RTX830でBIGLOBEのv6プラス(IPv6オプション)を設定したら…地獄だった

RTX830でBIGLOBEのv6プラス(IPv6オプション)を設定したら…地獄だった
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記事のポイント
  • デフォルトではRTX830はBIGLOBEのv6プラス非対応!
  • 理由はVNEがJPNEでなくBIGLOBE独自だから!
  • 設定は難しいから手を出さないほうが無難!

Yamaha公式設定は使えません。

BIGLOBEのv6プラス(IPv6オプション)を活用すべく、Yamaha『RTX830』という有線ルーターを導入。しかし、設定方法が特殊で、Yamaha公式設定が使えず大変でした…。

二条ねこ

Yamaha公式のv6プラス設定だと、BIGLOBEのv6プラスはダメなトラップだたあーる…。

さたえり

v6プラスでも、BIGLOBEだけ“特殊”って?

二条ねこ

BIGLOBEのは『v6プラス』じゃなくて、『IPv6オプション』って名前なのがキモなんだよねー。後から知ったんだけどね…。

Yamaha『RTX830』ミニレビュー

この記事を読む人は、サクッとv6プラス(IPv6オプション)の設定だけ知りたいと思うのですが、まずはYamaha『RTX830』をサクッとレビューしておきます。せっかくだし…ね!

二条ねこ

ってことだから、RTX830のレビューを見たい人は下のボタンからどぞー!

RTX830ミニレビュー
RTX830本体前面。

RTX830本体前面。

本体前面は左から、

  • Mini USB:設定用
  • RJ-45(CONSOLE):設定用
  • RJ-45(LAN) ×4:PCやAPへの接続用
  • RJ-45(WAN):ONUやHGWへの接続用
  • microSDカードスロット:設定やFWのコピー用
  • USB Type-A:設定やFWのコピー用

というポート構成。

なお、設定用のRJ-45ポートは、パソコンのシリアルポート(RS-232C)と接続します。なので、個人で利用するぶんには使わない端子。

RTX830本体後面。

RTX830本体後面。

本体後面は左から、

  • 電源スイッチ
  • AC端子

があります。

RTX830は、AC/DCコンバーターが内蔵されているので、ACケーブル(メガネケーブル)だけで済むのが嬉しいポイント。

RTX830付属品一覧。

RTX830付属品一覧。

■RTX830の付属品

  • 取扱説明書
  • ACケーブル
  • 電源コード抜け防止金具

写真には入ってないですが、電源コード抜け防止金具なるものがあって、ACケーブルが勝手に抜けないようになってる親切設計。取扱説明書も比較的分かりやすいものになっています。

二条ねこ

あ、LANケーブルもMini USBケーブルも入ってないから、初期設定するのにLANケーブルは買っておかないとだよー!

そうです。LANケーブルが足りなくて、ヨドバシカメラまで買いに行きました…。ちゃんと“2本”(設定用とONU接続用)用意しておきましょう。

RTX830で『IPv6オプション』設定方法

それでは本題。
このYamaha『RTX830』を使って、ビッグローブ光のv6プラス『IPv6オプション』(IPv6 IPoE・IPv4 over IPv6)を設定します。

導入環境

  • 契約環境:ビッグローブ光(光コラボ)
  • 接続環境:IPv6オプション(IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6 MAP-E)
  • 接続機器:ONU → RTX830 → Velop

光回線は、光コラボである『ビッグローブ光』。電話契約はなく、ピュアにネットだけを引いています。なので、ホームゲートウェイ(HGW)ではなく、ルーター機能のないONUです。

また、ビッグローブ光のIPv4 over IPv6トンネルは『MAP-E』方式です。一般的には『v6プラス』と呼ばれるあれです。ただ、ビッグローブ光のMAP-EはJPNEが提供しているもの(v6プラス)ではなく、BIGLOBE自身がVNEとなる(IPv6オプション)な珍しいタイプ。まぁ、これが“ややこしい元凶”でして……。

提供プロバイダーによって、IPv4 over IPv6トンネル方式は、『MAP-E』なのか『DS-Lite』なのか違うので、各自プロバイダーの公式サイトで確認しておきましょう。

二条ねこ

あとは、MAP-EのVNEも…ですなー。

導入手順

気合でRTX830でビッグローブ光のIPv6オプションを設定する!

気合でRTX830でビッグローブ光のIPv6オプションを設定する!

前フリはこれくらいにしておいて、いよいよRTX830でビッグローブ光のIPv6オプション(IPv6 IPoE・IPv4 over IPv6 MAP-E)の設定をしてみます。

さたえり

そういえば、冒頭で言ってた“トラップ”って?

二条ねこ

それは…読み進めれば分かるっ!

【手順1】ファームの確認

ファームウェアアップデートを行う。

ファームウェアアップデートを行う。

まずはRTX830の本体ファームウェアの確認をしておきます。アップデートがあれば、とりあえず行っておきましょう。

Yamaha公式のv6プラス設定の場合、ファームウェアがRev.15.02.03以降で設定可能。ただ、この公式の方法はVNEがJPNE(いわゆる『v6プラス』サービス)である場合のみ有効です。なので、独自でVNEをしているビッグローブ光では使えないですが…ね。一応ですが、ファームウェアアップデートをしておきましょう。

【手順2】コンフィグを流す

残念ながら、ビッグローブ光のIPv6オプションは、GUIでの設定もYamaha公式設定も使えません。なので、直接『コマンドの実行』でコンフィグを流してあげる必要があります。

参考サイト

すでに検索されているかもですが、

を参考にさせていただきました。

ただ、参考にしたサイトに掲載されているコンフィグをそのまま流してもRTX830がフリーズして死亡…。という謎現象に陥ってしまったので、Yamaha公式サイトを見ながら計算してコンフィグを出しました。もしかすると、微妙に条件が違うのかもしれません。

  • IPv6アドレス
  • BR IPv6アドレス(ここ参照)
  • CE IPv6アドレス
  • CE/MAP-E IPv4アドレス
  • ポート番号

上記の5つが自分で用意しないといけないものになるのですが、計算が面倒なのでこちらで計算してしまうのがおすすめです。

IPv6アドレス(IPv6プレフィックス)さえ分かってしまえば、あとは作業的に流すだけなはず。
肝心のIPv6アドレスは、一旦はYamahaデフォルト設定でIPv6接続してしまい、そこで調べる…という方法が一番楽かもしれません。その際は、RTX830を初期化しておきましょう。

【手順3】本体再起動

無事、コンフィグが流せたら、RTX830を再起動しておきます。

これでIPv6 IPoE・IPv4 over IPv6接続できているはずなので、こちらで接続確認をし、ちゃんと接続されていたら無事完了です。

まとめ「BIGLOBEユーザーは普通に対応ルーターを買うべき」

まとめ「BIGLOBEユーザーは普通に対応ルーターを買うべき」

RTX830自体、ビッグローブ光のIPv6オプションに正式対応しているわけではないので、いつかはダメになる可能性もあります。なので、普通に対応ルーターを買うべきな気がしました。

BUFFALO『WXR-5950AX12』なら、Wi-Fi 6対応ですし、公式でビッグローブ光のIPv6オプションにも対応しています。最初からこっちを選べばよかったかもしれません。

二条ねこ

一応使えてるからいいけど、ダメになったらメルカリ行きかなー!?

この記事で紹介したガジェット

おまけ

二条ねこ

RTX830をIPv6オプションに対応させるのに、何回初期化してやり直したか…疲れたぞー。

まの

TCP/IPやネットワークに詳しい人意外は、手を出さないほうが無難ですわね。

二条ねこ

BIGLOBE側が仕様変更することもあり得るからね。本当はYamahaがアップデートで対応してくれると嬉しいんだけどねー。

おわり