- 最大出力60Wという高出力。
- 1ポートで60W出力可能。
- USB PD対応USB Type-Cが2ポート。
- 窒化ガリウム採用でコンパクト。
- USB同士の間隔が広くて干渉しない。
- USB Type-Aポートがない。
USB PD × 60W × GaN だ!
話題の窒化ガリウム搭載のUSB PD対応充電器、Anker『Anker PowerPort Atom PD 2』をレビュー。最大出力が60Wという高出力で、USB PD対応のUSB Type-Cが2ポート搭載の“小型”USB充電器の実力を見てみます。
窒化ガリウム(GaN)搭載ってところも面白いやんね!
そうなのであーるっ!
小型なUSB PD充電器を探してるならおすすめな選択肢かなー!
目次
Anker『Anker PowerPort Atom PD 2』とは?
■Anker PowerPort Atom PD 2のポイント
- 『IPAテクノロジー』採用で最大60W出力可能。
- 半導体に窒化ガリウム(GaN)採用。
- USB PD対応のUSB-Cを2ポート採用。
- Anker独自のサージ保護・ショート防止回路搭載。
今回レビューするのは、Anker『Anker PowerPort Atom PD 2』というUSB PD対応のUSB充電器。
USB充電器は数多ありますが、今回の『Anker PowerPort Atom PD 2』は、USB Type-AではなくUSB Type-C(USB PD)を2ポート搭載した充電器。なので、PCやタブレットの充電に向いたモデルになっているという感じです。
「USB Type-Cって?」な人はこちらを読んでみてねー!
本体
前面には、
- USB Type-C ×2(最大60W)
搭載されています。
後述しますが、USB Type-Cが1ポート出力でも60Wが可能になっています。つまり、単純に2ポート合計で60W出力のUSB PD充電器という感じ。
後面には、折りたたみ式のコンセントプラグが搭載。メガネプラグではありません。
側面はいわゆる“Ankerおなじみ”なホワイトのカラー。
ちなみに、
- サイズ:68×69×28mm
- 質量:178g
となっています。
イメージ的には、Anker『Anker PowerPort 4』より少し大きくなって、USB PD対応版って感じですな〜♪
付属品
■Anker PowerPort Atom PD 2の付属品
- 取扱説明書
Anker PowerPort Atom PD 2の付属品は、取扱説明書のみ。例のHappy?・Not happy?なカードも入ってます。
ココがGOOD
USB PD:最大60WのUSB-Cが2ポート
Anker PowerPort Atom PD 2最大のポイントは、小型モバイルタイプのUSB充電器にもかかわらず、USB PD(最大60W)に対応したUSB Type-Cポートが2つ存在していること。
そして、このAnker PowerPort Atom PD 2には出力を最適化する『IPAテクノロジー』(情報処理推進機構ではないぞ!)というテクノロジーが搭載されていること。これにより、1ポートでも2ポートでも合計最大出力が60Wになるようにできている。
つまり、無駄がない充電ができるってことだねー!
USB Type-Cを1ポート出力している場合、
- USB Type-C:最大60W
という電源供給になっています。
USB Type-Cを2ポート出力している場合、
- USB Type-C(1):最大30W
- USB Type-C(2):最大30W
という電源供給になっています。
これ以上もこれ以下もない説明なのですが、最大出力は60Wで、それをポート数で割る…というイメージです。
サイズ:60W出力対応なのに小型
Anker曰く、一般的な60W出力のUSB充電器に比べても、約15%コンパクトになっているそう。まぁ、何基準で15%かは分からないですが、確かにコンパクト。
iPhone XSと比べると、この小型感が分かるはず。横幅はiPhone XSより少し狭く、縦幅はiPhone XSの半分ぐらい。これならモバイルに最適と言えよう。
GaN:次世代の風を感じれる半導体
Tech系なネタでいうと、このAnker PowerPort Atom PD 2は、『窒化ガリウム』(GaN)という半導体を採用している。そう、あの“次世代の半導体”である窒化ガリウムです。
従来のいわゆる半導体は『シリコン』(Si)で作られています。それが、『窒化ガリウム』(GaN)に置換された。それにより、小型・高効率・高耐久性を実現したUSB充電器ができた、というわけです。
窒化ガリウムについては、この考察記事を読んでみてねー!
コンセント:折りたたみ式でモバイルに最適
これは好みになるが、Anker PowerPort Atom PD 2は折りたたみ式コンパクトプラグを採用している。つまり、メガネプラグとACケーブルのコンビネーションのタイプではないということ。
なので、据え置きなUSB PD充電器…という使い方よりは、モバイルに最適化されている感じ。特にノマドや出張時の電源確保に役立つはず。
ココがBAD
安定性:PowerPort Atom PD 4の悪夢
個人的にAnker PowerPort Atom PD 2に悪いところは特にない感じ。万人におすすめなUSB充電器と言ってもよいと思っている。
ただ、以前レビューした『PowerPort Atom PD 4』が回収騒ぎになった経緯がある。なので、大丈夫だとは思いますが、今回のAnker PowerPort Atom PD 2に関しても“様子見”はしたいと思っている。
補足
USBポートの出力
せっかくなので、ルートアールの『USB Type-C電圧・電流チェッカー』を使って、USB PDをチェックしておきます。
しっかりとUSB PDが働いている様子。そして、充電が完了すると電源供給を弱めて過充電防止している感じです。
他社USB PD充電器との比較
最後に、ほかのUSB充電器とサイズ比較しておきます。
同社のAnker PowerPort 4との比較。
Anker PowerPort 4は、
- USB Type-A ×4
- 最大出力40W
というスペックになっています。
HYPERのHyperJuice 87W USB-C チャージャーとの比較。
HyperJuice 87W USB-C チャージャーは、
- USB Type-A ×1
- USB Type-C ×2
- 最大出力87W
というスペックになっています。
RAVPowerのRP-PC104との比較。こちらも同じGaN採用のUSB PD対応充電器。
RP-PC104は、
- USB Type-C ×1
- 最大出力45W
というスペックになっています。
まとめ「GaNの衝撃!60W対応USB PD充電器の本命候補だぞっ!」
Anker『Anker PowerPort Atom PD 2』は、
- USB Type-C ×2
- USB PD
- 最大出力60W
- 窒化ガリウム採用
というテクノロジーをギュッと詰めました的なUSB充電器。
Anker製品あるあるな、USBの間隔が狭くて「挿せないぃいいい」っていうこともないのもマル。充電器界隈はAnkerとRAVPowerの一騎打ちですな。
いつか2社の頂上決戦…するぞーー!
おまけ
なかなかに良さげですね。
さすがはAnkerって感じにまとまってるやんね!
うぬっ!
これは完全におすすめと言わざるを得ないねー!
そういう言い方をすると、おすすめしたくない感じになってますよ…。
おわり
USB充電器に食傷気味な人も、これなら飛びつくはずっ!