Windows 10はMicrosoftアカウントなし(ローカルアカウント)で初期設定できる!…でも酷いのだ

Windows 10はMicrosoftアカウントなし(ローカルアカウント)で初期設定できる!…でも酷いのだ
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記事のポイント
  • Windows 10初期設定のアカウント必須化が酷い!
  • ネットワーク未接続ならばローカルアカウントが使える!
  • 将来的にはMicrosoftアカウントが必須になるかも!

キモは“ネットワーク未接続”。

Windows 10初期設定設定時、『Microsoftアカウント』を強制的に作らせる(サインインさせる)仕様に、あるバージョンから変更されていました。結論から言うと、ネットワーク未接続状態で初期設定を行えば、ローカルアカウントで設定できるのですが……恣意的な何かを感じるくらいに不親切設計では!?

二条ねこ

ねこ氏はお怒りだぞー!!

まの

アカウントを作らせたい意図が見え隠れ…。

さたえり

ちょっと酷いやんね。

Win 10初期設定でMicrosoftアカウント誘導問題

Windows 10初期設定時に表示される『Microsoftアカウントでサインイン』画面のイメージ。

Windows 10初期設定時に表示される『Microsoftアカウントでサインイン』画面のイメージ。

久しぶりにWindows 10の初期設定をほげほげ〜と行っていると、上画像のような画面(画像は私が作ったイメージ)にたどり着きました。

そうです。このWindows 10の初期設定で、ある瞬間から強制的に『Microsoftアカウント』を作らせる(サインインさせる)仕様に変更されていたのです。

二条ねこ

うわぁああああ!?

ちなみに、この『Microsoftアカウントでサインイン』という画面が表示されると、もう戻ることができない仕様でした。なんと酷い……。

Windows 10の初期設定時に強制電源オフすると、パソコン自体を壊しかねません。なので、Microsoftアカウントでサインインの画面が出てしまったら、とりあえずは適当なMicrosoftアカウントを作って、後述する方法で再度初期化することをおすすめします。

もちろん、Microsoftアカウントを使いたいユーザーは、自分のアカウントをそのまま入れればOK。今回のお話は、あくまで『ローカルアカウント』でWindows 10を初期設定して使いたい、というユーザー向けのお話です。

まの

まさにトラップ…。

二条ねこ

だよねー。
以前は、ローカルアカウントで作る——的な選択肢があったのに、ゴッソリその項目が削られているっていう…ねー。

Windows 10初期設定時の“謎の黒画面”はTPMクリア。[ F12 ]でクリア・[ Esc ]で非クリア

Windows 10初期設定時の“謎の黒画面”はTPMクリア。[ F12 ]でクリア・[ Esc ]で非クリア

2020年3月30日

ローカルアカウントで初期設定する方法

そういうわけで、Windows 10を初期設定をローカルアカウント作成(Microsoftアカウント作成・ログイン不要)で行う方法を備忘録的に紹介しておきます。

【手順1】『ネットワークに接続しましょう』で[ インターネットに接続していません ]を選択

ネットワーク設定画面で、[ インターネットに接続していません ]を選択。

ネットワーク設定画面で、[ インターネットに接続していません ]を選択。

Windows 10の初期設定を順序どおり進めていくと、『ネットワークに接続しましょう』という画面が表示されます。ここで、左下のインターネットに接続していませんを選択します。

間違っても、ネットワークに接続してはいけません。接続してしまうと最後、Microsoftアカウントの作成・ログインを強制的に求めてきます。

『インターネットに接続すると、さらにいろいろな発見があります』で、[ 制限された設定で続行する ]を選択。

『インターネットに接続すると、さらにいろいろな発見があります』で、[ 制限された設定で続行する ]を選択。

『インターネットに接続すると、さらにいろいろな発見があります』という画面で、いろいろとMicrosoftアカウントのメリットを並べて引き留めようとしますが、左下の限された設定で続行するを選択します。

【手順2】『このPCを使うのはだれですか?』でローカルアカウント名を入力

ネットワークに未接続の場合のみ、ローカルアカウント作成可能。

ネットワークに未接続の場合のみ、ローカルアカウント作成可能。

ネットワーク未接続状態だと、先程とは変わって、『このPCを使うのはだれですか?』という画面が表示されます。

この画面が表示されれば、ローカルアカウントでWindows 10の初期設定が可能。これにて一件落着でした。

二条ねこ

全然関係ないけど、この画像を作るの疲れたあーる。

恣意的にアカウントを作成させたい意図を感じる

恣意的にアカウントを作成させたい意図を感じる

そういうわけで、ネットワーク未接続ならば、Windows 10の初期設定をローカルアカウントだけで進められるというわけです。

そこで思ったのが、Microsoft的にはローカルアカウントを使ってほしくないのでは、ということ。別に悪い意味ではなく(良い意味でもなけど)、Microsoftは自社のアカウントを作ってWindows 10を使ってほしい意図があるのでしょう。でないと、ここまでローカルアカウント作成画面を“隠す”必要がありませんからね。

恣意的だと感じたのが、『インターネットに接続すると、さらにいろいろな発見があります』の画面。

ローカルアカウントで作成する項目そのものが分かりづらい上、この画面ではMicrosoftアカウントの魅力をたっぷりと話してくれています。もちろん、実際にアカウント連携の魅力は多く、ユーザーはその恩恵を受けられるわけですが、Microsoftアカウントゴリ押しに見えても仕方ない気もします。

どういう意図があるかはMicrosoftのみぞ知る…ですが、ユーザーフレンドリーという面では、もう少しローカルアカウントで(Microsoftアカウントなしで)初期設定をする方法を明示してあげたほうが良い気がします。

まの

難しいところですね。

さたえり

Microsoftを営利企業やし、これくらいは…とも思うけどね。

二条ねこ

良し悪しを置いといても、ちょっと不親切だとは思うぞっ!

まとめ「ローカルアカウント作成不可の日も近そう」

まとめ「ローカルアカウント作成不可の日も近そう」

Windows 10の初期設定で、Microsoftアカウントの作成・ログインなしで初期設定(ローカルアカウントで初期設定)するには、現時点ではネットワークに繋がないという解決方法でした。

ただ、以前はローカルアカウントでの初期設定を明示化していたのを考えると、いずれはMicrosoftアカウントを強制的に求めてくる日も遠くない気がしてきます。Appleにしても、Googleにしても、そして今回のMicrosoftも…アカウントがお好きなようです。

二条ねこ

ライトユーザーなら、間違いなく気がつかないよねー。

この記事で紹介したガジェット

おまけ

二条ねこ

Windows 10の初期設定については、もう少し掘り下げる必要があるかもですなー。

まの

Mac系はこういうネタが多いのですが、Windowsは意外と少ないですからね。

さたえり

両刀ならどっちも掘り下げる、ってわけやね!

二条ねこ

そういうことあーるっ!

おわり