのがキモなんだよねー。後から知ったんだけどね…。
Yamaha『RTX830』ミニレビュー
この記事を読む人は、サクッとv6プラス(IPv6オプション)の設定だけ知りたいと思うのですが、まずはYamaha『RTX830』をサクッとレビューしておきます。せっかくだし…ね!
ってことだから、RTX830のレビューを見たい人は下のボタンからどぞー!
RTX830で『IPv6オプション』設定方法
それでは本題。
このYamaha『RTX830』を使って、ビッグローブ光のv6プラス『IPv6オプション』(IPv6 IPoE・IPv4 over IPv6)を設定します。
導入環境
- 契約環境:ビッグローブ光(光コラボ)
- 接続環境:IPv6オプション(IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6 MAP-E)
- 接続機器:ONU → RTX830 → Velop
光回線は、光コラボである『ビッグローブ光』。電話契約はなく、ピュアにネットだけを引いています。なので、ホームゲートウェイ(HGW)ではなく、ルーター機能のないONUです。
また、ビッグローブ光のIPv4 over IPv6トンネルは『MAP-E』方式です。一般的には『v6プラス』と呼ばれるあれです。ただ、ビッグローブ光のMAP-EはJPNEが提供しているもの(v6プラス)ではなく、BIGLOBE自身がVNEとなる(IPv6オプション)な珍しいタイプ。まぁ、これが“ややこしい元凶”でして……。
提供プロバイダーによって、IPv4 over IPv6トンネル方式は、『MAP-E』なのか『DS-Lite』なのか違うので、各自プロバイダーの公式サイトで確認しておきましょう。
あとは、MAP-EのVNEも…ですなー。
導入手順
前フリはこれくらいにしておいて、いよいよRTX830でビッグローブ光のIPv6オプション(IPv6 IPoE・IPv4 over IPv6 MAP-E)の設定をしてみます。
そういえば、冒頭で言ってた“トラップ”って?
それは…読み進めれば分かるっ!
【手順1】ファームの確認
まずはRTX830の本体ファームウェアの確認をしておきます。アップデートがあれば、とりあえず行っておきましょう。
Yamaha公式のv6プラス設定の場合、ファームウェアがRev.15.02.03以降で設定可能。ただ、この公式の方法はVNEがJPNE(いわゆる『v6プラス』サービス)である場合のみ有効です。なので、独自でVNEをしているビッグローブ光では使えないですが…ね。一応ですが、ファームウェアアップデートをしておきましょう。
【手順2】コンフィグを流す
残念ながら、ビッグローブ光のIPv6オプションは、GUIでの設定もYamaha公式設定も使えません。なので、直接『コマンドの実行』でコンフィグを流してあげる必要があります。
ただ、参考にしたサイトに掲載されているコンフィグをそのまま流してもRTX830がフリーズして死亡…。という謎現象に陥ってしまったので、Yamaha公式サイトを見ながら計算してコンフィグを出しました。もしかすると、微妙に条件が違うのかもしれません。
- IPv6アドレス
- BR IPv6アドレス(ここ参照)
- CE IPv6アドレス
- CE/MAP-E IPv4アドレス
- ポート番号
上記の5つが自分で用意しないといけないものになるのですが、計算が面倒なのでこちらで計算してしまうのがおすすめです。
IPv6アドレス(IPv6プレフィックス)さえ分かってしまえば、あとは作業的に流すだけなはず。
肝心のIPv6アドレスは、一旦はYamahaデフォルト設定でIPv6接続してしまい、そこで調べる…という方法が一番楽かもしれません。その際は、RTX830を初期化しておきましょう。
【手順3】本体再起動
無事、コンフィグが流せたら、RTX830を再起動しておきます。
これでIPv6 IPoE・IPv4 over IPv6接続できているはずなので、こちらで接続確認をし、ちゃんと接続されていたら無事完了です。
まとめ「BIGLOBEユーザーは普通に対応ルーターを買うべき」
RTX830自体、ビッグローブ光のIPv6オプションに正式対応しているわけではないので、いつかはダメになる可能性もあります。なので、普通に対応ルーターを買うべきな気がしました。
BUFFALO『WXR-5950AX12』なら、Wi-Fi 6対応ですし、公式でビッグローブ光のIPv6オプションにも対応しています。最初からこっちを選べばよかったかもしれません。
一応使えてるからいいけど、ダメになったらメルカリ行きかなー!?
おまけ
RTX830をIPv6オプションに対応させるのに、何回初期化してやり直したか…疲れたぞー。
TCP/IPやネットワークに詳しい人意外は、手を出さないほうが無難ですわね。
BIGLOBE側が仕様変更することもあり得るからね。本当はYamahaがアップデートで対応してくれると嬉しいんだけどねー。
おわり
Yamaha公式のv6プラス設定だと、BIGLOBEのv6プラスはダメなトラップだたあーる…。