- 2023年10月のApple Eventでも『MacBook 12インチ』は復活しなかった
- 『MacBook Air』や『iPad Pro』はMacBook 12インチの代替にならない
- Apple Siliconが成熟しつつある今こそMacBook 12インチを復活させるべき
2023年10月に開催された『Apple Event “Scary fast.”』。
結局、新型『MacBook Pro』『iMac』だけの発表。噂されていた『MacBook 12インチ』の復活はありませんでした。


噂はあれど、復活しそうでしないですよね。

熱狂的なファンが多いデバイスやのにね。
目次
『MacBook 12インチ』復活せず
2023年10月30日午後5時(PT)、『Apple Event “Scary fast.”』が開催されました。
- MacBook Pro 14インチ
- MacBook Pro 16インチ
- iMac 24インチ
- Apple M3
- Apple M3 Pro
- Apple M3 Max
この『Apple Event “Scary fast.”』、発表されたものは上記のとおり。
今回はMac関連の新製品発表会だったのですが、発表されたハードウェアのラインナップに『MacBook 12インチ』は存在しておりません。少し前から、「MacBook 12インチが復活するかも」というような噂が出ておりましたが、結局のところ、今回も肩透かしに終わりました。
ちなみに、最後に登場したMacBook 12インチは2017年モデル。なので、約6年もの間、新モデルがリリースされていないことになります。当然、生産も終了しており、一部モデルは『ビンテージ製品』の扱いに入っております。

だから、MacBook 12インチを今から買うのは、ちょっとおすすめできないですな。

やはり、復活を期待して待つほうが賢明なのでしょうね。叶わないとしても。
『MacBook Air』や『iPad Pro』は代替にならない
MacBook 12インチが生産終了になってから、いわゆる“難民”と化し、『MacBook Air 13インチ』や『iPad Pro 12.9インチ』を代替として使ってみたものの、結果は全然ダメ。到底、代替にはなりません。
もちろん、デバイス自体を否定するつもりは毛頭なく、あくまで“MacBook 12インチの代替として考えるならば”という符号が付いた上での話。なので、その点はご理解をば。
MacBook Airが代替にならない理由 → 軽さ

MacBook AirがMacBook 12インチの代替にならない理由、それは“本体の軽さ”。
なお、ここでいうMacBook Airとは、Apple M2チップを搭載した13インチモデルのことを指します。

Image:Apple
さて、そんなMacBook Airなのですが、13インチモデルでも質量が“1.24kg”もあるのです。ちなみに、MacBook 12インチの質量は“0.92kg”。その差、“0.32kg”。この約300gという差、決して小さなものではありません。

iPhone 15 Pro Maxの質量が“221g”だから、それよりも質量差が大きいことになるあーる。

そう考えると、かなり大きな差と言えますわね。
MacBook Air 13インチを持っている身だから言ってよいと思うですが、MacBook Airのどこが“Air”なのかサッパリ分かりません。13インチで1.24kgなんて、もはやドヤれる数値でもありません。いや、むしろ重たい部類に入ってくるでしょう。
例えば、MacBook Air 13インチが1kgを切っていたら、画面サイズやフットプリントは違えど、MacBook 12インチの正統後継機種と言えたかもしれません。でも、実際は違う。筆者からすれば、MacBook 12インチこそ“真のAir”であり、MacBook Air 13インチは“無印MacBook”なのです。ですなの。
ちなみに、なぜそこまで質量に拘っているのかと言うと、ノートPCを同時に2台持ち運ぶことが多々あるからでして。組み合わせとしては、 MacBook + ゲーミングノートPC ……というような感じです。

富士通のLIFEBOOK UHシリーズの軽さにまでならなくてもいいから、せめて1kgは切ってほしいところですな。

やっぱり、1kgを切るか切らないかで、ガラッと印象が変わってくるやんね。
iPad Proが代替にならない理由 → OS

iPad ProがMacBook 12インチの代替にならない理由、それは“OS”そのもの。
身も蓋もないというか、それ以上でもそれ以下でもないのでして。iPadOSも『iPadOS 17』になり、かなりMacっぽく使えるようになりましたが、当然イコールではありません。そして、もちろんですが、どちらが上か下かという話でもありません。ベクトルが違う、それだけの話。
動画編集やDTMなど、作業内容によってはiPad Proでも代替可能なのですが、やっぱり開発環境を構築するならmacOSが載っているほうが楽。というか、iPadOSでローカル開発環境を構築するのはキツいです。ファイルやフォルダの管理手法やアクセスに制限が多すぎて、無理。
iPadOSでもmacOSの『Finder』が使えるようになれば、ちょっと話は変わってくるかもしれません。あと、キーボードカバーを装着するとヘビー級になるのもネック。

あと、『Smart Keyboard Folio for iPad』や『Magic Keyboard for iPad』に『Escキー』が存在しないのもダメですな。
『MacBook 12インチ』と『Apple Silicon』は相性抜群
当時のMacBook 12インチといえば、モビリティに全振りしていて、プロセッサ性能は一息でした。なので、作業内容によってはモッサリすることもしばしば。
しかしながら、今のAppleには『Apple Silicon』がある。
Apple Silicon、つまり『Apple M2』や『Apple M3』などなど。この低消費電力かつ高パフォーマンスなApple Siliconと、モビリティ最強のMacBook 12インチは、まさにベストマッチング。動画編集も写真編集もバリバリこなせる、薄くて軽いマシンが誕生するわけでして。
……なんてことは、Appleも含めて皆が分かっていること。にもかかわらず、MacBook 12インチを復活させないのは勿体無い限り。
Apple Silicon搭載のMacBook 12インチが登場したとしても、iPad ProやMacBook Airとカニバることはないでしょうし、これだけコアなファンがいれば、かなりの販売数を見込めそうなですが。

MacBook Airを廉価なモデルとブランディングした上で、MacBook 12インチをプレミアムモバイル機として売れば、ちゃんと棲み分けできそうなのにねー。

もしくは、Surface Laptop Goのようなポジションを狙うかですわね。
まとめ「MacBook 12インチの夢は持ち越し」

復活しそうで、しない。それが、『MacBook 12インチ』。
『MacBook 12インチ』は唯一無二。よって、代替にはなりません。
『MacBook 12インチ』が復活したら起こしてください。それまで、冬眠します。

来年こそは復活してほしいあーる。
おまけ

やっぱり、小型化と軽量化は日本企業のお家芸なのかもですな。

欧米では小型端末は売れづらいとも言いますからね。

そう考えちゃうと、期待できそうでできないって感じが……。
おわり
『MacBook Air 13インチ』と『iPad Pro 12.9インチ』の両方持っているけど、
だから、『MacBook 12インチ』の復活を待ち望んでいるあーる。